- 更新日 : 2024年10月25日
社員旅行実施報告書の書き方・記入内容は?無料テンプレートつき
社員への慰労や社員間の親睦を深めるために、社員旅行を実施する企業も少なくありません。また、社員旅行の後に幹事が報告書を作成する場合もあります。
当記事では、社員旅行後に作成する社員旅行実施報告書について解説します。書き方や記入内容だけでなく、テンプレートも紹介しますのでぜひご活用ください。
目次
社員旅行実施報告書とは?
「社員旅行実施報告書」とは、社員旅行後に幹事が作成する書類のことです。社員旅行が問題なく終わったことについて、作成者の所感とともに報告します。「社員旅行報告書」としている企業もありますが、内容としては異なることはありません。
後述しますが、社員旅行実施報告書には、必要となった旅費を報告する欄が設けられています。社員旅行実施報告書で会計を済ませるのであれば、別添として領収書等を添付することが必要です。社員の慰労を目的とする社員旅行は、参加者が全従業員の半分以上であるなど、要件を満たすことで、経費計上が認められます。そのため、社員旅行実施報告書による参加者や費用などの報告は重要です。
社員旅行実施報告書の書き方・記入内容は?
社員旅行実施報告書は、法定の書類ではありません。そのため、各企業が自由に様式を定めることが可能です。しかし、主に記入すべき事項は共通しているため、項目ごとに紹介します。
旅行名
実施した社員旅行の名称を記載します。「令和6年度〇〇株式会社社員旅行」などが一般的でしょう。「〇〇株式会社石垣島ツアー」など、旅行名が決まっている場合にはそちらを記載してかまいません。
実施日
社員旅行が実施された日程を記載する項目です。「令和6年10月5日(土曜日)から令和6年10月7日(月曜日)まで」のように、具体的に記載しましょう。
旅行先
社員旅行の旅行先を記載すべき項目です。「札幌(北海道)」のように旅行先だけを記載する場合や、「東京〜札幌(北海道)」のように、出発地点も併せて記載する場合があります。
旅行参加者数
今回の社員旅行に参加した社員数を記載します。病気や家庭の事情等で出席できない社員がいた場合には、人数に含みません。任意参加の社員旅行でなければ、欠席者の人数も併せて記載しましょう。また、総人数のみ記載する場合だけでなく、「営業部〇人、総務部〇人」のように、部署ごとの参加人数を書く場合があります。
幹事
社員旅行の幹事を務める社員名を記載する項目です。所属部署名と併せて、フルネームで記載しましょう。なお、多くの場合には、幹事と社員旅行実施報告書の作成者は、同一人物となります。
旅行行程概要
社員旅行の行程を記載するための項目です。何時に出発し、どこが目的地であったか、そこで何を行ったのかなどを日程ごとに記載する必要があります。たとえば、以下のように記載することになるでしょう。
1日目:東京駅出発(集合9:00)→〇〇ホテル(チェックイン15:00)
昼食(新幹線内)、ホテル到着後自由行動
会席(17:00~19:00)
2日目以降も、1日目と同じように、どこで何を行ったかがわかるように記載します。
費用概算
この項目には、社員旅行に要した費用の概算を記載します。必要となった費用を項目別に記載し、合計額を併せて記載します。作成の際には、下記のように具体的に記載することが必要です。
宿泊費:60,000円(1人当たり5,000円)
交通費:48,000円
飲食費:96,000円
レクリエーション費:12,000円
合計:216,000円(1人当たり18,000円)
所感
当該社員旅行実施報告書を作成する担当者の社員旅行への所感を記載します。社員旅行全体を通して、どのように感じたかを記載し、反省点などがあれば、併せて記載することが必要です。所感は、以下のように書くとよいでしょう。
今回の社員旅行は、初日こそ生憎の天気でしたが、2日目以降は晴天に恵まれ、北海道の自然を満喫しながら、社員同士の連帯を深めることができました。参加者を対象としたアンケートでも、満足しているとの回答が多く寄せられています。乗り換えにおいて時間的余裕がなく、慌ただしくなってしまったことが反省点です。次回以降は、より余裕のあるスケジュールを組みたいと思います。無事に3泊4日の社員旅行を終えられたことを感謝申し上げます。 |
社員旅行実施報告書の無料テンプレート
社員旅行の幹事を任されたものの、社員旅行実施報告書の作成に自信がない方もいるでしょう。そのような方には、テンプレートの利用をおすすめします。記載すべき項目もすでに備えられ、記載例も掲載されています。
テンプレートを使えば、初めての方でも簡単に社員旅行実施報告書を作成できます。以下から無料のテンプレートをダウンロードできますので、ぜひご利用ください。
参考:
社員旅行実施報告書を作成するときのポイントは?
社員旅行実施報告書は、法で定められた報告書ではないため、自由に記載可能です。しかし、会社が様式を用意している場合には、その様式に従って記入しましょう。また、記入する数字などは、誤りがないようにしっかりと計算することが必要です。経費計上にも関わるため、誤りなどがないように領収書等と照らし合わせて記入しましょう。
所感を長く書いてしまう方も見られますが、あまり長く書いてしまうと、報告を受ける側の負担が大きくなってしまいます。要点をまとめて、読みやすい文章となるように記入しましょう。
社員旅行後には社員旅行実施報告書の作成を
社員旅行は、社員の親睦を深めるためにも重要な会社行事です。友人同士の旅行などとは異なり、会社の行事として行われるため、会社への報告も必要とされます。その際には、社員旅行実施報告書が用いられますが、記載すべき事項や、作成時のポイントなども存在します。当記事の解説を参考に、正しく社員旅行実施報告書を作成してください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
仕事は楽しい?楽しくない?割合や原因、楽しむコツ、企業の対策を解説
「仕事なんて楽しいわけがない」「生活のために仕方なく行っている」という人がいる一方で仕事が楽しくて仕方がないという人もいます。仕事が楽しいか楽しくないかは人によって異なります。本記事では、仕事を楽しんでいる人の特徴や、企業が従業員に楽しく仕…
詳しくみるHRTechとは?人事とテクノロジーの活用、企業事例、導入方法を解説
HRTechとは「Human Resources」と「Technology」を掛け合わせた略語で、AIやビッグデータなどの最先端の技術を駆使し、人事労務の業務に変革をもたらす技術やサービスのことです。本記事ではHRTechの概要やメリット、…
詳しくみる自己肯定感を高める方法を解説!高めるための行動習慣や低い人の特徴
自己肯定感とはありのままの自分を受け入れ、認めることを指します。自己肯定感が高いと自信が持て、自分自身を尊重できます。会社では承認し、傾聴して、自己肯定感の低い人と付き合うことが大切です。付き合い方のポイントには信頼を伝えたり応援や支援をし…
詳しくみる勤務証明書とは?在籍証明書との違いや必要なケース、ひな形や文例を紹介
勤務証明書とは、従業員が企業に就労していることや過去に就労していた事実を証明する書類です。また、保育園や保育所への入園児や住宅の購入時や賃貸契約時に必要となる重要な書類でもあります。 しかし、あまり目にする書類ではないため、勤務証明書の発行…
詳しくみる就業規則は労働基準監督署へ届出が必要!必要書類や記入例などを解説
就業規則は、労働条件や労働者が守るべき規則などが記載された大切な書類です。一定の企業には就業規則の作成義務が課せられていますが、作成時や変更時には届出の義務も同様に課せられています。 当記事では、就業規則の届出について解説します。これから作…
詳しくみる非正規雇用とは?割合や平均賃金、正規雇用との違い、デメリットを解説
非正規雇用とは正規雇用以外の労働者を指し、その働き方は多様です。企業は非正規雇用のメリットとデメリットを理解した上で、法令や制度について理解することが求められます。本記事では非正規雇用が年々増加している原因や現状、それを取り巻く法律について…
詳しくみる