• 更新日 : 2024年10月25日

テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)の報告書とは?書き方、記入例、ポイントを解説

コロナ禍以降、テレワークやリモートワークなど、在宅勤務が急速に普及しました。テレワーク等は、上手く利用すれば業務の効率化にもつながる働き方です。しかし、労働時間が把握しづらいなどの問題点もあり、把握のために報告書の提出を求める会社も存在します。テレワーク等で利用される報告書について解説します。

テレワーク(在宅勤務・リモートワーク)の報告書とは?

テレワークの報告書とは、テレワークなどの在宅勤務を行う従業員が会社に対して提出する書面です。提出が義務付けられている書面ではありませんが、業務の効率化や、従業員の働き方の把握のためなどを目的に提出を求める会社も少なくありません。

テレワークの報告書が必要な理由は?

テレワークはオフィス勤務と異なり、従業員の働いている姿を実際に見ることができないため、労働時間の把握が困難です。就業時間内であるにもかかわらず、業務をさぼったり、労働時間の水増しを行ったりする従業員が現れることも懸念されます。そのような懸念点を解消するために、報告書が必要となるのです。

テレワークの報告書を提出するメリットは?

報告書の提出には、以下のようにいくつかメリットが存在します。

  1. 労働時間の把握が容易になる
    実際に働く姿の見えないテレワークでは、労働時間の把握は困難です。報告書に始終業の時刻などを記載することで、労働時間の把握が容易になります。
  2. 業務の進捗状況の把握が容易になる
    対面による管理のできないテレワークでは、進捗状況の把握も困難となります。報告書に進捗状況を記載してもらえば、上司や同僚も進捗状況の把握が容易になります。
  3. 課題点を洗い出せる
    報告書を作成することで、テレワークを行う従業員は、自らの業務について振り返りを行い、どこに問題があったのかを発見することが可能となります。
  4. プロセスも含めた評価が可能となる
    テレワークでは、成果物を提出してもらうことは可能ですが、そのプロセスを見ることができません。そのため、成果や結果のみで評価を下しがちになります。報告書に業務のプロセスを記載することで、結果だけでなくプロセスも含めた評価が可能となります。

テレワークの報告書を提出するデメリットは?

報告書の提出にはメリットがありますが、報告書作成業務が従業員の負担になるというデメリットも存在します。しっかりとした報告書を作成しようと思えば、どうしても時間がかかってしまうでしょう。

通常の業務に加えて、報告書作成の業務まで課されては、従業員の負担は大きなものになってしまいます。場合によっては、本来の業務に支障が生じる可能性もあるでしょう。また、時間がかかるからといって、内容の薄い報告書で済ませてしまえば、作成の意味が薄れてしまいます。

テレワークの報告書の書き方は?

テレワーク時の報告書に決まった記載項目等はありませんが、押さえるべき主要な記載項目は存在します。テレワーク報告書の記載項目について解説します。

テレワークの業務内容

テレワークを行う従業員が、どのような業務を行っているのかを記載します。始業から終業までを時系列に沿って書き出します。

テレワークの進捗状況

テレワーク業務における進捗状況を記載します。当初の予定より進んでいるのか、遅れているのかを記載し、今後の業務進行の参考とします。

テレワークの所感

テレワークを行う従業員が、業務中に気付いたことや、疑問点などを記載します。単なる感想ではなく、気付きや疑問に対して、どのように対応するかまで記載することが必要です。

翌日の業務予定

翌日に行うべき予定を書き出します。9時に取引先へ確認を行う、11時に見積書の最終チェックを行うなど、予定を時系列に沿って具体的に記載しましょう。

備考

テレワークを行ううえで、問題となった点などがあれば、備考欄に記載します。テレワークであれば、ネット環境の不備などが考えられるでしょう。具体的に記載し、改善を求めます。

テレワークの報告書の無料テンプレート

テレワーク中の労働時間を把握するために、報告書を提出してもらいたいと考えている会社は多いでしょう。そのような場合には、テンプレートの利用をご検討ください。必要な項目がすでに備えられ、該当項目に必要事項を記載するだけで、しっかりとした報告書が完成します。以下のリンクから無料ダウンロードが可能なため、ぜひご利用ください。

参考:テレワークの報告書(ワード)|マネーフォワード クラウド給与

テレワーク報告書の記入例は?

本項では、テレワーク報告書の記入例を紹介します。作成の参考としてください。

始終業時刻

9:00~18:00

業務内容

9:00~11:00

A株式会社と、今後のスケジュールについてWeb会議を行う。

11:30~13:30

B株式会社への提出資料を作成し、先方にメールにて送付する。

14:00~17:00

C株式会社から送付された見積書について、チーム内で検討し、交渉が必要であると結論付ける。

17:00~18:00

明日のD株式会社との打ち合わせに使用する資料の最終チェックを行う。

進捗状況

おおむね予定通りに進行しているが、C株式会社との交渉の必要性が発生したため、以降のスケジュールについて調整が必要となる。

所感

Web会議において、資料の提示に手間取ってしまい、先方を待たせる場面があった。効率的な資料の提示方法を考える必要があると感じた。

翌日の予定

9:00~12:00 D株式会社と打ち合わせ

13:00~15:00 チームメンバーと予算について検討

15:30~18:00 E株式会社への提出資料の作成

備考

ネットが時折途切れることがあった。業務に支障があるため、担当部門に相談し、改善を依頼済み。

テレワーク報告書を作成するポイントは?

実際に働く姿の見えないテレワークだからといって、その日の動きをすべて報告する必要はありません。そのような報告書は読みづらく、本来の目的が果たせなくなります。5W1Hを意識し、必要な情報だけを記載しましょう。また、所感は単なる感想であってはなりません。感じたことについて、どのように対応するのか、具体的に記載し、改善につなげることが必要です。報告書の作成は、第三者の目線に立って、伝わりやすさを重視しましょう。

テレワーク報告書で効率的な在宅勤務を

テレワークは、有効に利用すれば業務の効率化につながります。しかし、労働時間の把握がしづらいなどの問題もあるため、当記事の解説を参考に、報告書を作成し、効率的なテレワークにつなげてください。


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