- 更新日 : 2026年3月31日
ホワイト企業の特徴とは?見分け方やランキングからは分からないこと
ホワイト企業に明確な定義は定められていません。一般的に働きやすい職場がホワイト企業とされます。長時間労働などの健康を損ねるような働き方をさせないよう、労働基準法などの遵守が徹底されています。離職率が低い、年収が高い、労働時間が短いといった点がホワイト企業の特徴です。ただし誰にとっても働きやすいわけではありません。
目次
ホワイト企業とは?
どのような企業がホワイト企業に該当するのか、明確な基準や要件などは定められていません。一般的には残業や休日労働が少ない会社、有給休暇がきちんと取得可能な企業、パワハラやモラハラがない企業をホワイト企業と呼びます。労働条件が劣悪で従業員にとって快適に働けない職場がブラック企業と呼ばれるのに対し、ホワイト企業は職場環境や就労条件が良好に保たれています。従業員を大切にしているからで、これから就職する大学3・4年生向けの「入社したい企業ランキング」で上位に入っている企業がホワイト企業に該当すると言えるでしょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
人事・労務の年間業務カレンダー
毎年大人気!人事労務の年間業務を月別にまとめ、提出や納付が必要な手続きを一覧化しました。
法改正やシーズン業務の対応ポイントについて解説するコラムも掲載していますので、毎月の業務にお役立てください。
人事・労務担当者向け Excel関数集 56選まとめブック
人事・労務担当者が知っておきたい便利なExcel関数を56選ギュッとまとめました。
40P以上のお得な1冊で、Excel関数の公式はもちろん、人事・労務担当者向けに使い方の例やサンプルファイルも掲載。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。お手元における保存版としてや、従業員への印刷・配布用、学習用としてもご活用いただけます。
入社前後の手続きがすべてわかる!労務の実務 完全マニュアル
従業員を雇入れる際には、雇用契約書の締結や従業員情報の収集、社会保険の資格取得届の提出など数多くの手続きが発生します。
本資料では、入社時に必要となる労務手続き全般を1冊にわかりやすくまとめました!
社会保険・労働保険の実務完全ガイド
社会保険および労働保険は、従業員の生活上・労働上のリスクに備えるための公的保険制度です。
本資料では社会保険・労働保険で発生する各種手続き方法を、入社・退職時や妊娠・出産時などのシーン別にまとめました。
ホワイト企業の特徴
特徴を見ると、その企業がホワイト企業であるかどうか、おおよそ判断できます。ホワイト企業のほとんどには、共通して以下に説明する特徴があります。
離職率が低い
ホワイト企業の特徴の1つ目には、離職率が低いことが挙げられます。ホワイト企業は従業員が働きやすい環境を整えているため、従業員エンゲージメントが高いからです。長期間にわたって安定して働け、離職者は減少します。従業員の定着率が高くなり、離職率は低くなります。
年収が高い
年収の高さも、ホワイト企業に見られる特徴の1つです。ホワイト企業は従業員の働きに対して、適切な報酬を支払うことを重視します。従業員の貢献を公正に報酬へ反映させる評価制度が整備され、成果に応じた給与・賞与がきちんと報酬として支払われます。そのため年収が高くなり、また従業員のモチベーションアップにより、さらにパフォーマンス向上が図れるという好循環につながっています。
残業時間が短い
ホワイト企業には残業時間が短いという特徴もあります。労働時間の適正化を図り、従業員に過度な残業を強制しないためです。働き方改革を推進し、労働時間の短縮や効率化を重視しています。これにより従業員は仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、健康な働き方が促進されています。
有給取得率が高い
有給取得率が高いことも、ホワイト企業によく見られる特徴です。ホワイト企業では働き方改革が進み、ワークライフバランスの重視も尊重されています。休みやすい職場づくりや意識の向上により、有給休暇の積極的な取得が推進されているからです。
採用条件と実態に乖離がない
ホワイト企業は就労環境が良好に整えられているため人材獲得においても偽ることを必要とせず、採用条件と実態に乖離がありません。入社前に提示された条件通りの就労が叶えられ、就職希望者に対して誠実なホワイト企業であるとみなされます。
従業員の心理的・身体的ケア体制が整っている
ホワイト企業の特徴には、従業員の心理的・身体的ケア体制が整っている点も挙げられます。従業員の健康維持に十分に気を配ることは、ホワイト企業にとって必須条件とされます。ストレス解消や肉体的疲労の回復のため、施設や設備を備えたり適切な施策を準備するなどが求められます。
オフィス環境が整っている・綺麗
オフィス環境が整っている・綺麗である企業はホワイト企業である可能性大です。オフィス環境は従業員の快適さと生産性に直結するため、ホワイト企業では働きやすい環境づくりに力を入れています。快適なオフィススペース、充実した設備、そして働く人々の声を反映した改善策が取られています。従業員が業務に集中できる環境を整えることで、クリエイティブなアイデアの生み出しや仕事の効率化が図られています。
ホワイト企業ランキングからは分からないこと
ホワイト企業ランキングからは求職者にとってその企業が本当にベストな就職先企業であるか、判断できない場合もあります。
自分の能力・性格とマッチしているかどうか
ホワイト企業ランキングでは分からないことの1つ目に挙げられるのは、自分の能力・性格と本当にマッチしているかという点です。ホワイト企業ランキングは企業外部からの情報に基づいて格付けされ、内部しか分からないことは加味されません。実際に従業員になって働いてみなければ分からない部分も多く、ランキングが上位でも自分とは合わない可能性があります。自分の能力・性格に合った企業を見つけるためには、多くの情報にあたり、企業研究をしっかり行うことが重要です。
ホワイト企業ランキングは、あくまで定量・要件に沿って決められている
ホワイト企業ランキングは定量・要件で格付けされ、定性的な要素は格付けに反映されていません。こうした決定方法がミスマッチとなる可能性がある点も注意が必要です。従業員の働きやすさや満足感には、定量的な要素だけではなく定性的な要素が関与します。このため自分にとって働きやすい企業を選ぶためには将来の目標や理想像、価値観を明確にすることが大切です。
ホワイト企業の認定制度
ホワイト企業認定制度とは、ホワイト企業を評価し、認定する制度です。労働環境や福利厚生、従業員の声を尊重する取り組みといった項目が評価され、一定基準以上の企業がホワイト企業に認定されます。
ホワイト企業の認定を行っているのは、一般財団法人日本次世代企業普及機構(通称:ホワイト財団)です。同財団は1,000社以上の企業を対象に行った調査から、ホワイト企業の認定に役立つ70項目の質問を作成しました。ホワイト財団はこの設問を以下の7つの項目群に分け、総合的に判断・評価を行っています。
- ビジネスモデル・収益性
- ワークライフバランス
- 健康経営
- 人材育成
- ダイバーシティ&インクルージョン
- リスクマネジメント
- 労働法遵守
ホワイト企業ランキングに頼ることなく自分に合った企業選びをしよう
ホワイト企業は人材を貴重なものと捉え、従業員を大切にしている会社です。法令を遵守し、積極的に職場環境の改善や、適切な人事制度の導入などを行っています。長時間労働のように健康を損なう働き方はさせず、年収も高水準です。離職率が低い、労働時間が短い、有給取得率が高いといった特徴も見られます。大学3・4年生といった就職活動中の学生の多くが入社を希望する会社は、必ずと言っていいほどホワイト企業ランキング上位に社名が挙がっています。
しかし、就職する会社をホワイト企業ランキングだけで決定するのは非常に危険です。ホワイト企業ランキングにはミスマッチを起こす可能性も多くあります。転職活動をする際は注意点をよく理解して、しっかりと自分に本当に合う企業を選びましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 人事管理
【テンプレ付き】身元保証書とは?目的や書き方、保証人や提出拒否にかかわる対応を解説
「身元保証書」とは、就活を行って採用が内定した人や新たに入社する予定の人に対して、会社が提出を依頼する書類です。 今回は、身元保証書についての概要や目的、身元証明書との違い、身元保…
詳しくみる -
# 人事管理
試用期間中の社員が能力不足の場合、延長は可能?手続きや注意点を徹底解説
試用期間中の社員のパフォーマンスが期待に満たない場合「能力不足」を理由に期間の延長を検討する人事担当者も多いでしょう。この延長は法的に可能ですが、企業が自由に行えるものではなく、適…
詳しくみる -
# 人事管理
再雇用の契約途中に退職できる?手続きの流れや失業保険・年金への影響まとめ
再雇用制度は、定年後も経験豊富な人材を活用できる仕組みとして、多くの企業で導入されています。しかし、契約途中で再雇用社員が退職を申し出るケースも少なくありません。退職の扱い方を誤る…
詳しくみる -
# 人事管理
70歳以上の高齢者雇用は義務?企業が押さえるルール、給付金を解説
70歳以上の高齢者雇用は義務ではありませんが、企業には70歳までの就業機会確保が努力義務として課されています。2025年4月からは、経過措置がなくなり、65歳までの希望者全員を対象…
詳しくみる -
# 人事管理
運送業の就業規則とは?記載必須事項や業界特有の注意点を解説
運送業の就業規則は何を定めるべき? 運送業の就業規則は、労働時間管理や安全運行ルールなどを明記する文書です。 改善基準告示と年960時間上限を反映する 36協定と運行・車両管理を明…
詳しくみる -
# 人事管理
入社手続きのメールに返信する時のマナーは?新卒・転職・アルバイトの例文や注意点も解説
入社手続きのメールは、新しい職場への第一歩を踏み出すための大切な連絡手段です。正しいマナーを守ることで、これから一緒に働く方々に良い印象を与えるだけでなく、スムーズに入社手続きを進…
詳しくみる




