• 更新日 : 2025年1月14日

入社手続きの服装は?働き方や季節別の選び方、注意点などを解説

入社手続きは、企業の担当者や上司からの印象を左右する大切な場面です。この記事では、入社手続きの服装で迷う方へ、新卒・転職・パートなどの働き方や季節ごとの選び方をわかりやすくまとめました。人事担当者が押さえておくべきポイントも解説していますので、ぜひ入社手続きをスムーズに進めるための参考にしてください。

入社手続きの服装に関する基本的なマナー

まずは、入社手続きの服装で好印象を与えるために押さえておきたい基本的なマナーをいくつかご紹介します。

清潔感のある服装を心がける

入社手続きの服装で最も重要なのは、清潔感です。正社員やパート・アルバイトなどの雇用形態にかかわらず、以下のポイントに気をつけることで印象が大きく変わります。

  • シワや汚れのない服装を選ぶ
    シワのついたシャツやスーツはだらしない印象を与えます。クリーニングやアイロンがけをきちんとしておきましょう。
  • 髪型・ヘアスタイルを整える
    長い髪はまとめる、短髪の場合は寝癖を直すなど、日頃よりもしっかりとしたヘアスタイリングを心がけます。男性ならヒゲの剃り残しにも注意してください。
  • 靴やカバンを手入れする
    靴が汚れていると意外と目立つものです。雨の日は防水スプレーをかけるなどして、常にキレイな状態を保ちましょう。

服装に迷ったらスーツを着用する

入社手続きでは、ビジネスの現場と同じか、それに準じた服装が求められます。したがって、服装に迷ったときはスーツ着用をおすすめします。黒・ネイビー・グレーなど、落ち着いた色味のスーツにシンプルなシャツを合わせましょう。

企業によってはオフィスカジュアルで問題ない場合もありますが、ジーンズやスニーカーなどカジュアルすぎる服装は避けるようにしましょう。

また、派手なアクセサリーやキャラクターのバッグ、華美な色のネイルなどはビジネスシーンでは好ましくない場合があります。なるべく最小限に抑えるようにしましょう。

会社の規定や雰囲気を事前に確認する

入社手続きの服装は、会社の規模や業種、業界の慣習などによって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

企業によっては、採用案内や送付書類に「オフィスカジュアルでお越しください」などと記載している場合もありますが、案内がなかった場合は、人事部や採用担当者に直接問い合わせてもよいでしょう。

入社手続きの服装の選び方

入社手続きの服装は、働き方によって選択の基準が異なります。ここでは、新卒、転職、パート・アルバイトそれぞれのケースで意識しておきたいポイントを見ていきましょう。

新卒の入社手続きの場合

新卒の入社手続きの場合、社会人としての基本的なビジネスマナーを身につけているかを見られます。

そのため、リクルートスーツや黒・ネイビーなどの落ち着いた色味のビジネススーツが無難です。明るめのスーツは学生らしさが強くなる場合があるので、落ち着きのあるトーンを選ぶと安心です。

また、清潔感を重視するために、シャツやブラウスは白系がおすすめです。柄物を選ぶ際はストライプなど控えめなデザインにしましょう。

靴の色は黒かダークブラウンを選ぶと好印象です。鞄もリクルート用でシンプルなデザインを用意しておくとよいでしょう。

髪型やメイクも清潔感が大切です。派手なヘアカラーやメイクは避け、ビジネスシーンに相応しい落ち着きある身だしなみに整えましょう。

転職の入社手続きの場合

転職の入社手続きの場合、すでに社会人経験があるため、即戦力となる身だしなみが求められることが多いです。企業の文化によって求められる服装の雰囲気が異なるため、事前にどの程度カジュアルな服装が許容されているか把握するとよいでしょう。

迷ったときはスーツが無難ですが、服装自由の職場であればオフィスカジュアルでも構いません。前職と同じ服装で浮いてしまわないよう、事前のリサーチが大切です。

なお、転職先の雰囲気がわからないうちは、派手すぎる装飾やネイルは控えたほうが無難です。

パート・アルバイトの入社手続きの場合

パートやアルバイトでは、正社員ほどのフォーマルさは求められないことが多いです。しかし、初対面での印象づくりという点では正社員と変わらないため、一定のビジネスマナーを守った服装が望まれます。

「私服で構いません」と言われた場合も、ジーンズやTシャツ、スニーカーなどラフすぎる格好は避けましょう。襟付きのシャツやブラウス、シンプルなパンツやスカートなどを選ぶと安心です。

また、パートやアルバイトも職種によって最適な服装が異なります。特に、立ち仕事や軽作業が多い職場では、硬い革靴よりも歩きやすいオフィスカジュアル向きのシューズがおすすめです。スニーカーでも許容される職場もあるため、事前に確認しましょう。

入社手続きの服装の注意点

季節や気候によって、入社手続きの服装が異なります。ここでは、夏場・冬場・梅雨や台風シーズンに分けて気をつけたいポイントを解説します。

夏場の入社手続きの場合

夏場は汗をかきやすいため、体温調節を意識しながらビジネスシーンに対応する必要があります。薄手のコットンや麻混素材など、通気性の良いアイテムを選ぶと快適です。シャツやブラウスは汗ジミが目立ちにくい色を選ぶと安心できます。

企業によっては、ノーネクタイや半袖シャツなどのクールビズを取り入れている場合もあるため、事前に確認してみましょう。

冬場の入社手続きの場合

冬場は防寒対策をしつつ、ビジネスマナーを損なわないようにすることがポイントです。

室内と屋外の温度差があるため、厚着をしすぎると暖房の効いたオフィスで汗をかきやすくなります。調整しやすいインナーやカーディガンを活用するのがおすすめです。また、コートは黒やネイビーなどの落ち着いたカラーを選びましょう。

雪や雨の多い地域では、防水スプレーをかけておくと靴の汚れや濡れを最小限に抑えられます。滑りにくいソールの靴を選ぶことも大切です。

梅雨や台風シーズンの入社手続きの場合

雨や強風の日に入社手続きを行う場合は、服装が乱れたり、スーツが濡れてしまったりといったトラブルが起きやすくなります。

急な雨に備えて、折りたたみ傘を常備しておくと便利です。ハンカチやタオル、替えのシャツなども用意しておくとよいでしょう。

また、ナイロン素材や防水加工されたバッグを選ぶと、書類や端末が濡れるリスクを軽減できます。

入社手続きの服装でよくある質問

ここでは、入社手続きの服装でよくある質問を取り上げながら、シーン別にポイントを解説します。

作業着で働く工場勤務の場合の入社手続きの服装は?

工場勤務では、実際の業務で作業着や制服を着用するケースが一般的です。

しかし、入社手続きの日から作業着を着る必要があるとは限りません。万が一作業着の支給がない場合でも対応しやすいよう、入社手続き当日はフォーマル寄りの服装を選んでおくのが無難です。

企業から「入社日に作業着をお渡しします」と案内がある場合も、入社手続きに必要な時間と場所を考慮し、持ち物や着替えの準備をしておくと安心です。

入社前や内定後の打ち合わせの服装は?

入社前や内定後に打ち合わせやオリエンテーションが行われる場合、基本的にはビジネスシーンを意識した服装が好ましいです。

打ち合わせの内容や場所にもよりますが、オフィスで開催される場合はスーツが無難です。カジュアルな服装が定着している企業の場合は、オフィスカジュアルでも構いません。

オンラインの場合も、上半身が画面に映るため、清潔感のあるシャツやジャケットを着用すると安心です。背景や周囲の環境にも気を配りましょう。

入社書類を手渡しする場合の服装は?

入社書類を手渡しで提出するケースでは、担当者と直接会って手続きを進める可能性が高いため、ある程度フォーマルな印象を与えられる服装がおすすめです。

スーツを着るほどではないと感じる方は、ジャケットを羽織るなどオフィスカジュアル寄りにしてみてください。迷った際はスーツを着用すると間違いがありません。

入社手続きの服装で人事担当者が押さえるべきポイント

入社手続きの際、服装に関するトラブルや不安をできるだけ減らすためには、人事担当者による事前の周知やフォローが欠かせません。ここでは、人事担当者として把握しておきたいポイントをいくつかご紹介します。服装に関する疑問や不安を解消できる体制を整え、スムーズな入社をサポートしていきましょう。

入社手続きの服装を事前周知する

入社手続きの服装が曖昧なまま当日を迎えると、トラブルの原因になりがちです。そのため、入社書類と一緒に「入社当日の服装」について説明する文書を同封するか、メールで案内すると、候補者の不安を軽減できます。

「このようなスーツやオフィスカジュアルを推奨します」「これらの服装は避けてください」といった具体例を写真付きで示すと、よりイメージが伝わりやすくなります。

服装に関するQ&Aリストを作成する

新入社員から服装に関する質問が寄せられるケースもあります。その際、人事担当者がスムーズに答えられるようなQ&Aリストを準備しておくと安心です。

また、過去の質問をまとめたQ&Aリストを社内共有しておけば、人事担当者が変わってもすぐに対応しやすくなります。

服装に関する社内規定を定期的に見直す

リモートワークやオンライン面談が増えると、服装に関する社内規定が古くなっている可能性があります。社内規定の内容を定期的に見直し、事前周知する内容と矛盾が生じないようにしましょう。また、実際に働く社員の声を参考に、社内規定をアップデートするのもおすすめです。

入社手続きの服装選びは慎重に

今回は、入社手続きの服装に関する基本的なマナーから、ケース別の服装の選び方、人事担当者が気を付けるポイントなどを幅広く解説しました。清潔感のある服装を選ぶことで、相手へ好印象を与えられるだけでなく、入社手続きも円滑に進みます。この記事を参考に、入社手続きの服装を準備してみてください。


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