• 更新日 : 2024年3月22日

キャリアプランとは? 考え方や書き方、例文、年代別の違いも解説

キャリアプランとは、将来の仕事について理想像を明確にし、実現を目指す具体的な行動計画を指します。企業が選考の応募者にキャリアプランを聞くのは、自社が求めるキャリア・働き方が応募者のキャリアプランと合うかを確かめるためです。

本記事ではキャリアプランの概要や書き方、例文を紹介します。選考で応募者のキャリアプランを確認する際の参考にしてください。

キャリアプランとは?

キャリアプランとは、将来の仕事や働き方の理想を明確にして、その計画を立てることです。5年後、10年後を見据え、どのようにキャリアアップしていくのかの計画を立てます。

理想の将来像を叶えるために必要なスキル・経験は何かを考えて計画を立てることで、いつまでに何をするべきかがわかります。

ここでは、面接でキャリアプランを聞く理由や、キャリアデザイン・キャリア形成との違いをみていきましょう。

人事がキャリアプランについて聞く理由

企業の面接では、採用のミスマッチを防ぐためにキャリアプランについて質問することが重要です。

自社が応募者に期待している働き方が応募者のキャリアプランと合わなければ、入社しても会社に合わず、早期離職する可能性があります。

例えば、会社では将来マネジメント職を担う人材を求めていても、応募者はスキルを磨いてスペシャリストになりたいというキャリアプランを持っている場合には、ミスマッチが起こります。入社しても自分が希望するキャリアを実現できなければ、すぐに転職を考えるかもしれません。

キャリアデザインとの違い

キャリアデザインとは、将来なりたい姿や働き方などを主体的に設計していくことです。キャリアプランが理想の仕事や働き方を辿るための計画であるのに対し、キャリアデザインは職歴を含めて人生を総合的に考えます。

キャリアプランは仕事にフォーカスしているのに対し、キャリアデザインは仕事やプライベートも含めた人生を設計する点が異なります。

キャリア形成との違い

キャリア形成とは、理想の自分になるために必要なスキルを身につけることです。キャリアプランやキャリアデザインで組み立てた人生・仕事の計画を実現するために、資格取得や経験の積み重ねなどを行います。

キャリアプランを作っても、具体的なキャリア形成がなければ実現が難しくなります。キャリアプランを成功させるため、早めにキャリア形成も検討しておくことが大切です。

キャリアプランの考え方

キャリアプランは、次の手順で考える必要があります。

  • 自分の現在について知る
  • 理想の将来像を考える
  • 現状と将来像のロードマップを描く

キャリアプランを考える手順について、詳しくみていきましょう。

自分の現在について知る

まず、自分の現在について知ることから始めます。これまで携わった仕事や成果、実績や、経験を通してどのようなスキルを身につけたかを洗い出しましょう。

過去のキャリアを棚卸しし、興味があることや価値観などを言語化していきます。過去の経験を整理することで、自分の強み・弱みもわかるでしょう。

棚卸しが終わったら、周囲の環境を整理して現状の理解を深めます。 思い描く理想に対し、今の自分はどのような状況にあるかを考えてください。抱えている課題や周囲の評価などから、現在の自分について把握しましょう。

理想の将来像を考える

次に、理想とする将来像を明確にしましょう。将来、どのようなキャリアを築きたいかを具体化する作業です。「ITのスキルを高めてスペシャリストになる」「マネジメント職につく」「年収1,000万円を超える」など、目指す職種や役職、年収など、さまざまな方向から将来像を描きます。

「理想の将来像」を実現するため、どのようなスキル・経験が必要かも考えておかなければなりません。ITスペシャリストになるなら資格を取得する、マネジメント職につくにはチームリーダーの経験や分析力・コミュニケーション力を身につけるというように、求められることは何かを考えます。

現状と将来像のロードマップを描く

最後に、現在の自分と将来なりたい理想像のギャップを明らかにして、理想の将来像を実現するためのロードアップを描きます。

理想の将来像を実現するのに必要なスキルがまだ身についていないのであれば、どのように習得すればよいかを考えましょう。

最終ゴールから逆算して「何歳までに何をするか」を決めます。年齢ごとの目標を設定すれば、モチベーションも高まるでしょう。

キャリアプランが思いつかない場合のヒント

キャリアプランが思いつかない原因は、長期的な視点がない、あるいはゴールがあるのに実現のための行動が思いつかないといったことがあげられます。

最終的な到達目標となるゴールを設定すれば、そのために何が必要かの道筋が明らかになります。

ゴールがあるのに実現のための行動が具体的に思い浮かばない場合、すぐには実現できない大きな目標であるため、具体的な計画がイメージしにくいのかもしれません。

ゴールは現在と直接つないで考えるのではなく、10年後に〇〇になりたいから5年目までに〇〇を取得するというように、最終的な目標に向かって逆算するとよいでしょう。段階を踏みながら逆算することで、具体的なキャリアプランを書きやすくなります。

ゴールが見つからない場合は、自分の身近にいて理想のキャリアを歩んでいる人をロールモデルにすることもおすすめです。直接話せる相手であれば、キャリアプランについて聞いてみるのもよいでしょう。

それでも見つからない場合は、キャリアアドバイザーに相談するという方法もあります。

キャリアプランの書き方

キャリアプランを書くときは、できるだけ具体的にすること・実現可能性のある目標を設定することが大切です。

ここでは、キャリアプランの書き方を解説します。

具体的に伝える

キャリアプランを問われたときの書き方は、ただ理想の将来像を抽象的に書くのでなく、現在の自分のスキルをどう活かし、どのような経験を積んで実現していきたいかを具体的に示すことが大切です。

応募する企業の仕事内容に重ね合わせ、入社後の5年後、10年後にどのようなステップを踏みたいかを伝えれば、イメージしやすいでしょう。

実現可能性があること

キャリアプランは実現可能性があることも大切です。具体的に取り組みたいこと、実際に取り組んでいることを伝えます。

現実からかけ離れているキャリアプランは、「自社とマッチしない」「現状を把握できていない」という印象を与えます。大きな理想像を描くことに問題はありませんが、実現可能性がなければ、そこに至るまでのキャリアプランも実現可能な内容にはできません。

キャリアプランの答え方、例文

キャリアプランの答え方は、職種ごとに異なります。

ここでは、4つの職種について、キャリアプランの答え方と例文を紹介します。

事務職

事務職は経理事務や営業事務、貿易事務など仕事内容が分かれ、必要なスキルは異なります。キャリアプランでは、どのタイプの事務職を目指すのかを明確にしなければなりません。

(例文)

経理事務の分野で、幅広い知識を持つゼネラリストを目指しています。将来的には、経理部門を統括できるマネジメント職が目標です。これまで、経理事務に3年間携わり、帳簿作成など基本的な業務から決算書作成まで、一連の作業を経験してきました。

今後はより経理の仕事について理解を深め、5年後には部署内の進捗管理などを行えるようになりたいと考えています。

営業職

営業職のキャリアプランとして一般的なのは、主任から課長、部長へと昇進して管理職になるコースです。プレイヤーとして活躍する道もありますが、マネジメントスキルを身につけてチーム全体の営業力を高めてほしいと希望する企業も多いでしょう。

また、営業では売上実績や案件の規模が重視されるため、キャリアプランでも何年でどのくらいの売上や案件獲得を目指すのかを明確にするのがポイントです。

(例文)

将来は営業部門のリーダーを目指しています。5年後にリーダーとしてチーム全体の管理を担うのが目標です。まず2年間は経験を積み重ね、折衝力や問題解決能力などを身につけていきたいと考えています。3年後には、新規顧客を〇件獲得できるだけの実力になることが目標です。

個人の数字だけでなく、部門としての実績を上げるリーダーになれるよう努力したいと思います。

マーケティング

マーケティングの仕事は、会社が自社のために行う場合と、広告代理店で顧客のために行う場合、あるいはコンサルティングファームが実施するマーケティングに関するコンサルティングを行う場合の3つに分けられます。

それぞれの業務内容や職位は異なりますが、経験を積みながら、チームリーダーからマネジメント職へと昇進するのが一般的なキャリアプランです。

(例文)

マーケティングの分野では、初めの2〜3年で情報収集やリサーチ、施策の実施など基本業務を経験し、商品・サービスや業界について理解を深めたいと考えています。

3年後には、競合他社と比較した自社の優位性や弱点などを説明できるレベルになるのが目標です。その後はチームリーダーとなり、部下をサポートしながらチームの業務に取り組み、マネジメント経験を積んでいきたいと思います。

チームリーダーとして実績を上げ、マネージャーに昇格するのが最終目標です。

エンジニア

エンジニアは、ゼネラリストとなってマネジメント職につく、あるいはスキルを磨いてスペシャリストになるといったキャリアプランが一般的です。

専門知識やそれを証明するための資格取得が必要であり、プロジェクトマネージャーに必要なマネジメントスキルや開発経験も積まなければなりません。

(例文)

最終的な目標は、プロジェクトマネージャーです。2〜3年はシステムエンジニアとして経験を積みながら、システム開発に必要な知識と資格を取得したいと考えています。

5年後にはプロジェクトリーダーになり、チーム全体の進捗管理を行いながらマネジメント能力を身につけていきます。10年後は、プロジェクトを成功させるプロジェクトマネージャーとして活躍するというのが全体のキャリアプランです。

年代別のキャリアプランの考え方

キャリアプランは、年代によって考え方が異なります。企業には年代ごとに求めている経験があり、応募者は自分の年齢ではどのような経験が必要であるかの把握が必要です。

年代別のキャリアプランについて、考え方をみていきましょう。

20代のキャリアプラン

20代は社会人経験が浅く、特に20代前半は過去の経験・実績よりもポテンシャルが重視される傾向にあります。キャリアプランも、新しい分野に挑戦してスキルを身につけることに重点を置くこと、活かしていくことが問われてきます。

管理職を目指すのか、将来的に職種の変更を考えているのかなど、長期的な視点のキャリアプランを考えておく必要があるでしょう。

30代のキャリアプラン

30代はある程度の経験とスキルを身につけており、それを今後の仕事に対してどのように活かせるかを示さなければなりません。実現可能性があり、具体的なプランを作ることが大切です。

30代はライフスタイルも大きな変化がある時期で、仕事とプライベートのバランスについても考えておくと、より具体的なキャリアプランが作れます。

40代のキャリアプラン

40代は積み上げてきた経験やスキルが十分あり、それらを活かして企業にどのような貢献ができるのかを具体的に示す必要があります。

40代の人材に対して、企業の多くはリーダー・管理職としての活躍を期待しています。キャリアプランもその期待に応えるよう、リーダーとして活躍する目標と具体的な成果を数字で示すとよいでしょう。

50代のキャリアプラン

50代のキャリアプランでは、これまでの経験やスキルを棚卸し、強みや人脈、スキルを明確にします。その際は、自分だけで考えるのではなく、第三者からのフィードバックも有効です。他者から見た評価により、今後に活かせる強みが見つかります。

50代が転職活動に成功できるキャリアプランを作成するには、学び直しで新しい知識やスキルを身につける計画を立てることも大切です。学び直しによる知識・技術の習得は、他者との差別化につながるでしょう。

キャリアプランについての理解を深めよう

キャリアプランは、仕事や働き方についての将来像を実現するための具体的な行動計画です。企業は応募者にキャリアプランを聞くことで、入社後のミスマッチを抑制できます。

キャリアプランを作るには、まず過去の経験やスキルを洗い出し、現状を確認して理想の将来像を考えるというステップを辿ります。内容を具体的に伝えること、実現可能性があることも大切です。

キャリアプランの考え方や書き方を理解し、人事の仕事に活かしましょう。


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