• 更新日 : 2026年9月1日

研修報告書の書き方とは?目的・例文・テンプレートも徹底解説

Point研修報告書の書き方とは?

研修報告書は「研修情報・参加目的・研修内容・所感」の4項目を3STEPで整理して書く文書です。

  • 目的は内容定着・社内共有・評価の3つ
  • 客観的事実と主観的所感は章を分けて記載
  • テンプレート活用で抜け漏れと時間を削減

Q. 研修報告書に書くべき基本構成は?

A. 研修情報(日時・場所・講師)、参加目的、研修内容の要点、受講者の所感の4項目が基本構成です。

研修報告書とは、受講者が研修内容を整理し、社内で共有するための文書です。研修報告書やセミナー報告書とも呼ばれ、書き方次第で情報共有の質が大きく変わります。本記事では、研修報告書の目的や基本構成、STEP形式の書き方、例文、テンプレートの活用法までを解説します。

研修報告書とは?

研修報告書とは、受講者が研修で学んだ内容を整理し、その内容を社内の関係者と共有するための文書です。研修の主催者が作成する実施報告書とは異なり、参加者自身が作成する点が特徴です。

業務の一環として研修に参加する以上、受講者にはそこで費やした時間に見合う成果を組織に還元する責任があります。研修報告書は、単なる個人的な記録ではなく、参加できなかった社員にも学びを波及させるための情報共有ツールとして機能します。研修レポートや受講報告書と呼ばれることもありますが、指す内容はほぼ同じです。

研修実施者が作成する研修実施報告書を研修報告書と呼ぶ場合もありますが、通常研修報告書は研修受講者が作成する研修受講報告書を指すことが多くなっています。当記事でも、研修受講報告書の意味で研修報告書を用いています。

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研修報告書を作成する目的とは?

研修報告書を作成する目的は、大きく分けて「研修内容の定着」「社内での共有」「受講者の評価」の3つです。この3つの目的を意識して書くことで、報告書の完成度が高まります。

研修内容を振り返り、知識を定着させるため

研修報告書は、受講者にとって研修内容を自分の中に落とし込むための整理作業です。研修中に学んだポイントを文章化し、折に触れて見返すことで、知識やスキルとして定着しやすくなります。講義ノートを清書するだけでなく、要点を絞り込んで構造化する作業そのものが理解を深めるプロセスになります。

研修成果を社内で共有するため

一つの研修に大勢の社員を参加させることは現実的ではなく、業務スケジュールや担当業務との関連性を踏まえて参加者を絞り込むのが一般的です。参加できなかった社員にも学びを共有する手段が研修報告書であり、客観的かつ広い視点で要点をまとめることが求められます。

受講者の主体性と理解度を評価するため

研修に送り出した上司や人事担当者は、受講者がどれだけのことを学び、それを今後の業務にどう生かそうとしているかを知りたいと考えています。研修報告書に参加目的や所感を記載する欄を設けることで、受講者の主体性や理解度を評価する材料にもなります。

研修報告書の基本構成は?

研修報告書の基本構成は、いつ(研修期間・時期)、どこで(研修場所)、誰が(講師)、何を話したか(研修内容)を軸に、参加目的と受講者の所感を加えた形が基本です。この5要素を押さえることで、報告書としての完成度が高まります。

項目 記載内容 ポイント
研修情報 日時・場所・講師名 誰が読んでも状況がわかるよう具体的に記載
参加目的 なぜこの研修を受けたか 業務上の課題や期待する効果とひもづける
研修内容 講義の要点・学んだこと 箇条書きで整理し、重要度に応じて粒度を揃える
受講者の所感 気づき・今後の活用方針 事実と感想を分けて記載する

研修報告書の書き方は?

研修報告書は「情報整理」「内容の要約」「所感のまとめ」という3つのSTEPで書くと効率よく仕上がります。手順化することで、書き慣れていない人でも迷わず作成できます。

STEP1 研修情報を整理する

まず、研修の日時・場所・講師名など基本情報を整理します。これらは報告書の骨格であり、後から内容を確認する人が状況を正しく把握するための前提情報です。研修中にもらった資料やスケジュール表を手元に集約しておくと、執筆時に探す手間が省けます。

STEP2 研修内容を要点整理して記載する

次に、研修で学んだ内容を要点ごとに整理します。ここでは、講義の内容をそのまま書き写すのではなく、テーマ・背景・要点・メリットといった粒度を揃えて箇条書きにすることが重要です。情報量を絞り込みすぎず、かつ冗長にならないバランスが求められます。

STEP3 参加目的と受講者の所感をまとめる

最後に、なぜその研修に参加したのか、そこから何を得て今後どう生かすのかを所感としてまとめます。事実(研修内容)と感想(所感)を明確に分けて書くことで、報告書全体の説得力が高まります。

参考:【5分でわかる】研修報告書・レポート・感想文の正しい書き方とは?|社員研修のリスキル

研修報告書を書くときの注意点は?

研修報告書は単なる講義ノートではなく、他者に正しく内容を伝えるための報告文書です。読み手が内容を正確に理解し、業務に活かせるような構成と表現が求められます。

客観的な事実と主観的な所感を分ける

研修内容(客観的事実)と受講者の気づき(主観的所感)を混在させず、章を分けて記載することが基本です。これにより、読み手は情報として正しい部分と、受講者個人の解釈の部分を区別しやすくなります。

簡潔な文章と適切な粒度でまとめる

一つの項目に情報を詰め込みすぎず、箇条書きや表を使って粒度を揃えることが読みやすさにつながります。特に社内で共有される文書であるため、専門用語には簡単な補足を添えるなど、誰が読んでも理解できる表現を心がけましょう。

研修報告書のテーマ別例文は?

研修報告書の例文は、研修テーマによって記載すべきポイントが異なります。ここではビジネス系・コンプライアンス系・能力開発系の3テーマの例文を紹介します。

CRM(顧客関係管理)研修の例文

CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)研修では、顧客ニーズの多様化に対応するための管理手法とツールについて学びます。

研修内容の例としては、CRM導入の背景(マスマーケティング効果の低下、既存顧客との関係強化)、メリット(顧客情報の一元管理、リアルタイムの情報共有、属人化からチームプレイへの転換)などが挙げられます。所感としては「顧客情報の一元管理により、業務効率化だけでなくLTV(顧客生涯価値)の向上も期待できるため、導入の検討を進めたい」といった記載が考えられます。

パワーハラスメント防止研修の例文

パワーハラスメント防止研修では、ハラスメントの定義と防止措置について学びます。労働施策総合推進法では、優越的な関係を背景とした言動であって、業務上必要かつ相当な範囲を超え、労働者の就業環境を害するものをパワーハラスメントと定義しています。

研修内容の例としては、ハラスメントによる弊害(職場秩序の乱れ、人材の喪失、社会的評価の低下)、防止措置(方針の明確化、相談窓口の設置、被害者の迅速な保護)などが挙げられます。所感としては「ハラスメントは個人の尊厳への攻撃であり許されない行為である。自分の言動が相手に与える影響を常に自覚したい」といった記載が考えられます。

参考:職場におけるハラスメントの防止のために|厚生労働省

問題解決フレームワーク研修の例文

問題解決フレームワーク研修では、あるべき状態と現状のギャップを解消するための思考法を学びます。

研修内容の例としては、理想と現実のギャップの洗い出し(As is/To be分析)、課題抽出の視点(6W2H:When・Where・Who・Whom・Why・What・How・How much)、なぜなぜ分析による原因の掘り下げなどが挙げられます。所感としては「問題解決の第一歩は現状の正確な認識から始まる。ロジックツリーやMECEについても知識を深めたい」といった記載が考えられます。

研修報告書と研修実施報告書の違いは?

既に述べた通り、研修報告書には、研修を主宰する側が作成する研修実施報告書も存在します。両者の違いは、参加者が作成するか実施する主催者が作成するかという点にあります。

作成者の違い以外にも、内容にも違いがあり、研修実施報告書では実施概要や参加人数、参加者の反応、課題などを記述します。これらの内容を企業に報告し、改善につなげることが研修実施報告書作成の目的となります。

研修報告書の無料テンプレート

テンプレートを活用すると、記載すべき項目の抜け漏れを防ぎ、作成時間を大幅に短縮できます。特に研修参加の機会が多い担当者ほど、フォーマットを固定しておくことで社内比較がしやすくなります。

テンプレートは、Word(Microsoft Word)の文書ファイルやExcel(Microsoft Excel)の表計算ファイルの形式で提供されることが多く、必要項目(研修情報・参加目的・研修内容・所感)があらかじめ組み込まれているため、空欄を埋めるだけで報告書を完成させられます。下記から研修報告書のテンプレートをダウンロードして活用してください。

研修報告書を効果的に活用するために

研修報告書の書き方は、研修情報・参加目的・研修内容・所感という基本構成を押さえ、STEPに沿って整理することで誰でも質の高い文書に仕上げられます。研修報告書は個人の記録にとどまらず、組織全体の学びを底上げする情報共有ツールです。テンプレートを活用しながら、読み手にとって分かりやすい報告書作成を心がけましょう。


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