- 更新日 : 2026年3月31日
ノンバーバルコミュニケーションとは?非言語の効果や具体例を解説
ノンバーバルコミュニケーションとは、身振り手振りのような言語以外のコミュニケーション手法です。アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンにより、言語以外で伝わる情報の方が言語で伝わる情報より圧倒的に多いとして提唱されました。言葉以外でメッセージを補完したり相手に安心感を与えたり、相手の状況や本音を察したりできる効果があります。
目次
ノンバーバルコミュニケーションとは?
近年、コミュニケーション手法として注目されているものに、ノンバーバルコミュニケーションがあります。どのような手法なのか、まずは概要を理解しましょう。
ノンバーバルコミュニケーションの意味と特徴
ノンバーバルコミュニケーションとは言葉以外で行うコミュニケーション手法を指し、「非言語コミュニケーション」と呼ばれます。身振り手振り、表情、話し方などによって意思や考えを伝えることが、ノンバーバルコミュニケーションになります。対するコミュニケーション手法は「言語的コミュニケーション」と呼ばれるバーバルコミュニケーションで、言葉によるコミュニケーション手法を指しています。「verbal」は言葉の、言葉による、口頭で、などという意味です。ノンバーバルコミュニケーションによる情報伝達ではバーバルコミュニケーションよりも微妙で繊細なニュアンスや感情を伝えることができ、より深いコミュニケーションを取ることが可能になります。
メラビアンの法則ではノンバーバルコミュニケーションが重要
メラビアンの法則とは言語で伝える情報よりも、言語以外によって伝わる情報の方が圧倒的に多いという法則です。コミュニケーションにおいては言語情報で7%、聴覚情報で38%、視覚情報が55%の割合で伝わり、圧倒的に言語以外で伝わる情報の方が多いことを表し、「7-38-55のルール」とも呼ばれます。また、言語情報(Verbal)、聴覚情報(Vocal)、視覚情報(Visual)の頭文字を取って「3Vの法則」とも言われています。1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンによって提唱されました。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
人事・労務の年間業務カレンダー
毎年大人気!人事労務の年間業務を月別にまとめ、提出や納付が必要な手続きを一覧化しました。
法改正やシーズン業務の対応ポイントについて解説するコラムも掲載していますので、毎月の業務にお役立てください。
従業員の見えない不満や本音を可視化し、従業員エンゲージメントを向上させる方法
従業員エンゲージメントを向上させるためには、従業員の状態把握が重要です。
本資料では、状態把握におけるサーベイの重要性をご紹介いたします。
エンゲージメントサーベイを用いて、離職防止を推進する⽅法
離職防止には従業員エンゲージメントの向上が効果的です。そのために、従業員の状態把握が必要です。
本資料では、従業員の状態を把握する具体的な手段としてマネーフォワード クラウドサーベイをご紹介します。
【テンプレート】育成計画書(エクセル)
従業員の育成計画書の準備は進んでおりますでしょうか。
本資料は、すぐにお使いいただける育成計画書のExcelフォーマットです。ぜひダウンロードいただき、貴社の人材育成にご活用ください。
なぜノンバーバルコミュニケーションは重要なのか
ノンバーバルコミュニケーションは自分の意思や考えを、相手に伝えるのに役立ちます。1対1のコミュニケーションでももちろん効果的に用いることができますが、1対複数人で行う情報伝達において、ノンバーバルコミュニケーションを用いると効果的に自分の思いを多くの人に訴えかけることができます。
ノンバーバルコミュニケーションに秀でる著名人に、アップルコンピューターのスティーブ・ジョブスが挙げられます。ジョブズは新製品発表などの場において、ノンバーバルコミュニケーションを活用したプレゼンテーションを行いました。3つの製品を発表する際に指を3本立てて「3」を印象づけたり、実際の操作方法をジェスチャーで示して簡単なことを表現したりして大きな宣伝効果を上げ、大成功しています。
ノンバーバルコミュニケーションの効果
言語によるコミュニケーションには伝えたいことを言葉で相手にはっきりと届けられますが、言語以外のコミュニケーションであるノンバーバルコミュニケーションでは、そういうわけにはいきません。しかし、ノンバーバルコミュニケーションには言語以外だからこそ伝えられることがあります。
言葉以外でメッセージを補完する
ノンバーバルコミュニケーションでは身振りや手振りなどの手法で、感情や意志を伝えることができます。言葉にできないこと・難しいことや、些細なニュアンスの違いといった情報を伝えることで、メッセージを補完することができます。
相手に安心感を与える
相手の話している間に相づちを打ったり、うなずいたりすることで、安心感を与えられることもノンバーバルコミュニケーションのメリットです。きちんと話を聞いている・理解しているという聞いている側の真摯な姿勢を示すことができます。
相手の状況や本音を察する
ノンバーバルコミュニケーションの効果には、聞き手側の態度からコミュニケーションがきちんと成立しているかを判断できる点も挙げられます。話に対して相手がどういう反応をしているかがわかり、賛同しているか・否定的かといった状況や本音を察することができます。
ノンバーバルコミュニケーションを取り入れる方法
ノンバーバルコミュニケーションは言語以外で行うコミュニケーション方法を指しますが、具体的にはどのような方法があるのでしょうか?ノンバーバルコミュニケーションを取り入れる方法のうち、代表的なものをご紹介します。
話す声の高さや速度
ノンバーバルコミュニケーションでは声の高さや速さを変えることで相手に与える印象を変えることができます。高い声で早く話すと、相手は緊迫したムードや威圧されている印象を感じます。反対に低い声でゆっくり話すと、相手は優しく感じ、リラックスできます。適した話し方をすることによって内容を強くアピールすることができます。
話すタイミングや間の取り方
ノンバーバルコミュニケーションで、話し出すタイミングや間の取り方によって相手への姿勢・態度を言葉として出さなくても伝えることができます。聞き手が聞く準備を整えたのを確認してから話し出したり、内容を理解するために必要な時間を取るために間を取ったりすることで、信頼感が得られます。適切なタイミングや間を取った話し方をすることで信頼関係が築け、コミュニケーションをより良好にすることができます。
目線や話す姿勢、ジェスチャー
ノンバーバルコミュニケーションでは目線や体の姿勢、ジェスチャーによっても次のような多くの情報を伝えることができます。
- 目線を相手に合わすことで相手に興味を持っていることが示せ、信頼感が得られる
- 正しい姿勢で話すことで、自信を持って伝えていることが示せる
- ジェスチャーを用いることで、適切な補足ができ、相手の理解度を高められる
相手と間合いや距離感
ノンバーバルコミュニケーションでは相手との間合いや距離感によって、親密度を高めてよりよい関係性を築くことができます。親しく、より近い関係となることでコミュニケーションの円滑化が図れ、お互い信頼して対話できるようになります。
身なりや持ち物の印象
ノンバーバルコミュニケーションでは身なりや持ち物も伝達手段の一つとされます。スーツはきっちりとした印象を与え、話す内容に説得力が出ます。反対に、ジャケットにジーパンというようなラフなスタイルは親近感を演出し、相手に心を開かせやすくします。TPOに合わせた身なりや持ち物で信頼が得られやすくなり、主張を通しやすくすることができます。
ノンバーバルコミュニケーションで気をつけること
ノンバーバルコミュニケーションを行う際は、以下の点に注意しましょう。
オーバーアクションと取られないようにすること
身振りや手振りを大きくし過ぎると、オーバーアクションだと感じさせてしまう恐れがあります。せっかく理解を深める目的でジェスチャーを取り入れているのに、不自然に見えて逆に嫌悪感を持たれ猜疑心を芽生えさせる恐れがあります。相手の反応をよく見て、適度な大きさの身振りをすることが必要です。
適度な距離感を保つこと
距離を詰めすぎると相手は身の危険を感じたり、威圧されていると誤解したりする恐れがあります。不信感や恐怖感を与えることになり、良好なコミュニケーションができなくなります。適度な距離感は性別や人種、生活習慣などによっても異なることに留意し、不用意に距離を縮めすぎないように気をつけなければなりません。
話す内容に合わせること
どのようなノンバーバルコミュニケーションが適しているかは、どのようなことを話すかによって異なります。熟考を要すること、即断が必要なこと、説得を試みている場合、主張を認めさせなければならない場合などで、シチュエーションにあったやり方をしなければ、かえって逆効果になってしまいます。話す内容に合わせたノンバーバルコミュニケーションを行いましょう。
ノンバーバルコミュニケーションを取り入れて考えや意見を効果的に相手に伝えよう
ノンバーバルコミュニケーションとは、身振りや手振りなどの言語以外でコミュニケーションを取ることです。アメリカの心理学者メラビアンは言語よりも非言語的なものの方が多くの情報が伝わることを提唱しました。このメラビアンの法則によりノンバーバルコミュニケーションは情報伝達をより効果的に行えるものとして重要視されています。
ノンバーバルコミュニケーションは話す声の高さや速度、話すタイミングや間の取り方 、目線や話す姿勢、ジェスチャー、相手と間合いや距離感、身なりや持ち物の印象などで取り入れることができます。適切に取り入れてノンバーバルコミュニケーション上達を図り、考えや意見を相手に効果的に伝えられるようになりましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 採用・組織
トップマネジメントとは?役割や必要なスキルを解説
トップマネジメントとは、組織の最上位に位置する個人・グループを指す言葉です。いわゆる中間管理職のミドルマネジメントの上位に属する経営者層や管理者層となる個人やグループであり、組織の…
詳しくみる -
# 採用・組織
転職の適性検査で落ちる人の特徴は?内容や導入目的、選定ポイントを解説
適性検査は「能力検査」と「性格検査」で構成されており、就職・転職の選考試験で活用される選考プロセスの1つです。適性検査の結果に基づいて、求める人物像にマッチしているかを判断できます…
詳しくみる -
# 採用・組織
優秀な人材を確保するには?採用担当が知っておきたい見極め方と採用の秘訣
優秀な人材の採用は、企業の成長を左右するといっても過言ではありません。しかし、労働人口の減少が進む現代において、「優秀な人材が採用できない」という課題を抱える中小企業の人事担当者や…
詳しくみる -
# 採用・組織
ワークアウトとは?ビジネスでの意味やメリット、手順を解説
ワークアウトは、英語では「work out」と表記し、一般的には自分の身体を鍛えたり、見た目をよりよくするための運動を指す言葉です。ビジネスでは、企業における問題解決や組織風土を改…
詳しくみる -
# 採用・組織
早期離職を防ぐには?原因からフェーズ別の解決策を解説
早期離職の解決策とは? 早期離職の防止には、採用から定着まで段階的かつ継続的な対策が必要です。 採用時は仕事内容・価値観のすり合わせを重視 入社後は1on1やメンター制度で不安を軽…
詳しくみる -
# 採用・組織
KPIツリーとは?KGIとの違いや作り方、具体例、活用方法を解説
KPIツリーとは、最終目標であるKGI(重要目標達成指標)を達成するために、指標となるKPI(重要業績評価指標)を使って樹状に可視化したものです。最終目標に到達するために何を実施し…
詳しくみる




-e1761040031323.png)