• 更新日 : 2026年8月4日

内定式は何をする?プログラムの流れ・入社式との違い・企業と内定者の準備を解説【テンプレ付】

Point内定式とは何をする式典?

内定式は、企業が内々定者に正式な内定を通知し、入社意識を醸成するための式典です。

  • 多くの企業が10月1日に開催する
  • 内定証書授与・自己紹介・懇親会が主な内容
  • 入社式とは目的・参加者の立場が異なる

Q. 内定式と入社式の違いは何ですか?

A. 内定式は内定を正式に通知する式典、入社式は社員として迎え入れる式典で、内定式の時点では参加者はまだ学生です。

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内定式とは、企業が内々定者に対して正式な内定を通知するための式典です。多くの企業で10月1日に開催され、内定証書の授与や同期との初顔合わせ、懇親会などが行われます。この記事では、内定式の目的や一般的なプログラムの流れ、入社式との違い、企業・内定者それぞれの事前準備、ユニークな事例まで、担当者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

内定式とは何か?

内定式とは、企業が内々定者に採用通知書を渡し、正式な内定を伝えるために実施する式典です。内定者はこの場で入社承諾書を提出し、双方の合意によって内定が確定します。

内定式は単なる書類手続きの場ではなく、内定者が「この会社に入社するのだ」という入社意識を持つ節目のイベントとして機能しています。内定者にとっては同期と初めて顔を合わせる機会でもあり、今後の人間関係の基盤が作られる重要な場です。

内定式の開催時期

内定式は、多くの企業で10月1日に開催されます。これは、一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)が定める採用活動に関する要請において、正式な内定日を「卒業・修了年度の10月1日以降」としているためです。

採用スケジュールの都合で11月以降にずれ込む企業もありますが、その場合は学生が不安を感じやすいため、定期的に内々定者と連絡を取るなどフォロー体制の整備が必要です。また、中小企業の中には内定式を開催しないケースもあります。内定式のない会社に入社するからといって不安になる必要はなく、中小企業では珍しいことではありません。

引用:採用選考に関する指針|一般社団法人日本経済団体連合会

内定式と入社式の違い

内定式と入社式は目的がまったく異なります。内定式は内々定者に正式な内定を通知するための式典であるのに対し、入社式は新入社員を正式な社員として迎え入れ、入社を記念するための式典です。内定式の時点では参加者はあくまでも「内定者(学生)」であり、正社員として認められるのは入社式以降になります。

内定証書と内定通知書の違い

内定証書と内定通知書は混同されやすいため、ここで整理しておきます。

書類名 渡すタイミング 目的
内定通知書 採用選考後に郵送等で送付 内定者に採用決定を知らせるための書類
内定証書 内定式当日に手渡し 内定式において正式に内定を証明する書類

内定通知書は採用が決まったことを知らせるもの、内定証書は式典の場で手渡しすることで入社意識を高める役割を担うものです。どちらも必ず発行しなければならない義務はありませんが、内定証書は内定者のモチベーション維持に有効です。

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内定式を開催する目的とは?

内定式を開催する最大の目的は、「企業が内定者に正式な内定を約束する」ことです。同時に、内定式という厳かな場を設けることで、内定者に入社する実感を持たせ、入社意識を醸成する効果もあります。

その他にも、以下のような目的で内定式は開催されます。

  • 内定者に企業の経営理念やビジョン、事業内容への理解を深めてもらう
  • 入社に必要な書類の手続きを進める
  • 内定者同士が交流し、同期としての連帯感を高める
  • 内定者と先輩社員との交流を通じて、入社後のイメージをつかんでもらう
  • 入社への不安や疑問を解消し、辞退を防ぐ

内定者は採用決定から入社までの間に不安を感じやすい時期でもあります。内定式は、そうした不安を払拭するフォローの機会としても重要です。

内定式の一般的なプログラムと流れは?

内定式のプログラムは企業によって異なりますが、所要時間は1.5〜2時間程度が一般的で、懇親会を含めると数時間になる場合もあります。以下が典型的な式次第です。

プログラム 概要
開会の挨拶 司会者または人事担当者が開会を宣言
社長・役員の挨拶 経営理念や期待を伝える
内定証書の授与 内定者一人ひとり、または代表者に手渡し
内定者の自己紹介 同期同士の顔合わせの機会
企業・入社説明 ビジョン、入社後の流れを共有
事務手続き 書類提出、スケジュール案内
閉会の挨拶 締めの言葉
内定者懇親会 内定者・社員との交流(任意)

社長や役員の挨拶

内定式では最初に社長や役員から挨拶が行われます。会社の経営理念や求める人材像、今後の展望などが述べられるのが一般的です。会社によっては、成功した事業の実例や過去の失敗から立ち直ったエピソードを交えて話す場合もあります。内定者が「入社が楽しみだ」と感じられるような内容にすると効果的です。

内定証書の授与

内定証書の授与は、内定式のなかでも特に重要なセレモニーです。社長から内定者一人ひとりに直接手渡すのが一般的ですが、内定者が多い大企業では代表者のみに授与し、他の内定者には後日個別に渡すケースもあります。オンライン内定式の場合は手渡しが難しいため、事前に自宅へ郵送する対応が一般的です。

内定者の自己紹介

内定者同士が内定式で初めて顔を合わせるケースがほとんどです。企業はこの機会を活用して自己紹介の時間を設けることが多く、同期間の距離を縮める場として機能します。突然の自己紹介で戸惑わないよう、案内の段階で「各自2〜3分程度で自己紹介をしてもらう予定です」と事前に伝えておくと親切です。

書類の提出などの事務手続き

内定式の後半では、提出書類の説明と入社までのスケジュールを伝えます。入社承諾書や健康診断結果など重要書類の説明は漏れがないよう注意が必要です。当日に捺印・署名が必要な書類がある場合は、印鑑や筆記用具を持参するよう、案内状に明記しておきましょう。

内定者懇親会

内定式の後に、内定者同士や内定者と先輩社員が交流できる懇親会を開催する企業も多くあります。先輩社員に仕事の実情や職場の雰囲気を直接聞ける場を設けることは、内定者の入社意欲を高めるうえで大変有効です。担当者は和やかな雰囲気になるよう、会場のレイアウトや進行の工夫を事前に検討しておきましょう。

企業側:内定式の事前準備の手順は?

ここでは、企業が内定式を開催するにあたって必要な事前準備を手順ごとに解説します。

STEP1. 開催時期・日時の決定

まず内定式の開催時期を決定します。経団連の指針により、正式な内定日は卒業・修了年度の10月1日以降とされているため、原則10月1日以降の開催となります。多くの企業が10月1日に合わせて開催するため、日程調整は早めに進めましょう。開始時刻は午前中に設定すると、内定者も企業も午後の予定を立てやすくなります。内定者同士が初顔合わせとなるため、午後の時間帯は親睦を深める時間として確保してあげると良いでしょう。

STEP2. 開催場所の確保

内定者の規模に合わせた会場を手配します。中小企業では自社内での開催が一般的ですが、大企業では外部会場を借りるケースも少なくありません。外部会場を利用する場合は、予約・下見・当日の導線確認まで余裕を持って進めましょう。

STEP3. 開催内容・式次第の決定

内定式のプログラムを決定します。企業ごとに独自のプログラムを組んでも問題ありません。一般的な構成(開会・役員挨拶・内定証書授与・自己紹介・事務手続き・閉会)を土台にしつつ、企業の特色を活かしたコンテンツを追加することで、内定者の印象に残る式典になります。

STEP4. 内定者・社内関係者への連絡

開催内容が決まったら、内定者と社内の関係者に案内を送付します。内定者への連絡はメールまたは郵便で行い、以下の項目を漏れなく記載してください。

  • 内定式の開催日時
  • 開催場所と集合時間・集合場所
  • 当日の服装
  • 当日の持ち物(印鑑、書類など)
  • 問い合わせ先
  • 懇親会・食事会の有無

内定者が当日迷わないよう、わかりやすく丁寧に案内することが大切です。

STEP5. 内定証書の作成

内定式で手渡す内定証書を作成します。採用試験に合格し入社を認める旨を簡潔に記載したもので、発行の法的義務はありません。しかし内定者が「この会社の一員として働くのだ」という入社意識を持つきっかけになるため、準備することを推奨します。

STEP6. リハーサルの実施

当日スムーズに進行できるよう、リハーサルを行うことを推奨します。各プログラムの時間配分、マイクや備品の動作確認、司会の動き、役員の移動経路など、細部まで確認しておくことで当日のトラブルを防げます。

内定者側:内定式に向けた準備は何が必要か?

ここからは、内定者が内定式に参加するにあたって準備しておくべき服装・持ち物・マナーについて解説します。

服装

内定式は正式な式典であるため、服装の指定がない場合でも基本的にはスーツで参加するのが適切です。リクルートスーツでも問題ありませんが、清潔感のある髪形・服装を心がけることが大切です。私服や平服の指定がある場合でも、過度にカジュアルにならないよう注意しましょう。

持ち物

内定式の案内に記載された持ち物は必ず準備します。一般的に必要な持ち物は以下のとおりです。

  • 筆記用具
  • メモノート・メモ帳
  • 提出を指定された書類
  • 印鑑
  • 名刺入れ
  • クリアファイル
  • A4サイズの書類が入る大きさのバッグ
  • 予備のストッキング(女性の場合)

前日までにリストを見直し、忘れ物のないよう確認してください。

挨拶・マナー

内定式の場では挨拶と社会人としてのビジネスマナーを守ることが大切です。丁寧で礼儀正しい対応が第一印象を左右します。時間厳守も社会人としての基本です。以下の点を意識して参加しましょう。

  • 決められた集合時間を厳守する(余裕をもって5〜10分前には到着)
  • 清潔感のある身だしなみで参加する
  • 丁寧でわかりやすい言葉遣いを心がける
  • 社員や同期の顔と名前を積極的に覚える

自己紹介・挨拶の事前準備

会社から内定式の案内が届いたら、当日の流れや自己紹介の有無を確認しておきましょう。自己紹介が求められる場合は、名前・出身校・趣味や特技など、自分らしさをアピールできる内容を2〜3分にまとめておくと、当日に慌てずに話せます。

会社の経営理念・業界情報の再確認

内定から内定式まで時間が経過すると、就活時に覚えていた会社の経営理念やビジョン、事業内容があいまいになっていることがあります。会社のウェブサイトや就活時の資料を見直し、業界の最新動向も把握しておくと、当日の会話に自信を持って参加できます。

オンライン内定式を開催する際のポイントは?

近年、オンラインで内定式を実施する企業も増えています。オンライン内定式とは、ZoomやMicrosoft Teamsなどのビデオ会議ツールを使ってインターネット上で実施する内定式のことです。

オンライン内定式のメリットは、内定者が全国どこからでも参加できる点や、会場費・交通費などのコスト削減にある一方、対面に比べて一体感を感じにくいという課題もあります。

開催にあたっては以下の点に注意しましょう。

  • 内定者に事前に通信環境・機器の確認を促す
  • 内定証書は事前に自宅へ郵送しておく
  • 双方向のコミュニケーションが生まれるプログラム(グループワーク、ブレイクアウトルームでの交流など)を取り入れる
  • 音声・映像トラブルに備えたサポート体制を整備する

対面式の内定式に比べて内定者が受動的になりやすいため、参加型のコンテンツを意識して盛り込むことがポイントです。

内定式を成功させるためのポイントと注意点は?

時間管理と進行の徹底

内定式全体の段取りを事前に把握し、各プログラムに適切な時間を配分することが重要です。予定時間を大幅に超えると内定者の集中力が低下し、印象を損ねる可能性があります。リハーサルを通じて当日の進行を確認し、余裕を持ったタイムスケジュールを設定しておきましょう。

登壇者・出席社員の人選

内定式で挨拶する役員や懇親会に参加する先輩社員の人選は、内定者の印象を左右する重要なポイントです。挨拶を行う役員は、内定者が入社を楽しみに感じられるような話のできる方が望ましいです。また、先輩社員は内定者と年代が近い若手を選ぶと、内定者が入社後のイメージをつかみやすくなります。

内定者へのリラックスした雰囲気づくり

内定者は、不慣れなフォーマルな場に緊張した状態で臨みます。運営スタッフには和やかな応対を心がけるよう事前に伝え、受付時の声かけや会場の雰囲気づくりに気を配りましょう。内定者が少しでもリラックスして参加できる環境を整えることが、内定式の成功につながります。

内定式を見据えたインターンシップからの内定者フォロー

インターンシップの選考直結化と評価の引き継ぎ

内定式に参加する学生の多くは、インターンシップを経て内定を獲得しています。マネーフォワードが独自に実施した調査によると、インターンシップの評価が最終的な内定出しに与える影響として、最も多かったのは「本選考のプロセス(書類選考や一次面接など)が一部免除される」で41.7%でした。

また、得られた評価情報の活用方法として最も多かったのは「採用管理システム等に記録し、面接官が選考時の参考情報として確認している」で42.1%でした。選考時の評価を内定式やその後のフォローへ適切に引き継ぐことが、入社意識の向上につながります。

認識の齟齬を防ぐ個別フォローの実施

内定辞退を防ぎ、安心して内定式を迎えてもらうためには、学生との丁寧なコミュニケーションが欠かせません。同調査において、学生との認識の齟齬を防ぐ取り組みとして最も多かったのは「インターンシップ終了後に、学生一人ひとりに対して具体的なフィードバックを行う」で35.4%でした。早期からの個別フォローを徹底し、内定式でのスムーズな受け入れ体制を整えましょう。

出典:マネーフォワード クラウド、最終的な内定出しへの影響【インターンに関する調査データ】(回答者:インターンシップ業務に関与したことがある604名、集計期間:2026年6月実施)

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万全の準備で内定式を成功させましょう

内定式は、採用通知後の内定者が正式な内定を受け取り、入社に向けて気持ちを固める大切な節目のイベントです。プログラムの内容や雰囲気が内定者の印象を決め、入社後の定着にも影響します。企業側は式次第の設計から案内・リハーサルまで丁寧に準備し、内定者が安心して参加できる場を整えることが内定式成功の鍵となります。

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