• 作成日 : 2024年11月19日

【電子帳簿保存法の対象】Amazon領収書の保存方法を解説

電子帳簿保存法に対応した、Amazonの領収書の電子保存方法がわからない」と悩んでいませんか?

2022年の電子帳簿保存法の改正により、電子取引で授受した電子データはそのまま電子データで保存することが義務付けられました。よって、Amazon領収書は書面に印刷して保存せず、電子データのまま保存する必要があります。

本記事では、電子帳簿保存法にもとづくAmazon領収書の取り扱い方法を解説します。記事を最後まで読むと、Amazonの領収書を適切に保管・管理できるようになるでしょう。

Amazon領収書は電子帳簿保存法の対象

Amazon領収書は電子帳簿保存法の対象です。インターネット媒体を通じて取引相手と授受した領収書などの電子データは、そのまま保存しなければなりません。

電子帳簿保存法における電子データの保存方法は、以下のとおりです。

  • 電子帳簿等保存法
  • スキャナ保存
  • 電子取引

Amazon領収書は「電子取引」データ保存に区分されます。書面に印刷して保存せず、電子データのままの保存が必要です。

商品を受け取る際に紙の領収書が入っている場合は、紙のまま保存して問題ありません。

関連記事:電子帳簿保存法に導入対応しないとどうなる?罰則・リスクや違反事例を解説

Amazon領収書の具体的な保存方法

ここではAmazonのWebサイトから領収書を保存する方法を、実際のAmazonの画面を交えながら解説します。

保存する手順は、Amazonサイトで自身のアカウントにログインしたら領収書をスクリーンショットし、またはPDFで保存するだけで取得可能です。

Amazon領収書を表示する方法3ステップ

Amazonサイトのトップ画面から、領収書が表示される画面へ移る方法を3ステップで紹介します。

  1. Amazonトップ画面の「注文履歴」をクリック
  2. 領収書を表示したい商品の「領収書等」から「領収書/購入明細書」をクリック
  3. 領収書の表示

①Amazonトップ画面の「注文履歴」をクリック

アカウントにログインしたら、Amazonトップ画面右上の「注文履歴」をクリックしましょう。

Amazon領収書を表示する方法1

②領収書を表示したい商品の「領収書等」から「領収書/購入明細書」をクリック

「注文履歴」をクリックすると、過去に注文した商品の一覧が表示されます。その中から、領収書を表示したい注文の「領収書等」から「領収書/購入明細書」を選択しましょう。Amazon領収書を表示する方法2

③領収書の表示

注文した商品の領収書を表示できました。

Amazon領収書を表示する方法3

領収書の保存形式2つ

表示された領収書を保存する方法を解説します。保存方法は、以下2つのパターンです。

  1. PDFで保存する
  2. スクリーンショットで保存する

なお、国税庁の電子帳簿保存法に関するサイトでは「マイページで領収書が確認できるなら、ダウンロードせずにそのままでもよい」とされています。保存要件の「検索機能の確保」を満たすため、パソコン上に保存する方法もおさえておきましょう。

参考:電子帳簿保存法一問一答|国税庁

①PDFで保存

領収書が表示された画面で、右クリックでメニューを表示し、「印刷」を選択します。以下のショートカット機能の利用も可能です。

  • Windows:[Ctrl]+[P]
  • Mac:[command]+[P]

次に印刷の設定ページにある送信先を「PDFに保存」に変更し、最後に保存ボタンを押して保存場所を指定すれば、Amazon領収書をPDF形式で保存できます。

②スクリーンショット機能で保存

保存したい領収書を表示した画面で保存したい範囲を指定してスクリーンショットし、保存した画像を社内のフォルダやパソコン上で管理します。PCでのスクリーンショット方法は以下のとおりです。

  • Windows:[Windows]+[shift]+[S]キー
  • Mac:[shift]+[command]+[4]キー

マネーフォワードクラウド会計「証憑自動取得」機能を活用

保存作業を効率よく行うために、自動で検索要件を満たせる証憑収集・保管システムを利用しましょう。

PDF・スクリーンショットの保存件数が多いと、「取引年月日」や「金額」を入力する作業に手間と時間がかかります。

電子領収書・請求書の証憑データを自動で取り込んでくれるシステムを導入すれば、経理担当者の多大な労力が削減され、他の業務に時間を使えるでしょう。

関連記事:データ連携による明細取得時に証憑データを取得できるようになりました

Amazon電子領収書の注意点2つ

Amazonで領収書を発行するときは、以下2つの点について注意しましょう。

  1. 領収書を発行できない支払い方法がある
  2. 領収書を発行できないケースがある

①領収書を発行できない支払い方法がある

買い物をしたときの支払い方法によって、Amazon領収書を発行できないケースがあります。

領収証を発行できない支払い方法領収書の代替え
  • コンビニ払い
  • ATM払い
  • ネットバンキング払い
  • 電子マネー払い
代金引換配送会社が発行した領収書
請求書払い(Amazonビジネス)銀行振込の控え

引用:Amazon.co.jp|領収書

Amazonサイト内で領収書を発行できなくても、代替手段が存在します。事業でAmazonを利用している方は、支払い方法による領収書の取り扱いの違いにも着目して決済してください。

②領収書を発行できないケースがある

Amazonでは領収書を発行できないケースとして、以下2つを紹介しています。

  • 注文品が未発送
  • Prime Try Before You Buyでの注文

引用:Amazon|領収書を印刷できない理由

Amazonでは商品の発送され、支払いが実行されたタイミングで領収書が表示されます。未発送のときは領収書が表示されないので注意してください。

また、気になる商品を試着して欲しい商品はそのまま購入できる「Prime Try Before You Buy※」では、以下のタイミングで領収書が発行されます。

  • 購入手続きの完了時点
  • 7日間の使用期間の終了時点

商品を購入しないと領収証は発行されないのが特徴です。

「証憑自動取得」機能を活用し、Amazon領収書を電子保存しよう

Amazon領収書は電子帳簿保存法に対応した状態で保存する必要があります。「検索機能の確保」をするためにもっともおすすめの方法は、電子帳簿保存法に対応したシステムの利用です。

システムを導入すれば、何百枚もの領収書を「取引年月日」や「金額」を経理担当者が直接入力する必要がなくなります。

業務の効率化をはかるために「証憑自動取得」機能を活用してみてはいかがでしょうか。

関連記事:データ連携による明細取得時に証憑データを取得できるようになりました


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