- 更新日 : 2023年7月14日
内定辞退のやり方 – メールだけで大丈夫?各種マナーも解説
会社から採用の内定通知をもらったのに、他社内定と重複してしまい内定辞退する場合があります。しかし、内定を断る際に、辞退する会社にどのように伝えたらよいのか、連絡方法は電話かメールか、などがわからなくて困ることがありませんか。
今回は、内定を辞退する際のタイミングやそのやり方、内定辞退のマナーなどについて解説していきます。
目次
内定辞退のやり方・手段について
内定が決まった会社に対して内定を辞退する連絡を行う場合は、なるべく早く、直接、電話で伝えるのがマナーです。
なるべく早く連絡する
会社は採用活動を計画的に行っています。内定辞退により採用予定人数に満たなくなった場合、会社は採用活動を再開したり、ほかの選考者に内定通知を出したりしなければなりません。
内定をもらってから時間がたてばたつほど、会社は次のアクションが遅くなってしまい迷惑をかけてしまうことになりかねません。内定辞退を決めたらなるべく早く連絡するようにしましょう。
直接、電話で連絡する
内定辞退は電話で行います。必ず採用担当者に直接内定を辞退する旨を伝えましょう。
内定辞退の連絡を直接採用担当者に行うのは気まずいと思うかもしれませんが、内定辞退により相手に迷惑をかけることになります。誠意を見せるためにも、自分の言葉で直接、電話で伝えましょう。
ただし、何度電話をかけても採用担当者と話すタイミングが合わない場合には、電話に出た相手に、採用担当者に内定を辞退する旨のメールを送ることを伝えたうえでメールを送りましょう。その場合でも、後日改めて電話をして内定辞退を伝えるのが良いでしょう。
メールだけで内定辞退を伝えるのはNG?
内定を辞退する際には電話で連絡しましょうと前述しましたが、電話が必須ではない場合もあります。
最近は、採用担当者がリモートワークしていることも多く、電話しても連絡が取れない状況もあるでしょう。採用担当者も多忙なため、仕事中に割り込まれるのを嫌う場合もあります。
また、電話だと聞き間違いなどがあるとトラブルになり問題が大きくなりますが、メールであれば文面が残りますので、記録に残しておけます。その点ではメールのほうが良いという担当者もいるようです。
メールだけで内定辞退を伝えることがNGかと言うと、そうでもない場合もあります。やはり、メールを送っても、改めて電話でも連絡しておくことが望ましいです。
内定辞退を連絡しなかった場合はどうなる?
選考に臨んだ会社に内定をもらったけれど、事情ができたので内定を辞退したい。このようなとき、以下のような理由から内定辞退の連絡をしないままにする人も少なからずいます。
- 内定辞退の連絡を直接採用担当者に伝えるのが気まずい。
- 内定を辞退すると採用担当者に怒られるのではないか?
しかし、内定辞退の連絡をしないままにしておくのは絶対にNGです。内定辞退の連絡を早めにもらうことができれば、会社はその後、採用活動を再開する、ほかの選考者に内定通知を出すなど、何らかの対応を行うことができます。連絡が取れない状況では会社は動きようがないのです。
内定辞退の連絡は、気まずいためなかなか気が進まないのはわかります。内定辞退すると採用担当者に怒られるのではないかと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、内定辞退したからと言って法律に違反するわけではありません。
内定辞退の連絡をしないままにした場合、自分にとって不利益に働くことが考えられます。
- 内定辞退の連絡をしなかったというモヤモヤした気持ちが続く。
- 将来、内定辞退の連絡をしなかった会社が取引先になる。
- 内定者の入社のために有料の外部研修や備品購入などの準備をしていた場合、実費額を請求されるリスクがある。
このようなことが起きる可能性もあるので、慎重に考える必要があります。
内定辞退を伝えるタイミング
内定辞退を伝えるタイミングについて、具体的なケースをあげて解説します。
内定通知をもらった段階
会社から内定通知をもらった後、内定を承諾するか辞退するかについて回答する段階の場合は、回答期限まで1週間ほど猶予がある場合が多いです。その間にできるだけ早く内定辞退の連絡をしましょう。
内定通知に対して内定を承諾した段階
一度内定を承諾する旨の回答をした後に、事情ができて辞退することになった場合も、できるだけ早く内定辞退の連絡をしましょう。
承諾後の内定辞退でも法律的には問題はありませんが、内定を承諾した会社は入社の準備を進めている可能性もあります。内定の承諾後の辞退は、承諾前の自体よりも会社の関係者に大きな迷惑をかけることになります。
内定通知をもらったが、他社での選考が進んでいる場合
会社から内定通知をもらい、その段階で他社での選考が進んでいる際でも、内定辞退をする場合には、通常と同様になるべく早く内定辞退の連絡をする必要があります。なるべく早く内定辞退の連絡をするのは、社会人のマナーとして当然です。
他社での選考が進んでいて決め切れていない場合は、内定をもらった会社に相談して回答を少し先延ばしにするなどのお願いをする必要があります。ただし、内定辞退する必要が出てきた際はすぐに申し出するようにしてください。
内定辞退は、できるだけ早く伝えましょう
内定辞退は法律では違法ではないとされてはいます。しかし、会社は採用活動に時間、コスト、労力をかけて内定者に内定を出しています。
内定辞退することは、採用活動の再開やほかの選考者に内定通知を出すなどしなければならず、会社に多大な迷惑をかけることにつながってしまうのです。内定辞退の連絡をする際は、電話でできるだけ早く、採用担当者に誠意をもって伝えるようにしましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
自律性とは?意味や言い換え、社員の自律性を高める方法を解説
自律性とは、自らの価値観、信条、理念などの規範に従って、自ら考えて行動することです。自律性を高めることにより、自発的で責任感が強く、企業にとって重要な人材になることができます。本記事では、自律性の意味や言い換え、社員の自律性を高める方法につ…
詳しくみるKGI・KPIの違いとは? 意味や目標達成への設定方法をわかりやすく解説
KGIとKPIはどちらも定量的な指標で、KGIは最終目標を、KPIは中間目標を計測するものです。1つのKGIに対し複数・多階層のKPIが存在するため、KPIツリーを作成すると両者の関係がわかりやすくなるでしょう。本記事では、KGIとKPIの…
詳しくみるスキルマップとは?例を用いて作り方を解説!
スキルマップとは、従業員ごとに自社の業務に求められるスキルの保有状況を見える化した表のことです。この記事ではスキルマップとは何かを説明し、作成目的、作成方法、作成例などについて紹介します。スキルマップを人事評価や人材育成などに活用することを…
詳しくみる再雇用制度とは?導入メリットや定年後の契約の流れ、注意点や助成金を解説!
働き手の確保が企業にとって大きな課題となっています。そこで注目されているのが「再雇用制度」です。定年後も引き続き優秀な人材を活用できるだけでなく、技術やノウハウの継承にも役立つ制度です。 この記事では、導入メリットから運用上の注意点、関連す…
詳しくみるペーシングとは?効果やラポール形成、実践するときのポイントなどを解説!
ペーシングは相手とペースを合わせてコミュニケーションを取るスキルです。これにより相手の警戒心を解き、安心感や親近感を与えることができ、良好な人間関係を保つラポール形成に役立ちます。仕草・表情、声、言葉において、バックトラッキングやミラーリン…
詳しくみる自律的とは?意味や自立的との違い、自律的に行動するための7つの方法
自律的とは、信条、理念、価値観などに対して自らの規範を作って、それに従って行動することです。 ビジネスにおいて、指示待ちではなく自律的に行動する人材のことを自律型人材と言います。本記事では、自律的の意味や、自立的との違い、自律的に行動するた…
詳しくみる