• 更新日 : 2026年9月1日

オンライン研修(Web研修)とは?種類・メリット・デメリット・成功ポイントを徹底解説

Pointオンライン研修とは何か?

オンライン研修とは、インターネットを通じてどこからでも参加できる研修形式です。

  • 種類はライブ・アーカイブ・eラーニングの3つ
  • コスト削減と場所を問わない参加が主なメリット
  • 実技習得にはオフライン研修との併用が有効

Q. eラーニングとオンライン研修の違いは?

A. オンライン研修はeラーニングを含む広い概念で、リアルタイムで双方向のやり取りができる形式もあります。

オンライン研修(Web研修)とは、インターネットを通じてパソコンやスマホ、タブレットなどから参加できる研修のことです。ウェビナーやオンラインセミナーと呼ばれることもあり、会場を用意せずに全国の社員へ同じ内容の研修を届けられる点が特徴です。本記事では、オンライン研修の種類、メリット・デメリット、実施の流れ、成功のポイントまで解説します。

オンライン研修(Web研修)とは?

オンライン研修とは、講師と参加者をインターネットでつなぎ、パソコンなどの端末があればどこからでも参加できる研修形式です。「Web研修」「Webセミナー」「ウェビナー」とも呼ばれ、対面での集合研修とは異なり、研修会場を確保する必要がありません。

これはZoomなどのWeb会議システムやeラーニングシステムを活用することで、講師の映像や資料をリアルタイムまたは録画で配信できるためです。テレワークや在宅勤務が広がる中、拠点や勤務形態を問わず均一な研修機会を提供できる手段として利用が進んでいます。

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オンライン研修とeラーニングの違いは?

オンライン研修は広義の概念で、リアルタイム型の研修と、録画教材を視聴するeラーニング(オンデマンド配信)の両方を含みます。両者の違いは「同時双方向性の有無」にあります。リアルタイム型は講師への質問やディスカッションをその場で行えるのに対し、eラーニングは受講者が好きなタイミングで繰り返し視聴できる点が異なります。たとえば、基礎知識のインプットが中心の新人研修にはeラーニングが向いており、意見交換やグループワークを重視する研修にはリアルタイム型が適しています。目的に応じて両者を使い分けることで、研修全体の効果を高められます。

オンライン研修にはどんな種類・開催方法がある?

オンライン研修には、大きく分けてライブ配信、アーカイブ配信、eラーニングの3種類があります。それぞれリアルタイム性や繰り返し視聴のしやすさが異なるため、研修の目的に応じて使い分けることが重要です。

種類 配信方法 双方向性 繰り返し視聴 向いている研修
ライブ配信(オンラインセミナー) Web会議システムでリアルタイム配信 あり(質問・意見交換が可能) 録画すれば可能 ディスカッション重視の研修
アーカイブ配信 ライブ配信の録画をそのまま公開 なし 何度でも可能 見逃し対応・復習用
eラーニング(オンデマンド配信) 事前収録・編集した教材を配信 なし 何度でも可能 基礎知識の習得・自己学習

ライブ配信(オンラインセミナー)

ライブ配信は、Web会議システムを使ってリアルタイムで行うオンライン研修です。講師への質問や参加者同士の意見交換など、双方向のコミュニケーションが取れる点が最大の特徴です。対面の集合研修と異なり、収容人数分のセミナー会場を用意する必要がないため、全国規模の研修でも会場コストがかかりません。また、チャット機能を使えば発言に抵抗がある参加者でも質問しやすく、対面よりも活発な意見交換につながるケースもあります。研修中のリアクションをその場で確認できる点も、講師にとって進行しやすい利点です。

アーカイブ配信

アーカイブ配信とは、ライブ配信した研修を録画し、後から視聴できるようにしたオンライン研修です。リアルタイムで参加できなかった人でも、インターネットを通じて後日内容を確認できます。何度でも見返せるため、理解が不十分な箇所を繰り返し確認できる点もメリットです。見逃し防止と復習の両方に役立つほか、研修担当者にとっては同じ内容を再度説明する手間を省ける点も見逃せません。新入社員研修など、定期的に同じ内容を扱う場面で特に活用しやすい形式です。

eラーニング(オンデマンド配信)

eラーニングとは、主催者があらかじめ収録・編集した動画やドキュメント教材を配信する研修形式です。アーカイブ配信と同様に繰り返し視聴できますが、教材が複数本のコンテンツとして体系的に編集されている点が異なります。受講者は自分のペースで学習を進められるため、基礎知識のインプットや新入社員教育など、自己学習型の研修に適しています。理解度を測るテスト機能を備えたサービスも多く、学習の定着度を可視化しやすい点も特徴です。

オンライン研修を導入するメリットは?

オンライン研修の主なメリットは、開催場所を問わない参加のしやすさ、コスト削減、繰り返し視聴のしやすさの3点です。対面の集合研修と比較すると、運営面・費用面の負担を大きく軽減できます。

全国どこからでも参加できる

オンライン研修は会場が不要なため、参加者の所在地に関わらず全国どこからでも受講できます。従来の集合研修では地域ごとに会場を確保する必要がありましたが、オンライン研修ではその制約がありません。拠点が分散している企業や、在宅勤務者・地方勤務者が多い組織ほど、この場所を問わないメリットを実感しやすくなります。海外拠点を持つ企業であれば、時差を考慮したうえでアーカイブ配信を併用することで、時間の制約も緩和できます。

コストを削減できる

オンライン研修は、移動費・宿泊費・会場費・教材印刷費などを削減できます。対面研修では講師や参加者の交通費・宿泊費に加え、会場のレンタル費用や資料の印刷費が発生しますが、オンライン研修ではこれらの多くが不要になります。参加人数が多い研修ほど、削減できるコストの総額も大きくなる傾向があります。また、教材をデータで管理できるため、印刷や配布にかかる事務作業の手間も減らせる点は、バックオフィス担当者にとって特に大きな利点といえるでしょう。

繰り返し視聴できる

オンライン研修は録画データを保存しやすく、何度でも繰り返し視聴できます。対面研修で録画・保存を行うには手間とコストがかかりますが、オンライン研修であれば標準的な機能として録画を残せます。リアルタイムで参加できなかった人への後日共有や、理解が不十分な箇所の復習にも活用でき、知識の定着につながります。再生速度を調整できるサービスも多く、内容を把握している部分は早送りし、重要な箇所はじっくり見直すといった柔軟な学び方も可能です。

オンライン研修のデメリット・注意点は?

オンライン研修には、機材トラブルのリスク、実技習得の難しさ、モチベーション維持の難しさという3つの代表的なデメリットがあります。導入前にこれらの課題を把握し、対策をとることが重要です。

機材トラブルが発生する可能性がある

オンライン研修では、システム障害やインターネット環境の不具合により、研修が中断・受講不能になるリスクがあります。安定した通信環境と一定スペックの端末を用意しておくことが前提条件です。対策として、サブ回線の準備や、事前の接続テスト、録画によるフォロー体制を整えておくと安心です。特に大人数を対象とする研修では、事前に通信環境のチェックリストを配布し、参加者側にも準備を促しておくとトラブルを減らせます。

実践的なスキルを習得しづらい

オンライン研修は、名刺交換や接客対応といった対面での実技をともなう研修には不向きです。画面越しでは動作の細かい確認やその場でのフィードバックが難しいためです。実技研修が必要な内容は、オンラインとオフラインを組み合わせるなど、研修設計の工夫が求められます。たとえば、知識のインプットはオンラインで行い、実技の練習や評価は対面で実施するハイブリッド型にすることで、双方の弱点を補い合うことができます。

モチベーションを維持しづらい

オンライン研修は受講者の様子が見えにくく、主催者側が受講姿勢を管理しづらいというデメリットがあります。対面研修に比べて、受講者自身の自主性に依存する部分が大きくなります。そのため、後述する「単調にならない工夫」など、集中力を維持させる設計が成功のカギになります。受講状況を可視化できる管理機能を持つサービスを選び、進捗の遅れている受講者へリマインドを送るといった運用面の工夫も、モチベーション維持には効果的です。

参考:モチベーションと人材育成|経済産業省

オンライン研修を実施する流れは?

オンライン研修は、全体像の決定、Web会議システムの選定、必要ツールの確認、参加者への連絡という4つのSTEPで進めます。順を追って準備することで、当日のトラブルを防ぎやすくなります。

STEP1:オンライン研修の全体像を決める

最初に、研修のテーマ、対象参加者、内容、実施時間などの全体像を固めます。オンライン形式の特性に合ったテーマ設定になっているかを確認しておくことが重要です。座学中心の内容か、演習やディスカッションを含む内容かによって、選ぶべき配信形式や必要な準備が変わってくるため、この段階で研修のゴールを明確にしておくと、後続のステップがスムーズに進みます。

STEP2:Web会議システムを決定する

参加人数や必要な機能に応じて、利用するWeb会議システムを決定します。少人数かつ基本的な機能のみで十分な場合は、無料プランのシステムも選択肢になります。グループディスカッションを行うブレイクアウトルーム機能や、録画・字幕生成機能の有無など、研修内容に応じて必要な機能を洗い出したうえで比較検討すると、導入後のミスマッチを防げます。

STEP3:オンライン研修に必要なツールを確認する

パソコン・スマホ・タブレットなどの端末、安定したインターネット環境、ヘッドセットなどの周辺機器を確認します。顔を映して行う研修では、Webカメラの準備も必要です。参加者ごとに機材の状況が異なる場合もあるため、事前にアンケートなどで各自の環境を把握し、不足しているものがあれば貸与や代替手段を案内しておくと当日の混乱を防げます。

STEP4:参加者に研修の日程などを連絡する

研修の概要が固まったら、日程、内容、事前に準備すべきものを参加者へ連絡します。この段階で操作方法の案内を添えておくと、当日の混乱を防げます。参加用URLの共有方法や、トラブル時の問い合わせ先も併せて案内しておくと、参加者が安心して当日を迎えられます。リマインドを開催直前にも送ることで、参加率の向上にもつながります。

オンライン研修を成功させるポイントは?

オンライン研修を成功させるには、事前準備の徹底と、単調にならない構成の工夫が欠かせません。この2点を押さえることで、受講者の理解度と満足度を高められます。

事前準備をきちんとしておく

Web会議システムの使い方や研修ルールを事前に周知し、通信環境や機材の動作確認を済ませておくことが重要です。インターネット環境が急に悪化した場合に備え、サブ回線を用意しておくとより安心です。想定されるリスクを洗い出し、事前に対応策を準備しておくことが、当日のスムーズな運営につながります。研修担当者だけでなく、参加者側にも事前チェックリストを共有しておくことで、双方の準備不足によるトラブルを減らせます。

オンライン研修の特徴を意識した工夫を行う

長時間画面を見続ける単調な研修は、集中力の低下を招きやすくなります。講義・作業・発言のパートを交互に組み合わせ、メリハリのある構成にすることが大切です。たとえば、20〜30分ごとに小テストやグループワークを挟むことで、受講者の集中力を維持しやすくなります。休憩のタイミングを明確に伝えておくことも、長時間の研修では欠かせない配慮です。

事前にテクニカルトレーニングや資料共有を行っておく

オンライン研修に不慣れな参加者向けに、Web会議システムの操作トレーニングを事前に行っておくと安心です。資料や機能の説明を事前共有しておくことで、当日の操作トラブルを減らせます。特に画面共有やチャット機能、挙手機能などの基本操作は、研修開始前の数分間で簡単に説明しておくだけでも、当日の進行がスムーズになります。

研修を録画しておく

参加予定者の中には、当日都合がつかず参加できないケースもあります。研修映像を録画しておけば、後日の視聴や復習にも活用でき、理解の定着にもつながります。録画データは社内のナレッジとして蓄積しておくことで、次回以降の研修設計や新入社員教育の教材としても再利用でき、研修運営全体の効率化にも役立ちます。

オンライン研修におすすめのサービスは?

オンライン研修(Web研修)向けのシステムには、それぞれ特徴があります。研修の規模や目的に合ったサービスを選ぶことが重要です。

Schoo(スクー)

Schooは、オンライン研修と自己啓発学習をあわせて提供するオンライン学習サービスです。21カテゴリ・9,000本以上の動画が受け放題で、生放送授業では講師にリアルタイムで質問できる双方向性が特徴です。社員の階層・職種別に200種類以上の研修パッケージが用意されており、自社に合った研修を設計しやすい点も魅力です。受講者のグループ管理やレポート提出機能など、管理者向けの機能もしっかり備わっています。

参考:Schoo(スクー)

AirCourse(エアコース)

AirCourseは、1300コース・8,000本以上の動画研修が受け放題のeラーニングシステムです。撮影・録画した動画を簡単にアップロードできる仕様で、自社オリジナル教材の作成にも柔軟に対応できます。初期費用0円、月額200円~/ユーザーというリーズナブルな料金設定も特徴で、社員同士がナレッジを共有できるソーシャルラーニング機能も標準搭載されています。

参考:AirCourse(エアコース)

オンライン研修とオフライン研修は併用すべき?

オンライン研修とオフライン研修は、それぞれの長所を活かして併用することが望ましいとされています。研修の目的や内容によって、適した形式が異なるためです。

コミュニケーションや実技の習得を重視する研修は対面のほうが効果を発揮しやすい一方、知識のインプットや全国規模での均一な研修にはオンライン研修が適しています。両者を組み合わせることで、研修全体の効果を最大化できます。

目的に合わせてオンライン研修を選ぶことが重要

オンライン研修は、場所を問わない参加のしやすさとコスト削減、繰り返し視聴のしやすさが魅力ですが、機材トラブルや実技習得の難しさといった課題もあります。ライブ配信・アーカイブ配信・eラーニングなど種類を理解したうえで、Web研修とオフライン研修を目的に応じて使い分けることが、研修効果を高める近道です。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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