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  • 作成日 : 2020年4月6日
  • 更新日 : 2020年11月13日

経理とは?業務・仕事内容と流れを解説!会計・財務との違い、勉強方法や必要なスキル・資格は?

経理は企業にとってかかせない役職です。今回は、そんな経理の仕事内容や、年間スケジュール、決算作業までの流れを紹介いたします。
また、日々の業務の効率化やキャリアアップを目指す経理担当者向けのスキル向上の具体的なやり方や勉強方法、おすすめの資格について解説いたします。

経理とは

経理とは、会社の日々のお金の流れ、取引の流れを記録する役割をもった事務系の職種のことです。会社の会計にかかわる仕事で、数字として取引を記録することでお金の管理を行い、最終的には経営者や企業の利害関係者に会社の状況を報告することを目的としています。

毎日の売上や仕入の処理、売掛金管理、給与支払いの処理、会社で加入している保険料支払いの処理、従業員の交通費の精算、資産購入や売却時の処理など、会計基準などで定められたルールに従ってさまざまな会計処理を行います。月次や年次の決算業務も経理の仕事のひとつです。

会計との仕事の違い

会計には2つの役割があります。経営者など企業内部の人に会計情報を提供する「管理会計」、株主や債権者など企業外部の人に会計情報を提供する「財務会計」です。

いずれも、最終的には決算書によって会計報告を行うことになりますが、会計報告のためには、経理の記録した帳簿書類が欠かせません。そのため、経理は会計の仕事の中のひとつとも言え、企業によっては会計と経理を明確に区別していないところも多いです。

財務との仕事の違い

会社のお金にかかわる仕事には、経理のほかに財務がありますが、経理とは仕事内容が明確に異なります。財務は経営者により近い立場で、金融機関からの借り入れや株式発行による資金調達、予算の管理、M&Aなどによる資金運用が主な仕事です。企業によっては財務担当者を設けず、経営層が直接、財務を担うこともあります。(主に中小企業)財務活動を行うために経理の作成した帳票などが必要になることから、経理との結びつきが深い仕事です。

経理の主な仕事内容

経理の主な仕事は、現金預金や手形などの管理、買掛金管理や売掛金管理、伝票作成やデータ入力、領収書の整理、請求書作成、給与台帳の作成、固定資産や減価償却の管理、決算書の作成、税務会計法人税等の納付などです。

ただし、会社の規模によって経理担当者の担う業務、業種によって経理担当者の行う経理処理は異なります。企業規模別、業種別に仕事内容を見ていきましょう。

企業規模による業務の違い

企業ごとに経理担当者の担う業務は異なります。以下は、企業規模別の一般的な経理の仕事内容です。

企業規模業務内容の違い
子会社や関連会社を有する大企業

※子会社は議決権割合50%以上所有(例外有)、関連会社は議決権割合20%以上所有(例外有)など、持ち株割合などによりいずれも経営に大きな影響を与えている会社
業務の大まかな流れや区別はほかの大企業と大きな違いはありませんが、子会社や関連会社のある大企業は単独の財務諸表とは別に決算手続きが必要です。

子会社がある場合は、子会社の財務状況や経営成績も反映した連結財務諸表の作成、関連会社がある場合は持分法による評価が適用されるためです。このような連結決算の手続きは、親企業が行うこととされています。
子会社や関連会社を有さない大企業部署として経理が独立しているケースが多いです。
帳票の作成や決算書の作成など、経理の仕事を専業として行います。

大企業の中でも、上場企業など金融商品取引法の適用対象となる企業では、四半期財務諸表の作成、キャッシュ・フロー計算書の作成、有価証券報告書等の提出が必要です。

複数の事業を有する大企業では、セグメント情報(事業単位などに分解した財務情報)を開示しているところも多く、セグメント情報開示のために事業別や部門別に分けて手続きが必要なケースもあります。専業で経理部門が設けられていることが多いのは、このように膨大な処理が必要となるためです。
中小企業会社法が適用される中小企業では、上場企業などの大企業ほど厳密な会計は要求されていません。決算も年次で行われることが多く、業務内容が大企業のように複雑ではありません。

そのため、経理業務のほかに、給与計算や社会保険関連の手続きなど総務や労務にかかわる業務、備品管理や来客、顧客対応を行うこともあります。

業種による業務の違い・特徴

業種によって、会計処理には特徴が見られます。以下は、主な業種別の処理の特徴や業務内容の違いです。

業種業務内容の特徴
小売業小売業は、仕入れた商品を消費者に販売する業種です。小売業では、経理担当者が仕入管理や実地棚卸を業務として行うこともあります。ポイントや商品券にかかわる会計処理が発生するのも特徴です。
製造業モノを作る製造業では、製品ごとに製造コストを計算する原価計算が必要です。研究開発やライセンス取得にかかわる処理が必要になってくることもあります。
建設業建設業では、工事会計基準が適用されます。コストの計算は原価計算と似た部分がありますが、工事の完了、あるいは進行度合いに合わせて収益を認識するなどの定めがあり、独自の会計処理が必要です。
金融業株式や債券などを扱う金融機関や証券会社では、株式などの適切な評価が必要です。外貨建資産を取り扱っている場合は、外国為替の日本円への換算処理もあります。
不動産業取引価額が高額な不動産の会計処理は、処理の選択ひとつでも期間損益計算に大きな影響を与えます。また、不動産の売買や賃貸にかかわる税金が多く、税金にかかわる経理処理が多いのも特徴です。
保険業損害保険においては、加入者への保険金支払いの可能性があることから、準備金の計上が定められており、準備金にかかわる会計処理が必要になります。
物流業軽油の変動リスクを軽減するためのヘッジ取引にかかわる会計処理、事業所の多い物流業では本支店会計が取り入れられているケースが多いです。
外資系企業海外との取引にともなう為替換算の処理や為替差損益の認識に加え、本国に報告するための本国の会計基準に合った財務諸表の作成を行います。

経理の仕事の1日のスケジュール

どの会社も原則1年を事業年度として、年度末に決算を行い、財務諸表を作成します。(会社の規模によっては四半期で財務諸表を作成することもあります)財務諸表を作成するために、簿記という方法で取引情報を数字として記録し、1日、1ヶ月、1年単位で処理を繰り返していくのが経理の仕事です。

経理の1日の仕事の流れの一例を、繁忙期と閑散期に分けて紹介します。

繁忙期の業務スケジュール(決算期を想定)

9:00  ~ 出社
10:00 ~ 小口現金の準備
11:00 ~ 経費精算や仮払金などの処理
12:00 ~ お昼休憩
13:00 ~ 決算書類の作成
16:00 ~ 伝票作成、データ入力
17:00 ~ 現金預金の入出金確認

決算時期は、通常の経理業務に加え、決算整理や決算書類の作成など、決算にかかわる業務が加わります。企業によっては、所定の労働時間を超えて作業が必要になることも多い時期です。

閑散期の業務スケジュール (決算から遠い月中など)

9:00  ~ 出社
10:00 ~ 小口現金の準備
11:00 ~ 経費精算や仮払金などの処理
12:00 ~ お昼休憩
13:00 ~ 入出金確認
14:00 ~ 伝票作成、データ入力
15:00 ~ 現金残高の照合
16:00 ~ ファイリング、メールチェック

閑散期は、日々の取引にかかわる会計処理に加え、ファイリングや書類の整理のほか、繁忙期で後回しになっていた優先順位の高くない仕事などを主に行います。

経理の主な業務一覧表

経理は主にどのような仕事を1日、あるいは1ヶ月、1年単位で行っているのでしょうか。以下は、日次、月次、年次ごとに分けた仕事の流れの例です。(※企業規模などで業務内容は異なることがあります)

頻度仕事内容
毎日預金・現金管理現金や預金の入出金・残高照合
帳票の作成伝票作成などによる帳票への記録
(会計ソフトなどを利用することも多い)
経費精算社員の経費精算
仮払金の管理社員への仮払金入金や精算
月次買掛金や売掛金の管理期日までに買掛金の支払いや売掛金の入金が行われたかどうかの確認
領収書や請求書の発行取引先などへの領収書や請求書の発行
在庫管理棚卸資産がある場合の実地棚卸など
給与計算社員の勤怠承認と給与計算
源泉徴収税や社会保険料の納付社員から預かった源泉徴収税や個人住民税、社会保険料などの支払い
年次賞与計算社員に支給する賞与の計算
年末調整社員の所得税を確定する手続き
(扶養控除申請書などを提出してもらい、年の所得税を確定。法定調書を作成する。)
償却資産の実査償却資産の申告のための実査
決算書類の作成・確定申告財務諸表や決算書類の作成
税務申告にかかわる書類の作成
(中間申告やしはんきごとの財務諸表の作成が必要な企業もあります)
各種税金の納付法人税や法人事業税、法人地方税、消費税など支払いが必要な税金の納付

このように見ていくと、毎日発生する業務もあり、経理は暇な時期は多くなく、しっかりスケジュールを組み立てて取り組む必要のある仕事だといえます。

決算に向けた経理業務の年間スケジュールカレンダー

年間の経理業務について12月決算会社を例にスケジュール確認していきましょう。

1月以下資料の作成と提出

・源泉所得税の下半期の集計表(納期の特例となっている会社)
・法定調書合計表
・償却資産申告書
・給与支払報告書
・納付イベント:源泉所得税の下半期の納付(納期の特例となっている会社)
2月以下資料の作成と提出

・法人税の決算申告書
・地方税の決算申告書
・消費税の決算申告書
・納付イベント:決算で計算された各種税金の納付
・納付イベント:固定資産税の納付(4期目/全4期)

決算申告業務は決算月から2か月以内に完了させる必要があります。
経理部にとっては一番重要な仕事であり多忙な月になります。
3月大きなイベントなし
4月以下資料の作成と提出

・納付イベント:固定資産税の納付(1期目/全4期)
5月以下資料の作成と提出

・納付イベント:自動車税の納付
6月大きなイベントなし
7月以下資料の作成と提出

・源泉所得税の上半期の集計表(納期の特例となっている会社)
・労働保険申告書
・社会保険の算定基礎届
・納付イベント:源泉所得税の上半期の納付(納期の特例となっている会社)
・納付イベント:労働保険料の納付
・納付イベント:固定資産税の納付(2期目/全4期)
8月以下資料の作成と提出

・法人税の中間申告書
・地方税の中間申告書
・消費税の中間申告書
・納付イベント:中間申告で計算された各種税金の納付
9月大きなイベントなし
10月大きなイベントなし
11月以下資料の作成と提出

・「年末調整」の準備段階として「扶養控除申告」と「保険料控除申告書」を各従業員へ配布します
12月以下資料の作成と提出

・年末調整の集計表
・納付イベント:固定資産税の納付(3期目/全4期)


年末調整業務は原則全ての従業員に対して行う必要があります。年末調整の作業量は多いため、多忙な月になります。

仕事のやりがい

経理の業務にはどのようなやりがいがあるのでしょうか。経理に向いている人、キャリアプランも含め、仕事のやりがいについて紹介します。

どんな人が向いているのか

経理の仕事に向いている人は、几帳面な人、ルーティンが苦でない人、柔軟に対応できる人です。

  • 几帳面な人:数字が重要な仕事であるため几帳面さが求められます。
  • ルーティンが苦でない人:日々の記帳業務など地味に感じる仕事も多いです。
  • 柔軟に対応できる人:税法の改正や会計基準の変更などで処理が変わることがありますし、経営者の会計方針の変更、使用する会計ソフトの変更などで仕事内容や処理が変わることもあります。どんなやり方も柔軟に取り入れられる人が向いているでしょう。

経理のキャリアプラン

規模を問わず、企業は利害関係者などに向けた財務諸表の作成、納税のための確定申告を行わなければなりません。そのために必要なのが、経理の仕事でもある日々記帳された帳票です。どの企業においても必要な仕事であるため、安定して長く働ける可能性が高く、長期的なキャリアプランを立てられるのは経理の魅力といえるでしょう。

やりがいを感じる瞬間

  • 決算業務を終えたとき
  • できる業務が増えたとき
  • 専門性が役に立ったとき

経理は1年区切りの決算を基準に考えれば終わりの見える仕事です。業務を終えたときの達成感が、仕事のやりがいになります。職場によっては業務範囲も広く、できる業務が増えるのも、経理のやりがいのひとつといえるでしょう。

経理職の給料と年収

正社員、派遣、アルバイト・パート別に見た経理職の平均的な給料は以下のとおりです。平成30年度の給与所得者の平均給与は約440万円(国税庁|平成30年分民間給与実態統計調査結果について)ですので、報酬としてはそこまで高くないことがわかります。

ただし、経理職でも企業の規模などで平均を大きく上回るケースもあります。経理の経験を活かして上位職へのキャリアパスを描くことも可能ですので、将来のキャリアパスのメリットも考えて、経理職を選択すると良いでしょう。

雇用形態給料
正社員平均年収:421万円
派遣平均時給:1,403円
アルバイト・パート平均時給:963円

【引用】求人ボックス 給料ナビ|経理の仕事の年収・時給・給料情報

経理業務に求められるスキル

経理業務に求められる主なスキルは、以下のようなものです。入社後、「仕事ができない」と思われないためにも、必要に応じてスキルを身に付けましょう。

  • 簿記の知識
  • パソコンソフトのスキル
  • コミュニケーションスキル
  • 簿記の知識

    経理業務を行う上で基礎知識として欠かせないのが、簿記にかかわる知識です。簿記は、日々の伝票の処理やデータの入力で必要な知識となります。

    より厳格な会計処理が必要となる大企業ほど、求められる簿記知識のレベルは高いです。中小企業であっても、簿記の入門レベル、たとえば資産、負債、純資産(資本)、費用、収益の区別、財務諸表の構造や仕組み、仕訳の基本(借方と貸方など)は経理職に就くなら身に付けておきたいところです。

    簿記についてはさまざまな資格試験がありますので、試験を受験し合格することで、知識レベルの確認になります。入門レベルなど、難易度の高くない資格であれば独学も難しくありません。

    パソコンソフトのスキル

    パソコンソフトのスキルと一言でいっても、入社前に会計ソフトの知識を身に付けておく重要度は高くありません。企業によって使用している会計ソフトや会計システムは異なりますし、このようなシステムは誰でも使いやすいようなインターフェースであることがほとんどだからです。

    それよりも重要なのは、文書処理ソフトや表計算ソフト、具体的にはエクセルやワードなどのスキルです。このようなソフトは、報告書の作成や請求書の作成などで使われます。高度なスキルは必要ありませんが、エクセルならSUM(合計)などの代表的な関数、ワードなら表作成などができると良いでしょう。

    エクセルやワードの使用方法や便利な操作方法については、多数の書籍やインターネットからでも情報が集まりますので、スキル習得は難しいものではないです。

    コミュニケーションスキル

    多くの現場で、会計ソフトや会計システムを利用した会計処理が主流となっています。ソフトやシステムの利用により、経理担当者の入力の負担は軽減され、取引を記帳するというよりは、処理が正しいかどうか確認することの方が多くなりました。

    一方、ほかの部署の社員や経営層に対して、経理的な面でアドバイスする場面が増えている企業もあります。このような状況の中で重要視されるようになったのが、コミュニケーションスキルです。専門的な内容を、誰にでもわかりやすく説明し、納得してもらえるコミュニケーションスキルが求められています。

    経理におすすめのスキルアップ方法は?

    日々の業務の質を上げるためには、スキルアップが欠かせません。経理におすすめのスキルアップ方法には、次の2つがあげられます。

    1.会計基準を読み、基本的なルールの意味を理解する

    経理担当者の持つ日々のルーティンワークの1つが、伝票の起票です。
    伝票の起票(仕訳処理)にはすべて理由が存在します。そして、その理由が記載されているのが会計基準です。会計基準とは、企業会計審議会の公表する「企業会計基準」や、企業会計基準委員会の公表する「実務対応報告」など、企業会計に関するルールの総称のことです。
    日々ルール化されているワークフローにどのような意味があるのかを考え、会計基準まで遡ることができると大きくスキルアップできます。
    また、決算時においては、特定の勘定科目を割り当てられることが多いでしょう。自身の関与する勘定科目に関する会計基準を予め確認しておくことで、突発事項への対応力や、会計処理の漏れを防止する能力が身に付きます。

    >>企業会計原則とは?基礎となる7つの一般原則と考え方は?守らなかったらどうなる?

    2.経理業務と財務諸表数値とのつながりを意識する

    経理担当者による日々の業務の積み重ねにより、会社の経営状態や財務状況を表す決算書が作成されます。自身の関与する業務が、決算書などの財務諸表上の科目にどのような影響を与えるのか、常に意識しましょう。
    財務諸表は、会社の信頼や今後の投資においても大きな影響を及ぼします。財務諸表数値とのつながりを意識して日常の経理業務にあたれば、会社全体の金銭の流れや経営状態を把握しやすくなります。より広い視野を持って業務にあたることで、スキルアップにもつながるでしょう。

    経理に必要な資格

    経理は、未経験者でも募集している求人が多く、初めての人も挑戦しやすい仕事です。多くの企業が経理担当者、あるいは経理部門を設けていますので、長期的なキャリアプランも形成しやすいといえます。

    経理職に就くのに必要な資格はありませんが、持っておくと便利な資格、将来のキャリアパスに有利な資格もありますので、ここではその一部を紹介します。

    日商簿記検定

    簿記の資格試験はさまざまなものがありますのが、中でも認知度が高く受験者が多いのが、日商簿記検定です。財務諸表の作成や会計処理が主な学習範囲となっています。

    難易度がいくつかに分かれており、簿記初心者でも受験しやすい資格です。2級以上になると、就職の際に有利に働くこともあります。2級までであれば勉強時間もあまりかからず、参考書も豊富なため独学でも学習しやすいです。

    試験日年3回(6月、11月、翌2月)
    ※1級は6月と11月のみ
    ※年によって変更あり(詳しくは日商簿記公式サイトでお確かめください。)
    試験会場全国の商工会議所
    申し込み方法受験希望地の商工会議所に申し込む
    合格率1級 9.8%
    2級 28.6%
    3級 49.1%
    簿記初級 59.4%
    原価計算初級 92.3%
    (1級は2019年11月、2級と3級は2020年2月、簿記初級と原価計算初級は2019年4月~2020年3月のデータです。)

    【出典】日本商工会議所・各地商工会議所|受験者データ日本商工会議所・各地商工会議所|受験者データ

    FASS検定

    FASS検定は、経済産業省の経理・財務人材育成事業がベースとなっている資格試験です。経理・財務のスキルを測定する試験で、資産管理や決算のほか、税務申告から資金管理まで、経理と財務にかかわるスキルを幅広くカバーしています。

    独学で上位のレベルに挑戦することもできますが、大企業の社内教育や人材育成として用いられることも多い試験です。日商簿記とは異なり財務も含んだ内容で、経理と財務の基礎的な能力を有しているという点で、企業にアピールすることができます。

    試験日二期制
    上期(5~7月)、下期11~翌1月)
    ※年によって変更あり(詳しくはFASS公式サイトでお確かめください。)
    試験会場全国の試験センター
    申し込み方法個人はインターネット上で申し込み
    合格率
    (※800点満点を5段階で評価する試験のため、不合格はありません)
    レベルA 17.1%
    レベルB 16.5%
    レベルC 28.4%
    レベルD 27.3%
    レベルE 10.7%
    (2020年3月末のデータ)
    【出典】FASS|受験者データ

    税理士試験

    税理士試験は、独占業務のある税理士として登録するのに必須となる資格です。簿記論と財務諸表論(必須)、法人税法所得税法(選択必須)、相続税法、消費税法、酒税法、国税徴収法、住民税、事業税、固定資産税の計11科目あり、うち必須を含む5科目を取得することで税理士登録の資格を得ることができます。

    難易度は経理にかかわる資格の中でもかなり高く、基本的に独学で合格するのは困難です。専門のスクールに通うのが一般的ですが、最近では、通信講座も充実してきました。取得のために必要な勉強時間は1科目でも長く、働きながら取得しようとすると長期に及ぶこともあります。

    ただし難易度が高いだけに、厳格な会計処理が必要である大企業では優遇される可能性が高く、給与やキャリアパスの面でメリットが高いです。5科目すべてを取得する必要はなく、企業の会計で重要な簿記論、財務諸表論、法人税法、所得税法、国税徴収法など、一部科目取得者でも評価される可能性の高い資格といえます。

    試験日年1回(8月)
    ※年によって変更あり(詳しくは国税庁のホームページでお確かめください。)
    試験会場全国指定の都市
    申し込み方法希望する受験地を管轄する国税局へ願書を郵送
    合格率合格率 2.5%
    一部科目合格率 15.5%
    (令和元年度(第69回)試験)

    【出典】国税庁|令和元年度(第69回)税理士試験結果

    経理業務の将来性

    2020年5月の経理業務の有効求人倍率は、一般事務0.28に対して、会計事務0.60でした。(厚生労働省|職業別一般職業紹介状況[実数](常用(含パート))
    新型コロナウイルスなどの影響で全体的に有効求人倍率が下がっている時期であるため、決して高くはありませんが、一般事務と比べると安定して求人が出ていることがわかります。

    しかし、懸念されているのがAIなどの技術革新で経理の仕事が無くなるのではないかということです。現在人気の職種ですが、10年後は存在しないかもしれない仕事として、経理が取り上げられることもあります。

    簡単に説明すると、AIの発展によって、自動化が可能な単純な仕訳作業などは人の手が必要無くなるのではないかということです。しかし、経理の知識をベースとした的確な判断やアドバイスは、AIには難しい部分もあります。経理の仕事内容は変わる可能性が高いですが、より高いレベルが求められるというだけであって、完全に仕事が無くなるわけではないと考えられます。

    まとめ

    経理職は、人気の仕事で、AIが普及する将来においても、一部の業務は残ると考えられます。資金管理や財務諸表の作成などお金の面で詳しくなれるだけでなく、経験や取得する資格によっては上位のキャリアパスを望むことも可能です。

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    ※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

    【監修】マネーフォワード クラウド会計

    会計・経理業務に関するお役立ち情報をマネーフォワード クラウド会計が提供します。
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