- 更新日 : 2025年4月23日
ゴルフで経費にできるものは?仕訳と勘定科目まとめ
状況によってはゴルフコンペに要した費用を経費に含めることが可能です。事業と関わりがあると明確に説明できる場合のみ経費算入できます。取引先がいないゴルフコンペは営業活動ではないため、プライベートの付き合いとみなされ原則経費対象外です。経費にできるものとできないものを紹介し、確定申告時の注意点も解説します。
ゴルフで経費にできるもの
自社の従業員だけでなく取引先も参加する接待ゴルフの場合、プレーに要した費用を経費に算入できます。取引先がいるかどうかが重要なため、従業員同士でプレーしただけでは、経費として認められません。経費にいれる基準は、事業との関連性があるかどうかです。
取引先が参加するゴルフコンペは一種の営業活動と捉えられるため、事業との関係を有します。ゴルフコンペにかかる費用は、プレー代以外にも景品代を経費に入れられます。その他の経費にできるゴルフの費用は、以下の通りです。
- ゴルフ場の年会費
- 交通費
- 飲食費
- ゴルフクラブ購入費
ゴルフ場の年会費
ゴルフ場の年会費とは、会員権を購入した月から請求される費用です。初年度の入会時は、年会費を12で割って月数に応じた金額を支払うのが一般的です。ゴルフ場の年会費は会計処理の方法によって、経費算入の可否が異なります。
具体的には入会金を資産として処理している場合に限り、経費計上が可能です。一方、給与として処理している場合、特定の役職者に対する給料とみなされるため、経費には含められません。
また、勘定科目にも注意が必要です。年会費は「諸会費」では処理せず「交際費」で処理を行わなくてはいけません。
仕訳例)ゴルフ場の年会費20万円を現金で支払った
| 摘要 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 交際費 | 200,000円 | 現金 | 200,000円 | ゴルフ年会費 |
交通費
ゴルフ場の行き来に要した交通費(ガソリン代や高速代、電車代)も、ゴルフ接待の一部とみなされるため、経費に含めることが可能です。
自社が主催したのか取引先が主催したのか、開催主体によって使用する勘定科目が異なります。自社主催の場合「交際費」、他社開催の場合「旅費交通費」を使用します。
他社の接待に参加するための費用は、自分たちが接待の主体となるわけではないため、交際費の使用は適切ではありません。
仕訳例)自社主催のゴルフコンペに行くためのガソリン代5,000円を現金で支払った
| 摘要 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 交際費 | 5,000円 | 現金 | 5,000円 | ゴルフコンペ ガソリン代 |
仕訳例)取引先主催のゴルフコンペに行くためのタクシー代5,000円を現金で支払った
| 摘要 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 旅費交通費 | 5,000円 | 現金 | 5,000円 | ゴルフコンペ タクシー代 |
飲食費
ゴルフ場で飲食した場合、もしくはゴルフ場から帰る際に取引先と飲食をしたときにかかる費用は、経費算入が可能です。
接待であると捉えられるため、飲食費でありながら「交際費」で処理することに注意しましょう。交際費は企業会計上、原則損金には含められませんが、一人あたり5,000円以下の場合は例外的に損金算入が可能です。
ゴルフの飲食代は、上記例外の対象外と考えられています。少しややこしいですが、ゴルフの場合5,000円以下の飲食代も損金にはならないと捉えましょう。
仕訳例)ゴルフコンペの会場で取引先との飲食費10,000円を支払った場合
| 摘要 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 交際費 | 10,000円 | 現金 | 10,000円 | ゴルフコンペ 飲食代 |
ゴルフクラブ購入費
接待ゴルフ以外には使用しないという条件でゴルフクラブを購入した場合、購入費を経費に算入できるかもしれません。ゴルフクラブはプライベートでも使用する可能性があるため、業務上必要なアイテムであることを証明する必要があります。
クラブを会社で保管していて、接退の際に社員の誰もが利用できるといった条件を満たしていれば、経費に認められる可能性があります。ただし、個人宅で保管する場合は、事業用とプライベート用の明確な区分が難しいため、経費として認められない可能性が高いです。
仕訳例)会社用のゴルフクラブ15,000円を事業用の現金で購入した
| 摘要 | ||||
|---|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 15,000円 | 現金 | 15,000円 | ゴルフクラブ購入費 |
ゴルフで経費にできないもの
- 自社のみでゴルフラウンドを巡った場合の費用
- ゴルフレッスンの費用
- 個人的な使途でゴルフ用品を購入したときの費用
- ゴルフ保険
経費として認められるのは、売上や利益を生じるために必要なものに限られます。取引先がいなければ利益との関係はないので、自社のみでラウンドを巡った場合の費用は対象外です。
プライベートとまたがる費用も、原則経費の対象から除かれます。たとえば、私的な練習や部品購入代などは経費に算入できません。
プレーや練習中の偶発的な事故の損害を補償するゴルフ保険の保険料も、基本的には経費には含めないことが一般的です。ゴルフコンペは通常の業務とは性質が異なるため、最中にケガをしても業務中といえないことがおもな理由です。保険金の受取人が会社になっている場合も、経費算入は認められないでしょう。
ゴルフで必要経費を計上する際の注意点
まず、税務署からの指摘を防ぐために、記録をしっかりと残しておくことが重要です。一緒にラウンドした人の企業名や名前、日付をきちんと記録しておきましょう。
記録は詳細であればあるほど、信憑性が増します。記載内容が具体的なら思い出しやすいため、税務署から問い合わせを受けても、納得感のある説明ができるでしょう。
事業用だと明確に説明できない費用は、経費算入しないほうが無難です。プライベートにまたがる項目は、経費から除外しましょう。
ゴルフクラブ代は税理士の間でも意見が分かれるため、事業用だと明確な説明が難しければ外すべきです。
ゴルフは経費にできるものとできないものの区別に注意
ゴルフに関する費用は、経費に入れてもよいか判断しにくいのが特徴です。ゴルフコンペの開催費用は、取引先も参加した場合にのみ経費算入が可能です。
ゴルフコンペ費用以外にも、飲食代や交通費、会員権の入会費も経費として計上できます。従業員同士でコンペに参加した場合や、プライベートな費用は経費算入不可です。コーチをつけての練習代や個人的な使途でのゴルフ用品代、ゴルフ保険の保険料も経費計上はできません。
よくある質問
ゴルフで経費にできるのはどんなもの?
「取引先が参加したゴルフコンペのプレー費」「年会費」「交通費」「飲食費」などが代表的です。詳しくはこちらをご覧ください。
ゴルフで経費にできないのはどんなもの?
「自社のみのゴルフコンペの費用」「ゴルフレッスンの費用」「部品の購入費」「ゴルフ保険」などが代表的です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
生命保険料の勘定科目は?個人事業主と法人で異なる?保険金や解約返戻金についても解説!
生命保険とは、人の生死や病気のリスクに関わる保険を指します。生命保険は個人で契約できるほか、法人も契約することができます。では、個人事業主や法人が生命保険料を支払った場合や保険金を受け取った場合は、どのように処理するべきなのでしょうか。この…
詳しくみる預金出納帳の書き方について
複式簿記において重要な「預金出納帳」とは、金融機関の口座別に入金・出金のすべてを記録していくための帳簿です。 ここでは、預金出納帳の役割、預金出納帳の書き方について解説します。特に、預金出納帳の書き方については、金融機関別や預金種類別など複…
詳しくみる仮受金はなぜ負債なのか?理由や仕訳例をわかりやすく解説
不明な入金を処理する「仮受金(かりうけきん)」は、資産・負債・純資産・収益・費用のうち、負債に該当します。なぜ入金のあった金額であるにもかかわらず、仮受金は負債に分類されるのでしょうか。仮受金が負債になる理由や仮受金が負債に残ったままになる…
詳しくみる賃貸保証料を仕訳する際の勘定科目は?計算方法を解説
賃貸保証料は物件を借りる際に、家賃が支払えない場合に備えて保証会社に対して拠出する費用です。保証会社が未払い家賃を立て替えてくれるので、万が一支払いが滞ったときでもトラブルなく物件利用を継続できます。 事業用の物件を借りた場合の賃貸保証料は…
詳しくみる会社分割の仕訳とは?新設・吸収分割の例や税務処理をわかりやすく解説
会社分割は、事業を切り出して別の会社に引き継がせる組織再編の方法で、事業承継やグループ再編などで活用されています。 ただし、税務上、会社分割の内容は「適格」か「非適格」かの判定が必要になり、会計処理も大きく変わります。さらに、承継会社と分割…
詳しくみる前払金の仕訳例と前払費用との使い分けを解説
「前払金(まえばらいきん)」や「前渡金(まえわたしきん)」とは、購入した商品やサービスなどの代金について、その一部のみを支払った際の仕訳に使う勘定科目です。 事業を営む上では欠かせない勘定科目の一つですが、ほかにも「前払費用」や「売掛金」「…
詳しくみる