- 更新日 : 2024年10月30日
オンライン研修(Web研修)とは?開催方法・メリット・注意点やおすすめサービスを解説!
オンライン研修(Web研修)とは、インターネットを通じてパソコン、スマホ、タブレットなどがあればどこでも参加することができる研修のことです。オンライン研修は、オフラインでの研修と異なり研修会場が不要です。本記事では、オンライン研修の概要、開催方法、メリットデメリット、注意点などについて解説します。
目次
オンライン研修(Web研修)とは
オンライン研修(Web研修)とは、インターネットを通じて、パソコンなどで受講できる研修のことです。「Webセミナー」「ウェビナー」とも呼ばれることもあります。講師と参加者とをインターネットでつなぐ研修のため、パソコンやスマホやタブレットがあればどこからでも参加することができます。
オンライン研修の種類・開催方法
代表的なオンライン研修(Web研修)の種類として、ライブ配信(オンラインセミナー)、アーカイブ配信、e-ラーニング(オンデマンド配信)などがあります。本項では、オンライン研修(Web研修)の種類とそれぞれの開催方法について解説します。
ライブ配信(オンラインセミナー)
ライブ配信(オンラインセミナー)とは、「Zoom」などのオンライン会議システムなどを利用してリアルタイムで行われるオンライン研修のことです。その場で講師に質問したり、参加者同士で意見交換をしたり、リアルタイムでコミュニケーションをとれるのが特徴です。オフラインでのセミナーと異なり、参加者を収容できるセミナー会場を用意する必要はありません。
アーカイブ配信
アーカイブ配信とは、ライブ配信で行われたセミナーや研修などを録画して、後で見れるようにアーカイブしておくオンライン研修のことです。リアルタイムで行われたセミナーや研修などを見逃したとしても、インターネットを通じていつでも見れることがメリットです。また、何回でもオンライン研修を見ることができるため、理解するまで繰り返し受講できます。
e-ラーニング(オンデマンド配信)
e-ラーニング(オンデマンド配信)とは、主催者が事前に録画した動画やドキュメント資料などを配信するオンライン研修のことです。e-ラーニングとアーカイブ配信は、録画した動画を配信することは同じです。
しかし、アーカイブ配信は基本的に録画したライブ配信したセミナーや研修などをそのまま配信するのに対して、e-ラーニングは事前に収録や編集した複数の教材を配信します。e-ラーニングもアーカイブ配信と同様に、何回でも繰り返し見ることができるのが特徴です。
オンライン研修のメリット
オンライン研修(Web研修)は、オフラインでの研修と比較して様々なメリットがあります。本項では、オンライン研修のメリットについて解説します。
全国どこからでも参加できる
従来のオフラインでの集合研修は、人数に応じた研修会場が必要です。集合研修を全国規模で行うためには、それぞれの地域に複数会場が必要になります。
一方、オンライン研修は、インターネット上で行われるため研修会場が不要です。場所の制限がないため、全国どこからでも参加できます。
コストを削減できる
従来のオフラインでの集合研修では、講師や参加者の研修会場までの移動費や、遠方から参加する参加者には宿泊費がかかります。一方、オンライン研修では移動や宿泊が不要なため、これらのコストがかかりません。
また、オンライン研修の場合は、研修の教材を印刷する費用も削減できます。このように、参加者の人数が多ければ多いほどコストの削減が可能です。
繰り返し視聴できる
従来のオフラインでの集合研修では、研修内容の録画を残して繰り返し視聴するために、大きな費用や手間がかかります。一方、オンライン研修では、研修内容の録画を残して保存することが簡単なため、研修を繰り返し視聴することが可能です。
研修内容を録画しておけば、リアルタイムでオンライン研修を受けられなかった参加者も後日視聴することができます。繰り返し視聴することで理解が深まり、より知識やスキルを習得することが可能です。
オンライン研修のデメリット
オンライン研修(Web研修)には、メリットだけでなく様々なデメリットもあります。本項では、オンライン研修のデメリットについて解説します。
機材トラブルが発生する可能性がある
オンライン研修では、システムトラブルやインターネット環境の不具合などの機材トラブルが発生する可能性があります。機材トラブルが発生すると、最悪の場合オンライン研修が受けられないリスクも考えられます。機材トラブルを防ぐためにもオンライン研修には、一定のスペックのパソコンや、安定したインターネット環境が必要です。
実践的なスキルを習得しづらい
オンライン研修では、対面での実技がともなう研修が難しいという特徴があります。例えば、名刺交換や接客対応などの実践的なスキルの習得には、オンライン研修は不向きといえるでしょう。
モチベーションを維持しづらい
オンライン研修はオフラインでの研修に比べて、参加者の受講姿勢が見えにくくなります。研修の主催者側が参加者の受講姿勢を管理できないため、オンライン研修では参加者が自主的にモチベーションを上げて学習していかなければなりません。そのため、オンライン研修は、参加者のモチベーションを維持しづらいという難点があります。
オンライン研修を実施する方法・流れ
オンライン研修(Web研修)を実際に実施するためには、流れに従って進めていく必要があります。本項では、オンライン研修を実施する方法・流れについて解説します。
オンライン研修の全体像を決める
まず最初に、オンライン研修のテーマ、参加者、研修内容などの全体像を決めていきます。オンライン研修の特徴に合っているテーマになるように検討が必要です。
Web会議システムを決定する
オンライン研修を行うには、Web会議システムが必要不可欠です。オンライン研修の参加人数や、利用する機能などによって、どのWeb会議システムを利用するかを決定します。参加者の人数が少なく利用する機能も少ない場合には、無料のWeb会議システムもあるため検討の対象にするとよいでしょう。
オンライン研修に必要なツールを確認をする
オンライン研修には、パソコン・スマホ・タブレットなどの機器、安定したインターネット環境、ヘッドセットなどのツールが必要です。また、顔を映してオンライン研修を行う場合には、Webカメラを揃えておく必要があります。
参加者に研修の日程などを連絡する
オンライン研修の概要が決まったら、日程、研修内容、準備しておくものなどを参加者に連絡します。
オンライン研修を成功させるポイント
オンライン研修(Web研修)を成功させるには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。本項では、オンライン研修を成功させるポイントについて解説します。
事前準備をきちんとしておく
オンライン研修を成功させるには、きちんと事前準備をしておくことが重要です。Web会議システムの使い方、パソコンなどの動作方法、研修ルールなどを事前に周知しておきます。また、インターネット環境が安定しているかや、マイクやカメラなどの機材の動作を確認しておくことも重要です。
インターネット環境が急に悪くなったケースを想定して、サブのインターネット回線を用意しておくのもよいでしょう。さまざまな方面のリスクを考えて、事前準備をしておくことが大切です。
オンライン研修の特徴を意識した工夫を行う
オンライン研修を成功させるには、単調にならないように注意しなければなりません。オンライン研修はオフラインの研修とは異なり、長時間一人で画面を見続けることもあります。そのため、講義、作業、発言を交互に繰り返すなどメリハリをつけることが大切です。
オンライン研修の注意点
オンライン研修(Web研修)を行うには、いくつかの注意すべき点があります。本項では、オンライン研修の注意点について解説します。
事前にテクニカルトレーニングや資料の共有を行っておく
オンライン研修に慣れていない参加者のために、Web会議システムのテクニカルトレーニングを行っておくことが大切です。また、事前に資料の共有や機能の説明などを行っておく必要があります。
録画しておく
オンライン研修の参加予定者であっても、なかにはスケジュールが合わず参加できないケースもあります。そのようなときのために、オンライン研修の映像を録画しておくことが大切です。オンライン研修に参加した人でも、復習をすることで理解を深められるでしょう。
オンライン研修におすすめのサービス
オンライン研修(Web研修)に必要不可欠なWeb会議システムには、それぞれ特徴があります。そのため、研修に合ったWeb会議システムを選択するとよいでしょう。本項では、オンライン研修におすすめのWeb会議システムを紹介します。
Schoo
Schooは、オンライン研修だけでなく、自己啓発学習を併せて提供するオンライン学習サービスです。社員の階層や職種別に200種類以上の研修パッケージを準備しているため、自社に合っている研修を設計することができます。料金は定額制料金プランで、8,500本以上の授業が月額1,650円で受け放題です。
参考:オンライン研修・eラーニング研修|Schoo(スクー)法人・企業向けサービス
AirCourse
AirCourseは、950種類以上の動画研修が受け放題のeラーニングシステムです。使いやすさを追求したシステムで、撮影や録画した動画は簡単にアップロードできます。
AirCourseでは、様々な素材を組み合わせることで、自社オリジナルの研修を柔軟かつ簡単に作成することができます。初期費用は0円で、月額利用料も1名200円からとリーズナブルな料金が特徴です。
オンラインとオフラインの研修を併用することが重要
オンライン研修(Web研修)は、コロナ禍で対面での研修ができなくなり注目されました。コロナ禍ではオンライン研修が主流となっていましたが、コミュニケーションを重要視する研修の場合にはオンライン研修では難しい面もあります。
コロナが5類感染症になった現在では、オンライン研修とオフライン研修のそれぞれのメリットを活かした併用が重要視されています。今後は研修の目的や内容に合わせて、オンライン研修とオフライン研修を使い分けることが大切です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
パタハラとは?マタハラとの違いは?企業が対策・対応できること
パタハラ(パタニティハラスメント)とは、育児休業を取得しようとする男性社員に対して行われる嫌がらせ等の行為・言動を指します。古い価値観・風土が残る職場で起こりがちです。 本記事では、パタハラが注目される背景や日本の現状、企業の防止措置義務を…
詳しくみる社宅の退去費用を負担するのは企業?入居者?相場やトラブルの対応策を解説
社宅は従業員の住環境を支援する制度です。しかし、退去時の費用負担をめぐってトラブルが起こるケースも少なくありません。 本記事では、社宅退去時にかかる費用の種類や相場、企業と入居者の負担区分、トラブルを避けるための対策を解説します。ぜひ参考に…
詳しくみるCSFとは?目標設定で大切な要素!具体例をもちいて解説
経営戦略においてはKGIやKPIといった指標の達成に向けて事業やマーケティング活動などを行います。これらの指標の設定にあたり、今回紹介するCSF(重要成功要因)を設定することは経営目標達成に直結するため大変重要です。この記事ではCSFについ…
詳しくみるノンバーバルコミュニケーションとは?非言語の効果や具体例を解説
ノンバーバルコミュニケーションとは、身振り手振りのような言語以外のコミュニケーション手法です。アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンにより、言語以外で伝わる情報の方が言語で伝わる情報より圧倒的に多いとして提唱されました。言葉以外でメ…
詳しくみるお見舞いの手紙例文や書き方、ビジネスで使えるテンプレート付き
お見舞いの手紙を送る機会は、ビジネス・プライベートを問わず多くあります。書き方や文例を解説するので、ぜひ参考にしてください。また、無料でダウンロードできるテンプレートや、一筆箋で気軽に心のこもったメッセージを添える方法も紹介します。 お見舞…
詳しくみる退職理由の伝え方は?理由の書き方や注意点を解説
介護、引越し、転職のためなど、従業員が退職する際の理由はさまざまです。しかし、退職届にネガティブな理由が書かれていたら気になるのではないでしょうか。 従業員が会社を辞めるには理由があり、ときには退職届で本音をいうこともあります。従業員が会社…
詳しくみる