• 更新日 : 2024年1月12日

キュレーションとは?意味や使い方、情報収集に役立つサイト、アプリ

キュレーション(Curation)とは、情報を収集・選択し、取りまとめて共有することです。美術分野の「キュレーター」から派生した言葉とされていますが、現在はIT関連など他分野でも使われています。本記事では、キュレーションの意味や使い方、キュレーションサイト(まとめ記事)の状況、キュレーションスキルなどについて解説します。

キュレーションとは?

「キュレーション(Curation)」とは、特定の視点で情報を集め、必要なものを選び出し、利用しやすく編集して提示することです。

インターネット上を含む現代社会には数多くの情報が存在しますが、価値ある情報から真偽不明の情報までが混ざり合っています。その中から有用な情報を抽出するためには、膨大な時間や手間が必要です。そのため情報を選別し、利用しやすい形に取りまとめた「キュレーション」が注目されています。

キュレーションという言葉は、元々は美術館のキュレーター(学芸員)が語源とされていますが、現在ではIT分野をはじめ他の分野でも使われるケースが多いです。

キュレーションの意味(分野・目的別)

「キュレーション」という用語は、IT関連に限らず、ビジネスや芸術、写真アプリなどさまざまな分野で使われています。そしてどの分野でも「情報の収集・選別・編集・提示」といったベースの意味合いは同じです。しかし分野により、具体的な使われ方が異なっています。

ビジネス分野でのキュレーション

ビジネス分野、特にIT業界では「キュレーション」という用語がよく使われます。代表的なものは、インターネット上の情報を、特定の視点で収集・選別し、見やすく編集した「キュレーションサイト」でしょう。

またキュレーションという用語は、総務人事の関連でも、応用的に使われることがあります。人材の採用や教育、組織開発など人事分野は情報量が多く、法改正も頻繁に入るため、情報に精通し、有用なものを選定・提示するスキルが必要なためです。

美術・芸術分野でのキュレーション

絵画展などの展覧会を企画運営する人をキュレーター(学芸員)と呼びます。キュレーターは、いわば展覧会の総合監督のような存在で、展覧会の企画や作品の選定を行うことや、鑑賞しやすい形で展示することにより、展覧会自体に新しい価値を作り出すのが仕事です。

この「キュレーター」が、キュレーションという言葉の語源といわれています。一定のテーマのもと、古今の作品から展示物を選定し、会場に見やすく配置するキュレーターの仕事は、キュレーションサイトの運営者の仕事と共通点があります。

iPhoneでのキュレーション

iPhoneの写真アプリには、写真や動画を選別・整理するAI機能が搭載されています。動画や写真は「日別、月別」「For You」などに自動分類され、よく撮れた写真がサムネイルとして自動表示されるようになっています。このようなiPhoneの機能も「キュレーション」の1つです。

スマートフォンには多くの写真や動画が保存されているため、そのままでは目的の写真を探し出すのに苦労するでしょう。しかし、キュレーション機能が写真や動画を選別・分類し、種類別や日付別に自動分類してくれるため、ユーザーは写真や動画の管理がしやすくなります。

写真アプリのキュレーション

パソコンやスマートフォンに保存されている写真や動画を管理するソフトには、キュレーション機能があるものが少なくありません。

例えば、写真編集ソフトのPhotoDirectorには、AIが被写体の顔を判別し、人物ごとに振り分けてくれるキュレーション機能があります。

スマートフォンなどで写真を撮ることが多い現代、日々増えていく写真や動画を整理・選定・編集するキュレーション機能は、ユーザーにとって利便性が高いといえるでしょう。

キュレーションサイト

キュレーションサイトとは、特定のテーマの情報を集め、ユーザーに閲覧しやすい形に編集したウェブサイトのことです。「キュレーションメディア」「まとめサイト」などとも呼ばれています。

キュレーションサイトには、そのテーマに関連する多くの情報がまとめられているため、ユーザーは自らいろいろなサイトで情報収集をすることなく、必要な情報や新しい情報を効率よく入手できます。

キュレーションの使い方、例文

キュレーションという言葉は、実際どのように使うのでしょうか。ここでは、使い方を理解するために、いくつかの例文を紹介します。

(例文1)

友人A「先輩へのクリスマスプレゼント、何がいいか迷ってるんだけど」

友人B「だったらキュレーションサイトで探してみたら?画像もたくさん載っているから参考になるよ!」

(例文2)

上司「新しい福利厚生メニューを取り入れたいんだけど、情報が多すぎてどれがいいのかわからないよ。ちょっとキュレーションしておいてくれる?」

部下「わかりました。我が社に合いそうなものを選んで、プレゼンしますね!」

(例文3)

友人A「海外旅行が初めてで、なんだか心配だなあ。どんなことに気をつければいいんだろう?」

友人B「それなら旅行関連のキュレーションメディアで調べてごらんよ。きっとためになる情報がゲットできるよ」

キュレーションが注目される背景

キュレーションが注目されている背景には、情報があまりに多すぎるという現状があります。インターネット上には、企業のWebサイト、個人発信のブログやSNSなど数多くの発信者による雑多な情報がひしめき、非常に価値ある情報から正確ではない情報までが混在しているのです。

こうした状況下で必要とされるのは、情報に精通した「誰か」が、ユーザーに必要な情報をピックアップしてくれるサービスです。そして、そのニーズに応えられるのが「キュレーションサイト」です。

現在、ジャンル別、ユーザーの性別や年代別など、数多くのキュレーションサイトが存在します。こうしたキュレーションサイトの存在により、ユーザーは時間や労力をかけることなく、欲しい情報や最新の情報が入手することが可能です。

したがってキュレーションサイトは、情報が多すぎるだけでなく、忙しい現代には有用なものだといえるでしょう。

キュレーションサイトを利用するメリット

キュレーションサイトは便利なものです。一定のテーマにまつわる情報が集められているため、自分のニーズに合ったキュレーションサイトを見つけておけば、効率良く最新情報を入手できる、自動で欲しい情報が閲覧できるなどのメリットが得られます。

効率的に最新情報を入手できる

良質なキュレーションサイトには、最新の情報が掲載されています。インターネット上には新旧の情報が混在しているため、自分で検索した場合、既に価値を失った古い情報がみつかることもあるでしょう。しかしキュレーションサイトを活用すれば、古い情報に惑わされるリスクを防げます。

ただし、キュレーションサイトによっては情報更新が遅いこともあるため、情報更新が早いキュレーションサイトを選ぶことが大切です。

自動で欲しい情報が閲覧できる

キュレーションサイトには、ジャンル別、ユーザーの年代別など、さまざまなものがあります。そのため「お気に入り」のキュレーションサイトを見つけておけば、知りたい情報がいつでも入手できます。

またニュースサイトやSNSのキュレーション機能は、閲覧履歴や個人の属性などから、その人のニーズに合ったニュースなどを自動で提示してくれます。

このように、キュレーションサイトの利用により、個々のユーザーが求める情報を、ユーザー自身が検索することなく、入手することが可能です。

キュレーションサイトの抱える課題やデメリット

便利なキュレーションサイトですが、フェイクニュースが掲載されるなどの問題点もあります。ユーザーはそうしたキュレーションサイトの特性を理解し、賢く利用する必要があります。

フェイクニュースなどのデマが掲載されることも

キュレーションサイトは外部のコンテンツを集めて掲載するため、編集の過程で誤った情報や真偽不明の情報が入り込むことがあります。

そのため、1つのキュレーションサイトの情報のみを妄信すると、思わぬ誤解が生じる懸念があります。それを防ぐには、情報元を確認したり、複数のサイトを参照したりするユーザー側の配慮も必要です。

キュレーションサイトは便利ですが、あくまでも簡易かつ迅速な情報源の一つとして捉え、賢く利用する姿勢が大切です。

無断転載による著作権侵害のリスク

キュレーションサイトには、数多くの外部記事やニュースサイトなどが集められます。そのため、中には所有者の承諾を得ずに掲載されるものがあるかもしれません。

Web上のコンテンツは著作権法で保護される著作物に当たり、本来は承諾なく別サイトに掲載できないものです。無断掲載をし、著作権侵害で訴えられた場合には、罰金などが課せられるばかりかキュレーションサイト運営元の企業は大きく信用を失います。

その結果、キュレーションサイトが閉鎖に追い込まれることがあり、便利に使っていたWebサイトが、突然閲覧できなくなる可能性もあります。

情報が偏ることがある

キュレーションサイトは、サイト運営者の独自の視点で情報収取や選別を行います。このこと自体はサイトの個性として悪いことではないでしょう。しかしある程度、情報が偏るリスクは否めません。

そのため重要な情報を入手したい場合は、複数のキュレーションサイトを参照するなど、ユーザー側の工夫も大切です。

キュレーション能力を向上させるには?

多くの情報から有用なものを選び出し、利用しやすい形で提供するキュレーション能力は、情報量の多い現代社会には非常に重要なものです。そしてキュレーション能力が要求されるのは、いわゆるインフルエンサーだけではなく、ビジネスの現場でも同じといえます。

では、キュレーション能力を高めるには、どのようなことが重要になるのでしょうか。

まずキュレーションには、正確な情報を収集する能力が不可欠です。情報の正確性を確保するには、出典や情報元の確認を怠らない、信頼できる情報元を見つけておくなどの姿勢が求められます。

また、情報には新しさも必要です。以前は有用だった情報も、時間の経過とともに価値を失うためです。そのため、自分の守備分野については常に情報をアップデートし、いつでも最新の情報を提供できる状態にしておきましょう。

情報収集に役立つキュレーションサイト・アプリ

ここでは情報収集のためのサイトやアプリを紹介し、それぞれのメリットについて説明します。

ニュースパス|株式会社Gunosy

株式会社GunosyとKDDI株式会社が共同で提供するニュース配信アプリで、スポーツから経済まで幅広いジャンルのニュースを閲覧できます。注目キーワードがキャッチできる機能があり、話題になっているニュースが閲覧できる点も特長です。

参考:Google Play ニュースパス

SmartNews|スマートニュース株式会社

経済、エンタメ、地域のニュースなど多くのジャンルを網羅しているニュースサイトで、ニュース取得後はオフラインでも使用できます。日本語の他、英語でも表示できるため、通勤途中などの英語学習にも役立つでしょう。

参考:SmartNews

MERY|株式会社MERY

20代の女性に人気のあるサイトで、ファッションや美容、恋愛関連の話題が豊富に掲載されています。過去にキュレーションメディア問題のあおりを受けてサイト休止になりましたが復活し、現在はコミュニティメディアとしても機能しています。

参考:MERY

Smartlog|株式会社Smartlog

20代から30代後半の男性向けのキュレーションサイト。メンズファッションやエンターテイメント、ライフスタイルなどのトレンド情報が豊富です。またガジェット情報も入手できます。

参考:Smartlog

TABIZINE(タビジン)|株式会社オンエア

「人生に旅心を」をテーマにしたWebマガジン。国内や海外の話題や観光スポットなどが掲載されています。また各地の「お土産」や「ホテル」などの情報も検索できます。

参考:TABIZINE

キュレーションサイトは賢く利用しよう

キュレーションサイトとは、特定のテーマに関する多くの情報を収集・選定し、閲覧しやすい形に編集したものです。

キュレーションサイトを利用することで、多くの最新情報を効率よく入手できます。しかし一方で、キュレーションサイトには、不確かな情報の混在や著作権上の問題などのリスクも存在しています。

情報過多の現代、キュレーションサイトのメリットやデメリットを理解した上で、賢く利用する姿勢が大切だといえるでしょう。


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