• 更新日 : 2024年4月19日

風通しの良い職場とは?見極め方や作り方、よくある勘違いを解説

社員同士が率直な意見を交わし合える風通しの良い職場は、理想的な労働環境といえます。しかし、どのようにすれば風通しの良い職場が実現できるのでしょうか。

本記事では、風通しの良い職場の特徴や作り方などについて解説します。よくある勘違いについても解説しているため、ぜひご参照ください。

風通しの良い職場とは?

風通しの良い職場とは、社員の役職や先輩、後輩関係などに関わりなく、率直な意見を交わせる職場を指します。ただし率直な意見とはいっても、どのような発言でも許されるわけではありません。組織として一定の規律・規則を遵守したうえで、意見交換が可能な職場を指す言葉です。

風通しが良い職場は、社員同士の交流が活発に行われるため、連携強化などさまざまなメリットが生まれます。その一方で、風通しの良さが勘違いされている向きもあるため、注意しましょう。

風通しの良い職場の特徴チェックポイント

風通しの良い職場であるかどうかを判断するためには、いくつかのチェックポイントが存在します。以下で、順番に確認しておきましょう。

ミーティングで率直な意見を交わしているか

風通しの良い職場では、ミーティングや会議などでも社員同士が率直な意見を交わしています。このような意見交換が可能な職場は、雰囲気も明るく、社員同士の交流も活発です。

事業の改善案が実行されているか

風通しの良い職場であれば、役職などを問わず、改善案を提示可能です。そのため、風通しの良い職場では、提案された改善案が実行されやすい点が特徴といえます。提案が可能でも、それが取り入れられないようでは、風通しが良い職場とはいえません。

気軽な相談が頻繁に行われているか

頻繁に相談が行われていることも、風通しの良い職場の特徴となります。気軽に相談できる環境は、社員にとっても安心できるでしょう。特に職場に不慣れな新入社員にとっては、重要なポイントです。

個性が尊重されているか

率直な意見が許されるということは、個性が尊重されているということでもあります。異なった個性からくる意見も尊重してこその風通しの良さです。自分と異なった意見を排除するような職場は風通しが良い職場とはいえません。

仕事の成果を社員同士が認め合えるか

仕事の成果を一部の社員が独り占めし、素直に他人に成果を認められないようでは風通しの良い職場とはいえません。社員同士が素直に相手の成果を認めていることが必要です。

必要な情報にアクセスできるか

風通しの良い職場では、必要となる情報へのアクセスも良くなっています。必要となる情報が得やすければ、社員も何を行えば良いのかを判断しやすくなります。必要なときに必要な情報が得られるのが特徴です。

風通しの良い職場のデメリットはある?

風通しの良い職場では、率直な意見交換がなされ、それが改善につながり、社員の個性も尊重されます。そのため、風通しの良い職場には、基本的にデメリットはないといえるでしょう。

しかし社員の性格によっては、率直な意見の表明を苦手としている場合もあります。こういった性格の社員にとって、風通しの良い職場はデメリットだと感じるかもしれません。また、社員同士の距離が近くなり過ぎて、緊張感やメリハリが失われる場合もあります。

風通しの良い職場を目指すには?

風通しの良い職場を目指すためには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。以下で、1つずつ見ていきます。

あいさつの励行

あいさつは、人間関係の基本です。お互いにあいさつを交わすことで、気持ち良く仕事を行えるようになります。あいさつを励行すれば、コミュニケーションが促進され、自ずと職場の風通しも良くなるでしょう。

1on1ミーティングを取り入れる

1on1ミーティングを取り入れ、日頃の不満や違和感などを汲み上げることも有効です。他の社員の前では言いづらいことも、上司と一対一であれば、伝えやすくなります。また、上司との信頼関係構築にも役立つでしょう。

社員同士の交流を生むイベントを開催する

社員同士の交流イベントなどを開催することも、有効な施策となりえるでしょう。社員同士が打ち解ければ、意見交換もしやすくなり、風通しの良さにつながります。

雑談しやすい場を作る

雑談をすることで、雰囲気を変えることが可能です。ずっと働き詰めでは息苦しくなってしまい、職場の空気も悪くなってしまいます。仕事の合間に、雑談しやすい場を設けることで、職場の空気を入れ替えましょう。

コミュニケーションツールを活用する

社内SNSなどのコミュニケーションツールの導入も検討に値します。社員からの情報発信の機会を増やすことで、より多くの意見を収集することが可能となります。

フリーアドレス制にする

職場における社員の席を固定しないフリーアドレス制の導入も有効です。毎回違った席で仕事することで、職場の人間関係も多様化し、活発な意見交換につながります。

社長室をなくす

社長室や役員室などを廃することも、風通しを良くする施策の1つです。物理的な壁に隔てられた社長室は、社員との心理的な壁にもなりえます。そのような壁を壊すことで、立場によらない自由な意見交換が可能となるでしょう。

新規事業にチャレンジする

これまでとは異なった新規事業にチャレンジすることで、風通しが良くなるかもしれません。新しい仕事の経験は、これまでになかった気付きを生みます。新たな視点からの意見は、職場にとっても新しい風となるでしょう。

風通しの良い職場に関する誤解やよくある勘違い

風通しの良い職場だからといって、どのような発言も許されるわけではありません。意見自体は尊重されるべきですが、時と場所をわきまえず、愚痴ばかり口にしているような職場は風通しの良い職場とはいえないでしょう。

また、風通しの良い職場といっても、やはりそれぞれには役職に応じた立場が存在しています。上司と部下といった関係性自体は動くことなく、存在します。そのため、部下が上司に対して、友達のような感覚で意見を述べることは好ましくないでしょう。

一般社員が社長や役員に直接意見を述べることも問題です。そのような行為が許されれば、間に入る管理職の意味がなくなります。間を取り持ち、意見を調整することも必要であると忘れないようにしなければなりません。

風通しの良い会社を作るために必要なこと

風通しの良い会社を作るためには、これまで紹介してきた施策を取り入れることはもちろん重要です。自社に合った方法を取り入れることで、効果を発揮できるでしょう。しかし、風通しの良い会社を作るためには、リーダーとなる人物のコミュニケーション能力が高くなければなりません。

風通しの良い会社となるために必要な活発なコミュニケーションは、社員一人ひとりの意識が重要となります。社員に企業の理念などを理解してもらい、常にそれを心掛けた行動を促すことで風通しの良い会社が完成します。高いコミュニケーション能力を持ったリーダーのもとでは、社員も積極的に業務にあたれます。その結果、会社の空気自体も明るいものになり、活発なコミュニケーションが図れるでしょう。

風通しの良い職場で業務の効率化を

職場の風通しが良くなれば、業務の改善案を提出しやすくなります。また、コミュニケーションが活発に行われるようになれば、社員同士の連携強化の効果も期待できるでしょう。つまり、風通しが良くなれば、業務の効率化も図れるわけです。当記事を参考に、ぜひ職場の風通しを良くしてください。


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