• 作成日 : 2021年12月21日

関東ITソフトウェア健康保険組合の3つのメリットまとめ

関東ITソフトウェア健康保険組合の3つのメリットまとめ

どの経営者にとっても、従業員が安心して働ける環境を作ることは重要な責務です。また、自社の福利厚生を整えることが、従業員の満足度向上や新たな人材の確保に良い影響を与えることは間違いありません。

今回は数ある福利厚生の中でも、法律で企業に義務付けられている法定福利の1つである健康保険に着目し、その中でもIT業界で働いた経験のある方なら一度はその名を耳にした人も多いであろう、関東ITソフトウェア健康保険について取り上げ、改めてその概要と特筆すべき内容についてご紹介していきたいと思います。

関東ITソフトウェア健康保険とは?

関東ITソフトウェア健康保険とは?

そもそも関東ITソフトウェア健康保険とは、昭和61年4月1日に設立された関東ITソフトウェア健康保険組合が提供する健康保険のことで、その名の通り関東圏に所在するIT関連企業を対象としています。

平成26年6月末時点で加盟事業者数は6,494社、被保険者数は375,840人に達しています。通称「ITS健保」等とも呼ばれ、IT業界の中では広く知られた健康保険となっています。

関東ITソフトウェア健康保険組合加入のメリットとは?

関東ITソフトウェア健康保険が根強い人気を獲得している理由としては、大きく分けて3つの特徴が挙げられます。ここではそれぞれの特徴について、順番にみていきたいと思います。

1.保険料を安く抑えられる!

[ 協会けんぽよりも低い保険料 ]

関東ITソフトウェア健康保険組合へ加入した場合、一般的に多くの中小企業が加盟している協会けんぽ(全国健康保険協会)と比べて、事業者、従業員ともに負担額が少なくなるというメリットあります。

支払う保険料は、被保険者の年齢に応じて「すべての被保険者を対象とした一般保険料」か「40歳以上65歳未満の被保険者を対象とした介護保険料」のいずれかとなり、被保険者が受け取る毎月の(※)報酬に対して、この保険料率を掛けた金額が実際に支払う金額となります。

一般保険料率、介護保険料率ともに、関東ITソフトウェア健康保険は協会けんぽよりも低い保険率となっています。

協会けんぽ(全国平均)事業主負担被保険者負担
一般保険料率0.050.05
介護保険料率0.07750.0775
関東ITソフトウェア健康保険組合事業主負担被保険者負担
一般保険料率0.04250.0425
介護保険料率0.060.06

※ここでいう「報酬」とは、賃金、給料、俸給、手当、賞与(年4回以上のもの)など、被保険者が労働の対償として受けるすべてが対象となり、金銭で支払われるもののほか、現物で支給されるものが含まれます。詳細は関東ITソフトウェア健康保険組合公式サイトよりご確認下さい。

[ 会社全体で年間1,596,000円も安く!? (従業員20人の企業の例)]

保険料率だけではなかなかイメージが付きづらいため、具体的な例をもとに金額をみていきましょう。
ここでは関東ITソフトウェア健康保険組合公式サイトによる比較表をご紹介します。

例えば「20、30代の被保険者20人、平均の標準報酬月額380,000円、賞与等が7月支給分380,000円、12月支給分380,000円の会社」といった場合、会社全体で支出する差額は協会けんぽと比較して年間1,596,000円も安くなる計算になります。
関東ITソフトウェア健康保険組合公式サイトによる比較表
従業員数が多くなればなるほど、その額には大きな差額が生じます。

2.ここぞの時の「付加給付金」がありがたい!

健康保険は通常病気や怪我、出産や死亡の際、一定の額が給付されることになっており、これを法定給付といいます。それとは別に、各健康保険組合が上乗せして独自に給付を行う付加給付があります。

関東ITソフトウェア健康保険では以下のときに、付加給付が支払われるようになっています。

  • 病気やケガをしたとき
  • 立て替え払いをしたとき
  • 在宅看護が必要なとき
  • 高額な医療費がかかったとき
  • 病気やケガで働けないとき
  • 移送費
  • 出産したとき
  • 亡くなられたとき

実際に「養者が出産した場合」と「被扶養者である家族が亡くなった場合」をみていきましょう。

[ 扶養者が出産した場合 ]

子ども一人に対して支払われる一時金として、法定給付である家族出産育児一時金に加え、家族出産育児付加金として90,000円が付加給付として上乗せして支払われます。

[ 被扶養者である家族が亡くなった場合 ]

法定給付である家族埋葬料に加え、家族埋葬料付加金として150,000円が付加給付として上乗せして支払われます。

3.充実の保養施設・宿泊施設!

関東ITソフトウェア健康保険組合が提携している約8,000件の保養施設・宿泊施設を格安で利用することができます。また、それぞれの宿泊施設に対し、1人1泊につき、上限額5,000円までの補助金が支給されるのも嬉しい点です。

[ 提携施設一覧 ]

<直営保養施設>

トスラブ箱根 ビオーレトスラブ箱根 和奏林トスラブ館山 ルアーナ
トスラブ湯沢
トスラブ箱根 ビオーレトスラブ箱根 和奏林トスラブ館山 ルアーナトスラブ館山 ルアーナ

<通年保養施設>
中沢ヴィレッジブルーベリーヒル勝浦琵琶レイクオーツカホテルハーヴェスト那須
中沢ヴィレッジ(群馬・草津)ブルーベリーヒル勝浦(千葉・勝浦)琵琶レイクオーツカ(滋賀・大津)ホテルハーヴェスト那須(栃木・那須)

<夏季保養施設>
リゾートホテル蓼科ホテルハーヴェスト 旧軽井沢鎌倉パークホテル
リゾートホテル蓼科	ホテルハーヴェスト 旧軽井沢(長野・軽井沢)鎌倉パークホテル(神奈川・鎌倉)

また提携施設の中には、東京ディズニーリゾートUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)なども含まれおり、一定の期間内で任意の日に通常よりも格安での利用が可能となっています。

[ ITS旅行パック ]

さらに被保険者向けに、ITS旅行センターが提供するITS旅行パックという独自の格安旅行ツアーが用意されています。こちらは国内外両方のツアーパッケージが会員限定で用意され、被保険者及びその家族である被扶養者も含めて、年度内(4月〜翌年3月)に2回まで利用することが可能となっています。

[ スポーツジム ]

関東ITソフトウェア健康保険組合が提携しているコナミスポーツ、セントラルスポーツなど、各地の有名スポーツジムが格安料金で利用することが可能です。

関東ITソフトウェア健康保険組合への加入の手続き・申請方法

関東ITソフトウェア健康保険組合へ加入するためには、以下の流れに沿った申請手続きが必要です。

[ 申請の流れ ]

  1. 加入基準を満たしているかを確認
  2. (※)加入申出書ページで必要事項を入力
  3. 加入申出書等を印刷
  4. 印刷された加入申出書と添付書類を併せて、以下の住所へ郵送または窓口にて提出
  5. 組合からの連絡を待つ

(※)ここでは簡易的な審査が適応されるシステムになっており、加入基準が満たされていない場合は次の画面へ進むことができません。

[ お問い合わせ先 ]

お問い合わせは以下をご参照下さい。またお問い合わせ時は「適用二課」宛にご連絡をお願いします。

〒169-8516 東京都新宿区百人町2-27-6
TEL:03-5925-5306
FAX: 03-5925-5312
受付時間/月曜~金曜(祝日・年末年始を除く)9時~17時15分

まとめ

関東ITソフトウェア健康保険組合へ加盟することは、事業主にとっても従業員にとっても、大きなメリットがあることがおわかり頂けたのではないでしょうか。

関東圏に含まれるIT関連企業であれば、ぜひ加入の検討をしてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

関東ITソフトウェア健康保険とは?

昭和61年4月1日に設立された関東ITソフトウェア健康保険組合が提供する健康保険のことで、その名の通り関東圏に所在するIT関連企業を対象としています。詳しくはこちらをご覧ください。

関東ITソフトウェア健康保険組合加入のメリットとは?

「保険料の節約」「付加給付金が支払われる」「充実の保養施設・宿泊施設」の3点のメリットがあります。詳しくはこちらをご覧ください。


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