- 更新日 : 2024年12月24日
支給控除一覧表とは?見方や保存期間をテンプレートつきで解説
支給控除一覧表とは、給与の支給額や控除額を一覧で確認できるものです。
支給控除一覧表を正しく作成すれば、給与計算の正確性を保ちながら、労務トラブルを未然に防げます。
本記事では、支給控除一覧表の必要性や記載すべき項目、賃金台帳との違い、保存期間などを解説します。
合わせて、無料テンプレートも紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
支給控除一覧表とは
支給控除一覧表とは、従業員一人ひとりの給与から控除される金額を一覧にした表のことです。
次項で、支給控除一覧表の必要性や記載する項目について詳しく解説します。
そもそも支給控除とは
支給控除とは、従業員の給与から差し引かれる金額のことを指します。
支給控除に含まれるものは、主に下記の通りです。
支給控除によって、従業員が実際に手にする金額(手取り額)が決まります。
たとえば、基本給や手当を含めた総支給額が30万円で、各種控除の合計が5万円の場合、手取り額は25万円です。
なお、支給控除の内容は、従業員の状況や会社の規定によって異なります。
支給控除一覧表の必要性
支給控除一覧表が必要な理由は、従業員が自分の給料を見て、なぜこの金額が支払われたのかを確認するためです。
企業にとっても、監査や税務調査の際に必要なデータを簡単に提示できるメリットがあります。
また、健康保険料や厚生年金保険料などの社会保険料を計算する際にも役立ちます。
給与計算の効率化と正確性の向上とともに、従業員の給与に関するトラブルを未然に防ぐためにも、支給控除一覧表を活用しましょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
給与計算の「確認作業」を効率化する5つのポイント
給与計算の確認作業をゼロにすることはできませんが、いくつかの工夫により効率化は可能です。
この資料では、給与計算の確認でよくあるお悩みと効率化のポイント、マネーフォワード クラウド給与を導入した場合の活用例をまとめました。
給与規程(ワード)
こちらは、給与規程のひな形(テンプレート)です。 ファイルはWord形式ですので、貴社の実情に合わせて編集いただけます。
規程の新規作成や見直しの際のたたき台として、ぜひご活用ください。
給与計算 端数処理ガイドブック
給与計算において端数処理へのルール理解が曖昧だと、計算結果のミスに気づけないことがあります。
本資料では、端数処理の基本ルールをわかりやすくまとめ、実務で参照できるよう具体的な計算例も掲載しています。
給与計算がよくわかるガイド
人事労務を初めて担当される方にも、給与計算や労務管理についてわかりやすく紹介している、必携のガイドです。
複雑なバックオフィス業務に悩まれている方に、ぜひご覧いただきたい入門編の資料となっています。
支給控除一覧表と賃金台帳の違い
支給控除一覧表と賃金台帳の違いは、作成義務の有無や目的などです。
支給控除一覧表は、給与計算の結果をまとめたもので、各従業員の給与支給額や控除額を視覚的に把握するために使用します。
一方、賃金台帳は、従業員の基本情報や賃金の詳細な内訳を網羅的に記録するためのもので、「法定三帳簿」の1つとして、労働基準法で作成と保管が義務付けられています。
法定三帳簿とは、賃金台帳・労働者名簿・出勤簿の3つのことを指す言葉です。
支給控除一覧表と賃金台帳の違いを正しく理解して、業務効率を向上させるとともに、法令遵守も徹底しましょう。
支給控除一覧表の無料テンプレート
マネーフォワード クラウドでは、支給控除一覧表の無料テンプレートをご用意しております。
無料でダウンロードできますので、ぜひお気軽にご利用ください。
支給控除一覧表の見方
マネーフォワード クラウドのテンプレートを基に、支給控除一覧表のサンプルを作成しました。
| 氏名 | Aさん | Bさん | |
|---|---|---|---|
| 差引支給額 | 202,369円 | 214,966円 | |
| 課税分給与 | 基本給 | 205,000円 | 214,000円 |
| 扶養手当 | 15,000円 | – | |
| 時間外勤務手当 | – | 16,000円 | |
| 役職手当 | – | – | |
| 給与合計 | 220,000円 | 230,000円 | |
| 非課税額(通勤手当) | 6,780円 | 28,250円 | |
| 支給合計額 | 226,780円 | 258,250円 | |
| 社会保険料控除額 | 健康保険 | 8,880円 | 9,620円 |
| 厚生年金保険 | 13,980円 | 15,145円 | |
| 雇用保険 | 1,361円 | 1,549円 | |
| 合計 | 24,221円 | 27,874円 | |
| 所得税・市町村税控除額 | 所得税 | 190円 | 15,410円 |
| 市町村税 | – | – | |
| 合計 | 190円 | 15,410円 | |
| 控除額合計 | 24,411円 | 43,284円 | |
各項目の意味や見方ついては、下記の通りです。
| 項目 | 意味/見方 |
|---|---|
| 氏名 |
|
| 差引支給額 |
|
| 課税分給与 |
|
| 非課税額(通勤手当) |
|
| 支給合計額 |
|
| 社会保険料控除額 |
|
| 所得税・市町村税控除額 |
|
| 控除額合計 |
|
支給控除一覧表は、従業員が受け取る給与の内訳を詳しく示す書類です。
そのため、各項目の意味を理解し、間違いがないように記載しましょう。
支給控除一覧表の保存期間
労働基準法第109条では、給与に関する書類は5年間(経過措置により当面は3年間)保存しなくてはならないと定められています。
税金に関する書類は、7年間の保存が必要な場合もあります。
保存期間の適用範囲は、法律の種類や目的によって異なるため、企業はそれぞれの法令を確認し、適切に対応しましょう。
また、支給控除一覧表の保存方法については、紙の場合、ファイルに入れて保管します。
耐火性のキャビネットや保管庫に保管すれば、災害リスクを軽減できます。
支給控除一覧表をスキャンすれば、クラウドストレージや社内サーバーなどに、電子データとして保存も可能です。
ただし、電子データで保存する場合は、改ざん防止対策を施し、パスワードをかけて安全に管理する必要があります。
また、データ紛失のトラブルを避けるために、定期的にバックアップを取っておきましょう。
支給控除一覧表を正しく理解して労務管理を効率化しよう!
支給控除一覧表は、労務管理を円滑に進めるために欠かせない書類です。
本記事では、支給控除一覧表の概要や記載項目、賃金台帳との違い、保存期間などを詳しく解説しました。
これらの知識を活用すれば、給与計算の正確性を保ちながら、労務トラブルを未然に防げます。
本記事の内容を参考に、自社の労務管理の見直しをぜひ進めてみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
役員死亡退職金は規定がない場合でも支給される?従業員と兼務の場合や準備方法を解説
役員死亡退職金は、規定がない場合でも支給されます。しかし、規定が設けられていなければ、支給条件や金額などによりトラブルが発生する可能性が高まります。 また、役員が従業員を兼務してい…
詳しくみる給与計算は社労士に依頼すべき?メリットや報酬相場、税理士との違いも!【無料テンプレートつき】
給与計算は社労士に依頼することで、法令遵守と業務効率化が図れます。ただし、税務関連の一部業務は税理士の専門範囲となるため、依頼内容には注意が必要です。 本記事では、社労士に給与計算…
詳しくみる最低賃金を下回ってない?確認するための計算方法を紹介
最低賃金とは、使用者が労働者に支払わなければならない賃金の最低額です。最低賃金以上であることを確認する計算方法は、時給制、日給制、月給制など、給与形態によって異なります。また、夜勤…
詳しくみる超過勤務手当とは?種類や支払い義務・計算方法を紹介
超過勤務手当(残業代)は、労働者が法定労働時間を超えて働いた際に企業が支払う義務のある賃金です。 残業の種類や計算方法は複雑であり、適切な支払いがされているか確認するには、正しい知…
詳しくみるさいたま市の給与計算代行の料金相場・便利なガイド3選!代表的な社労士事務所も
さいたま市は首都圏に位置し、多くの企業が拠点を構える経済のハブとして知られています。このような環境で事業を展開する企業にとって、給与計算は正確さと効率性が求められる重要な業務です。…
詳しくみる有給休暇の買取は原則違法!認められる3つのパターンやデメリットを解説
有給休暇の買取は、労働基準法39条に反するものであり原則としては違法です。 しかし、退職時など特定の3つの条件下では買取が認められる場合もあります。 この記事では買取が可能なケース…
詳しくみる

-e1762740828456.png)

