• 更新日 : 2023年10月20日

ウェルビーイングとは?意味や「五つの要素」や事例を紹介

ウェルビーイングとは?意味や「五つの要素」や事例を紹介

ウェルビーイングとは、精神的・肉体的に健康であると同時に社会的・経済的に満たされている状態を意味する概念です。日本語では健康・幸福・福祉などと言い換えることが可能で、近年注目を集めています。また、ウェルビーイングを実現するには「5つの要素」を満たすことが重要です。当記事では、ウェルビーイングについて詳しく解説します。

目次

ウェルビーイングとは?意味と定義

「ウェルビーイング(well-being)」は、日本語で「良い」を意味する「Well」と、「状態」を意味する「Being」からなる言葉で、精神的・肉体的に健康であることに加え、社会的・経済的に良好で満たされている状態を意味する概念です。

ウェルビーイングという言葉自体は、1943年の世界保健機関(World Health Organization:WHO)設立時に制定された世界保健機関憲章の中に初めて登場します。曰く、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあること(Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity)」をいいます。

すなわち、健康とは心身の健康のみならず、社会的に良好な状態を維持するなど、すべてが満たされている状態と定義することが可能です。

参考:世界保健機関(WHO)憲章とは | 公益社団法人 日本WHO協会

ウェルビーイングにおける「5つの要素」 – ポジティブ心理学における定義

世界保健機関憲章の中で初めて登場した「ウェルビーイング」という言葉は、「ポジティブ心理学」の創始者であるペンシルベニア大学の心理学者、マーティン・セリグマン教授が提唱する「PERMA(パーマ)の法則」によって注目を集めます。PERMAの法則とは、ウェルビーイングを高めるために必要な「5つの要素」に関する理論です。ここでは、PERMAの法則および5つの要素について詳しく解説します。

まとめて「PERMA」と呼ばれる

マーティン・セリグマン教授は、ウェルビーイングを高めるには次の5つの要素を積極的に取り込むことが重要であると提唱しました。

  • P:Positive Emotion=ポジティブな感情
  • E:Engagement=物事への没頭
  • R:Relationship=人との良好な関係
  • M:Meaning and Purpose=人生の意味と目的
  • A:Achievement/Accomplish=達成・完成

これら5つの要素は、頭文字を取って「PERMAの法則」と呼ばれています。ウェルビーイングを高めるために重要なPERMAについて、その概念を一つずつ見ていきましょう。

ポジティブな感情(Positive Emotion)

「Positive Emotion」は日本語では「ポジティブな感情」を意味し、希望や歓喜、愛、感謝、笑い、誇り、思いやりなどの感情が該当します。ポジティブな感情はネガティブな感情を打ち消し回復力や対処力、すなわちレジリエンス(Resilience)を高めることが可能です。高いレジリエンスは有害な影響をキャンセルするため、ウェルビーイングの向上につながります。

物事への没頭(Engagement)

「Engagement」は「物事への没頭」を意味し、時間を忘れて物事に集中している状態や、物事に夢中になっている状態を指します。目の前の物事に没頭している状態は、「ポジティブ心理学」の創始者の一人でシカゴ大学の心理学者、ミハイ・チクセントミハイ教授が提唱する「フロー理論」の概念と同一です。人格的な強みを発揮するときにフローの心理状態を体験する可能性が高くなり、幸福度が上昇しストレスが軽減することでウェルビーイングが高まると考えられています。

人との良好な関係(Relationship)

「Relationship」は「人との良好な関係」を意味し、人間関係は他者からのサポートや評価を指します。社会の中で生きる人間にとって人間関係は非常に重要であり、ウェルビーイングにも関わる大切な要素です。他者に愛され評価されること、パートナーや家族、仲間や友人と良好な人間関係を構築することは人生に幸福をもたらし、ウェルビーイングを向上させます。

人生の意味と目的(Meaning and Purpose)

「Meaning and Purpose」は「人生の意味と目的」を意味し、各個人の価値観など人間の本質に関わる重要な要素です。人生の目的は人それぞれですが、職業生活、社会的・政治的大義、創造活動、宗教的・精神的信条などを通して追求できます。目的が明確な人は人生の満足度が高く、健康問題も少ないのが一般的です。物事に価値を見いだし、追い求めていく姿勢がウェルビーイングを向上させます。

達成・完成(Achievement/Accomplish)

「Achievement/Accomplish」は日本語では「達成・完成」を意味し、取り組んでいる物事を達成することを指します。目標のために努力し物事を達成することは、幸福感を高める重要な要素です。達成は人生における誇りにつながり、ポジティブな感情の源泉となるため、ウェルビーイングを向上させます。

アメリカのギャラップ社における「5つの要素」の定義

ウェルビーイングの概念においてPERMAと並んで有名なのが、世論調査やコンサルティングを行うアメリカの企業、ギャラップ社が提唱した次の「5つの要素」です。

  • Career Wellbeing
  • Social Wellbeing
  • Financial Wellbeing
  • Physical Wellbeing
  • Community Wellbeing

ここでは、ギャラップ社が定義するウェルビーイングを高めるために重要な5つの要素について詳しく解説します。

Career Wellbeing

「Career Wellbeing」は、キャリアに関する幸福度です。ここで言うキャリアはいわゆる仕事上のキャリアだけでなく、家事や育児、ボランティア活動や趣味など、プライベートのものも含まれます。ウェルビーイングを高めるためには、一日の大半の時間を費やすキャリアを充実させることが重要です。

Social Wellbeing

「Social Wellbeing」は、人間関係に関する幸福度です。パートナーや家族、仲間や友人、職場の上司や同僚など、自身を取り巻く他者と適切に信頼関係を構築できているかを指します。社会の中で生きている人間にとって、他者と適切な人間関係を構築することはウェルビーイングを高める上で非常に重要です。

Financial Wellbeing

「Financial Wellbeing」は、経済的な幸福度です。生計を立てるために必要な収入を安定して得られているか、安心して満足いく活動をするための資産を十分確保できているかを指します。ウェルビーイングを高めるためには、一定の収入や必要十分な資産を確保することが重要です。

Physical Wellbeing

「Physical Wellbeing」は、肉体に関する幸福度です。心身共に健康か、仕事ややりたいことを不自由なくできるか、日々前向きに過ごすことはできるかなどを指します。ウェルビーイングを高めるためには、心身共に健康で、やるべきことややりたいことができる活力に溢れた状態を維持することが重要です。

Community Wellbeing

「Community Wellbeing」は、地域社会における幸福度です。パートナーや家族、仲間や友人、学校や職場、部署・部門など、自身が所属しているコミュニティとの関わりを指します。社会の中で生きる人間にとって、ウェルビーイングを高めるためには地域社会との関わりを持ち続け、より良くしていくことが重要です。

ウェルビーイングが注目されている背景

価値観の多様化に伴い、近年ではより一層ウェルビーイングが注目を集めています。ウェルビーイングが注目を集める背景としては、働き方改革に伴うライフスタイルの変化や新型コロナウイルスの影響、SDGsを始めとした世界的なムーブメントを挙げることが可能です。ここでは、ウェルビーイングが注目されている背景について、詳しく解説します。

働き方改革

働き方改革とは、働く人々が多様なワークスタイルを選択できる社会を構築し、一億総活躍社会を実現するための国家的な取り組みです。働き方改革では、個々人のライフスタイルに合わせて働き方を選択し、ワークライフバランスの取れた職業生活の実現を目指しています。働き方改革関連法にウェルビーイングという言葉は含まれていませんが、ワークスタイルを改革することで心身共に健康で、社会的・経済的に満たされた状態を目指すという意味では、働き方改革の趣旨をウェルビーイングと捉えることが可能です。

新型コロナの影響によるリモートワークの普及

働き方改革によって注目を集めたウェルビーイングという概念は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴う価値観の変化によって、より重要視されるようになります。コロナ禍においてはリモートワークや在宅勤務が当たり前となり、自分らしい働き方とは何かを考え直す人が増加しました。新型コロナウイルスによって健康が脅かされたことでウェルビーイング志向が高まり、健康とは何かを考え直すきっかけとなったのです。

大阪万博のテーマになった

2025年に開催予定の大阪万博では、「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマを掲げています。すなわち、一人ひとりが自ら望む生き方を考えその可能性を最大限に発揮するとともに、こうした生き方を実現できる持続可能な社会を国際社会が共創することがその趣旨です。多様な価値観を踏まえて幸福な生き方とは何かを問うテーマは、幸福を追求するウェルビーイングの概念とも通じます。

参考:大阪府/2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)

世界中で広がる健康志向

ライフスタイルや食生活の多様化、平均寿命の延伸に伴う健康寿命という考え方の登場、少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少などを背景に、世界中で健康志向が高まっています。近年では新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、より一層健康が重要視されているのが現状です。世界的な健康志向は、身体的な健康だけでなく精神的な健康や経済的な安定なども標榜しているため、ウェルビーイング志向とも捉えられます。

SDGsとの関連

ウェルビーイングは、世界的な共通目標であるSDGsと共に再び注目されています。SDGsとは「Sustainable Development Goals」の略で、持続可能でより良い社会を目指すための開発目標です。SDGsでは持続可能な社会を実現するための17の目標が定義されており、その一つに「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-Being)」という目標を掲げています。ウェルビーイングは広義で、誰一人取り残されることなく心身共に健康で、社会的に安定した持続可能な状態を維持するという意味があるため、SDGsを達成するための根源的な概念がウェルビーイングと捉えることも可能です。

参考:3.すべての人に健康と福祉を | SDGsクラブ | 日本ユニセフ協会(ユニセフ日本委員会)

日本におけるウェルビーイングの現状 – 世界ランキングから見る

テレビやインターネットなどで、国際連合の持続可能開発ソリューションネットワーク(Sustainable Development Solutions Network:SDSN)が世界幸福度調査(World Happiness Report)に基づき毎年発表している「世界幸福度ランキング」を目にしたことがある方も多いかもしれません。世界幸福度ランキングは人口当たりのGDPや健康寿命、社会的支援、人生の自由度、他者への寛容、社会・政治への不満などの項目ごとにランク付けされており、2023年度の総合順位は下記のようになっています。

総合順位国・地域スコア
1位フィンランド7.804
2位デンマーク7.586
3位アイスランド7.530
4位イスラエル7.473
5位オランダ7.403
6位スウェーデン7.395
7位ノルウェー7.315
8位スイス7.240
9位ルクセンブルク7.228
10位ニュージーランド7.123
47位日本6.129

2023年度の世界幸福度ランキングでは、我が国日本は137の国と地域の中で47位でした。詳細を見ると、健康寿命では上位の国より高いスコアを記録していますが、社会的支援・人生の自由度・他者への寛容など、その他の項目ではいずれも低いスコアとなっています。

アンケート調査には主観的な項目も含まれるため、この結果を持って日本のウェルビーイングが低いと結論付けることはできません。しかし、多様な働き方がまだ実現できていなかったり、性別・学歴・雇用形態などが職業生活に影響を及ぼしたりする現状がこのような結果につながったと考えられます。

参考:World Happiness Report 2023 | The World Happiness Report

ウェルビーイングを向上させるための方法

労働力を継続的に確保し、働き方の多様なニーズに答えるためにも、ウェルビーイングは企業にとって非常に重要な課題です。ここでは、ウェルビーイングを向上させるための方法について解説します。

労働環境の改善

劣悪な労働環境は、ウェルビーイングを著しく低下させます。例えば、長時間労働は従業員にとって大きな負担となり、心身の健康を害する恐れがあるでしょう。可処分時間が減少してワークライフバランスが崩れ、人生の満足度は低下します。健康に悪影響を及ぼすような危険な職場では労働災害が頻発し、従業員の経済的な安定が脅かされるかもしれません。ウェルビーイングを向上させるためには、まずは労働環境を改善することが重要です。

福利厚生の整備

逆に、充実した福利厚生はウェルビーイングを大きく向上させます。例えば、育児休業や介護休業の制度が整備されている職場はライフスタイルの変化にも対応しやすく、従業員のワークライフバランスの維持・向上にも有効です。日本は結婚・出産・介護など、ライフステージの変化で離職するケースが多いため、福利厚生を整備することで貴重な人材の確保にもつながります。充実した福利厚生は従業員の満足度を高めるだけでなく、採用活動においても大きなアピールポイントとなるでしょう。ウェルビーイングを向上させるには、福利厚生の整備が非常に効果的です。

健康経営への取り組み

健康経営の促進も、ウェルビーイングを向上させる重要な取り組みです。健康経営とは、従業員の健康管理を経営的な視点で捉え、戦略的に実践する経営手法を指します。従業員に対し健康投資を行うことで、職場の活力や生産性が向上し、結果的に業績や企業価値の向上を実現可能です。例えば、従業員の健康をサポートする福利厚生の整備なども健康経営として捉えられます。ウェルビーイングを向上させる健康経営の促進は、企業価値を向上させる非常に重要な取り組みです。

参考:健康経営(METI/経済産業省)

社内コミュニケーションの活発化・心理的安全性

ウェルビーイングを向上させるためには、社内のコミュニケーションを活発化する取り組みも重要です。コミュニケーションが不足している職場では人間関係に問題を抱えているケースが多く、人間関係の不和は心理的な不安を引き起こします。心理的な不安はメンタルヘルス不調の原因となるため、ウェルビーイングを低下させるのが一般的です。逆に、人間関係に恵まれた職場はエンゲージメントが向上し、心理的な安全をもたらします。ウェルビーイングを向上させるためには、コミュニケーションを活発化し、良好な人間関係を構築することが重要です。

ウェルビーイングに関わる「健康経営」とは?

ウェルビーイングの重要性が増す中、健康経営が大きな注目を集めています。少子高齢化に伴い人材不足が叫ばれる昨今、従業員の健康に着目した健康経営は必須の取り組みです。ここでは、ウェルビーイングに関わる健康経営について詳しく解説します。

VISION ZERO(ビジョンゼロ)活動

VISION ZERO(ビジョンゼロ)活動とは、国際社会保障協会(International Social Security Association:ISSA)が「安全・健康・ウェルビーイング」の3つの次元で職場における

事故と疾病を予防する革新的アプローチとして定めた、ゼロアクシデントを目指す活動です。毎年発生している労災事故に関する損失は膨大で、経済的な負担は世界全体のGDPの4%に相当します。健康経営を促進し安心・安全な労働環境を整備することは、企業の最も重要な資産である従業員の健康を守ってモチベーションを高め、企業価値の向上につながる重要な取り組みです。

参考:VISION ZERO | 一般社団法人セーフティグローバル推進機構

健康に企業が投資を行う

健康経営の重要性が増す流れにおいて、注目を集めているのが人的資本ともいえる従業員への投資です。従業員の健康に対する投資を健康投資といいます。一定の生産性を維持するには、従業員が健康でモチベーション高く労働できる状態を維持することが大切です。なお、健康投資は金銭的な投資だけでなく、適度な運動や規則正しい食生活の推進など、健康寿命を意識付ける取り組みも含まれます。特に現代の日本においては、平均寿命の延伸によって従業員の平均年齢も上昇しているため、健康寿命を伸ばして労働力を確保するための健康投資は非常に重要な取り組みです。

参考:企業の「健康投資」ガイドブック|経済産業省

従業員の健康改善による「生活の質」の向上

健康経営によって従業員の健康が改善すると、生活の質が向上します。生活の質はQoL(Quality of life)と呼ばれ、ウェルビーイングを向上させるためには非常に重要な要素です。QoLは心身の健康や社会的・経済的な充足、活力や生きがいなど総合的な満足度を意味します。すなわち、QoLが良い状態を保つことが、ウェルビーイングということが可能です。健康経営を始めとしたQoLを向上させる取り組みは、ウェルビーイングを高めます。

健康経営を行うメリット

限られた人材で最善の結果を実現するには、健康経営や健康投資によってウェルビーイングを高めることが重要です。ここでは、健康経営を行うメリットを解説します。

従業員の健康促進による生産性アップ

健康経営によって従業員の健康が促進されると、ウェルビーイングが向上して生産性が向上します。ウェルビーイングの高い状態は心身共に健康で、仕事に対するやりがいやモチベーションも高い状態にあるため、従業員は最大限の能力を発揮することが可能です。従業員一人ひとりがポテンシャルを最大限発揮することで、生産性は向上し企業価値は高まります。

採用でのポジティブな影響

積極的に健康経営に取り組む姿勢は、社内外にポジティブな影響を与えます。健康経営によって従業員の健康に投資を行うことは、従業員を大切にしているという印象を与え、採用活動においても大きなアピールポイントになるでしょう。現在は若年層を中心にワークライフバランスを重視する価値観も一般的となっているため、働き方の多様なニーズに答える健康経営によって採用活動を有利に進めることが可能です。

離職率の低下

健康経営によってウェルビーイングが向上すると、従業員のストレスが軽減し離職率が低下します。また、健康経営・健康投資など従業員を大切にする姿勢は従業員エンゲージメントを向上させるため、定着率が向上するのが一般的です。従業員エンゲージメントの高い状態では、従業員は会社への愛着や仕事へのやりがいを感じ、高いモチベーションを持って仕事に取り組みます。エンゲージメントを高める健康経営は離職防止の効果があり、人材流出を防ぐことが可能です。

企業価値の向上・社外へのアピール

健康経営に関する取り組みは、社会的な評価につながります。健康投資によって従業員を大切にする姿勢は良い印象を与えるため、社内外へのアピールとなるでしょう。さらに、健康経営によって従業員エンゲージメントが高まるとモチベーションが向上し、生産性や品質も向上します。高い品質は顧客エンゲージメントを高めるため、最終的には企業価値が向上するのです。

ウェルビーイングや健康経営の事例

ウェルビーイングや健康経営に関する国家的な取り組みとして、「デジタル田園都市国家構想」が挙げられます。デジタル田園都市国家構想とは、現在地方が直面する人口減少・少子高齢化・産業空洞化などさまざまな社会課題に対し、デジタルの力で全国どこでも誰でも便利で快適に暮らせる社会を目指す取り組みです。

デジタル田園都市国家構想では、地域格差を是正し誰もがデジタル化の恩恵を享受することで、豊かさを実感できる「誰一人取り残されない」社会の実現を目指しています。デジタル田園都市国家構想の実現に向け、地域の豊かさと心豊かな暮らしに関する共通指標として活用推進されているのが、地域幸福度(Well-Being)指標です。

地域格差を是正し社会課題を解決するには、定性的ではなく定量的に幸福度を測定することが重要であり、幸福度に関する定量的なアプローチが地域幸福度(Well-Being)指標だといえます。

参考:デジタル田園都市国家構想
参考:デジタル田園都市国家構想実現に向けた地域幸福度(Well-Being)指標の活用促進に関する検討会|デジタル庁

ウェルビーイングは心身共に健康で社会的に満たされた状態を表す概念

今回はウェルビーイングについて解説しました。ウェルビーイングとは、精神的・肉体的に健康で、社会的・経済的に満たされた状態を意味する概念です。ウェルビーイングを高めるためには、PERMAの法則やギャラップ社の5つの要素を満たすことが重要であるといわれています。

一方、ビジネスの分野でもウェルビーイングは注目されており、企業価値を最大化するためには労働環境を改善したり福利厚生を整備したり、いわゆる健康経営に関する取り組みが重要です。さらに、国家的な取り組みでもウェルビーイングは重要な指標となっているため、当記事で概要を確認し、今一度ウェルビーイングという概念についておさらいしておきましょう。


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