• 更新日 : 2024年3月22日

スメハラとは?具体例や職場でできる対策、伝え方について解説

香りやにおいの感じ方は、人それぞれです。もちろん多くの人が明確に悪臭と判断するような場合もありますが、人によってにおいの感じ方はさまざまでしょう。

本記事では「スメハラ」について解説します。スメハラの具体例や、職場で可能な対策、スメハラの上手な伝え方など、すぐに使える知識をお伝えするのでご参照ください。

スメハラ(スメルハラスメント)とは?

スメハラとは「スメルハラスメント」の略語です。パワハラやセクハラなどと同様にハラスメントの一類型で、その中でもスメル (におい)に関するものです。スメハラは、口臭や体臭、香水の香りなどのにおいを原因として、周りの人間に不快感を与えます。

スメハラは、パワハラやセクハラなどに比べて、知名度は低いかもしれません。しかし、においという五感に訴えるハラスメントであるため、時に大きな影響を与える場合もあります。

スメハラへの対応が難しい理由

スメハラへの対応は、一般的に難しいといわれています。体臭や口臭などは、本人が気づいていない場合も多く、周りに不快感を与えていることを自覚するのが困難なためです。また、悪意がないハラスメントであり、本人の体質などにも関係するため、伝え方によっては相手を傷付けることにもなりかねません。

スメハラの具体例

スメハラには、どのような種類があるのでしょうか。本項では、スメハラの具体例を項目ごとに分けて解説します。

体臭やワキガ臭、口臭

体臭やワキガ臭、口臭など本人の体質によるものは、スメハラの代表例といえます。本人に自覚がない場合も多く、体質によるものでもあるため、伝え方に工夫が必要です。

香水やコロンの臭い

香水やコロンは、一般的に良いにおいと認知されています。しかし、あまりに強いにおいの場合や、趣味に合わないものである場合には、周りに不快感を与えるハラスメントにつながるため注意が必要です。

柔軟剤の臭い

衣類の柔軟剤のにおいも、時にはハラスメントになりかねません。香水なども同様に一般的に良いにおいとされますが、使い過ぎないようにするなどの注意が必要です。

タバコの臭い

タバコのにおいは、非喫煙者にとっては不快なにおいとして、ハラスメントになることが多いでしょう。また、喫煙者であっても他人のタバコのにおいを不快に感じることもあります。

職場でできるスメハラ対策

職場においてスメハラが発生すれば、従業員のパフォーマンスが低下する可能性は高いです。そのため、職場でできるスメハラ対策を行い、改善を試みましょう。

身だしなみを整える

もっとも簡単なスメハラ対策は、身だしなみを整えることです。毎日の入浴や清潔な衣服の着用など、身だしなみを整えれば、においの発生を抑制しやすくなります。身だしなみは社会人として重要なものでもあるため、スメハラ対策以外の面でも重要です。

空気清浄機や消臭グッズを設置する

スメハラ対策として、空気清浄機や消臭グッズを設置することも有効な対策です。体臭や香水など、においの発生源を絶つわけではありませんが、対処療法として活用できます。設置のよる軽減を図ったうえで、根本的解決を目指しましょう。

本人の気づきを促す

スメハラの原因となる体臭や口臭などは、本人に生来的な体質による場合が多いです。しかし、制汗シートやマウスウオッシュの利用により、軽減できます。本人の気付きを促すことで、改善を図れるでしょう。

社内の相談窓口などに相談する

個人でスメハラ問題を解決できない場合は、社内のハラスメント相談窓口などに相談し、助けを求めましょう。個人で解決できない問題も会社が組織として対処すれば、解決できることはあります。

配置変えを検討する

自分にとっては不快なにおいでも、他の人にとっては問題ない場合もあります。このような場合には、スメハラの解決は困難です。会社に相談のうえで、配置換えを検討してみるのがよいでしょう。

スメハラの上手な伝え方

スメハラは、においの発生源を絶つことで解決可能なハラスメントです。そのため、香水や柔軟剤などが原因の場合には、使用を控えるようにお願いすれば解決できます。タバコのにおいに関しても、オフィスではなく喫煙所を利用し、衣服ににおいが付くことに気をつけてもらえば、解決できるでしょう。

香水や柔軟剤、タバコなどが原因のスメハラは、それらが元からにおいのするものと認識されているため、相手にも伝えやすいです。一方、体臭や口臭が原因の場合は、伝え方に工夫しなければならないでしょう。伝え方によっては、こちらがハラスメントを行ったと受け取られかねません。

気を張っている仕事中にスメハラを伝えれば、どうしても険悪な雰囲気になりがちです。そのため、休憩中などリラックスしているタイミングでそれとなく、「会社がスメハラへの対策に取り組んでいる」「スメハラの噂が出ている」などと伝えるのがよいでしょう。

決して「あなたの体臭が不快だ」などとストレートに伝えてはなりません。相手を傷付ける可能性が高いためです。体臭など体質的な問題は、本人にも対処できない場合が多く、言われた側は理不尽なハラスメントを受けたと感じてしまうこともあります。

マナーの面からスメハラを伝えてみてもよいでしょう。センシティブなにおいの問題であっても、社会人としての守るべきマナーであるとすれば、相手にとっても受け入れやすくなります。

職場での“どうにかして欲しいこと1位”「ニオイ(体臭)」

株式会社マンダムが25歳から49歳の働く男女を対象に行った調査では、職場の身だしなみで「どうにかして欲しいこと」の1位は、3年連続で「ニオイ(体臭)」となっています。調査によると、においによるマイナス評価は、「ボサボサの髪型」の-34点を大きく上回る-54点となっています。スメハラの周囲への悪影響がうかがえる結果といえるでしょう。

また、においのする人に対しては、相手の立場にかかわらず「一緒に仕事をしたくない」「気遣いや配慮が足りない」と感じる人が多いようです。スメハラは、社内における自身の評価を大きく引き下げるだけでなく、取引先との関係を悪化させる事態も引き起こしかねません。

自身のスメハラのせいで、取引先とのビジネスチャンスを潰してしまうようなことにならないよう、身だしなみをはじめとしたにおいについての対策をすることは、極めて重要だといえます。

マンダム 職場のニオイに関する意識調査2017②|株式会社マンダム

スメハラに気をつけよう

体臭や口臭は、本人の生来的な体質によるところが大きく、対処が難しい問題です。しかし、自覚を促し、対処することで軽減は可能となるでしょう。また、体臭など生来的なものに比べて、香水やタバコなどは、より対処しやすい問題となります。

本記事で解説を行ったスメハラ対策などを参考に、スメハラのない快適な職場環境を構築してください。また、本人にスメハラを伝える際には、相手を傷付けない配慮も必要です。


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