• 作成日 : 2022年9月9日

社会保険の加入条件とは?手続きやパートの場合も解説

社会保険の加入条件とは?手続きやパートの場合も解説

社会保険には健康保険や厚生年金などの制度があります。皆さんは、この社会保険に加入するための条件が適用する事業所によって異なる場合があることを知っていますか?

今回は、社会保険の加入条件について、パート・アルバイトも含めて説明すると共に、社会保険の加入によるメリットや加入するための手続き方法などについて解説していきます。

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社会保険に加入できる事業所

社会保険に加入できる事業所には、強制適用事業所と任意適用事業所があります。それぞれについて見ていきましょう。

強制適用事業所

強制適用事業所とは、社会保険の加入義務のあるすべての事業所のことです。企業の業種や規模、事業主や個人の希望は関係ありません。

株式会社や合同会社などの法人の場合は、従業員の人数に関係なく強制適用事業所となります。従業員はおらず事業主のみの場合でも社会保険の加入手続きを行う必要があります。

従業員が常時5人以上いる個人の事業所の場合は、農林漁業、サービス業などの場合を除いて強制適用事業所となります。飲食店等のサービス業や弁護士等の士業は従業員の数に関係なく強制適用事業所にはなりません。

ただし、令和4年10月1日からは、弁護士・税理士等の資格を有している者が行う法律または会計に係る業務を行う事業も強制加入になります。

任意適用事業所

任意適用事業所とは、強制適用事業所以外で、半数以上の従業員が適用事業所になることに同意し、事業主が申請、厚生労働大臣の認可を受けた事業所のことです。

適用事業所になることにより、保険給付や保険料などについては強制適用事業所と同じ扱いになります。

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パート・アルバイトの社会保険の加入条件

パート・アルバイトでも加入条件を満たせば社会保険に加入することになります。

2022年10月から加入条件が変更になり、今まで加入条件を満たしていなかったパート・アルバイトの中にも、改正により加入条件を満たすことになる人が出てきます。そのため、社会保険に加入したくないパート・アルバイトの人には対応が必要です。

社会保険の加入条件の詳細は、こちらの記事で詳しく解説しています。

今後は、パート・アルバイトの社会保険の加入条件が月収68,000円になるのではないかという話があります。いつから行われるのか気になりますが、今のところは発表されていません。

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社会保険加入におけるメリット

社会保険に加入することによって、保険料や将来もらうことができる年金において数々のメリットを受けることができます。

将来もらえる年金や負担する保険料に関するメリットを見ていきましょう。

将来貰える年金が増える

社会保険に加入している場合、厚生年金保険料を納付します。この保険料は、定額の国民年金保険料と異なり報酬に応じた保険料額になりますが、納付した分、将来の年金額が増えるというメリットがあります。

保険料を会社と折半できる

また、社会保険に加入している場合は、保険料が全額自己負担になるのではなく、会社と個人が保険料を半額ずつ負担することになります。そのため、個人負担が少ないというメリットがあります。

上記で示した内容以外にもメリットがあります。詳細はこちらの記事で解説しています。

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社会保険加入に必要な手続き

事業所が社会保険の適用を新たに受けるためには、事業所の新規適用の加入手続きが必要です。

強制適用事業所が新規加入する際には、「健康保険・厚生年金保険 新規適用届」が、任意適用事業所が新規加入する際には、上記の新規適用届と一緒に「健康保険・厚生年金保険 任意適用申請書」も提出します。

さらに、必要書類として、

  • 法人の場合:登記簿謄本
  • 強制適用の個人事業所:事業主の世帯全員の住民票

が必要になります。

提出時期は「加入条件を満たした事実の発生の日から5日以内」に行います。

同時に従業員の新規加入を行う場合は、下記書類も提出します。

  • 健康保険・厚生年金保険 被保険者資格取得届/厚生年金保険 70歳以上被用者該当届

家族を被扶養者にする場合は下記の書類も準備します。

  • 健康保険 被扶養者(異動)届(国民年金第3号被保険者関係届)

社会保険の加入条件を正しく理解しましょう

今回は社会保険の加入条件とはどんな条件か、加入することによるメリット、加入に必要な手続きなどについて見てきました。

社会保険の加入条件や適用事業所のルールを理解し、手続きを正しく行って社会保険への加入を進めていきましょう。

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よくある質問

社会保険に加入できるのはどんな事業所ですか?

社会保険に加入できる事業所には、法律で加入が義務付けられている「強制適用事業所」と、半数以上の従業員が適用事業所になることに同意し、事業主が申請、厚生労働大臣の認可を受ける「任意適用事業所」があります。詳しくはこちらをご覧ください。

社会保険に加入するメリットは何ですか?

社会保険の加入により、本来は全額個人負担になる保険料を会社と半額ずつの負担にできるため個人負担が少ない点がメリットです。また、保険料を支払うことで将来もらえる年金が増えることも利点だと言えるでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:山本 務(特定社会保険労務士/AFP/2級FP技能士/日商簿記2級/第一種衛生管理者)

山本 務(特定社会保険労務士/AFP/2級FP技能士/日商簿記2級/第一種衛生管理者)
やまもと社会保険労務士事務所所長
大学卒業後、システム開発技術者、上場企業情報システム部&人事部を経て2016年に開業。
独立後も労働局の総合労働相談員として200件以上のあっせん事案に関与。労働相談は民間委託事業の電話相談も含めて1,000件以上の実績あり。
労務相談、就業規則、給与計算を中心に、各種手続きや労使問題対応など、外部人事部員として活動。システムのことも分かる社会保険労務士です。

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