• 更新日 : 2024年8月16日

自己管理能力とは?具体例やチェック方法、高めるコツ、自己PRを解説

自己管理ができているとは、どのような状態を指すのでしょうか。また、自己管理能力を高めるためには何を心掛ければよいのでしょうか。

当記事では、自己管理能力について解説します。自己管理能力が高い人や低い人の特徴、必要とされる理由、自己管理能力を高めるコツまで網羅的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

自己管理能力とは?

「自己管理能力」とは、自らを制御することで、十全のパフォーマンスを発揮するための能力です。社会人や学生といった身分を問わず必要とされる能力ですが、特に効率的に仕事を行ううえで大切です。

自己管理能力の具体的な例としては、健康管理や時間管理、感情管理、お金の管理などが挙げられます。これらについては、後ほど詳しく解説します。

セルフマネジメントとの違い

自己管理は、「セルフマネジメント」と呼ばれる場合もあります。セルフマネジメントは、自らをマネジメント(管理)することを意味し、使い方は自己管理と異なりません。両者ともにパフォーマンスを維持向上させるために、自らを管理することを意味する言葉です。両者は日本語表記か英語表記かの違いしかなく、いずれを使用しても構いません。

自己管理能力の具体例

自己管理が必要な項目は多岐にわたります。本項では、代表的な自己管理能力を紹介します。

健康管理

体調を整え、良好な健康状態を維持することは、自己管理の基本です。良好な健康状態が維持されていなければ、良好なパフォーマンスの発揮も望めないでしょう。健康が悪化している状態では、集中して仕事に臨めないだけでなく、判断能力も鈍ってしまいます。適度な運動や、十分な睡眠を取るように心掛けましょう。

時間管理

1日は24時間しかなく、このことは誰であっても異なりません。そのため、限られた時間の有効活用が求められます。時間の管理ができていれば、同じ時間内であっても、より多くのことが達成できるようになるでしょう。自己管理能力を高め、時間を有効に活用できるようになれば、仕事や学業の効率化を図れます。

感情の管理

喜怒哀楽といった感情に振り回されていては、冷静な判断が不可能です。感情を管理して、冷静な判断を下せるようになることが求められます。また、感情の管理は周囲とのコミュニケーションにおいても重要です。怒りやイライラなど、ネガティブな感情を周囲に伝えないように管理しましょう。

お金の管理

仕事を行ううえで、会社のお金を預かる場合もあります。また、私生活においても、生活費などの管理は必要不可欠です。会社のお金を適切に管理できなければ、大きな問題となることはいうまでもありませんが、私生活上のお金を管理できない場合も、借金などの問題につながってしまいます。適切にお金を管理することが、仕事でも私生活でも重要です。

自己管理能力はなぜ必要か

自己管理能力は、年齢を問わず求められる能力です。社会人や学生といった身分を問わず、身につけることが求められますが、とりわけ仕事を行ううえでの重要性は高いといえます。

仕事を進めるうえでは、スケジュール管理が重要です。定められた期限内にタスクを完了し、成果を挙げなくてはなりません。これは、企業勤めのサラリーマンも自営業者も変わりません。しかし、自己管理能力が低く、時間を管理できていなければ、期限内に成果を挙げることは難しいでしょう。また、健康を管理できていない場合にも、体調不良によりスケジュールに遅れが生じる可能性が出てきます。

自らの感情を管理できていない場合には、感情に任せた言動を取ってしまい、周囲との衝突が頻繁に起きてしまうでしょう。そのような状態では、周囲との協調的な作業は望めません。仕事を進めるうえでは、ひとりでの作業だけでなく、チームでの作業も求められるため、感情を管理し、周囲と良好なコミュニケーションを取ることは重要です。

「彼はお金にルーズだ」と周囲から判断されてしまえば、周囲からの信用を得づらくなり、重要な仕事も任せてもらえなくなるでしょう。また、お金の管理ができていなければ、借金問題など、金銭的なトラブルも起きやすくなってしまいます。周囲から信用を得るだけでなく、トラブルを防止するためにも、自己管理能力を高め、適切にお金を管理することが必要です。

自己管理能力度チェック

簡単な自己管理能力度チェックを用意しました。以下の項目にいくつ自分が該当するか、チェックしてください。

  • 決められた時間を守ることが苦手だ
  • 目覚ましを止めて二度寝することが多い
  • ダイエットや筋トレを長く続けることができない
  • 時間があるとついついスマホでSNSを見てしまう
  • 決めた予算をオーバーすることが多い
  • 直前になって予定をキャンセルすることがある
  • いくつも同時に手を出してしまい、ひとつのことに集中できない
  • 5分前行動など、余裕を持った行動が苦手
  • こうなりたいと思っても実行に移せない
  • よく体調を崩したり、風邪を引いたりする
  • 運動不足になりがち
  • 部屋が汚れていても気にならない

結果はどうだったでしょうか。2つ3つ程度が当てはまるだけであれば、気にする必要はありません。しかし、半分以上当てはまるような場合には、自己管理能力に欠けている可能性が高いため、生活態度などを見直してみましょう。

自己管理能力が低いと思われる人の特徴

自己管理能力が低い人には、共通した特徴が見られます。特徴を知れば、反面教師とすることも可能なため、自己管理能力の向上に役立ててください。

時間の管理が苦手

遅刻の常習犯であったり、頻繁にスケジュールの延長を求めたりする人は、時間の管理が苦手な場合が多いです。自己管理能力が低いと周囲から評価されないため、効率的な時間の使い方を覚える必要があります。

感情のコントロールが苦手

気に入らないことがあると、すぐ周囲に当たり散らすような人はいないでしょうか。そのような人は、自己管理能力が低く、感情の制御が苦手だと考えられます。また、仕事上のミスをいつまでも引きずるような人も、感情の切り替えが苦手で、自己管理能力が低いと考えられます。

自分を客観的に評価するのが難しい

自己管理能力が低い場合には、自分を客観的に評価することが難しくなりがちです。感情を優先した物事の捉え方をしてしまい、客観的な視点から冷静に物事を捉えられず、ひいては自己の客観的評価の狂いにつながってしまいます。

お金やモノの管理が苦手

お金やモノの管理が苦手な人は、自己管理能力も低い傾向があります。決められた予算内で業務を進められなかったり、備品の紛失が続いたりするような場合は、自己管理能力の欠如が原因であることが多いです。自己管理能力が低いと周囲から思われないためにも、お金や備品はしっかりと管理しましょう。

自己管理能力が高い人の特徴

自己管理能力が低い人に共通の特徴が見られるのと同様に、自己管理能力が高い人にも共通した特徴が存在します。それぞれの特徴を見ていきましょう。

健康的である

良好な健康状態を維持し続けられる人は、自己管理能力が高い人であるといえます。健康は本人の生まれ持った資質による部分も大きいとはいえ、維持するためには高い自己管理能力が求められます。健康を維持できれば、業務においてパフォーマンスを下げることもなく、体調不良による欠勤も少なくなります。

目標や目的意識を持っている

将来なりたい姿を明確にし、目標や目的に向かって邁進できる人は、高い自己管理能力を備えています。将来目指すべき姿が明確であるため、必要となる過程も効率的にこなし、高いパフォーマンスを発揮できます。

時間を効率的に使う

自己管理能力が高ければ、計画性を持って効率的に時間を使うことが可能です。そのため、時間の使い方が上手い人は、自己管理能力が高いといえるでしょう。スケジュール管理をしっかりと行い、無駄な時間を減らすことで、効率的な業務遂行が可能となります。

自分を理解している

自己管理能力が高い人は、感情を制御し、冷静に自分を客観的視点から評価できるため、自己評価を誤ることはありません。正しい自己評価ができているため、自分にできることと、できないことをしっかりと切り分け、必要に応じて周囲を頼ることができます。

自己成長をかかさない

自己管理能力が高い人は、自分の弱点から目を背けることはありません。仮に弱みがあっても、改善のために自発的な取り組みを行い、自己を高めることを怠らないでしょう。また、弱みも含めて自分をよく理解しているため、自分に合った弱点克服方法を容易に見つけられます。

自己管理能力が求められる仕事

自己管理能力は、職業や役職を問わず重要です。しかし、特定の仕事においては、より高い自己管理能力が求められます。

マネージャーやリーダー

マネージャーやチームにおけるリーダーなどの役職においては、自己管理能力が非常に重要です。これらの役職者が自己管理できていなければ、指示も曖昧なものとなってしまい、指示を受ける側のパフォーマンスも低下してしまいます。

リモートワークや在宅勤務

リモートワークや在宅勤務では、自己管理能力を高め、時間を有効利用する必要があります。出社も退社もないからといって、ダラダラと仕事を続けてしまえば、業務効率も低下してしまうでしょう。

フリーランスや自営業者

フリーランスや自営業者は、サラリーマンとは異なり、誰かに指示されることなく、自らの判断で業務を行います。そのため、高い自己管理能力がなければ、クライアントから求められる成果を挙げることが困難です。

営業職

営業職は、どのように顧客や案件を獲得するかについて、一定以上の裁量を持っている場合が少なくありません。自らの創意工夫で顧客を獲得するためには、自己管理能力を高め、自己成長を続ける必要があります。

自己管理能力を高めるコツは?

自己管理能力を高めるためには、どのような行動を取ればよいのでしょうか。高めるためのコツを紹介します。

具体的な目標・計画を立てる

自己管理能力を高めるためには、常に目標を持つことが重要です。自分のなりたい姿を明確にし、そのために必要となる目標や計画を立てましょう。明確な目標や計画が存在すれば、達成のためのモチベーションも高まります。

時間を測る

常に時間の効率的な使い方を考えることは、自己管理能力を高めるために有効です。作業に必要となる時間を測定し、短縮できないか考えましょう。また、タスクに優先順位をつけるのも効果的です。

最後までやりきる

物事を途中で投げ出さずに最後までやり切れば、モチベーションが高まり、自己管理能力の向上にもつながります。そのためには、自分にできることを把握し、高過ぎる目標を設定しないことが重要です。

自分を客観的に評価する

自分の行動を定期的に振り返ることで、自分の強みや弱みを客観視できるようになります。主観的ではない客観的な評価を心掛けましょう。客観的に物事を捉えられるようになれば、課題が見つけやすくなり、業務の効率化も図れます。

生活を整える

生活を整えることで、健康を良好な状態に保つことが可能です。生活のリズムが安定すれば、パフォーマンスも安定し、体調不良による業務効率の低下を避けることもできます。

自己管理能力をアピールする例文

自己管理能力は、就職や転職の際に強いアピールポイントとなります。以下にいくつかの例文を紹介するので、参考としてください。

【例文1】

私は、飲食店のアルバイトにおいて、健康管理を徹底して行いました。チームでの作業を進めるうえで、体調不良による欠勤は周囲の迷惑となり、ひいてはお客様への迷惑にもつながると考えたためです。

【例文2】

私は、カレンダーによる日々の業務管理を心掛けています。このことにより、スケジュールの把握が容易となり、期限内にタスクを完了させることが可能となっています。また、他のメンバーとカレンダーを共有することで、チームとしての業務効率向上の効果も得られました。

【例文3】

私は、嫌なことや辛いことがあったときでも、それを持ちこさないように心掛けています。冷静に感情を処理し、客観的な物事の把握に努めることで、効率的な解決方法の模索に役立てています。

【例文4】

私は学生時代から、家計簿をつけてお金を管理しています。家計簿により過剰な支出が明らかとなり、家計管理の効率化を図れました。削減した支出は、資格取得に用いることで有効活用しています。

自己管理能力を高め仕事の効率を上げよう

自己管理能力は、仕事を行ううえで重要な能力です。高い自己管理能力は、仕事のパフォーマンスを向上させ、生産性を高めます。ぜひ、当記事で紹介したコツを参考に、自己管理能力向上に努めてください。


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