- 更新日 : 2025年10月10日
アスピレーションとは? ビジネスでの意味や重要な理由、企業事例を解説 | 給与計算ソフト「マネーフォワード クラウド給与」
ビジネスにおけるアスピレーションとは、志や強い思い、向上心を意味する言葉です。一般的には、強い願望や憧れといった意味合いのため、ややニュアンスが異なります。本記事では、アスピレーションの概要や高める方法などを解説します。医療用語や車用語との違いもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
目次
アスピレーションとは?
「アスピレーション」とは、ビジネスにおいては志や強い思い、向上心の意味で使われる言葉です。近年の産業の構造や働き方の変化に伴い、注目を集めつつあります。
アスピレーションの言葉の使い方や、医療用語や車用語との違いを確認しましょう。
「アスピレーション」の使い方
アスピレーションは、企業によっては「アスピ」と呼ばれます。ビジネスにおいては実現可能か否かではなく、「クリアさせたい目標」を「アスピ目標」として掲げることがあります。
また、「キャリアアスピレーション」は、昇進や異動に向けた願望の意味で使われる言葉です。単なる昇進希望ではなく、5年や10年といった長期間におけるキャリアに対する願望という意味でも使われます。
医療用語のアスピレーションとの違い
医療用語のアスピレーションは、「誤嚥」という意味の言葉です。本来は食道に入らない食べ物や水分が誤って気管に入ってしまった状態を指します。ビジネスで使われるアスピレーションの意味とは、まったく異なります。
車用語のアスピレーションとの違い
「ナチュラルアスピレーション(Natural Aspiration)」とは、自然吸気エンジンのことです。自然吸気エンジンとは、過給器を使用せずに大気圧をそのまま呼気するエンジンのことを指します。
なぜアスピレーションが注目されているのか
アスピレーションが注目されている背景には、「産業構造の変化」や「仕事に対する価値観の変化」があります。
かつての日本企業においては、企業側が主体的に人員配置や能力開発を行っていたため、従業員のスピレーションは不要でした。しかし産業構造の変化に伴い、従業員一人ひとりの志や意思が大きな意味を持つようになっています。
さらに、従来の仕事と個人の幸せに対する価値観は、「努力して成果を出した先に幸せがある」というものでした。近年では「やりたいことができると幸せであり、その幸せがあるからこそ成果を生み出せる」という考え方にシフトしています。
このような産業構造と仕事に対する価値観の変化によって、アスピレーションが注目されるようになりました。
アスピレーションを高めるには?
アスピレーションを高める方法として効果的なのは、主に以下の5つです。
- 向上心を高める
- 目標を明確にする
- 解決策を見つけだす
- 対話をする
- 人材評価に取り入れる
それぞれの方法について解説します。
向上心を高める
従業員のアスピレーションを高めるには、向上心を高めるための働きかけが必要です。強い向上心や成長意欲を持っている従業員は、アスピレーションも高い傾向があります。今よりも成長したいという強い向上心があれば、自然にアスピレーションも高まります。企業は、従業員の成長意欲を促すアプローチを検討する必要があるでしょう。
目標を明確にする
「向上心を高める」ともつながりますが、目標を明確にすることは、アスピレーションを高めるためには欠かせません。自分で立てた目標があれば、その達成に向けて努力しようとするでしょう。主体的に掲げた目標に向かって、アスピレーションを高められます。
解決策を見つけだす
仕事の中では、これまでの経験や現状のスキルだけでは対応しきれない問題に直面することもあるでしょう。そのようなときでも、なんとかして解決策を見つけだそうという気概は、「仕事を通じて自分を成長させたい」といったアスピレーションだといえます。
対話をする
対話を重ねることも、従業員のアスピレーションを高めるために有効です。従業員同士でお互いのキャリアなどに関する対話を行うことは、志や理想が高まるきっかけとなり得ます。
また、採用時における採用担当者などとのきめ細かい対話も、アスピレーションを高める効果があると考えられます。企業への信頼が生まれ、そこで働くモチベーションの向上につながるでしょう。
人材評価に取り入れる
人材評価に取り入れることも、アスピレーションを高める方法の1つです。従業員の自律的な行動や向上心の向上を促すために、志や意欲などの項目を評価基準に盛り込みます。
ただし、アスピレーションを人材評価に取り入れる際は、できるだけ基準が曖昧にならないように意識する必要があるでしょう。
アスピレーションを高めるメリット
従業員のアスピレーションを高める主なメリットは、以下のとおりです。
- 従業員の主体性が高まる
- 向上心が芽生える
各メリットを解説します。
従業員の主体性が高まる
従業員のアスピレーションが高ければ、おのずと主体性も高まるでしょう。強い意志や志があれば、それを実現するためにどのように行動すればよいかが明確になるためです。
企業側の主導による人員配置や能力開発は減少しつつあり、従業員の主体性によって方向性を決めるケースが増えています。従業員のアスピレーションを高め自律的な行動を促すことは、企業の発展につながるといえるでしょう。
向上心が芽生える
アスピレーションが高い人材は、向上心も高い傾向にあります。具体的な目標を掲げていることが多いため、目標達成に向けて努力しようというマインドが芽生えます。向上心を持つことで、会議で積極的に発言するようになったり人脈作りに積極的になったりと、働き方に変化がみられるようになるでしょう。
アスピレーションの企業事例
アスピレーションを重視し、活用する企業は増加傾向にあります。ここからは、企業におけるアスピレーションの活用事例をご紹介します。
富士フイルムグループ
幅広い事業を展開する富士フイルムホールディングス株式会社は、2024年1月に新たに「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」というグループパーパスを制定しました。
従業員がそれぞれ「アスピレーション(志)」をもって、「地球上の笑顔の回数を増やしていく。」ことに挑み続けることで、持続的な企業成長を実現するとしています。
参考:富士フイルムグループ創立90周年を機にグループパーパスを制定|富士フイルムホールディングス株式会社
株式会社アシックス
スポーツ用品の製造・販売を手がける株式会社アシックス(以下、アシックス)は、キャリアアスピレーションとそれを実現するために掲げた能力開発の進捗を振り開ける「CDPシート」の作成を義務づけています。「CDP(Career Development Plan)シート」とは、従業員を育成するための計画シートのことです。
アシックスでは昇格時や入社3年目など、キャリアの節目となるタイミングでのキャリアを棚卸しする機会を設けています。ここで従業員が掲げた能力開発プランを、企業としても継続的に支援し、人材育成を後押しする風土を作り上げました。
アスピレーションを活用して企業の成長力を高めよう
ビジネスではアスピレーションは強い志や思い、向上心の意味で使われます。近年の産業の構造や、働き方の変化に伴い注目を集めています。
従業員のアスピレーションを高めるためには、「目標を明確にする」「対話をする」「人材評価に取り入れる」などの方法が効果的です。従業員のアスピレーションを高め、企業の成長と発展を実現しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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