- 更新日 : 2026年4月16日
エクセルで消込作業を効率化する方法!メリット・デメリットも
入金消込とは、売掛金の入金が行われた際に対応する取引の売掛金を消して、売上に書き換えを行う作業です。手動でも実施可能ですが、取引量によっては時間と手間を要するため、効率化・自動化したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、エクセルで入金消込を行う際に必要な関数の使い方や、マクロを使った自動化の方法を解説します。
目次
入金消込作業をエクセルで効率化する方法
入金消込は、エクセルの「関数」「マクロ」などを活用することで効率化や自動化が可能となります。その他に、無料配布されているエクセルのテンプレートを活用する方法もあります。
無料配布のテンプレートを活用する
エクセルを活用して入金消込作業をする場合、まず入金管理表が必要です。この入金管理表は、行っている事業内容によって必要になる項目が異なります。そのためゼロから入金管理表を作成するのは手間がかかります。その際に有用なのが、無料配布のテンプレートです。
必要な要素を揃えているテンプレートを選択すれば、入金日や金額などを入力するだけで入金管理ができます。テンプレートをそのまま活用したり、必要に応じてカスタマイズしたりすることで、入金消込作業を効率化できるでしょう。
例えば、自社の取引形態に合わせて列を追加する、計算式を調整するなどすれば、より使いやすい入金管理表に仕上げることができます。
マクロで自動化する
入金消込作業でよく使われる、「未入金のみの表示」と「全表示」の切り替えをマクロによって自動化する方法を解説します。
1.リボンの設定
エクセルのオプションで、リボンのユーザー設定の「開発」にチェックを入れます。

2.フィルターの設定
データ範囲を選択してフィルターをかけます。

3.ボタンの設置
開発タブからフォームコントロールのボタンを2つ設置し、「未入金」と「全表示」と名前を設定してください。

4.マクロの記録
マクロの記録をクリックし、名前を「未入金」と設定します。入金日のフィルターを空白のセルのみにして、マクロの記録を終了してください。続いて、同様に「全表示」のマクロの記録を開始し、入金日のフィルターをすべて選択してマクロの記録を終了します。

5.マクロの登録
最後にボタンに記録したマクロを登録します。設置したボタンを右クリックして、マクロの登録をクリックしてください。

その後、開くウィンドウでボタンに対応するマクロを選択してOKを押すことで、ボタンにマクロを登録できます。それぞれのボタンに、対応するマクロを設定してください。

以上の手順で、マクロを使った未入金表示と全表示の切り替えの自動化設定ができました。
関数を組んで自動化する
関数を組むことで入金消込作業を自動化できます。よく活用される関数は以下の3つです。
1.「SUM関数/SUMIF関数」
SUM関数は、指定した範囲の数値を合計する関数です。SUMIF関数の場合は、条件を満たす数値の合計を計算できます。
書式は「=SUM(範囲)」、または「=SUMIF(範囲,検索条件,合計範囲)」です。
画像では、合計金額が自動で入力されます。また入金済みには日付が入った金額のみ計算され、未入金は日付が入っていない金額のみが計算されます。

2.「VLOOKUP関数」
指定した範囲から縦方向に検索し、対応する列の値を取り出す関数です。
書式は「=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)」です。
画像ではH3に取引先コードを入力すると、横にその行のほかのデータが自動で入力されます。

3.「IF関数/COUNTIF関数」
IF関数は、条件を満たす場合に特定の値を表示し、満たさない場合には別の値を表示する関数です。COUNTIF関数は、指定条件に一致するセルの個数を返します。
書式は「=IF(条件,真の場合の値,偽の場合の値)」または「=COUNTIF(範囲, 検索条件)」です。
画像では、E列がH列に記録された名前と連動し、入金確認のE列に自動で〇が入力されます。

この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
AI活用の教科書
経理・人事・経営企画といった企業の基幹業務における具体的なユースケースをご紹介。
さらに、誰もが均質な成果を出せる「プロンプトのテンプレート化」や、安全なガバナンス構築など、個人利用から企業としての本格活用へステップアップするためのノウハウを凝縮しました。
請求業務50倍でも1名で対応!売上増加を支える経理効率化の秘訣
債権管理・請求業務効率化が必要と言われも日常業務に追われていて、なかなか改善に向けて動けないというご担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本ガイドでは、請求業務の効率化が必要なのか・効率化することで本業に集中することで得られるメリットを詳しくご紹介しています。
経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選
債権管理担当者や経理担当者がChat GPTをどのように活用できるか、主なアイデアを12選まとめた人気のガイドです。
プロンプトと出力内容も掲載しており、コピペで簡単に試すことも可能です。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
経理担当者向け!Excel関数集 まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。
新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
エクセルで入金消込を管理するメリット
エクセルで入金消込を管理する主なメリットは、低コストで管理できる点と管理方法をカスタマイズできる点です。エクセルさえあれば、低コストで管理できるため、取引数があまり多くない場合には特におすすめの方法と言えるでしょう。
低コストで管理ができる
エクセルは多くの企業に普及しているツールで、エクセルさえあれば、コストをかけずに 管理が行える点がメリットです。
エクセルの機能を活用することによって、膨大なデータでも効率よく低コストで管理できます。
管理しやすい方法にカスタマイズすることができる
エクセルでの管理は、関数によって範囲の絞り込みや条件式の設定が行えます。ニーズに応じた管理方法を構築することで、それぞれが管理しやすい方法にカスタマイズできる点がメリットです。エクセルはデータ処理が得意なため、必要なデータのみ抽出することで、ほかの用途にデータを活用できます。
エクセルで入金消込を管理するデメリット
エクセルで入金消込を管理する主なデメリットは、エクセルの管理が属人化してしまう点と自動化に関数やマクロの知識が必要になる点です。
エクセルの管理が属人化してしまう
エクセルで入金消込を管理すると、そのエクセルの管理が属人化してしまう可能性があります。属人化とは特定の社員が担当している業務の詳細について、当人以外では分からなくなる状態のことです。属人化を防ぐには、業務のフローの作成やノウハウ・ルールの共有などを行うとよいでしょう。
自動化するために関数やマクロの知識が必要
エクセルによって入金消込を自動化する場合、関数やマクロといった知識が必要になる点がデメリットです。普段からエクセルで関数やマクロを活用している人であれば、そこまで悩まずに活用できるかもしれませんが、普段あまり関数やマクロを活用していない人には難易度が高い作業となります。
専用システムの導入で自動化を検討しよう
エクセルでの入金消込の管理は、低コストでカスタマイズしやすい一方、属人化するリスクがあるうえに、専門知識が必要です。そこで、ここではエクセルを使用する以外の方法を紹介します。
クラウド会計システムを導入する
クラウド会計システムを導入すると、入金消込を自動化できます。多くの決済手段や決済代行サービスと提携しており、様々な決済データを集約できるのもメリットです。外部ソフトやサービスと連携できるシステムもあり、顧客データを管理しやすくなるでしょう。
入金消込自動化サービスを導入する
入金消込自動化サービスは、売掛金と入金のデータを自動で照合し、入金消込を行うサービスです。既存の会計システムと連動できるものや、請求業務そのものをカバーするものなど様々なサービスがあります。そのため、それぞれの目的に合ったサービスを選びやすい点がメリットです。
決済代行サービスを導入する
決済代行サービスは、様々な決済を代わりに行うサービスです。決済代行サービスを導入するメリットは、入金の確認が不要になる点です。自動化のみならず、クレジットカードやコンビニ支払など様々な決済方法に対応できる点もメリットでしょう。
エクセルなら低コストで入金消込を効率化・自動化できる
エクセルを活用すると、低コストで入金消込作業を効率化できます。取引数が少ないうちは、関数やマクロを活用した入金消込作業がおすすめです。しかし、取引数が増えてくると、管理に手間や時間がかかってしまいます。そのような場合は、専用システムの導入を検討するとよいでしょう。
【期間限定】会計ソフト移行で最大70万円ポイント還元!
オンプレミス型・インストール型をご利用の企業様へ。 移行作業をプロに任せる「導入支援サービス(サクセスプラン)」の費用相当額が、最大70万円分ポイント還元されるお得なキャンペーンを実施中です。
最後までこの記事をお読みの方に人気のガイド4選
最後に、ここまでこの記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。こちらもすべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
インボイス制度 徹底解説(2024/10最新版)
インボイス制度は施行後もさまざまな実務論点が浮上し、国税庁によるQ&Aの追加・改訂が続いています。これを受けて、「結局どうすればいいのか、わからなくなってしまった」という疑問の声も多く聞かれるようになりました。
そこで、インボイス制度を改めて整理し、実務上の落とし穴や対応のヒントまで網羅的に解説した最新資料を作成しました。問題なく制度対応できているかの確認や、新人社員向けの教育用など、様々な用途にご活用いただける充実の資料です。
電子帳簿保存法 徹底解説(2025年10月 最新版)
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
マネーフォワード クラウド請求書Plus サービス資料
マネーフォワード クラウド請求書Plusは、営業事務・経理担当者の請求業務をラクにするクラウド型請求書発行システムです。
作成した請求書はワンクリックで申請・承認・送付できます。一括操作も完備し、工数を削減できます。
マネーフォワード クラウド債権管理 サービス資料
マネーフォワード クラウド債権管理は、入金消込・債権残高管理から滞留督促管理まで、 広くカバーする特定業務特化型のクラウドサービスです。
他社の販売管理システムと連携して、消込部分のみでのご利用ももちろん可能です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
消込の関連記事
新着記事
-
# 会計・経理業務
【令和8年度税制改正】特定生産性向上設備等投資促進税制とは?活用するポイントを解説
特定生産性向上設備等投資促進税制とは、どのような制度? 経済産業大臣が認定した投資計画に基づき、大規模な国内設備投資に対して「即時償却」または「最大10%の税額控除」を認める投資減…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
中小企業経営強化税制を活用するには?令和8年度税制改正の変更点や注意点を解説
中小企業経営強化税制に関する令和8年度税制改正のポイントは? 中小企業経営強化税制とは、認定計画に基づき取得した設備の即時償却や最大10%の税額控除を認める優遇措置です。 期限: …
詳しくみる -
# 会計・経理業務
令和8年度税制改正大綱まとめ:基礎控除・178万円の壁・住宅ローン控除等を解説
令和8年度税制改正で何が変わる? 令和8年度税制改正は、所得税の負担軽減と住宅・投資支援を軸に家計と企業へ広く影響する改正です。 基礎控除62万円へ 課税最低限178万円へ 住宅ロ…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
マイカー通勤の非課税限度額はどう変わる?令和8年度税制改正のポイントと計算方法を解説
マイカー通勤の非課税限度額とは? マイカー通勤の非課税限度額は、片道距離で決まる通勤手当の非課税上限額です。 片道距離で月額判定 超過分は給与課税 令和8年度税制改正で65km以上…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
グローバル・ミニマム課税とは?制度概要と令和8年度税制改正の変更点を解説
グローバル・ミニマム課税とは? グローバル・ミニマム課税は、世界中の拠点に最低15%の税負担を求める国際的な課税ルールです。 対象: 年間総収入7.5億ユーロ以上の多国籍企業 仕組…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
オープンイノベーション促進税制を活用するには?令和8年度税制改正のポイントと最新制度内容を解説
オープンイノベーション促進税制とは、どのような制度ですか? 事業会社等がスタートアップの株式を新規取得した際、取得価額の25%を所得控除できる投資優遇措置です。 M&A型の…
詳しくみる
会計の注目テーマ
- 損益分岐点
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 決算報告書
- 財務分析
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理の仕事
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 勘定科目 交際費
- 法人の節税
- 法人税 節税
- 給付金
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 原価計算 棚卸資産評価
- 勘定科目 引当金
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 仕訳 仮勘定
- 仕訳 のれん
- 一括償却資産
- 工具器具備品
- 勘定科目 地代家賃
- リース取引
- 中小企業 業務課題
- 税理士
- 原価計算
- 軽減税率
- 簡易課税
- 法人税申告
- 税務調査
- 貸倒引当金
- 売掛金 会計処理
- 電子帳簿保存法
- 粉飾決算
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 会計ソフト 運用
- 利益
- 経理 効率化
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 勘定科目 負債
- 予算管理
- 勘定科目 流動資産
- 棚卸
- 資金繰り
- 会計システム
- 原価計算 売上原価
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店 経理
- 電子帳簿保存法 保存要件
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支計算書
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 仕訳 固定資産
- 消費税
- 借地権
- 役員報酬
- 中小企業
- 勘定科目 損害
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 仕訳 金融商品
- 決算
- 預金
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 仕訳 仕入
- 経費精算
- 経費精算 領収書
- 勘定科目 資産
- 原価計算 原価率
- 電子帳簿保存法 対応
- 電子帳簿保存法 対応 ケース別
- 減価償却 機械 設備
- 勘定科目 旅費交通費
- 旅費交通費
- 減価償却 少額資産
- 勘定科目 資本
- 小口現金
- 電子取引
- 勘定科目 固定資産 車両
- 個人事業主 経費 固定資産
- 勘定科目 固定資産 PC
- 勘定科目 固定資産 建物
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 連結納税
- 勘定科目 保険料
- 督促状
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- M&A 資本政策
- 決算公告
- 決算業務
- スキャナ保存
- 仕訳 経費
- 経費精算 効率化
- 債権
- 電子記録債権
- 売掛金回収
- 口座振替
- 確定申告 法人
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 決済代行
- 財務会計
- 小切手
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- 消費税 会計処理
- ファクタリング
- 償却資産
- 会計基準
- 法人税 関連税







.png)

