- 更新日 : 2026年7月2日
優秀な人材確保の施策7選!見極め方と採用の秘訣も解説
人材確保は、採用施策と定着施策の両方に取り組むことが大切です。
- 労働人口の減少を踏まえ、企業側から積極的にアプローチする
- 求める人物像を明確化し、採用チャネルを多様化する
- 教育体制やキャリアパスを整え、採用後の離職を防ぐ
まずは求める人材要件を具体化することから始めましょう。
人材を安定的に確保するためには、単に求人募集を出すだけでなく、適切な施策を実施することが求められます。
本記事では、人材確保の意味や人材確保が困難になっている要因を解説するとともに、企業が実施すべき人材確保の施策を網羅的に紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
人材確保とは?
人材確保とは、企業が事業を運営するうえで必要な人材を採用し、自社に定着させる取り組みを指します。
欠員補充として雇用するのではなく、企業の成長を実現するために、必要なスキルを有した人材を採用・育成・定着させることが目的です。
近年、人材確保が注目されている背景には、生産年齢人口の減少に伴う、働き手の減少が挙げられます。
単純に求職者の数が減っており、受け身の採用では人が集まらないため、企業側からの積極的なアプローチが必要になります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド3選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
住居に関する福利厚生が採用を救う 採用改善ガイドライン
人材確保は多くの企業にとって大きな課題ですが、そんな中にあっても順調に採用を進め、人材を定着させている企業も存在します。では人材確保がうまくいかない企業の場合、その原因はいったいどこにあるのでしょうか。
3つの原因と、それを解決する福利厚生の具体的な内容まで、採用に役立つ情報を集めた資料をご用意しました。
入社手続きはオンラインで完結できる!
入社手続きでは従業員情報の収集や契約書締結など多くの作業が発生しますが、これらはすべてWeb上で完結できることを知っていますか?
入社手続きをオンライン化する方法を、分かりやすく解説します。
内定後のフォロー 簡単まとめ
内定者へのフォローアップは、採用活動における重要なプロセスです。 本資料は「内定後のフォロー」について、簡単におまとめした資料です。
ぜひダウンロードいただき、貴社の取り組みの参考としてご活用ください。
人材確保を難しくする5つの要因
人材確保を効率的に進めるためには、人材確保が難しくなっている要因を把握することが大切です。
人材確保が困難になる要因には、以下が挙げられます。
労働人口が減少している
少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少によって、日本全体で労働人口も減少しています。
求職者全体の絶対数が少なくなっているため、全業界・業種で求職者を奪い合う構図となっているのです。
総務省が公表した資料によると、日本の生産年齢人口は1995年をピークに減少傾向にあり、今後も続くことが予想されるでしょう。
人材不足による「売り手市場」
現在の日本の労働市場は、企業の求人数に対して求職者の数が少ない売り手市場です。そのため、求職者のほうが優位な状況になっています。
求職者1人に対して複数の求人が用意されている状態であるため、求職者は数多くある選択肢の中からより条件のいい会社を比較して選ぶことができます。
このような背景から、求職者は給与や福利厚生、企業の将来性といった条件が見劣りすると、応募の選択肢に入れてもらえません。
また、内定を出したとしても、よりいい条件の会社へ流れてしまい、内定辞退を招くおそれもあります。
働き方に対するニーズが多様化している
求職者が多様で柔軟な働き方を求めるようになってきており、従来型の労働条件では求職者からは選ばれにくいでしょう。
とくに、若年層は給与面だけでなく、ワークライフバランスや自己実現を重視する傾向があります。
そのため、固定時間の勤務や副業禁止といった従来型の働き方では、求職者のライフスタイルや価値観とマッチせず、応募の選択肢から外されてしまうでしょう。
たとえば、テレワークや時短勤務の導入、育児や介護との両立を支える福利厚生の拡充など、従業員の価値観に寄り添った施策を展開することが求められます。
人材の流動性が高まっている
スキルアップや好条件を求めた転職など、転職することが珍しくなくなってきていることも、人材が確保しにくくなっている要因のひとつです。
たとえば、長期間かけて優秀なスタッフへと育成できたとしても、他社からより魅力的な条件が提示されれば、流出するおそれがあるでしょう。
これまで教育にかけたコストが無駄になるだけでなく、新たな採用や育成のためのコストも発生し、経営コストに負担がかかります。
このような課題を解決するためには、従業員に「この会社で働き続けたい」と思ってもらえるような施策を講じることが大切です。
たとえば、成果が反映される公正な人事評価制度や、社内での魅力的なキャリアパスを提示する取り組みなどが挙げられます。
求める人材要件が明確になっていない
自社に求める人物像が明確になっていない場合も、人材確保が難しくなります。
求める条件が明確になっていなければ、求人票の文面が曖昧な内容になり、求職者は応募を見送ってしまうでしょう。
また、求人票から抱いたイメージと実際の業務内容にギャップが生じると、早期離職を招く恐れもあります。
入社後のミスマッチによる早期離職を防ぐためには、採用の精度を高めることが求められます。
「必須条件」「歓迎する条件」「求める人物像」などを具体化させ、求人票に落とし込みましょう。
企業が実施すべき人材確保の施策7選
人材確保のために企業ができる施策は、以下のとおりです。
求める人材像を明確化する
求める人物像のスキルや価値観のレベルを細かく定義し、求人票に落とし込みましょう。
求める条件をあらかじめ具体的に公開することで、求職者側が「自分に合う職場かどうか」を応募前に判断しやすくなります。
たとえば、今後の経営戦略や現場のニーズをヒアリングしたうえで、以下のような項目を求人票に明記し、マッチ度の高い求職者からの応募を促します。
- 必須条件
- 歓迎条件
- キャリア志向
- 重視する価値観 など
採用チャネルを多様化する
従来の求人媒体だけに頼らず、SNSやリファラル採用などの複数の手法を組み合わせて求職者にアプローチするのも効果的です。
各チャネルによってリーチできる層が異なります。複数のチャネルを併用し、幅広い求職者との接点をもつことで応募者の母数を増やせるでしょう。
各施策の具体的な取り組みには、たとえば以下が挙げられます。
| 具体的な取り組み | 概要 |
|---|---|
| リファラル採用の導入 | 社員に知人を紹介してもらう仕組み(紹介インセンティブの設計、紹介しやすい仕組み作り)を構築する |
| SNS採用 | XやLinkedIn、Noteなどで会社の日常や働く人の想いを発信し、応募者からの志望度を高める |
| ダイレクトリクルーティング | スカウト型のデータベースを活用し、要件に合う候補者へ人事から直接オファーを送る |
柔軟な働き方を導入する
時間や場所に縛られない勤務形態に整えることで、個人のライフスタイルや事情に合わせた働き方が可能になります。
若手層や経験豊富なミドル層にアプローチできるうえに、遠方に住んでいる人や時間的な制約がある人にもアプローチできます。
| 制度例 | 概要 |
|---|---|
| リモートワーク(在宅勤務)の導入 | 週数日、あるいはフルリモートなど、業務特性に合わせた在宅勤務制度を導入する |
| フレックスタイム制の導入 | 始業・終業時間を社員が自由にコントロールできるようにする |
| 中抜けや短時間勤務の許可 | 育児や介護による業務中の中抜けを認めたり、1日3時間〜といった短時間枠を設けたりする |
なお、テレワークを導入するメリットやポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。併せてぜひ参考にしてみてください。
福利厚生を充実させる
従業員の生活の安定や健康、自己啓発を支援するための福利厚生を整備するのもひとつです。
福利厚生を充実させ、従業員が長く安心して働ける環境に整備することで、エンゲージメントが高められるとともに、定着率の向上も期待できるでしょう。
たとえば、以下のような福利厚生が挙げられます。
- 住宅手当
- 退職金制度
- 人間ドックの提供
- リフレッシュ休暇
- 資格取得支援など
なお、福利厚生については、以下の記事で詳しく解説しています。併せて参考にしてみてください。
求人情報を見直す
求人情報の発信内容をブラッシュアップすることで、人材確保につなげられます。
早期離職や定着率の低下などは、情報不足によって、事前のイメージと入社後の現実にギャップが生まれることが原因になっている場合があります。
たとえば、以下のような項目を具体的に記載しておくと、入社後のギャップが防止されるでしょう。
- 業務内容
- 必要なスキル
- 職場の雰囲気
- 1日のスケジュール
- 年収モデル
- 休日数
- 残業時間
- 有給取得率 など
内定者へのフォローも実施する
内定を出した求職者が入社するまでの期間に継続的なコミュニケーションをとることで、入社前の不安が解消され、入社意欲を高められます。
内定者は、内定から入社までの期間「本当にこの会社でやっていけるだろうか」「今より魅力的な企業があるのではないか」といった不安を抱えています。
たとえば、内定した求職者にこまめにフォローを行い、企業への信頼感や安心感が与えられれば、内定辞退を防ぐことが可能です。
また、選考スピードを早めることも、優秀な人材の流出を防ぐためには必要です。
他社よりも先に内定を出し、迅速にフォロー体制へ移行することで、自社への志望度が高いうちに気持ちを固めてもらいやすくなります。
たとえば、以下のような対策が挙げられます。
- 内定者同士や既存社員と交流する「内定者懇親会」や「職場見学会」の開催
- メンター(先輩社員)が相談に乗る「定期的な1on1面談」の実施
- 選考過程の無駄な工程の削減 など
外部サービスを活用する
採用活動のアウトソーシングも有効な手段です。
採用をアウトソーシングすることで、専門家が持っている最新の市場動向やノウハウが自社にも取り入れられます。
また、業務の一部を委託先が担ってくれるため、現場の従業員が本来の業務に集中しやすくなり、業務の負担を抑えられるメリットもあります。
なお、もし外部委託に抵抗がある場合は、採用管理システム(ATS)やスポットワーク管理ツールで採用業務を効率化するのもひとつです。
採用した人材を定着させるためのポイント4選
人材確保にくわえて、採用した人材の離職を防ぐことも大切です。人材を定着させられれば、人手不足の解消につながるためです。
ここでは、採用した人材の定着を促すためのポイントを紹介します。
教育体制や受け入れ体制を整える
新入社員が職場にスムーズに馴染めるよう、教育や受け入れの体制を整えましょう。
入社直後は、誰しも不安や孤独感を抱えています。
新入社員に対して、アプローチをしない状態では「放置されている」「何をすればいいかわからない」と感じてしまい、その結果離職につながる恐れがあります。
たとえば、以下のような施策を実施し、組織のエンゲージメントを高めましょう。
| 施策例 | 概要 |
|---|---|
| オンボーディングプログラムの導入 | 入社当日から1ヶ月目、3ヶ月目までに「誰が」「何を」「どこまで」教えるかをスケジュール化し、実践する |
| メンター制度の導入 | 業務の指導役とは別に、悩みや細かな心配ごとを相談できる先輩社員を配置する |
| 教育マニュアルの整備 | 仕事の流れを標準化したマニュアルを作成する |
なお、以下の記事では、中小企業における人材育成の方法や具体的な進め方を解説しています。併せてぜひ参考にしてみてください。
具体的なキャリアパスを提示する
人材を定着させるためには、従業員が将来のステップアップを具体的にイメージできるようにすることが求められます。
若手社員ほど「この会社で自分の市場価値を高められるか」という、将来性を重視する傾向にあります。
明確なキャリアパスを提示し、将来への不安を解消することで、企業へのエンゲージメントを高められるのです。
たとえば、「メンバー」「リーダー」「マネージャー」といった役職ごとのステップを明文化する手法があります。
併せて、それぞれの段階で求められるスキルや具体的な年収帯も社内で公表するといいでしょう。
従業員が納得できる人事評価制度を設ける
社員の能力や成果を客観的な基準で評価し、昇給や昇格に直結する人事評価制度を導入するのもひとつです。
どのような行動や成果が評価につながるのかが不透明な状態では、従業員は自身の処遇に不安を抱きます。
納得感のある評価制度を設け、努力や成果が正当に給与や役職に反映される仕組みを整えることは、結果的に企業のエンゲージメント向上につながります。
たとえば、成果・スキル・日々の行動などを評価対象項目に洗い出し、どのような基準で評価を行うのかを具体的に設計して公表しましょう。
長時間労働を是正する
過度な残業や休日出勤をなくし、従業員が心身ともに健康に働ける環境に整備することも大切です。
長時間労働を強いられるなど、自分の時間を確保できない職場は、離職を招く恐れがあるためです。
具体的な対策には、ITツールを導入し、業務の効率化や実労働時間を削減するなどが挙げられます。
また、PCログの記録などを活用し、リアルタイムで勤務時間を可視化することで、長時間労働の傾向がある部署や従業員にアラートを出す仕組みも構築できます。
一方で、従業員の定着率を高めたい場合には、福利厚生を充実させることも有効な選択肢です。
マネーフォワードが提供する「マネーフォワード クラウド福利厚生賃貸」なら、企業の社宅制度導入を支援し、従業員の実質的な手取り収入を向上させることができます。ぜひ、検討してみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 採用・組織
採用の歩留まりを改善するには?選考通過率や内定承諾率を高める方法
採用の歩留まりを改善するには? 採用の歩留まりとは選考の各工程を通過した候補者の割合で、これを改善することは少ない応募数から理想の人材を確実に確保するために不可欠です。 応募後は2…
詳しくみる -
# 採用・組織
人材育成ってどうやるの?考え方や具体的な手法を紹介
人材育成の方法として、新入社員研修やOJTなどは多くの企業で実施されています。しかし、思っていたように成長できない、人材教育との違いが分からないなど課題、疑問を持っている方は少なか…
詳しくみる -
# 採用・組織
2026年4月改正女性活躍推進法とは?義務内容や企業の対応手順を解説
女性活躍推進法:2026年4月改正のポイント 女性活躍推進法は、2026年4月の改正により、101人以上の企業で「男女間賃金差異」と「女性管理職比率」の公表が義務化され、法律の期限…
詳しくみる -
# 採用・組織
【テンプレート付】人事評価シートとは?書き方や記入例を紹介
人事評価シートは人事考課シート・行動評価シート・成果評価シートなどとも呼ばれ、人事評価を行う際に意欲・スキル・成果などを管理するためのシートです。あらかじめ評価項目を定めておき、評…
詳しくみる -
# 採用・組織
ビジョンノートとは?作り方・項目について解説!
ビジョンノートとは、願望や目標など、将来実現したいビジョンを自由に記入するノートです。 ビジョンノートで目標を可視化することで潜在意識に働きかけ、実現に向けた行動がスムーズになりま…
詳しくみる -
# 採用・組織
従業員がキャリアアップできる企業とは?社内でできる施策をご紹介
従業員が成長し続けられる環境づくりは、企業の競争力向上にも直結します。 本記事では、従業員のキャリアアップを支援するために企業が取り入れたい施策や助成金などを紹介します。 キャリア…
詳しくみる


