- 更新日 : 2026年4月22日
補助元帳と補助記入帳の役割とは?
複式簿記における補助簿併用制は、「主要簿」と「補助簿」で構成されています。また、補助簿には、「補助元帳」と「補助記入帳」があります。
どちらも任意帳簿で義務付けられているものではなく、必要に応じて作成するものです。
ここでは、補助元帳や補助記入帳にはどのような役割があり、なぜ必要なのかを説明します。さらに、主要簿である仕訳帳や総勘定元帳との関係についても補足します。
主要簿と補助簿について
複式簿記には、補助簿併用制という帳簿体系があります。補助簿併用制は、主要簿と補助簿で構成されています。主要簿は、仕訳帳と総勘定元帳のことです。
補助簿は、補助簿ごとに定めた取引や勘定についての内訳や明細を明らかにして、主要簿を補う役割を持っています。
そこで「マネーフォワード クラウド会計」では、初めての法人決算や、税理士に依頼せず自分で法人決算を行おうと考えている方向けに、「自分で法人決算!決算書の作り方ガイド」を用意しています。
※当資料は、専門家なしでの決算書作成を推奨している趣旨ではありません。ご自身での決算書作成が不安な場合は、専門家にご相談ください。
補助簿の種類
補助簿には、補助元帳と補助記入帳があり、必要に応じて作成します。
補助元帳とは
補助元帳とは、特定の勘定についての明細を記録した帳簿です。具体的には、以下のようなものがあります。
・売掛金元帳(売掛金勘定を、得意先ごとに分類して記帳したもの。得意先元帳ともいう)
・買掛金元帳(買掛金勘定を、仕入先ごとに分類して記帳したもの。仕入先元帳ともいう)
これらの補助元帳は、勘定科目ごとに複数の帳簿を作成する可能性が高くなります。例えば、商品有高帳は商品の種類ごとに、売掛金元帳は得意先ごとに、買掛金元帳は仕入先ごとに1冊ずつ用意します。
補助記入帳とは
補助記入帳とは、取引が発生したら、日付を追いつつ、詳細を記入した帳簿です。具体的には、以下のようなものがあります。
・当座預金出納帳(当座預金勘定の取引の明細を記帳したもの)
・小口現金出納帳(小口現金勘定の取引の明細を記帳したもの)
・仕入帳(仕入勘定の取引の明細を記帳したもの)
・売上帳(売上勘定の取引の明細を記帳したもの)
・受取手形記入帳(受取手形勘定における取引の増減明細を記帳したもの)
・支払手形記入帳(支払手形勘定における取引の増減明細を記帳したもの)
勘定科目ごとに複数になる補助元帳に対し、補助記入帳は勘定科目につき1冊だけです。
主要簿と補助簿の関係とは?
取引が発生したら、最初に、その内容は補助記入帳に書き込まれます。ただし、補助記入帳に記載のない勘定項目は、直接、仕訳帳に書き込まれます。
補助記入帳に記入された内容は、その後、仕訳帳に記帳されます。最後に、仕訳帳から総勘定元帳と補助元帳に転記されます。
補助元帳のなかでも、商品有高帳については補助記入帳から個別に転記されることがあります。
(主要簿と補助簿の関係図)

補助元帳の必要性とは?
取引の発生順にその明細を記した補助記入表は、仕訳帳を補っているのに対して、特定の勘定についての明細を記した補助元帳は、勘定ごとにすべての取引を記録する総勘定元帳を補うものとして機能しています。
例えば、「ある会社に、どのぐらいの売掛金があったか」を知りたいとき、総勘定元帳を見てもすぐには分かりません。
補助元帳である売掛金元帳があれば、得意先ごとに売掛金の増減が分かるようになっているので、集計をする手間などが省略できるのです。
つまり、補助元帳は自社の商品の在庫、取引先の債権や債務などを管理するのに役立つのです。
このように、補助簿である補助元帳と補助記入帳は、主要簿である仕訳帳や総勘定元帳を補って、企業の経営状況を早く詳しく把握する役割を持っています。
複式簿記を理解するために、補助元帳と補助記入帳について正しい知識を身につけておきましょう。
補助元帳のテンプレートを活用しましょう!
補助元帳を作成する際は、エクセルのテンプレートなどの利用が便利です。以下のページから補助元帳のエクセルテンプレートを無料でダウンロードできますので、ご活用ください。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
電子帳簿保存法 徹底解説(2025年10月 最新版)
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
インボイス制度 徹底解説(2026年2月最新版)
インボイス制度は施行後もさまざまな実務論点が浮上し、国税庁によるQ&Aの追加・改訂が続いています。これを受けて、「結局どうすればいいのか、わからなくなってしまった」という疑問の声も多く聞かれるようになりました。
そこで、インボイス制度を改めて整理し、実務上の落とし穴や対応のヒントまで網羅的に解説した最新資料を作成しました。問題なく制度対応できているかの確認や、新人社員向けの教育用など、様々な用途にご活用いただける充実の資料です。
マネーフォワード クラウド会計Plus サービス資料
マネーフォワード クラウド会計Plusは、データの自動取得、自動仕訳、自動学習の3つの自動化で経理業務が効率化できる会計ソフトです。
仕訳承認フローや業務分担にあわせた詳細な権限設定が可能で、内部統制を強化したい企業におすすめです。
マネーフォワード クラウド経費 サービス資料
マネーフォワード クラウド経費を利用すると、申請者も承認者も経費精算処理の時間が削減でき、ペーパーレスでテレワークも可能に。
経理業務はチェック業務や仕訳連携・振込業務の効率化が実現でき、一連の流れがリモートで運用できます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
-
# 勘定科目・仕訳
社債利息とはどんな勘定科目?仕訳から解説
社債利息は、会社が発行した社債の利息などに関する勘定科目です。社債利息に関連してどのような会計処理が必要になるのか、社債利息に関連のある仕訳や社債利息の税率、社債利息の納税方法につ…
詳しくみる -
# 勘定科目・仕訳
委託買付と受託買付を仕訳から解説
「委託買付」は、手数料を支払って他者に商品の購入を委託することを指します。一方の「受託買付」は、商品の購入を委託された受託者側からみた場合の買付業務のことを指します。立場が異なるた…
詳しくみる -
# 勘定科目・仕訳
収入印紙を買ったときの勘定科目は何を使えばいい?
この記事では、収入印紙を買ったときの会計処理で、一般的にどの勘定科目を使えばよいかについてお伝えします。 収入印紙をすぐに文書に貼って使用するのか、しばらく手元においておくのか、そ…
詳しくみる -
# 勘定科目・仕訳
受取手数料とはどんな勘定科目?仕訳まで解説
受取手数料は、事業者が本来の業務外で取引相手などから受け取った手数料を示す勘定科目です。手数料による収入が主な事業の場合は、受取手数料の勘定科目を使用しない点に注意が必要です。この…
詳しくみる -
# 勘定科目・仕訳
出金伝票とは?領収書なしでの経費処理の仕方や書き方・使い方を解説
出金伝票とは「出金」の名前のとおり、企業から現金が出ていく取引を記録するための書類です。経理作業の効率化につながったり、税務署から調査が入ったときの対応用に使えたりと、非常に役立ち…
詳しくみる -
# 勘定科目・仕訳
電子マネーの仕訳に使う勘定科目まとめ
確定申告の段階で「どの勘定科目を使えばいいの?」とならずに済むよう、電子マネーによる支払いや売上、チャージの管理や取り扱いも、しっかり理解しておきたいものです。 ここでは、電子マネ…
詳しくみる
会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 管理会計
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 領収書 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引




