• 更新日 : 2024年12月16日

昇給の稟議書の書き方は?テンプレートや例文でポイントが分かる!

昇給稟議書の例文やテンプレートをお探しの方も多いのではないでしょうか。本記事では、昇給の稟議書の書き方を具体的に解説し、テンプレートや例文を交えてポイントを分かりやすく紹介します。昇給に必要な情報や注意点を押さえ、適切な稟議書を作成できるようにしましょう。

昇給の稟議書を作成するケース

昇給の稟議書が必要となる代表的なケースは、従業員の給与を変更する際です。例えば、飲食チェーン店の店長がアルバイト店員の時給を上げたいと考える場合、正当な理由をもとに稟議書を作成し、承認を得る必要があります。

まず、稟議書には昇給の目的を明確に記載することが求められます。理由としては、従業員の成果や勤続年数、市場相場の変化などが挙げられるでしょう。また、具体的な昇給額や財務上の影響も明記する必要があります。こうした情報が不足している場合、承認プロセスがスムーズに進まない可能性もあります。

さらに、昇給が組織の目標や方針に合致していることを説明することも大切です。例えば、優秀な人材を確保することが業績向上に貢献するという観点から、昇給が合理的であることを示します。こうした明確な説明により、稟議が承認されやすくなります。

稟議書の作成では、簡潔かつ具体的な記述を心がけ、承認者が必要な情報を迅速に理解できるよう配慮しましょう。

昇給の稟議書の書き方

昇給の稟議書には、適切な記載項目と説得力のある内容が求められます。ここでは、必要な記載項目と、承認を得やすい稟議書の作成ポイントについて解説します。

記載項目

記載項目と具体例は、以下のとおりです。

項目内容
件名アルバイト「〇〇 〇〇」の時間給改定について
理由〇〇 〇〇は業務に精通しており、より高度な業務に従事させたいと考えている

業務の難易度が高まるため、時間給の引き上げを検討していただきたい

提案の内容これまでの業務に加え、現場リーダーとしての役割
時間給改訂案:時給を〇〇円引き上げて〇〇円とする(現在の時給は〇〇円)
改訂の時期:〇〇年〇〇月〇〇日より
改訂による効果〇〇 〇〇の時給上昇により、労災保険料負担や残業代は増えるものの、既存スタッフの業務負担が軽減されることで、全体としての人件費は抑制できると見込んでいる
承認依頼上記内容についての承認を依頼する文面

書き方のポイント

昇給の稟議書を作成する際は、昇給理由を明確にし、根拠となる実績や評価を具体的に記載することが重要です。例えば、業績向上への貢献や特別なスキルの発揮など、客観的なデータや具体例を示すと説得力が増します。

また、昇給後の給与条件や待遇を正確に記載し、会社方針に合致していることを説明することで、承認が得られやすくなります。要点を押さえた、簡潔な記述を心がけましょう。

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昇給の稟議書の例文

飲食チェーン店の店長がアルバイトの時給引き上げを検討し、稟議を申請する際の例文は、以下のとおりです。実際に稟議書を作成する際の参考にしてください。

【昇給の稟議書の例文】

〇〇年 〇〇月 〇〇日

〇〇部部長 〇〇様

〇〇部 〇〇課

〇〇〇〇 印

アルバイト「〇〇 〇〇」の時間給改定の件

標題の件につきまして、下記の通り稟議申請いたしますので、ご検討いただき、ご承認くださいますようお願い申し上げます。

    1. 対象者氏名:〇〇 〇〇
    2. 担当業務内容:接客ならびに店内清掃、他のアルバイト店員の教育等
    3. 理由:
      • 〇〇 〇〇は業務に精通しており、より高度な業務に従事させたいと考えている
      • 業務の難易度が高まるため、時間給の引き上げを検討していただきたい
    4. 提案の内容:
      • これまでの業務に加え、現場リーダーとしての役割
      • 時間給改訂案:時給を〇〇円引き上げて〇〇円とする(現在の時給は〇〇円)
      • 改訂の時期:〇〇年〇〇月〇〇日より
    5. 契約のメリット:
      • 〇〇 〇〇の時給上昇により、社会保険料負担や残業代は増えるものの、既存スタッフの業務負担が軽減されることで、全体としての人件費は抑制できると見込んでいる。

以上

昇給の稟議書のレビューポイント

昇給の稟議書をレビューする際には、複数の重要なポイントを確認する必要があります。従業員のモチベーション維持と会社の収益性のバランスを考慮しながら、以下のポイントを重点的にチェックしましょう。

  • 昇給が必要な根拠が明確である
  • 昇給後の労働条件が記載されている

以下で、それぞれのチェックポイントについて解説します。

昇給が必要な根拠が明確である

昇給の稟議書をレビューする際には、昇給が必要な根拠を明確に示しているかが重要です。昇給は会社のコスト増加に直結するため、記載内容が具体的な成果や行動に基づき、客観的な指標で裏付けられているかを評価します。

曖昧な評価や感情的な理由では説得力を欠くため、業績向上や特別な貢献など、根拠がしっかり示されているかを慎重にチェックしましょう。

昇給後の労働条件が記載されている

昇給の稟議書をレビューする際は、昇給後の労働条件が具体的に記載されているかを確認することが重要です。新たな時給額や適用開始日が明確に示されているかをチェックします。

また、昇給に伴い役職の変更や業務内容の調整がある場合、それらが詳細に記載されているかを評価します。記載が曖昧な場合、承認後の誤解やトラブルにつながるおそれがあるため、すべての条件が明確に表現されていることを確認しましょう。

根拠のある昇給稟議書で、スムーズな承認を目指そう

昇給稟議書を作成する際は、給与変更の理由や対象者の業績、貢献度を具体的に記載し、昇給後の条件を明確にすることが重要です。また、会社の方針との整合性を説明し、客観的なデータや具体例を用いて昇給の必要性を示すことで説得力が高まります。

さらに、昇給が財務面に与える影響を考慮した内容にすることで、承認者の理解を得やすくなります。適切な稟議書を作成し、従業員と会社双方にとって納得のいく昇給を実現していきましょう。


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