- 更新日 : 2025年11月15日
異動のお菓子はいらない?相場やタイミング、誰に渡すかなども解説
部署異動の挨拶まわりでお菓子などの手土産を渡す慣習がありますが、お菓子が本当に必要なのかわからないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、異動のお菓子が必要なケースや渡すタイミング、相場、選び方、マナーなどをわかりやすく解説します。
目次
異動のお菓子はもういらない?
最近では、以下のような理由から「異動のお菓子はいらないのでは?」と考える人が増えてきています。
お菓子を購入するコストや手間がかかる
お菓子を用意するには、金額や時間的コストがかかります。特に、異動が多い職場や大人数の部署の場合、負担に感じる方が増えています。お菓子選びに時間を費やすのではなく、引き継ぎや異動に伴う業務に集中したいという方も多いでしょう。
在宅勤務やリモートワークへの移行
在宅勤務やリモートワークの増加により、部署のメンバーに直接会う機会が少なくなりました。そのため「わざわざ出社してお菓子を配らなくてもいいのでは」という考え方が生まれています。
衛生面やアレルギーへの配慮
最近では、衛生面やアレルギーのある方への配慮も求められるようになりました。お菓子の種類によっては誰でも気軽に食べられない場合もあり、「配らないほうがむしろ気を使わずに済む」という意見もあります。
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異動前の部署へお菓子が必要なケース
異動が決まったときに、まず悩むのが「今の部署にお菓子を配るべきかどうか」です。ここでは、異動前の部署へお菓子を配ったほうがいいと考えられるケースを紹介します。
慣習として根付いている場合
日本には古くから、挨拶やお礼の場面で菓子折りを持参する文化があります。そのため、会社や部署によっては、異動や退職のタイミングでお菓子を配ることが当たり前になっている場合があります。このような環境では、お菓子を用意しない方が気を遣わせることになりかねません。「異動を軽視しているのでは?」と誤解されるリスクも考えられるため、社内の慣習を確認しておくと安心です。
感謝の気持ちを伝えたい場合
異動するときに、これまで一緒に働いてきた職場の方に感謝の気持ちを伝えたいという方は多いでしょう。お菓子を配ることで、口頭やメールだけでは伝えきれない気持ちを表せます。また、お菓子を手渡す場面で「今までお世話になりました」と会話するきっかけにもなります。異動までにサポートや指導を受けたり、重要な仕事を一緒にやり遂げたりした場合は、言葉だけでなくお菓子も渡して感謝の気持ちを伝えるのがおすすめです。また、お菓子があることで最後のコミュニケーションが取りやすくなり、引き継ぎがスムーズにできる場合もあります。
異動先の部署へお菓子が必要なケース
新しい部署へ異動するにあたって、挨拶の一環としてお菓子を配るべきかを検討する方もいます。ここでは、異動先の部署へお菓子を配ったほうがいいと考えられるケースを紹介します。
第一印象を良くしたい場合
異動の直後にお菓子を配ることで、第一印象が柔らかくなり、話しかけやすい雰囲気づくりができます。お菓子を配りながら自己紹介をすると、雑談のきっかけにもなるでしょう。初対面の方とも「どこのお菓子ですか?」「好みは何ですか?」といった会話をすることでアイスブレイクができます。
社内文化を尊重したい場合
社内でお菓子を配る慣習が根付いている場合は、異動先の部署でお菓子を配ることで「この人は会社の習慣を大切にしてくれる」と感じてもらえる可能性があります。また、会社によっては異動先の関連部署にも挨拶をするケースがあります。全社的なプロジェクトに携わるような立場であれば、お菓子を活用して他部署との連携を期待することも可能です。
異動のお菓子は誰に渡す?
異動のお菓子は、部署全体に配る場合と、日頃からお世話になった方や業務上の関わりがある方だけに直接渡す場合があります。「全員に配るのが普通」「特定の人にだけに渡している」など、部署ごとの慣習を事前に確認しておくとスムーズです。また、無理のない予算か、配る時間が確保できるかも重要なポイントです。お世話になった方々への感謝の気持ちを軸にして、自身に合った配り方を選びましょう。
異動のお菓子を渡すタイミング
異動のお菓子を渡すタイミングは、意外と悩ましいポイントです。ここでは、異動前の部署と異動先の部署のそれぞれにお菓子を渡すタイミングを解説します。
異動前の部署にお菓子を渡すタイミング
異動前の部署では、最終出勤日や送別会の日にお菓子を渡すとスムーズです。挨拶まわりをする際にお菓子を持参して感謝を伝えると印象が良いでしょう。
異動の準備や引き継ぎで忙しい場合は、最終出勤日の前日や前週など、少し余裕を持って配るのも選択肢のひとつです。その際も、「これまでお世話になりました」という一言を添えて渡すと、より気持ちが伝わります。
異動先の部署にお菓子を渡すタイミング
異動先の部署では、初日の自己紹介のタイミングでお菓子を渡すと、名前を覚えてもらいやすくなります。
また、初日は仕事を覚えることに集中し、2〜3日目に改めてお菓子を配りながら自己紹介をする方法もあります。ある程度の余裕を持つことで、相手の状況や職場の空気感を把握してからお菓子を渡せるのがメリットです。
ミーティングや全体朝礼など、部署のメンバーが集まる機会でお菓子を渡すのも効率的です。この場合、主催者や上司の許可を得てからお菓子を渡すようにしましょう。
異動のお菓子の相場
異動のお菓子を購入するときに、どのくらいお金をかければいいのか気になる方は多いのではないでしょうか。ここでは、一般的なお菓子の相場を紹介します。あくまで目安なので、企業文化や人間関係に合わせて調整してください。
1人あたり100〜300円程度
大人数にお菓子を配る場合は、1人分の単価を低めに設定するのが一般的です。リーズナブルな焼き菓子などを大量に購入するときに、1人あたり100〜300円程度が目安になります。
1,000〜2,000円前後の箱菓子
部署全体や関係部署にまとめて1箱渡す場合は、1,000円台の菓子折りも人気です。個包装になっているものを選ぶと、取り分けやすいというメリットがあります。
3,000円以上の高級スイーツ
特別な感謝を伝えたい場合は、3,000円以上の洋菓子や高級和菓子を選ぶ方もいます。ただし、あまり高すぎると相手に負担を感じさせる場合もあるため、相手との関係性を踏まえて検討しましょう。
異動のお菓子の選び方
異動のお菓子を用意する場合、種類や見た目を工夫することで喜ばれやすくなります。ここでは、異動のお菓子の選び方をまとめました。
大人数の場合は個包装のお菓子を選ぶ
大人数の場合に重宝するのが個包装のお菓子です。1つ1つ包装されているため、分けやすく清潔感があります。一度に複数人に配るときもスムーズです。また、個包装タイプの焼き菓子やクッキーは比較的リーズナブルな価格帯が多いため、人数に合わせて購入しやすいというメリットもあります。
賞味期限が長く常温保存できるお菓子を選ぶ
賞味期限の長さや保存方法も重要です。お菓子を食べるタイミングは人によって異なるため、なるべく賞味期限の長いお菓子を選ぶのがおすすめです。また、冷蔵や冷凍が必要なお菓子は受け取った後の管理が大変になるため、常温で保管できるお菓子を選びましょう。
おしゃれな見た目のお菓子がおすすめ
見た目の印象も意外と大切です。シンプルな包装でもメッセージカードやリボンを添えるだけで、特別感がアップします。パッケージにもこだわると、貰って嬉しい気分になるでしょう。また、SNSで話題のお菓子は、初対面の人との会話のきっかけにもなります。
異動のお菓子を配るときのマナー
異動のお菓子を配るときは、ちょっとした気遣いが今後の人間関係にもプラスに作用するでしょう。ここでは、ビジネスマナーの観点から注意すべきポイントをまとめました。
上司から順番にお菓子を配る
お菓子を配る相手が複数いる場合は、上司や役職者から配るのが一般的です。続いて、次は同僚や後輩へ渡すようにしましょう。お菓子を手渡しするときは「これまでお世話になりました」や「今後ともよろしくお願いします」など一言添えると好印象です。忙しい相手でも、手短に感謝の気持ちを伝えられます。
多めにお菓子を用意する
お菓子を人数分ギリギリで用意していても、想定外に渡す人数が増えたり、関連部署にもお菓子を渡す必要が出てくる可能性があります。また、袋が破れていたり、お菓子の形が崩れたりといった予想外の事態が起きることもあります。余裕を持って少し多めにお菓子を用意しておくことで、トラブルを回避しやすくなります。
異動のお菓子を配らない場合の注意点
異動のお菓子を配らないこと自体は決してマナー違反ではありません。ただし、周囲の人に誤解を与えないように配慮することが大切です。ここでは、お菓子を配らない場合に気をつけたいポイントをまとめました。
周囲の誤解を招かないようにする
お菓子を配らないと、「挨拶を省略している」「感謝の気持ちが足りない」と思われる可能性があります。お菓子を渡さない代わりに、一人ひとりに直接「ありがとうございました」と伝えたり、部署全体へのメールで感謝の気持ちを伝えたりすることが大切です。
配らない基準を明確にしておく
一部の人にはお菓子を配ったものの、他の人には配らないといった中途半端な状況になると、余計に誤解を生む可能性があります。そのため、どの基準でお菓子を配るかを明確に決めておくと、後々の混乱を防げます。万が一、お菓子を配らない理由を聞かれた場合も理由を答えられるようにしておきましょう。
異動のお菓子のルールについて企業側が配慮すべきこと
企業側が異動のお菓子についてのを示すことで、従業員が安心して挨拶まわりに取り組めるようになります。結果として、職場の雰囲気がよくなり、スムーズな異動が実現できるでしょう。ここでは、異動のお菓子のルールについて企業側が配慮すべきことを紹介します。
社内規定やガイドラインの整備
異動時にお菓子を配るかどうかは個人の自由であり、業務の一環ではありません。しかし、社内でお菓子を配ることが慣習となっている場合は「配らないといけないのか」と混乱する従業員も出てきます。そこで、企業として「お菓子を配るのは任意」と明示することで、負担を感じる人が減るでしょう。また、社内規定として高額な贈答品は避けるなどのルールを定めておくと、従業員間での不公平感や戸惑いを防げます。
個人の負担を軽減する方法を考える
従業員が個人でお菓子を購入する負担が大きい場合、部署や会社の経費として一部負担する方法があります。従業員の負担感が減ることで、より気持ちよく挨拶まわりができるようになります。なお、お菓子を配りたくない従業員の気持ちを尊重することも重要です。「配りたくないのではなく、配る余裕がない」など、さまざまな事情に理解を示すことで、職場でのストレスを減らす効果が期待できます。
異動のお菓子はコミュニケーションのひとつ
この記事では、異動のお菓子が必要なケースや渡すタイミング、相場、選び方、マナーなどを解説しました。お菓子はあくまでコミュニケーションを円滑にするツールのひとつであり、大切なのは感謝や挨拶の気持ちを誠実に伝えることです。自身の状況や社内の慣習を踏まえて、無理のない方法で異動の挨拶をしましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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