• 更新日 : 2024年3月29日

内勤とは?外勤との違いやメリット・デメリットを解説!

内勤とは?外勤との違いやメリット・デメリットを解説!

内勤とは、企業や店舗などの勤務先の建物内部で行う仕事や、その仕事に関わる人のことをいいます。主に内勤とは、デスクワークを意味する言葉として使用されることが多いです。本記事では、内勤の概要や、外勤との違い、メリット・デメリットについて解説します。

目次

内勤とは?

内勤とは、企業内など建物の中で働く仕事や、その仕事に従事する人のことを指し、デスクワークや事務作業が仕事内容の中心になります。1日の業務やスケジュールが決まっていることが多く、暑さ寒さに関係なく快適な環境で仕事ができることが特徴です。

一方、外勤とは、企業外など建物の外で働く仕事や、その仕事に従事する人のことを指します。内勤とは仕事の内容や環境が異なり、営業・販売・配達などが中心です。

内勤の主な職種

内勤の主となる仕事はデスクワークですが、内勤には様々な職種があります。本項では、内勤の主となる職種について解説します。

事務職

事務職は、内勤の中でも代表的な職種であり、デスクワークといえば事務職のことを指すことが多いです。事務職の範囲はとても広く、人事・経理・総務・企画など様々な分野の仕事があります。

また、事務職の業務内容は部署によって様々ですが、デスクワークが主な仕事であり、パソコンを使ったデータ入力、文書や資料の作成などが中心です。他にも、コピー・ファイリング、電話やメールの応対なども事務職の仕事になります。

技術職

技術職とは、製品や商品の製造、維持管理、保守などの技術的な作業をする職種のことです。技術職の仕事は、製品などの物を作るだけではなくシステムを構築するなどの広範囲におよび、設計・生産技術・品質保証など様々です。職種によって必要な技術のスキルは異なりますが、どの職種であっても専門的な知識が必要になります。

内勤営業

内勤営業とは、別名カウンターセールスともいわれ、外回りをしないで企業内で顧客への営業活動をする職種のことです。基本的には、来店や訪問をしてきた顧客に対して、商品の提案などの営業をします。また、電話やメールによる営業活動やアポイントの取得により、商品の提案などをすることも内勤営業に該当します。

内勤営業がある具体的な職業は、保険や不動産販売、旅行代理店、カーディーラーなどです。企業によっては、既存の顧客や購入意欲のある顧客のみならず、新規の顧客に対しても電話などで内勤営業をする場合もあります。

内勤と外勤の違い

内勤と外勤の違いは、大きくは建物の中で働くか外で働くかです。本項では、内勤と外勤の違いについて解説します。

勤務場所の違い

内勤は、デスクワークを中心に企業内などの建物の中で働く仕事です。一方、外勤は、外勤営業・配達・警備など建物の外で働く仕事のため、勤務する場所の違いがあります。

仕事内容やスキルの違い

一概にはいえない部分もありますが、内勤の仕事はデスクワークを中心とした事務職が多いです。一方、外勤は、外での取引先対応や営業などのコミュニケーションが必要な仕事が中心になります。仕事内容が異なるため、それぞれに必要なスキルも違ってくるのです。

裁量権の違い

外勤は建物の外で働く仕事のため、スケジュールや行動範囲などそれぞれ個人の裁量権が高くなります。一方、内勤は建物内の仕事のため、行動範囲も狭く常に組織内で働いていて個人の裁量権はほとんどありません。

内勤のメリット

内勤の仕事には、様々なメリット、デメリットがあります。本項では、内勤のメリットについて解説します。

転職がしやすい・専門性の高い仕事が多い

内勤には、経理・人事・秘書といった専門性の高い職種が多いのが特徴です。専門性の高い職種の経験値の高い人は、どこの企業でも高い需要があり、転職がしやすいでしょう。内勤は、前職で得た経験を次の職場で活用しやすい職種だといえます。

基本的にはデスクワークのため、肉体的な負担が少ない

内勤の仕事は基本的に建物の中でのデスクワークのため、暑さや寒さに関係なく空調にて快適な温度で働くことができます。また、座って行う仕事が多いため、肉体的な負担が少なく、身体が不自由な方や、体力に自信がない方でも働きやすい仕事が多いことが特徴です。

内勤のデメリット

内勤には、メリットだけでなく様々なデメリットもあります。本項では、内勤のデメリットについて解説します。

運動不足になりがちになる

基本的に内勤は建物の中で座って行う仕事が多いため、運動不足になりがちです。長時間同じ体勢で仕事をすることが多く、ほとんど動かないことも、運動不足の原因になります。

残業が多い・労働時間が長めになる

職種にもよりますが、繁忙期には残業が多く労働時間が長くなるのが内勤の特徴です。特に、エンジニア・経理・クリエイターなどの仕事をしている人は、残業が多くなりがちです。

人間関係が閉鎖的になる・精神的な負担は外勤よりも大きい

内勤の仕事は、企業内などで関わる人がほぼ毎日同じであることが特徴です。そのため、人間関係が閉鎖的になり、外勤のように息抜きができないため、精神的な負担が大きくなります。また、外勤と異なり常に上司などの目があることも、精神的な負担が大きくなる原因です。

外勤のメリット

外勤の仕事にも、様々なメリットがあります。本項では、外勤のメリットについて解説します。

営業活動など時間の配分がある程度自由

外勤では、顧客との打ち合わせや営業活動などのスケジュールだけでなく、昼食の時間や場所などある程度自由な時間配分ができます。また、自分の用事や予定なども自己責任のもとある程度自由に行えるため、柔軟に働くことが可能です。

様々な人に会えるため刺激になる・モチベーションにつながる

外勤では、様々な人に会うことで人と関わりを持つことができます。人とコミュニケーションを取ることや、新しい人との出会いなどが、刺激やモチベーションにつながるでしょう。また、同時に自分の視野が広がり、自己成長やスキルアップも図ることができます。

外勤のデメリット

外勤にも、メリットだけでなく様々なデメリットもあります。本項では、外勤のデメリットについて解説します。

顧客対応によって時間外労働が増える場合も

取引先との打ち合わせなどの顧客対応では、顧客の都合によって時間を合わせなければならないこともあります。場所によっては時間外にしか打ち合わせができない場合もあり、時間外労働が増える可能性もあります。

移動や訪問など体力を使うことが多い

外勤営業などでは、顧客を訪問したり移動したりすることで、体力を使う場面が多くなります。体力の消耗だけでなく、長い移動時間によりスーツや靴などの物品の消耗も激しくなるため物品の管理が必要です。

内勤をするために必要なスキル

内勤といっても様々な職種があるため、それぞれ必要なスキルは異なります。しかし、どのような職種であっても、内勤をするためには共通して必要なスキルがあります。本項では、内勤をするために必要なスキルについて解説します。

① PCスキル(WordやExcel)

ほとんどの内勤の仕事で書類作成やメール対応などを行うため、PCスキルは必須です。書類や文書の作成や、表計算を使用する機会が多いため、WordやExcelは一定レベルで使いこなせなければなりません。

➁ 社内コミュニケーションスキル

内勤業務では、打ち合わせや調整など数多くの社内の人と関わることとなるため、社内コミュニケーションスキルは必須です。社内でのコミュニケーションが取れなければ、仕事が円滑に進まなくなり、就業時間中が苦痛になるでしょう。

また、社内だけでなく来客の対応や電話応対などでも人と関わることになるため、コミュニケーションスキルは必要です。

③ 案件管理能力・スケジュール管理能力

内勤の中でも一般事務は複数の部署の事務を兼任する場合があり、決められた計画通りにスムーズに仕事を進めることが求められます。

また、上司や他の担当者などと連携して業務を進めていく必要があり、場合によっては自分のみならず他の人の案件管理まで把握しなくてはいけません。そのため、高いスケジュール管理能力や案件管理能力が必要です。

④ 丁寧な作業スキル・スピードのある作業

内勤のどの職種であっても共通していることは、丁寧でスピーディーな作業を求められることです。内勤の仕事では、ミスが致命的になり、スピードも求められます。そのため、内勤では、丁寧でミスなくスピードのある作業スキルを持っていることが必要です。

⑤ 専門職の場合は、職に応じた専門スキル・資格

内勤の中には、専門的な分野で専門的な知識や経験を生かして業務にあたる専門職があります。専門職の場合は、特定の分野での知識を保有している必要があります。場合によっては、スペシャリストとしての証明として専門的な資格も必要です。

内勤業務によって身につくスキル

内勤業務を続けていくと、職種によってそれぞれのスキルが身についていきます。本項では、内勤業務によって身につくスキルについて解説します。

経理などの一般事務の中でも専門性の高いスキル

いくら専門性の高い資格を持っていても、実際に内勤の仕事を実践をしなければスキルは身につきません。しかし、実際に経理などの専門性の高い仕事を担当した場合は、簿記などの専門性の高いスキルが身につきます。

プレゼンテーションスキル・資料作成スキル

内勤営業の場合は、自社商品の説明や、購入してもらうための提案をする必要があります。そのため、自然にプレゼンテーションスキルが身につくでしょう。また、内勤の様々な職種で資料を作成する機会は多くあり、資料作成スキルも身につきます。

基本的ビジネスマナースキル

内勤業務では、上司や同僚など社内の様々な人と関わる機会が多々あります。また、職種によっては来店した顧客と接する機会もあります。このような業務上での人との関わりの中で、自然と言葉遣いや立ち振舞いなどの基本的なビジネスマナースキルが身についていくでしょう。

内勤におけるキャリア・主要な専門職

企業によって様々ですが、一般的には内勤業務でキャリアアップしていくと、より専門性の高い職種につくことになります。本項では、内勤におけるキャリアアップの対象である主要な専門職について解説します。

経理や人事労務

経理や人事労務は、すべて同じ部署で行っている企業だけでなく、すべて別の部署で行っている企業もあります。

経理とは、入出金管理や伝票の起票、貸借対照表の作成など、企業のお金の動きを管理する仕事のことです。人事とは、採用・教育・人事評価など、企業の人材に関する仕事のことです。労務とは、給与計算や安全衛生管理など、従業員の労働に関する仕事を行います。

秘書

秘書とは、社長や役員といった経営陣の業務をサポートする仕事です。秘書の仕事は経営陣のスケジュール管理や、来客対応など様々ですが、企業の顔である経営陣のサポートが主な業務のため、専門性の高いスキルが求められます。

貿易事務

貿易事務とは、輸入や輸出などの貿易をするための必要な事務手続きをする仕事です。貿易の相手は外国になるため、語学力や貿易に関する知識が必須であり、専門性が高い職種になります。

データオペレーション

データオペレーションとは、データ収集やデータ管理をする仕事です。大規模なデータの収集や管理をスムーズに行うためには様々なシステムを活用しなければならず、専門性が高い知識を必要とします。

内勤に向いている人の特徴

内勤の仕事には特徴があり、選択する人の性格や特徴によっても向き不向きがあります。本項では、内勤に向いている人の特徴について解説します。

CSや接客・販売の経験がある人

内勤の仕事であっても内勤営業などでは、顧客に対して提案や販売をするケースも多くあります。そのため、自社の商品などの説明や提案ができるスキルが必要であり、CS・接客・販売の経験がある人であれば内勤に向いているといえるでしょう。

マーケティング・Web施策の経験がある人

内勤営業の仕事では、集客して商品などを購入してもらうためのマーケティングを行うことが多くあります。そのため、マーケティング経験のある人は、内勤営業に向いています。また、昨今ではWebサイトを使った集客、販売に力をいれている企業も多いため、Webマーケティングの経験があればなおよいでしょう。

細かい作業が苦にならない人・丁寧な作業ができる人

一般事務などの内勤の仕事には、細かい作業が多々あります。そのため、几帳面な性格で細かい作業が苦にならない人は、内勤に向いているといえるでしょう。また、内勤の仕事には書類の作成などミスなく行わなければならない仕事もあるため、丁寧な作業ができる人も向いています。

スピード感を持って対応できる人

書類作成の中には、作成期日が決まっているものがあります。また、事務処理を行うにも、スピード感を求められるものもあるでしょう。そのため、業務を正確かつスピード感を持って対応できる人は、内勤に向いているといえます。

外勤に向いている人

外勤の仕事にも、選択する人の性格や特徴によって向き不向きがあります。本項では、外勤に向いている人の特徴について解説します。

直接的なコミュニケーションが得意な人

外勤として仕事をしていく上で、毎日多くの顧客とコミュニケーションを取ることが必須です。そのため、様々な人と接することが好きで、直接的なコミュニケーションを取ることが得意な人は外勤に向いているといえます。

単独行動で動くのが得意な人

外勤の仕事は外で数多くの人と関わりますが、同じ企業の内勤の人と関わる機会はほとんどありません。また、外勤の行動計画も自分1人で立てる必要があり、業務内容や時間によっては単独で動くこともあります。そのため、単独行動で動くのが得意な人も、外勤に向いているといえます。

体を動かすのが好きな人

外勤の仕事は、顧客がいる所へ足を運ぶのが一般的です。顧客がいる所から次の顧客のいるところへ、何回も移動しなければなりません。外勤はある種、体力勝負の側面があるため、体を動かすのが好きな人も外勤に向いているといえます。

内勤、外勤の特徴を考えた人材配置を

内勤や外勤には、様々なメリットとデメリットがあります。また、仕事の特徴が異なり、性格によって向いている人、向いていない人もいる上に、本人の希望ややる気もあります。これらを考慮して適切な人材配置をすることは、企業の成長や発展のためにもっとも大事なことだといえるでしょう。


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