- 更新日 : 2025年12月17日
アサインとは?意味や使い方を解説!
アサインとは、「任命する」や「割り当てる」の意味で、「アサインする」と用いられます。主にビジネスシーンで使用され、目上に対しては使いません。「仕事の担当を割り振る」や「業務に参加させる」と言い換えられ、反対語は解放するやリリースする、解くなどです。業界によって違う意味の場合があり、転職業界では採用や選出の言葉として使われます。
目次
アサインとは?
アサインとは、英単語の「assign」を語源とする言葉で、「任命する」「割り当てる」の意味で用いられます。主にビジネスの場で使用され、○○さんをプロジェクトにアサインする。○○業務のアサイン先を今週中には決定しなければならない、などと用います。
アサインとアサインメントの違い
アサインの語源となっている英単語「assign」は動詞で、名詞が「assignment」、アサインメントになります。日本語の中でアサインメントを用いる場合は任命や割り当てを意味する言葉となり、「アサインする」と同じように「アサインメントする」と使います。「アサインメントする」が「名詞+動詞」で正しく、「アサインする」は「動詞+動詞」で間違っていることになりますが、一般的には「アサインする」と使われます。
アサインとジョインの違い
ジョインは英単語の「join」を語源とする言葉で、主に「参加する」という意味で用いられます。アサインとジョインの違いはアサイン先やジョイン先の違いにあります。アサインは1人で行う仕事を任命する場合に用いられ、「君を○○プロジェクトのチームリーダーとしてアサインする」などと使用します。これに対してジョインは複数人数が集まっているところに参加して共同して業務遂行する場合に用いる言葉です。
またアサインとジョインには、受動的は能動的かという違いもあります。アサインの言葉が用いられた場合に行う仕事・業務は、任命された、または割り当てられたもので、受動的です、これに対してジョインの言葉が用いられた仕事・業務は参加して行うので、能動的なものになります。
ビジネスにおけるアサインの使い方
近年、ビジネスの場においてアサインという言葉が多く用いられるようになりました。しかし、意味や使い方がよく理解できていないという方も少なくないでしょう。正確に使うことができる、または使われた際にしっかりと理解できるよう、アサインの使い方を注意点とともに説明します。
仕事や業務などを依頼する場合に使用
アサインは主に仕事や業務などの割り当てを行い、着手を依頼する際に使用されます。明確に範囲を指定して、確実に該当の仕事・業務を行わせる必要がある際に用いられます。アサインを告げられた側は責任を持ってアサインされた仕事・業務を完了させなければなりません。アサインの言葉によってアサインされた側にその仕事・業務を任されたという責任感を芽生えさせることができます。
基本的に目上の人には使用しない
アサインはされた側に責任感を持って仕事・業務に当たらせることを意味する言葉ですが、だからこそ基本的には目上の人には使用できません。アサインは割り当てるという意味の他に、任命するという意味があります。任命は目上の人から目下の人へ行うもので、反対に目下の人から目上の人に対しては行いません。アサインを目下の人から目上の人に使用すると失礼にあたり、マナー違反になります。
業界によって使用方法が異なる
アサインはビジネスの場において任命するや割り当てるという意味で用いられますが、仕事は仕事でも業界によっては違う意味で用いられるので注意が必要です。
- 転職業界 採用や選出の意味でアサインを用いる使用例「〇〇さんにアサインの連絡をしておきます。」
「御社に合う人材を数人、アサインしました。」 - IT業界 数値・データを当てはめる、機能を付与するの意味でアサインを用いる使用例「テスト用に仮のデータをアサインした。」
「今度の新システムには利便性をさらに高める機能のアサインが求められる。」 - 観光業界 用意する、予約しておくの意味でアサインを用いる使用例「明日のお客様には上の階の部屋をアサインしてください。」
「希望の席が取れなかったので、次の便をアサインしました。」
アサインの言い換えや対義語
アサインは「仕事の担当を割り振る」や「業務に参加させる」と言い換えられます。対義語にはリリースや解放する、解く、外す、取り下げるといった言葉が挙げられます。リリースは「解放する」と同じ意味で、「プロジェクトチームが解散したためリーダーの大役からやっとリリースされた」などと使われます。
アサインは受動的な言葉で自分の意志が関係する場合の使用には不向きであるのに対し、リリースや解放するは「体調不良のために願い出て主任の地位からリリースされた」と使うことができます。解くは役割分担をしなくてもよくなった場合に、外す所属していた集団・組織に属しなくなった場合に用いられます。
アサインを使用する上での注意点
アサインは、近年使われるようになって言葉で、それほど浸透しているわけではありません。使用する際には次のようなことに注意する必要があります。
新卒など社会人経験が少ない場合、意味が分からない時も
アサインは主にビジネスシーンで使用されるため、新卒などの社会人経験のない人、あるいは浅い人には通じないことがあります。社内の人間に対しては教える、社外の人に対してはできるだけ使わないと言った配慮が必要です。
業界によっては意味が違う
前述したようにアサインは業界によっては違う意味で用いられることがあります。別の業界の人に対して使う場合は意味を確認し、理解が相違ないようにしましょう。状況によっては使わないと判断することも必要です。
アサインの注意点を理解し、正しく伝わる使い方をしよう
アサインは任命するや割り当てるの意味を持つ言葉です。ビジネスシーンにおいて、近年よく使われるようになりました。「仕事の担当を割り振る」や「業務に参加させる」と言い換えられます。
頻繁に使われるようになってから日が浅く、まだ馴染みが薄い言葉です。社会人経験が豊富でない人は意味が分からなかったり、業界が違うと別の意味に取られたりします。また基本的に目上の人に対しては使用しません。こうした使い方の注意点に気をつけ、正しく使用するようにしましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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