- 更新日 : 2025年12月30日
レンタル料の仕訳と勘定科目をリースとの違いを含めて解説
事業では、あまり使わないものや高額なものをレンタルすることがあります。レンタル料を経費として仕訳する際、使用する勘定科目は「備品」や「機器」などレンタルするものにより異なります。主に使うのは、「賃貸料」「地代家賃」「旅費交通費」などです。
本記事ではレンタル料の勘定科目や仕訳例、リースとの違いについてご紹介します。
レンタル料を仕訳するときの勘定科目
事業に関して物品等をレンタルしたとき、レンタル料の仕訳はレンタルするものによって勘定科目が変わります。主に使う勘定科目は「賃貸料」「地代家賃」「旅費交通費」で、「雑費」を使用してもかまいません。
レンタル料を仕訳する際の勘定科目について、紹介します。
貸借料
賃貸料は、主に事業に必要なOA機器やオフィス家具、車両などをレンタルする際に使う勘定科目です。具体的には、以下のようなレンタルの使用料が該当します。
- レンタルオフィス
- 販売スペース
- 家具・OA機器
- イベント機材
- 機械・工具・器具
- ユニフォーム
- 貸金庫
- レンタカー
レンタルオフィスの使用料は、利用の形態によって勘定科目が変わります。例えば、開放的なスペースの一部の空間を借りる場合や、レンタルオフィスにOA機器の使用やサービス料が含まれている場合は賃借料として計上します。
一方、オフィスとして区切られた空間を独占的に使用する場合、「地代家賃」の勘定科目が適しているといえるでしょう。
レンタルオフィスの仕訳については、以下の記事で詳しく説明しています。
地代家賃
土地や建物などを借りる場合は「地代家賃」の勘定科目を使います。地代家賃に該当するのは、主に以下のレンタル料です。
- 事務所や店舗の家賃・管理費など
- 事業用車両を停める月極駐車場の使用料
- 倉庫やトランクルーム
- レンタルオフィス
- 20万円以下の礼金・更新料・権利金
個人事業主の自宅兼事務所の家賃も、家事按分により「地代家賃」として計上できます。
レンタル倉庫やトランクルームについては、以下の記事も参考にしてください。
旅費交通費
レンタカーを借りる場合、主に出張で利用する場合は「旅費交通費」の勘定科目を使います。レンタカーのレンタルに付随して支出したガソリン代や保険代も同じく「旅費交通費」に含めて問題ありません。
会社の引越しでレンタカーを借りたり、定期的にレンタカーを借りてビジネスをしたりする場合は「車両費」を使います。
レンタカーの仕訳については、以下の記事も合わせてチェックしてください。
レンタル料の仕訳例
ここでは、レンタル料の仕訳について、レンタルの対象別に仕訳例を紹介します。
まず「賃貸料」を使う場合の仕訳は、以下のとおりです。
【例】イベント用の機材をレンタルして、レンタル料の5万円を振り込んだ。
「地代家賃」を使用する場合、以下のように仕訳します。
【例】レンタル倉庫を借り、使用料2万円を口座に振り込んだ。
「旅費交通費」を使う仕訳例は、以下のとおりです。
【例】社員が出張でレンタカーを利用し、1万円を支払った。
レンタル料とリース料の違い
レンタル料とリース料は、異なります。
リースとは、半年から10年程度といった中長期で借りるものです。コピー機などのOA機器やパソコン・サーバなどのIT機器、工場の機械など、長く使い続けるものが対象になります。
一方のレンタルは、日単位や週単位・月単位などの短期で借りるものです。
リース料とレンタル料の違いについてまとめると、下記のようになります。
リース料の仕訳については、以下の記事が参考になります。
レンタル備品の費用を雑費として仕訳する時の注意点
会計にはどの勘定科目を使用してもいい経理自由の原則があり、レンタル料の勘定科目に「雑費」を使用することも特に問題はありません。
ただし「一度採用した会計処理の原則は継続して適用するべき」とする継続性の原則により、一度利用した勘定科目は以後もずっと使用し続ける必要があることは把握しておきましょう。
レンタルするものが一時的であれば雑費を使用してもかまいませんが、頻繁に使用する予定がある場合はそれぞれに適した勘定科目を使うことをおすすめします。
レンタル料の仕訳は勘定科目に注意しよう
事業ではレンタルするものも多く、レンタルの対象によって使用する勘定科目は異なります。主に使うのは「賃貸料」「地代家賃」「旅費交通費」で、該当する勘定科目を正しく選んで仕訳することが大切です。
雑費を使用する場合は、今後もレンタルするかどうかをよく検討するようにしてください。また、レンタル料とリース料は異なるため、両者の違いも確認しておきましょう。
よくある質問
レンタル料を仕訳する際に使える勘定科目は?
主に「賃貸料」「地代家賃」「旅費交通費」を使います。詳しくはこちらをご覧ください。
レンタル料とリース料の違いは?
契約期間の長さや対象物件、料金体系などが異なります。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
勘定科目 地代家賃の関連記事
新着記事
購入選択権付リースとは?仕組みやメリット・デメリット、会計処理まで徹底解説
購入選択権付リース(購入オプション付リース)は、リース期間満了後に設備や車両などの資産を、あらかじめ定められた価格で購入できる権利が付いたリース契約です。多額の初期投資を抑えながら最新の設備を利用し、将来的に自社の資産として所有できる可能性…
詳しくみる会計基準とは?種類一覧や調べ方、選ぶポイント、近年の改正内容をわかりやすく解説
企業が財務諸表(決算書)を作成するには、会計基準という統一されたルールが不可欠です。この記事では、会計基準の必要性や種類の一覧、そして自社がどの基準を選ぶべきかまでわかりやすく解説します。 会計基準とは? 会計基準とは、企業が財務諸表を作成…
詳しくみる2027年に適用開始の新リース会計基準とは?改正内容や影響をわかりやすく解説
2027年4月1日以後開始する事業年度から、日本のリース会計に関するルールが大きく変わります。今回のリース会計基準改正における最大のポイントは、これまでオフバランス処理が可能だったオペレーティング・リースが、原則として資産・負債として貸借対…
詳しくみるリース取引の判定基準は?フローチャート付きでわかりやすく解説
リース契約は、設備投資やIT機器導入など、多くの企業活動で活用される重要な手段です。「このリース契約は資産計上すべきか」「ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの違いがわからない」といった悩みは、経理担当者にとって避けて通れない問題…
詳しくみるリース契約と賃貸借契約の違いは?メリット・デメリットも徹底比較
リースと賃貸借は、どちらもモノを借りるという点で似ていますが、契約内容は大きく異なります。この二つの違いを理解しないまま契約すると、会計処理、コスト、法的な責任範囲で思わぬトラブルにつながる可能性があります。 この記事では、リースと賃貸借の…
詳しくみるリース取引の消費税の取り扱いは?種類別の会計処理や仕訳、インボイス制度対応まで解説
リース取引における消費税の扱いは、経理処理の中でも特に間違いやすく、複雑なポイントの一つです。契約の種類によって消費税を控除するタイミングが異なり、インボイス制度の導入によって新たな対応も求められています。 この記事では、リース料にかかる消…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引
