• 更新日 : 2024年5月10日

仕事は楽しい?楽しくない?割合や原因、楽しむコツ、企業の対策を解説

「仕事なんて楽しいわけがない」「生活のために仕方なく行っている」という人がいる一方で仕事が楽しくて仕方がないという人もいます。仕事が楽しいか楽しくないかは人によって異なります。本記事では、仕事を楽しんでいる人の特徴や、企業が従業員に楽しく仕事をしてもらうにはどうしたらよいかについて解説します。

仕事が楽しいと感じる時は?

仕事が楽しいと感じるのはどんなときでしょうか?ここでは5つのパターンについて見ていきます。

感謝されたとき

仕事を通じて他人から感謝されたときは、多くの人にとって大きな喜びとなります。感謝されることで自己の価値を実感し、それが仕事に対する大きなモチベーションとなるのです。顧客から直接的な感謝の言葉を受け取った場合はもちろん、同僚や上司などの身近な人からの労いの言葉によっても喜びを感じられます。

目標を達成したとき

目標を達成することは、仕事の楽しさを感じる重要な要素です。目標達成はこれまでの積み重ねや努力の結果であり、自信につながります。成功体験を通じて自分自身の成長を実感でき、新たな目標を設定し達成するための原動力にもなるでしょう。

顧客や会社に貢献できたとき

顧客や会社に対する貢献も、仕事が楽しいと思える大きな要因です。直接、自分の行動が他者や組織の利益につながることを実感することで、仕事に対する充実感や満足感が増します。これは、自分が社会や組織の一部としての役割を果たせていると感じるからです。

働く仲間や職場の環境が良いとき

良い職場環境や人間関係は、仕事にプラスの影響を与えます。信頼できる仲間と協力しながら仕事をしたり、尊敬する上司から適切な指導を受けたりできる環境は、仕事を楽しむ上で大変重要です。職場が自身の価値観やスタイルと合っている場合には、仕事のパフォーマンスをより一層高められるでしょう。

自己成長の機会があるとき

自分自身の成長を実感できる機会があると、仕事はさらに楽しく感じられるでしょう。学びや成長の機会を通じて新たなスキルを身につけたり、既存の能力を伸ばしたりできる環境は、仕事へのモチベーションを高め充実感をもたらしてくれます。

仕事が楽しくないと感じるときは?

仕事が楽しくないと感じるのはどんなときでしょうか?4つのパターンについて解説します。

過度のストレス

仕事が楽しくないと感じる要因の一つが、過度のストレスです。周囲からの過剰なプレッシャーや期待、仕事の過密なスケジュールなどが原因で心身に不調を感じることがあります。このことがパフォーマンスの低下につながり、仕事への情熱がなくなる可能性があります。

職場の人間関係が難しいとき

職場の人間関係が良くないと、仕事を楽しいと思うのは困難になるでしょう。信頼し尊敬できる人がおらず、コミュニケーション問題やいじめなどが原因で職場にいることがストレスに感じると、仕事に対するモチベーションが低下します。

自己成長の機会がないとき

自己成長の機会がない職場では、仕事が単調で退屈に感じやすいです。新しいスキルを習得し成長できる機会が少なく、自分の能力を十分に活かせない環境に身を置いていても仕事の充実感や達成感を感じられないため、やる気の低下につながります

ワークライフバランスの崩れ

ワークライフバランスが崩れた状態では、仕事を楽しいとは思えません。長時間労働や休日出勤が続くと、健康問題が生じたり家族との間に溝ができたりして仕事だけでなくプライベートにおいても損失が出ます。ワークライフバランスの乱れは、生活全般に悪影響を及ぼすのです。

仕事を楽しんでいる人に共通する特徴

仕事を楽しんでいる人には特徴があります。ここでは3つの特徴について解説します。

自分のやりたいことを仕事にしている

仕事を楽しんでいる人の多くは、興味があり情熱を持ってできる仕事に就いています。例えば、子どもが好きな人が教師や保育士として働いている場合、その仕事を通じて子どもたちの成長を支えることにやりがいを感じています。

また、趣味を活かして写真家やデザイナーとしてキャリアを築いている人もその典型です。自分の好きなことに時間を費やせるため、毎日の仕事に大きな満足感を感じるのです。

目標を決めて仕事をしている

目標を設定して仕事を進めることは、仕事が楽しいと感じさせるための重要な要素です。具体的な目標を持つことで、日々の業務のモチベーションを維持し達成感を得やすくなります。例えば、営業職の人が月間の販売目標を設定している場合、その目標に向かって戦略的に行動し目標を達成すると大きな満足感を感じるでしょう。

気持ちの切り替えが上手

上手く気持ちの切り替えができる人は、ストレスを溜めにくく楽しみながら仕事ができます。例えば、仕事で失敗をしたとしてもそれを学びの機会として捉え、前向きに次の仕事に活かせます。切り替えが上手いと、前向きな姿勢で仕事に取り組めストレス耐性も強くなりやすいです。

今の仕事を楽しい仕事に変えるコツ

今の仕事が楽しくなくても楽しい仕事に変えることは可能です。ここでは5つのコツについて解説します。

目標を設定する

仕事を楽しむためのコツの1つは、達成可能な目標を設定することです。目標設定によって、日々の業務に明確な方向性と意義を持たせることができます。その際には、短期目標と長期的目標の両方を設定しましょう。小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持できます。

短期目標の例としては毎月の売上目標、長期目標としては新規プロジェクトの完了や特定のスキル習得などがあります。

定期的にフィードバックを求める

上司や同僚にフィードバックを定期的に求めることも大切です。フィードバックを受けることで、改善すべき点が明確になり仕事のパフォーマンスが向上します。ネガティブなフィードバックであっても、自分の成長のためにはしっかりと受け入れることが重要です。

また、ポジティブなフィードバックは自信につながり、仕事をするのが楽しくなるでしょう。

ゲーム化して楽しむポイントを見つける

ゲーム化(ゲーミフィケーション)することも、仕事を楽しくするためには有効です。ゲーム化するとは、日々のタスクにポイントシステムやレベルアップといったようなゲームの要素を取り入れることです。

例えば、タスクを1つ完了するごとにポイントが貯まっていき、ポイントが一定数貯まると商品と交換できるといったようにゲーム化することで、普段の仕事のモチベーションアップが期待できます。

新しいスキルを学ぶ

新しいスキルを学ぶことも、仕事を楽しくするためには重要です。スキルが増えると仕事の幅や可能性が広がり、やりがいにもつながります。

例えばプログラミングのスキルを身につけることで、新たなプロジェクトに参加できるといったこともあるでしょう。

ワークライフバランスを保つ

ワークライフバランスを適切に保つことも、長期的に仕事を楽しむためのコツです。適度な休息を確保することで、普段の仕事の生産性を高められます。

例えば、定時退社ができるように仕事の効率を高める、休日はのんびりする、趣味や家族との時間を大切にするなどが挙げられます。ワークライフバランスを保つことで、燃え尽き症候群の予防にもなり仕事を継続的に楽しめるようになるでしょう。

楽しい仕事に変えるために企業ができること

従業員に仕事が楽しいと思ってもらうために企業ができることもあります。ここでは6つのポイントについて解説します。

オープンな意見交換

楽しい職場環境を作るためには、オープンな意見交換が当たり前にできる文化を築くことが大切です。全ての従業員が自由に意見やアイデアを共有できる環境をつくることで、創造性やイノベーションが促進され、仕事に活気が生まれてくるでしょう。

公平な対応と多様性の尊重

企業がすべての従業員に対して公平な評価と対応を心掛けることは、職場における信頼感と連帯感を高めるために重要です。また、性別、人種、宗教などの多様な背景を持つ従業員の価値観が尊重される環境を作ることも大切です。そうすることで、従業員は職場での自己表現を抑圧することなく自分らしく働くことができ、企業全体の生産性の向上にもつながります。

組織の目標、戦略、決定過程の透明性

組織の目標や戦略、決定過程を見える化することで、従業員は自身の仕事が組織に貢献できているかを理解しやすくなります。例えば、定期的な全体会議で経営層が会社の方向性や成果を共有することなどが有効です。そのことで、従業員のエンゲージメントやモチベーションが向上します。

定期的な研修やセミナーの提供

継続的な学習と成長の機会を提供することは、従業員が仕事を楽しむための重要な要素です。研修やセミナーなどを通じて従業員が新しいスキルを身につけると、個人の成長だけでなく企業全体の競争力の強化にもつながるでしょう。

心理的な安全性を確保

従業員が自らの意見を安心して表現できる心理的安全性の高い環境を作ることは、仕事の満足度を高める上で重要です。心理的安全性とは、組織内で自分の気持ちや意見を安心して発言できる状態を指します。このような環境では、失敗を非難されることなく新しいアイデアや異なる意見を提案できるため、従業員は何事にも挑戦しやすくなります。

心理的安全性が高い職場は、イノベーションが促進され、結果として仕事の満足度向上にもつながりやすいです。

ワークライフバランス

企業は従業員がワークライフバランスを取りやすくするために、柔軟な勤務時間やリモートワークなどの選択肢を提供することが重要です。従業員が仕事に対するプレッシャーを下げ、ストレスを減らしながら働けるようになることで、結果的に企業全体の生産性向上につながります。

楽しい仕事ランキングを男女別に紹介

ここでは男女別の楽しい仕事ランキングを紹介します。

男性が楽しい仕事ランキング

男性が楽しいと感じている仕事のランキングは以下のとおりです。

  1. MR(医療系の営業)
  2. 金融系専門職
  3. 建築設計
  4. ITコンサルタント
  5. システムエンジニア
  6. WEB開発
  7. WEBマーケター
  8. 公務員
  9. 商社マン
  10. 研究職

このランキングに入っている仕事は、それぞれ高い専門性や創造性を要求され、多くの男性が日々の業務にやりがいを見出しています。これらの職業では新しいアプローチやイノベーションを求められることが多く、仕事を通じて自己成長を感じられます。その結果、楽しみながらキャリアを築くことができ、それが日々の動機付けにつながっているのでしょう。

参考:楽しい仕事ランキングを男女別に解説!楽しい仕事とはどんな仕事?|株式会社ジェイック

女性が楽しい仕事ランキング

女性が楽しいと感じている仕事のランキングは以下のとおりです。

  1. 企画・開発職
  2. 販売職
  3. 事務職
  4. 美容関連職
  5. ライター
  6. WEBデザイナー
  7. 経営コンサルタント
  8. 受付・秘書
  9. 人事
  10. 総務

このランキングに入っている仕事には、創造性や人とのコミュニケーションなど個人のスキルを活かす機会が豊富にあり、女性が楽しさを感じられる要素を多く含んでいます。これらの職種は仕事を通じて自己実現を図れるため、そのことが楽しさややりがいにつながっているのでしょう。

参考:楽しい仕事ランキングを男女別に解説!楽しい仕事とはどんな仕事?|株式会社ジェイック

仕事が楽しいと誰もが思える企業を目指そう

仕事をする上では楽しいことばかりではなく、ときには辛いこともあるでしょう。しかし、どんな経験でも自分の成長につながります。また、仕事を楽しんでいる人から学べることは多いはずです。企業側も従業員が楽しく仕事ができるように最大限の努力をすることが大切です。
仕事が楽しいと思える人が企業内で1人でも多くなれば、仕事のパフォーマンスが向上し企業全体の生産性や業績アップにつながるでしょう。


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