• 更新日 : 2024年5月24日

エントリーシートとは?書き方や例文(ひな形付き)企業の評価ポイント

企業の採用選考では、応募者の適性や成長可能性を多角的に評価するための書類として、エントリーシートが重要な役割を果たしています。本稿では、エントリーシートの正しい理解と効果的な書き方のポイントを解説していきます。応募者はもちろん、企業の採用担当者もエントリーシートの重要性について再確認していただければと思います。

エントリーシートとは?

エントリーシートとは、企業の選考・採用プロセスにおいて、応募者が提出する書類の一種であり、企業が応募者の適性や志向性を詳しく知りたい情報を尋ねる書式となっています。エントリーシートについての詳細は後述してきますが、まず、応募書類としての定番である履歴書との違いについて見ていきましょう。

履歴書との違い

エントリーシートと履歴書は、いずれも就職活動の際に提出が求められる書類ですが、その目的と記載内容には明確な違いがあります。

履歴書は応募者の経歴や学歴、職歴を時系列に沿って記入する書類です。一方、エントリーシートは企業側が応募者の適性を詳しく知りたい情報を尋ねる書式となっています。つまり、履歴書が客観的な経歴を示すのに対し、エントリーシートは主観的な自己アピールや志向性を伝えることが重視されるのです。

また、記載内容の詳細さにも違いがあります。履歴書では氏名や生年月日、学歴、職歴などの基本情報を簡潔に記述するのが一般的です。一方、エントリーシートでは、より踏み込んで、志望動機や将来の目標、得意分野や資格取得状況、課外活動など、応募者の個性を積極的に表現することが求められます。

このように、履歴書が経歴の事実を伝えるのに対し、エントリーシートは応募者の適性を立体的に表現することが重要な書類だといえます。企業は両者を組み合わせることで、応募者の人物像を総合的に把握しようとしているのです。

企業がエントリーシートで評価するポイント

本稿では、エントリーシートのテンプレートを紹介しますが、その前に実際に書く上での注意点を六つ挙げておきます。

志望の動機

企業がエントリーシートで最も重視するのが、応募者の志望動機です。なぜその企業を志望したのか、なぜその職種に興味があるのかを明確に説明できるかどうかが評価の重要なポイントとなります。単なる「興味があるから」といった漠然とした理由では不十分で、その企業・職種の特徴や魅力を理解し、自身のキャリアビジョンとの整合性を丁寧に述べることが求められます。エントリーシートでは、応募動機をしっかりと言語化し、企業への高い関心と適性を伝えることが重要です。

自身の強みや特技

エントリーシートでは、応募者自身の強みや得意分野、特技などを具体的に記述することが重要です。単に「協調性がある」「柔軟性がある」などと一般的な表現を並べるだけでは不十分で、これまでの経験や行動を通じて培った具体的な強みを明確に示す必要があります。例えば「プログラミングの技術が高く、これまでにSNSアプリを三つ開発した」「地域のボランティア団体の代表を務め、組織運営の経験がある」など、自身の特性を具体的な実績と関連付けて説明することが企業から高く評価されます。

学生時代の経験から得た学び

エントリーシートでは、単なる学歴や資格の羅列だけでなく、学生時代の課外活動や部活動、アルバイト経験などから得た学びについても詳しく記述することが重要です。企業は、そうした経験を通じて応募者がどのような思考力や行動力、コミュニケーション力などを身につけてきたかを評価します。例えば「バスケットボール部でキャプテンを務め、チームの士気を高めるリーダーシップを発揮した」「海外留学で異文化交流の機会を得て、柔軟な対応力が身についた」など、具体的な行動とそこから得た学びを記述することが求められます。

伝える能力

エントリーシートは、文章で自己PRを行う機会であるため、応募者の伝える能力も企業の重要な評価対象となります。論理的で明確な文章構成、表現力、文章の文法・スタイルなど、文章力全般が問われます。単に自己紹介するだけではなく、企業に対する関心や問題意識、将来への抱負などを、簡潔かつ説得力のある文章で表現できるかが評価のポイントとなります。企業は、エントリーシートを通じて応募者のコミュニケーション能力を間接的に評価しているのです。

企業とのマッチ度

エントリーシートでは、応募者が企業の事業内容や企業文化、求める人材像などを十分に理解し、それらとの適合性を示すことが重要です。単に自己PRするだけでなく、なぜその企業で活躍できると考えているのか、どのように企業に貢献できるのかを具体的に述べることが求められます。企業は、応募者がその企業で必要とされる人材であるかどうかを見極めようとしているのです。したがって、企業理解と自己理解をバランスよく伝えることが、エントリーシートの評価につながります。

将来のビジョン

企業はエントリーシートを通して、応募者の中長期的なキャリアビジョンや目標についても知りたがっています。単に「この企業で働きたい」というだけでは不十分で、5年後、10年後にどのような人材になりたいのか、その実現に向けてどのように取り組んでいきたいのかを示すことが大切です。将来への意欲と具体的な行動計画を示すことで、企業は応募者の成長可能性や、その企業での活躍が期待できるかどうかを判断することができることを意識しておきましょう。

エントリーシートを書き始める前に

ここでは、エントリーシートを書く際の基本的な考え方、書き始める前の留意点や準備について解説していきます。

基本的な考え方

エントリーシートを作成する際の基本的な考え方は、企業が求める人材像と自分自身との適合性を、きちんと示すことです。企業はエントリーシートを通じて、応募者の適性や成長可能性を把握しようとしています。そのため、単に自己PRをするだけでなく、企業の事業内容や企業文化、求める人材像などを十分に理解し、自分がそれらと合致していることを説得力のある形で示すことが重要となります。

また、エントリーシートは応募者の一次選考の材料となる重要な書類です。履歴書とは違い、より踏み込んだ自己表現が求められます。そのため、完成度の高い内容を作成し、企業への熱意と適性を十分に伝えることが合格への近道といえるでしょう。

書き始める前の留意点と準備

エントリーシートを作成する前には、以下のような準備が必要となります。

まず、企業研究を徹底的に行い、その企業の事業内容、企業文化、求める人材像などを詳しく把握する必要があります。エントリーシートでは、この企業理解と自己理解を組み合わせて、自分がその企業で活躍できる理由を説明することが重要です。

次に、自分自身の経験、スキル、強みなどを棚卸しし、客観的に整理しておくことが肝心です。これらを生かしてどのように企業に貢献できるかを考え抜くことが、良質なエントリーシートを作成するための基礎となります。

さらに、表現力の向上にも努める必要があります。文章力はもちろんのこと、言語表現力全般を高めることで、自分の魅力を効果的にアピールできるようになります。作文の練習や、ライティングの経験を積むことをおすすめします。

このように、企業理解、自己理解、言語表現力の三つの基盤を整えることで、説得力のあるエントリーシートを作成できるはずです書き始める前の準備段階が、合格に向けての重要なファーストステップとなります。

エントリーシートのテンプレート、ひな形

この記事では、エントリーシートのテンプレート(ひな形)をエクセルとワードでダウンロードすることができます。必要に応じて項目を加除して活用してください。

エントリーシート(エクセル) テンプレート | 給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」 (moneyforward.com)
エントリーシート(ワード) テンプレート | 給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」 (moneyforward.com)

エントリーシートの書き方、例文

応募者の立場に立って、エントリーシートの書き方をお伝えします。自己PRができる項目については例文を紹介しましょう。

日付

日付は、エントリーシートを提出する日付を記入します。履歴書と同様、書類作成日を正確に示すことが重要です。

写真

履歴書と同様、本人の顔写真を貼付します。企業指定のサイズ・形式に沿って、上半身正面の証明写真を用意しましょう。

氏名、生年月日、性別

氏名は漢字とひらがなで表記し、生年月日と性別も正確に記入します。

住所・連絡先

現住所とメールアドレス、電話番号を明記します。企業から確実に連絡が取れる情報を記載しましょう。

学歴

出身大学・学部・学科、卒業(見込)年月を時系列に記入します。優秀な成績や学業外の活動実績があれば追記するとよいでしょう。

例)「○○大学 ○○学部 ○○学科 卒業見込(20XX年3月)
成績: GPA 3.8/4.0 (上位10%)
学業外活動: ○○学生ベンチャー企画に参画し、アプリ開発の経験を積みました。」

好きな学科、ゼミ・研究室名

専攻した学科や所属したゼミ、研究室名を記入し、その理由も簡潔に説明します。

例)「○○学科を専攻した理由は、企業経営に必要な経済理論と経営戦略の両面を学べると考えたためです。特に○○ゼミでは、ケーススタディを通じて実践的な問題解決力を養うことができました。」

クラブ・サークル

在学中に所属していた部活動やサークルの名称と、役割や活動内容を記述します。

例)「大学4年間、○○サッカー部に所属していました。主将として、チームの士気を高め、戦術立案と実行力の向上に取り組みました。この経験から、リーダーシップとチームワークの大切さを学びました。」

留学・海外在住経験

留学や海外生活の経験がある場合は、渡航先、期間、活動内容などを記載します。

例)「1年間の短期留学プログラムで、□□大学に留学しました。異文化交流を通じて、柔軟な思考力と協調性が身につきました。特に、英語によるプレゼンテーションの経験は、コミュニケーション能力の向上につながりました。」

語学力

英語をはじめとする語学力を、資格取得状況や日常会話レベルなどで具体的に示します。

例)「英語: TOEIC 880点取得。ビジネス英語によるメール対応や会議への参加が可能です。
中国語: 日常会話レベル。留学中に語学学校で2年間学習し、コミュニケーションが取れます。」

保有資格

取得している資格名とその内容を記入します。企業に関連性の高い資格を中心に書きましょう。

例)「ITパスポート 取得
プレゼンテーション能力を示す証明書 取得
ビジネス文書検定 2級 取得」

趣味・特技

自己PRにつながる趣味や特技を記述し、それがどのように役立つかを説明します。

例)「趣味はマラソンです。フルマラソンにも3回出場し、自己ベスト記録を更新しています。このような長期的な目標に向けて粘り強く取り組む姿勢は、業務遂行においても役立つと考えています。」

アルバイト経験

アルバイト経験がある場合は、職種や期間、業務内容、得られた経験などを書きます。

例)「大学1年生から4年生まで、飲食店でホールスタッフとして勤務していました。接客や販売、在庫管理など、さまざまな業務に携わり、コミュニケーション力と組織への貢献意識を身につけることができました。」

エントリーシートの提出のマナー

実際にエントリーシートを提出する際に気を付けなければならないのは、提出方法とマナーです。企業の担当者も応募者のこうした点に注目する必要があります。入社後、気配りできるかどうかに大いに関係しているからです。

提出方法は?

エントリーシートの提出方法は、企業が指定する手順に従う必要があります。多くの場合オンラインでの提出が求められますが、郵送や持参の指定もあるでしょう。オンライン提出の場合はファイルの形式や容量などの指定に従い、郵送の場合は封筒の宛先や提出期限を確認しましょう。指定された提出方法を守らないと、選考から除外される可能性があります。提出方法は企業に合わせて柔軟に対応することが重要です。

マナーは大切!

エントリーシートの提出にあたっては、以下のようなマナーが求められます。

第一に、提出期限を必ず守ること。期限に遅れると、選考対象から外される可能性があります。余裕を持って早めに提出することをおすすめします。

次に、企業が求める書式や形式、必要事項を正確に確認し、従う必要があります。指定された項目を抜かさず記入し、レイアウトなども企業のガイドラインに沿って作成しましょう。

さらに、提出前に必ずスペルミスや文章の誤りがないかチェックすることも重要です。丁寧な仕上がりが、企業への真摯な姿勢を示すことにつながります。

最後に、提出後は選考の結果を待つ姿勢が求められます。企業から連絡があるまで、焦らず落ち着いて待つことが重要です。

このように、エントリーシートの提出にあたっては、期限厳守、指定フォーマットの遵守、内容の入念なチェック、そして落ち着いた待機といった、基本的なマナーを守ることが合格への近道となります。

採用選考におけるエントリーシートの重要な役割を再認識しよう!

エントリーシートは、単なる自己紹介の域を超えた、企業への強い熱意と適性の証明の場です。単に自己PRするだけでなく、企業理解と自己理解を深く掘り下げ、なぜその企業で活躍できるかを論理的に説明することが重要です。

書き始める前の準備と、求められる記載項目への丁寧な対応が、合格への近道となります。熱意と実行力を持って、企業に自身の魅力をしっかりアピールしていくことが、エントリーシートの本来の活用方法といえるでしょう。


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