- 更新日 : 2024年12月25日
給与明細は英語でなんて言う?項目の翻訳方法や和英対比も解説
外国人を従業員として採用している企業もあるかと思います。その場合、英語版の給与明細があればそれを渡すだけで済むため、いちいち説明する手間を省略可能です。
本記事では、給与明細や給与明細に記載する各項目の英語表記について解説します。
給与明細は英語でなんて言う?
給与明細に該当する英語は、国や地域によってさまざまです。
たとえば、アメリカ圏では「pay stub」や「paycheck stub」と言います。イギリス圏では「pay slip」「payment slip」などです。「pay stub」はアメリカでよく使われる言葉で、給与内訳が記された部分のことを指します。「pay slip」は給与明細の英訳として一般的に使われる言葉です。「slip」は動詞で滑るという意味ですが、名詞になると「伝票」「紙片」といった意味になります。
アメリカ圏の方に、給与明細に不備がないか確認してもらう場合は、以下のように伝えましょう。
「Please check your pay stub for any discrepancies.(給与明細に不備がないか確認してください。)」
給与明細の項目を英語に翻訳するとどうなる?
給与明細には、さまざまな項目が記載されています。ここでは、記載項目の英訳についても確認しておきましょう。
<支給欄>
日本語 | 英語 |
---|---|
支給 | Payments |
基本給 | Base salary |
時間外手当 | Overtime allowance |
深夜勤務手当 | Midnight shift allowance |
休日出勤手当 | Holiday allowance |
課税支給額 | Taxable payment |
役職手当 | Position allowance |
家族手当 | Family allowance |
住宅手当 | Housing allowance |
通勤費 | Commutation allowance |
歩合給 | Commission |
総支給額 | Gross payment |
<控除欄>
日本語 | 英語 |
---|---|
控除 | Deduction |
健康保険料 | Health insurance premium |
厚生年金保険料 | Welfare pension insurance premium |
介護保険料 | Nursing care insurance premium |
雇用保険料 | Employment insurance premium |
所得税 | Income tax |
住民税 | Inhabitant tax |
生命保険料 | Life insurance premium |
損害保険料 | Casualty insurance premium |
財形貯蓄 | Employee’s savings |
扶養人数 | Number of dependent |
控除合計 | Total deductions |
<勤怠欄>
日本語 | 英語 |
---|---|
時間外勤務時間 | Overtime hours |
休日勤務時間 | Holiday hours |
深夜勤務時間 | Midnight shift hours |
代休 | Holiday in lieu |
欠勤 | Leave deduction |
遅刻・早退 | Late/Early |
看護休暇 | Care leave deduction |
当月有給休暇消化日数 | Paid holiday this month |
今年度有給休暇残日数 | Paid holiday balance |
特別有給休暇消化日数 | Other paid holiday this month |
給与明細(英語)のテンプレート(無料)
以下より無料のテンプレートをダウンロードしていただけますので、ご活用ください。
英語表記の給与明細の見方は?
英語の給与明細も日本語と基本的には同じ構成になっています。そのため、基本的には日本語の給与明細を英訳したものと考えればわかりやすいでしょう。
各項目や税区分など日本語で記載されている場所が英語で表記されることになるため、前述した単語を覚えておくことが重要です。金額の数値は、英語表記の場合でも数字で表記されるため、間違えることは少ないかと思います。「甲欄」などはそのまま「Koh-ran」と表記されるため、注意してください。
英語表記の給与明細でも日本語のときと同じように扱おう
英語の給与明細でも日本語のときと同じ構成になっているため、心配する必要はありません。ただし、給与明細書に記載する項目の英語表記はあらかじめ覚えておかないと読み取れないため、まずは単語を覚えることが重要です。
また、アメリカ圏とイギリス圏では、表記が若干異なることもあるため注意しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
給与計算における端数処理の方法
給与計算では、1円未満の端数が発生します。また、給与計算のもととなる労働時間を集計する際、1分単位の扱いに戸惑うかもしれません。ここでは、給与計算の端数処理について解説します。 割増賃金や労働時間の計算などで認められている端数処理について、…
詳しくみる業務委託の給与明細は必要?テンプレートで支払明細書の書き方も解説
業務委託では、給与明細や源泉徴収票の発行義務はありませんが、報酬の内訳を明確にする「支払明細書」の発行は行いましょう。 支払明細書を発行すれば、給与の詳細を明らかにできるため、支払いに関するトラブルを防げます。 本記事では、業務委託契約にお…
詳しくみる福岡県の給与計算代行の料金相場・便利なガイド3選!代表的な社労士事務所も
福岡県内でビジネスを展開する企業にとって、給与計算は従業員の信頼を維持するためにも正確かつ迅速に行う必要があります。しかし、内部で全てを管理するのは時間と労力がかかります。この記事では、福岡で利用できる給与計算代行サービスの料金相場を明らか…
詳しくみる有給を入社後すぐに付与したい場合はどうする?要件や注意点を解説
有給休暇を入社後すぐに付与することは可能です。本来は入社から6ヶ月後に付与することが原則ですが、前倒しの付与は労働者に不利益を与えるものではなく、かえって「ゆとりある生活を保障する」という法の趣旨にかなうためです。 本記事では、有給休暇を入…
詳しくみる給与明細の作成方法は?必要な項目や作り方を徹底解説!
給与明細を作成するにあたって必要な給与の計算は、まず勤務時間や残業時間を集計し基本給に残業手当や各種手当を加えます。そこから社会保険料や源泉所得税、住民税を控除し差引支給額を算出します。給与計算ソフトがあると効率的に作成できるでしょう。今回…
詳しくみる労働基準法第23条とは?未払い賃金・金品の返還義務や請求方法をわかりやすく解説
労働基準法第23条第1項は、労働者が退職や死亡した場合に、会社(使用者)が未払いの給料や積立金など労働者の権利に属する金品を、請求を受けてから7日以内に支払・返還する義務について定めています。 本記事では、この規定の内容と趣旨、具体的に企業…
詳しくみる