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  • 作成日 : 2019年10月10日
  • 更新日 : 2020年9月17日

試算表とは?作成方法、見方のポイント、決算書との違いを解説

試算表_作成

試算表は、仕訳や転記などの間違いを見つけるのに役立つほか、会社の利益や財務の状況などを確認するのにも役立ちます。
実は、ひとくちに試算表といっても、残高試算表、合計試算表、合計残高試算表と3つの種類があり、それぞれで作成方法や見方が異なります。
ここでは、3種類ある試算表について、それぞれの作成方法だけでなく、試算表と貸借対照表損益計算書など決算書との関係についても、詳しく解説します。

試算表とは

試算表は総勘定元帳から数字を転記して作るもので、仕訳や転記、計算上のミスなどがないかを確かめるために使われます。試算表には、下記の3種類があります。 

  • 合計試算表
  • 残高試算表
  • 合計残高試算表

それぞれ特徴は異なりますが、借方と貸方の数値が最終的に一致することは共通しており、一致しなかった場合は何らかのミスがあったと判断できます。

これらの試算表は、会社により月末、期末など決められたタイミングで作成され、間違いがないことを確認するために使われています。取引の数にかかわらず借方と貸方が必ず一致するので、間違いを早い段階でチェックできます。

会計での流れとしては下記のとおりです。

1.仕訳帳に記入
2.総勘定元帳に転記
3.試算表で確認

試算表の必要性

試算表は、仕訳や転記、計算上のミスなどがないかを確かめるために使われます。しかし、会社にとって、試算表の必要性はそれだけではありません。試算表は「決算書の作成」「経営改善」「金融機関からの融資」の3つに使うことができます。

  1. 決算書の作成
  2. 試算表は、毎月や毎年などの任意の一定期間で作成しますが、その一定期間の資産や負債、売上や経費、利益などが記載され、1年間の試算表から決算書を作成することができます。

  3. 経営改善
  4. 試算表を見ると、一定期間の経営状態や財務状況を確認することができます。そこで、自社の経営状態を確認し、経営戦略の作成や改善などに役立てることが可能です。

  5. 金融機関からの融資
  6. 銀行などの金融機関では、融資の申し込みがあると、企業の経営状態などを確認し、融資の可否や融資金額などを決定します。銀行で融資を受ける場合には、決算書や毎月の試算表の提出を求められます。

試算表を作成する時期

試算表を作る時期は会社によってさまざまです。決算前に一度だけ試算表を作成する会社、取引の多さによって月ごと、週ごとに試算表を作る会社などがありますが、早めに間違いに気づくためには、こまめに試算表を作り確かめるとよいでしょう。

また、試算表の主な目的は総勘定元帳の誤りを発見することですが、月次試算表を作ることで毎月のお金の流れを確認できるというメリットもあります。毎月の月次試算表をまとめることで、前月、前々月などのものと比べて、売上高、利益などの月々の変化をみることができます。

試算表の種類

合計試算表


合計試算表は、総勘定元帳から各勘定科目の借方合計と貸方合計をまとめたものです。合計試算表のメリットは、会社が一定期間に取引した合計額が把握できることです。

合計試算表の作り方

1.総勘定元帳の勘定科目の借方、貸方それぞれの合計額を計算する
2.合計試算表に転記する

合計試算表の見方とポイント
各勘定科目の借方合計、貸方合計がそれぞれ仕訳帳の借方合計、貸方合計と一致します。また、合計試算表の一番下の借方合計と貸方合計の数値が一致することで、ミスがなかったことを確認できます。

残高試算表


残高試算表は、総勘定元帳から勘定科目ごとに借方と貸方の合計を差し引きし、まとめたものをいいます。残高試算表のメリットは、3つの表の中で最もすっきりしていて見やすい点、決算時の精算表を作成する際に役立つ点などがあげられます。

残高試算表の作り方

1.勘定科目ごとに借方合計、貸方合計を計算する
2.借方合計、貸方合計を差し引きして残高を求める
3.残高試算表に転記する

残高試算表の見方とポイント
残高試算表も間違いがなければ、表の最下部にある借方残高、貸方残高の数値が一致するため、ミスの有無を確認できます。

合計残高試算表


合計残高試算表は、合計試算表と残高試算表を組み合わせて作られます。合計残高試算表のメリットは、合計試算表、残高試算表それぞれの良い面を取り入れている点ですが、2つの表を1つにまとめているため、表が大きくなってしまうというデメリットもあります。

合計残高試算表の作り方

1.勘定科目ごとに借方合計、貸方合計を計算する
2.借方合計、貸方合計を差し引きして残高を求める
3.1で求めた合計を合計試算表部分に、2で求めた残高を残高試算表の部分に転記する

合計残高試算表の見方とポイント
表の最下部にある借方合計と貸方合計、または借方残高と貸方残高のそれぞれが一致していれば、転記、計算等に間違いがなかったことを確認できます。

試算表と貸借対照表、損益計算書の関係性

試算表と貸借対照表、損益計算書では、記載されている科目が異なります。
試算表は、帳簿に記載されたすべての科目の借方、貸方の金額が記載される表です。一方、資産や負債などの貸借科目だけをまとめた表が貸借対照表、売上や経費などの損益科目だけをまとめた表が損益計算書です。どの科目を見たいかで、作成する表が異なります。
通常の決算では、試算表、貸借対照表、損益計算書をすべて作成します。

貸借対照表

貸借対照表は、月末や決算日など一定時点の会社の財政状況を表す報告書のことです。現金や預金などの「資産」、借入金未払金などの「負債」、資本金などの「純資産(資本)」の一定時点の残高を集計し、記載します。会社が資金をどのように調達し、どのように運用しているかを確認することができます。

損益計算書

損益計算書は、その企業における1か月や1年間など一定期間の収益性や成長性など、経営成績を示す報告書のことです。売上などの「収益」、仕入や経費などの「費用」、もうけを表す「純利益」の一定期間の金額を確認することができます。経営状況を確認できるほか、経営判断をするための情報を得ることができます。

マネーフォワード クラウド会計で試算表を作成する

マネーフォワードクラウド会計の残高試算表では、決算書出力前に貸借対照表と損益計算書が確認できます。ホーム画面の「会計帳簿」メニューから「残高試算表」を選択すると、残高試算表のページが表示されます。
残高試算表のページでは、ユーザーの希望に応じた次の表示設定をすることができます。ユーザーの見たい情報をすぐに表示させることが可能となっています。

  1. 表示期間(参照する期間)の設定
  2. 補助科目の表示/非表示の設定
  3. 消費税の税抜と税込の表示変更が可能
  4. 決算整理仕訳をする前とした後、決算整理仕訳に限定の表示切り替え
  5. 選択期間、補助科目指定、消費税、決算整理仕訳による検索

また、試算表を紙ベースで確認したい場合は、印刷用データの表示も可能です。印刷用に、貸借対照表と損益計算書をCSVファイルまたはPDFファイルで表示することができます。

マネーフォワードクラウド会計

まとめ

合計試算表、残高試算表、合計残高試算表と3種類の試算表を解説しました。それぞれに長所があるので、会社にあう試算表を利用し、経理上のミスがないかしっかり確認しましょう。

また、試算表を月ごと、週ごとなど決まった時期に作成することによって定期的に誤りをチェックするとともに、お金の流れも確認するとよいでしょう。※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

【監修】マネーフォワード クラウド会計

会計ソフトの「マネーフォワード クラウド会計」がお役立ち情報を提供します。「マネーフォワード クラウド会計」は取引入力と仕訳の自動化で作業時間の大幅削減を可能にします。無料で始められてMacにも対応のクラウド型会計ソフトです。

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