- 更新日 : 2026年3月31日
日本ITソフトウエア企業年金基金に加入するメリットまとめ
毎月の給与などで年金分の金額を引かれるように、全ての国民には年金を払う義務があります。年金は65歳になって初めて受け取ることができる制度です。
今回はその年金基金の中でも、日本ITソフトウエア企業年金基金についてご紹介します。
日本ITソフトウエア企業年金基金とは
日本ITソフトウエア企業年金基金(別名ITS基金)とは、IT業界向けに設立された企業年金制度です。企業がこれに加入していることで、厚生年金に加え、基金からも年金を受け取ることができるようになります。
国が運用する厚生年金の平均利回りが2.83%であるのに対し、日本ITソフトウエア企業年金基金の平均利回りは4.39%という好成績となっています。
日本ITソフトウエア企業年金基金の加入要件
日本ITソフトウエア企業年金基金に加入するためには以下の3つの要件を満たしている必要があります。
日本ITソフトウエア企業年金基金と関東ITソフトウェア健康保険組合の違い
日本ITソフトウエア企業年金基金は公的年金を運営する組織です。対する関東ITソフトウェア健康保険組合は医療給付を提供する組織です。名前は似ていますが、提供しているサービスは全く異なりますので注意が必要です。
また、関東ITソフトウェア健康保険組合については、「関東ITソフトウェア健康保険組合の3つのメリットまとめ」を併せてご覧ください。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
‐入社・退職・異動編‐ 社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
年度更新の手続きガイドブック
年度更新とは、年間の労働保険料(労災保険料・雇用保険料)を申告・納付するための手続きです。
本ガイドでは、年度更新の具体的な対応手順をはじめ、ミスの発生を防ぐ10のポイントをわかりやすく解説します。
社会保険・労働保険の実務完全ガイド
これ1冊でしっかり網羅!社会保険および労働保険は、従業員の生活上・労働上のリスクに備えるための公的保険制度です。
本資料では社会保険・労働保険で発生する各種手続き方法を、入社・退職時や妊娠・出産時などのシーン別にまとめました。
労災対応がよくわかるガイド
前半で労災の基礎知識と実務の流れを、後半でケーススタディとともに労災認定のポイントを解説しています。
一連の実務対応手順をステップにわけて紹介していますので、手元に置いておくと労災発生時の対応にも困りません。
AIJ問題と年金基金
日本ITソフトウエア企業年金基金を語る上で、知っておきたい内容として「AIJ問題」という出来事があります。
AIJ問題とは、企業側が国の厚生年金を借りて厚生年金基金の資金を大きくしようとしていましたが、バブル崩壊やリーマンショックから運用環境が悪化した結果、1兆1,000億円の損失が国の資金である厚生年金まで出ることになってしまった一連の事件を指します。
AIJ問題が起こる前は、厚生年金は国に納付するシステムでした。それを、企業側からの私的な厚生年金基金を運用したいという要請につき厚生年金の運営を私企業に代行させていました。
しかし、AIJ投資顧問会社が投資に失敗し企業年金約2,000億円が損失となってしまったのを機に、企業側の運営を見直す法案が成立しました。そのため、企業が代行している厚生年金の運用を全廃して、国が運営する本来のシステムに戻そうという動きがあります。
厚生年金基金制度の見直しに対して
厚生年金基金は法案により全廃する方向で進められていますが、優良な基金団体に関しては存続することが認められています。
日本ITソフトウエア企業年金基金は全国543基金の中でも存続要件を満たしている「58基金」の中に入っています。
しかし、厚生年金の代行部分に関しては法案通り返上を行なうものとし、厚生年金基金に関する部分を確定給付企業年金に移行する措置をとることになりました。その結果、今後は国の厚生年金に加えた確定給付企業年金制度に移行します。
まとめ
国の厚生年金ではない厚生年金基金は必ずしも加入する必要はありません。ですが、早いうちから加入しておくことで将来受け取ることができる年金を増やすことができます。
もちろん将来のメリットだとわかっていても、なかなか加入しようと思えない方も多いのではないでしょうか。ですが、日本ITソフトウエア企業年金基金の様に年金を受給する前から様々な特典を受けることができる基金もあります。まずは、他にはどんな特典があるのか調べてみるところから始めてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
人事労務の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 社会保険業務
個人事業主は労災保険に加入できる?特別加入について解説
労災保険の対象者は労働者で、本来であれば労働者以外は労災保険に加入することはできません。しかし労働者と同様に保護することが妥当だとして、中小事業主や一人親方など、特定作業従事者など…
詳しくみる -
# 社会保険業務
雇用保険料の端数処理|切り捨て?五捨六入?計算シミュレーションやエクセルの活用方法も
給与計算業務において、社会保険料の計算は正確さが求められる重要な業務です。特に、雇用保険料の計算で生じる1円未満の端数処理は、間違いやすいポイントの一つ。「切り捨てでいいの?」「四…
詳しくみる -
# 社会保険業務
厚生年金の受給に必要な加入期間 – 10年未満の場合はどうなる?
日本の公的年金制度は2段階です。会社勤めで厚生年金保険に加入していた方は、国民年金の制度で受け取れる老齢基礎年金に加え、老齢厚生年金が上乗せされます。 国民年金の支給額が年間約78…
詳しくみる -
# 社会保険業務
出産手当金とは?申請から入金までの期間や金額、早くもらう方法
出産手当金とは、出産により仕事を休んでいる期間中に給与が減少または無給の場合、勤務先の健康保険から支給される手当です。支給期間は出産予定日以前42日から出産後56日までで、計算方法…
詳しくみる -
# 社会保険業務
標準報酬月額に賞与は含まれる?含まれない?計算方法・決定タイミングを徹底解説
標準報酬月額に賞与は含まれる? 賞与は原則として標準報酬月額に含まれず、「標準賞与額」として別途社会保険料が計算されます。 年3回以内の賞与は標準報酬月額の対象外 年4回以上の賞与…
詳しくみる -
# 社会保険業務
厚生年金の保険料は一括払い・前納ができる?
厚生年金保険料は毎月支払う必要があり、数ヵ月分をまとめて支払う一括納付は認められていません。厚生年金の一括適用とは、社会保険の被保険者資格に関する各種手続きや保険料納付などを本社で…
詳しくみる



