• 更新日 : 2023年5月19日

【テンプレート付き】キャリアデザインシートとは?書き方や活用方法を解説

キャリアデザインシートとは、仕事を中心に希望する将来像やそれを実現するための方法を考えて、図や表にまとめたもののことです。キャリアデザインシートを作成すると希望や夢が明確になるため、それらを叶えるためには、今何をすべきかがわかるようになります。目的を持って行動できる、モチベーションが上がる、適切な判断ができるといったメリットがあります。

キャリアデザインシートとは?

一つの会社で定年まで働き続ける「終身雇用制度」が崩壊した現代では、転職や独立といった選択肢の中から、自分に合った道を自分で選ぶことができます。ただし、選択肢が広がったことから、自分らしい働き方をするためには主体性を持って選択を行う必要があります。

キャリア形成においても主体性が求められ、さまざまなツールを用いて自分の将来像は自分できちんと描く必要があります。そのようなツールの一つである、キャリアデザインシートについて説明します。

キャリアデザインとは?

キャリアデザインは、自分の将来を希望するものにするために必要とされるものの一つです。どのような未来を望んでいるかについて考え、実現するための方法を考えることといえます。

同じような意味の言葉に、キャリアプランやキャリアパスがあります。厳格に定義付けされていませんが、それぞれ以下のような意味で用いられるが一般的です。

  • キャリアプラン:将来像を実現するために立てる計画
  • キャリアパス:会社内でキャリアアップするための道筋

キャリアデザインシートの定義と目的

キャリアデザインシートとはキャリアデザインを図表化したもので、いつでも確認・修正できるように紙などに書き表します。野球で大活躍している大谷翔平選手が作ったマンダラチャートが話題になりましたが、これもキャリアデザインシートの一種です。

キャリアデザインシートの重要性

キャリアデザインシートは、キャリアデザインの可視化のために用いるツールです。キャリアデザインとは、将来自分がなっていたい姿をはっきりとイメージし、それを実現するための方法を考えることです。必要なプロセスを踏んで考えをまとめていきますが、そのプロセスごとに思考を整理するのに用いる際にキャリアデザインシートを用います。

キャリアデザインシートは後で確認・修正することができ、会社との面談や必要な支援を受ける際などに用いることができます。

キャリアデザインシートの作成方法・書き方

キャリアデザインシートは、どのように作成するのでしょうか。ここでは、作成方法や考え方を解説します。

キャリアデザインシートの構成要素

キャリアデザインシートの構成要素は、一般的に価値観・強み・スキルの3つとされています。

ここでいう価値観は、主に仕事に対するものを指します。どのぐらい重視しているのか、どんなことがしたいか、どんなことにやりがいを感じるかといった内容で、キャリアデザインの基礎となる部分といえます。

強みは保有している知識や経験、培われてきた協調性、リーダーシップなどを指します。

これから獲得する必要があるスキルが、キャリアデザインシートの構成要素となるスキルです。描いた将来像を実現するために、どのようなスキルを習得しなければならないかを考えます。

キャリアデザインシートの作成ステップ

キャリアデザインシートは過去・現状・将来・実現方法というように、4段階で考えをまとめながら作成します。

  1. 過去を振り返る

    どのような業務を担当してきたか、どんな感想を持ったかなど、過去の振り返りを行います。

  2. 現状を把握する

    どのようなスキルを身に付けているかといった、自分の強みや弱みを把握します。

  3. 将来を思い描く

    過去や現状を踏まえて、将来なりたい姿を考えます。

  4. 実現方法を考える

    過去・現状と将来を比較して、自分に不足しているものを見つけ出します。やっておくべき経験やこれから身に付けなくてはならない知識・スキルを探し、それらを習得する手段を考えます。

キャリアデザインシートの記入方法

キャリアデザインシートに、決まった形式・フォーマットはありません。さまざまな様式があるため、企業や従業員に合ったものを選んで使用することができます。標準的なものを会社が定めた上で、社員が自由にスタイルを変更できるとしてもよいでしょう。

1枚にまとめて書いても問題ありませんが、複数枚に分けると書きやすい・見やすい・まとめやすいキャリアデザインシートになります。キャリアデザインシートは4段階に分けて作成していくので、キャリアデザインシートもプロセスごとに作成するのが一般的です。

キャリアデザインシートは自分の将来を自分自身で思い描き、それを叶えるために作成するため、具体的に書くことが求められます。具体性がないと取るべき行動が明らかにならないため、キャリアデザインシートの効果が十分に発揮されず、実現が遠のく可能性が高まります。

キャリアデザインシートを作成するメリット

キャリアデザインシートを作成するメリットを説明します。

従業員の目標設定の助けになる

終身雇用制が崩壊した現代においては、使用者に雇われて働く労働者にもキャリア形成に自発的に取り組むことが求められます。キャリアデザインシートは、従業員がモチベーションを維持しながら意欲的に仕事に取り組む際に役立つツールです。キャリアデザインシートによって、会社は従業員に必要な支援ができるようになります。

キャリア開発・成功への明確なロードマップを提供できる

キャリアデザインシートには、従業員のキャリアデザインが可視化されるというメリットがあります。希望する将来像や必要とする支援を把握できるため、キャリア開発・成功への明確なロードマップを提供できるようになります。

責任感とやる気を高める

キャリアデザインシートを作成すると希望する将来像が明確になることから、目標や今やるべきことが明らかになります。また、仕事に対して意欲的になることから、責任感ややる気も高まるでしょう。

キャリア目標について定期的な評価と修正が可能になる

キャリアデザインシートを作成すると、掲げた目標について定期的な評価と修正ができるようになります。定期的に評価を行うことで進捗状況を把握したり、自分自身の成長や環境の変化に合わせて目標を修正したりすることも可能です。

定期的な評価と修正を加えることでキャリアデザインシートをアップデートすることができ、自分自身や周囲の変化へ柔軟に対応することもできるでしょう。

キャリアデザインシートの記入例

キャリアデザインシートには、以下のように記入します。

キャリアデザインシートの記入例

自身の振り返りでは、感情とともに理由を書くことが大切です。また、将来の姿の欄はできるだけ具体的に記入しましょう。

キャリアデザインシートのテンプレート

記入例の説明に用いたキャリアデザインシートは、以下のサイトからダウンロードできます。

従業員のキャリアデザインシート作成を積極的に支援しよう

キャリアデザインシートは将来像を思い描き、それを実現するために作成するシートです。過去の振り返り、現状把握、将来への希望、実現方法の立案という4段階で考えをまとめ、図や表に表します。キャリアデザインシート作成には目標設計の助けになる、キャリア開発・成功へのロードマップが提供できる、責任感ややる気を高める、キャリア目標の定期的な評価や修正が可能になるといったメリットがあります。

一昔前は人生において勤める会社は1社だけというのが一般的でしたが、現代は働きやすい会社、好条件の会社、やりたいことができる会社へ転職する人も多く、また独立・開業の道も選びやすくなっています。そのような時代において、会社が従業員のキャリアデザインシートの作成を支援することは、優秀な人材の流出を防ぐことにつながります。積極的に支援し、従業員のキャリア目標の達成をサポートしましょう。

よくある質問

キャリアデザインシートを作成する目的は何ですか?

キャリアデザインシートを作成する目的は、希望する将来像を実現することです。詳しくはこちらをご覧ください。

キャリアデザインシートはどのように作成しますか?

過去を振り返る、現状を把握する、将来像を描く、実現方法を模索するという4段階に分けて作成します。詳しくはこちらをご覧ください。


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