ボーナスを貰ってから転職したい人は「賞与基準日」を意識せよ

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ボーナスの時期になりました。みなさんの懐は暖まりましたか? ぼくがいた東京国税局では、「期末手当」という名のボーナスが貰えます。給与の約4.3月分が6月と12月の2回に分けて支給されますが、夏の方がちょっぴり少なかったと記憶しています。

会社員のみなさんが転職や退職を検討するとき、「もうすぐボーナスの時期だから、どうせなら貰ってからやめようかな」と考えることがあるかもしれません。そういう人はこの日まで在籍していたらボーナスの受給対象になるという「賞与の基準日」を気にしてみてはどうでしょうか。(執筆者:元国税局職員・お笑い芸人 さんきゅう倉田)

国税局を辞めたときの幻のボーナス

ボーナスの支給条件は会社ごとに規定されています。会社によってボーナス支給日にバラつきがあるのも、各社で時期を決めているからです。

そして、ボーナスの支給条件の中に、“この日まで在籍した人をボーナス支給対象者にする”という「賞与の基準日」を規定している場合もあります。その場合はボーナス支給日の1カ月前に基準日を設けることが多いようです。もしそのような条件が規定されていて、他の支給条件も満たしていたら、その日まで会社に在籍していればボーナスの支給対象になるということです。自社のボーナスの支給条件が知りたい方は就業規則を確認するといいでしょう。

ぼくが国税局を辞めた時期は、ボーナスが支給されるタイミングの少し前でした。

国税局職員を含む国家公務員の夏のボーナスは、6月1日が基準日になっています。なのでその日を過ぎてから退職すれば、ボーナス支給日より早く退職しても支給が確約されるのです。

しかし、ぼくが退職したのは4月30日。6月1日の基準日までは1カ月強あったため、ぼくに夏のボーナスが支給されることはなく、しばらくは貯金を切り崩して生活していました。

もちろん基準日は把握していましたし、有給休暇もたくさん残っていました。ただ、吉本興業の養成所に入るタイミングなどもあって、ボーナスを諦めざるを得なかったと記憶しています。退職する日が、あと1カ月ちょっと遅ければ……。

アルバイト時代のボーナスは退職後にゲット

アルバイトでもボーナスを貰った経験があります。ぼくは吉本興業の養成所を卒業してから、品川駅の中のお店でアルバイトをしていました。3年くらい働いたかな。

その会社では、仕事の頑張りを店長が認めてくれると、アルバイトでも年末にボーナスを貰うことができました。金額は、アルバイトの給与の額に関係なく、一律5万円の「金一封」で、12月の給与に上乗せして支給されていました。

アルバイトを始めて3年ほど経った頃の11月に、新しい店長が配属されました。ぼくはその店長との折り合いが悪く、12月の中旬頃に退職することになりました。

そのときは12月の給与と一緒にボーナスが支給されました。というのも、ボーナスの基準日を確認して、その日を過ぎてから、退職する意思を伝えたからです。

それにしても、新しい店長からしたら、本業・芸人の年上の男なんて扱いづらい存在だったと思います。いきり立っていたのか、着任早々、身に覚えのないことで怒られたぼくは、「ああ、うまくやっていけないかもなあ」と思いながら、「申し訳ありません」と頭を下げていました。高校生の頃から7つのアルバイトを経験して、どの現場でも臨機応変にやってきたので、単純にその店長がぼくの存在を気に入らなかったのでしょう。

ボーナスは「過去の勤務への対価」

会社員のみなさんがボーナスを貰うのは当然の権利です。仕事を辞めることが決まっていてボーナスを貰うのはなんとなく罪悪感を抱くかもしれませんが、ボーナスは未来の勤務への期待や評価ではなく、査定期間中にちゃんと働いた過去の勤務への対価なので、謹んで頂戴しましょう。

辞めることを理由に、負い目を感じる必要はありません。「転職しようかな?」と考えたら、まずはボーナスの基準日を確認してみてはいかがでしょうか。

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※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:さんきゅう倉田(元国税職員/芸人)

大学卒業後、東京国税局を経て、よしもとクリエイティブ・エージェンシーで芸人に転身。将来の夢「天下り」、好きな領収証「コクヨ」、無人島に一つ持っていくとしたら「振替伝票」。著書に『読めば必ず得する税金の話』(総合法令出版)、『笑う数学』(KADOKAWA)がある。
Twitter:https://twitter.com/thankyoukurata
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