• 作成日 : 2019年10月17日
  • 更新日 : 2020年7月10日

現金出納帳の書き方の基礎知識

現金出納帳は、現金取引の収入と支出の金額とその内容を記録するものです。事業上、現金の管理において、重要な帳簿になります。今回は現金出納帳の書き方について解説していきます。

現金出納帳とは

現金出納帳は、帳簿の分類では補助簿に該当します。補助簿とは、仕訳帳総勘定元帳といった主要簿を補助する帳簿です。補助簿はさらに補助記入帳と補助元帳に分類され、現金出納帳は仕訳帳を補助する補助記入帳になります。

現金出納帳の重要性

現金の管理は、事業を行ううえで欠かせないものなので、現金出納帳は用意すべき帳簿といえます。原則として毎日記帳を行い、現金出納帳の現金残高と現物の現金が一致しているか確認する必要があります。なお、個人事業主などの場合、事業用の現金と個人用の現金が混同してしまうことがあるので、意識して区分するようにしなければなりません。

現金出納帳の様式

現金出納帳といっても、特別な様式が決まっているわけではありませんので使いやすいものを利用しましょう。最低限必要なのは日付、摘要(取引の内容)、入金(収入)、出金(支出)、現金残高の項目になります。もし、複式簿記を採用する場合には、何に対して現金のやり取りが発生したのかを示す、相手勘定科目を書く欄も必要になります。

現金出納帳の書き方

(1)日付

入金した日、出金した日を記載します。例えば、1月5日に消耗品を現金で購入した場合には、1月5日の日付を記入します。そのとき、受領した領収書の日付が空欄あるいは、日付が異なる場合には、現金を支出した1月5日を記載、摘要あるいは備考欄に領収書の日付が違うことを記載しておくとよいでしょう。後日、混乱を来さずに済みます。

(2)勘定科目

複式簿記を採用している場合には、たとえば、文房具を現金で購入したときなど、相手勘定科目欄に「事務用品費」と記入します。摘要に「ペン等筆記具を購入」と記入し、出金欄に現金を記入します。

(3)摘要

摘要欄は、どのような取引をしたか記入します。例えば、「○○銀行より引き出し」とか「大阪の○○株式会社へ出張」、というように記載します。なお、個人事業主が個人のお金を事業に使った場合には、「事業主借、水道料金」、事業のお金を個人事業主が使う場合には、「事業主貸、生活費として妻へ」などと記載します。

(4)入金(収入)

入金(収入)欄には、現金が入金された場合に、入金された金額を記載します。消費税についても税込みで記入します。

(5)出金(費用)

出金(費用)欄には、現金を支出した場合に、引き出した金額を記載します。消費税については、入金と同様、税込みで記入します。

(6)残高

残高欄は、入金があった場合には前の残高に加算し、出金があった場合には前の残高から差し引きます。手元現金として保管している現金を数え、残高と合っているか調べます。万が一、金額が合わない場合には、不一致の原因をその日のうちに調査します。調査する内容としては、記帳のときに桁違いはないか、転記ミスはないか、誤って過大あるいは過小に入出金していないか、などを確認することになります。調査しても原因がわからない場合には、「現金過不足」という勘定科目を使って、不一致分を処理します。

このとき、面倒だからとポケットマネーを使って補填してはいけません。複式簿記を採用し、決算期まで「現金過不足」勘定が残っている場合には、「雑損失」または「雑収入」に振り替えます。

記入例としては以下のようになります。

現金出納帳_記入例

以上のとおり、現金出納帳の記入は決して難しいものではありません。

まずは、上記の説明と表を参考に作成してみましょう。

また、実際に現金出納様を作成すると計算で出した残高が実際の残高と合わないことも多いのですが、原因はあるはずなので、安易に現金過不足勘定を使うのではなく、きちんと調査して原因をつきとめることが重要です。

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監修:山邊 泰匡 (公認会計士)

株式会社ナレッジラボ 取締役
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