• 更新日 : 2021年6月11日

【法人向け】会計ソフトの基本機能を一覧で解説!企業会計に必須

【法人向け】会計ソフトの基本機能を一覧で解説!企業会計に必須

経理業務の効率化、資金繰りや経営戦略の上で、会計ソフトはほぼ必須なツールとなっています。法人成りや事業拡大にともない会計ソフトの導入を検討している、あるいは現在使っている会計ソフトから多機能なソフトへの乗り換えを検討しているといったケースもあるでしょう。
会計ソフトで何ができるのか、基本的な機能を解説した上で、企業会計におすすめの会計ソフト、マネーフォワード「クラウド会計」の機能と特徴を紹介します。

会計ソフトの基本機能

多くの企業が会計ソフトを利用するのは、経理業務の効率化などが図れるためです。経理業務の効率化は、会計ソフトのもつさまざまな機能によって実現しています。会計ソフトは基本的にどのような機能をもっているのか、紹介します。

伝票入力(仕訳入力)

会計ソフトの基本機能のうち、会計ソフトの利用者が日常的に利用することになる機能が「伝票入力(仕訳入力)」です。伝票入力は、振替伝票、入金伝票、出金伝票といった伝票作成を会計ソフト上で行う機能です。多くの会計ソフトが振替伝票形式に統一されており、借方(右側)と貸方(左側)それぞれに勘定科目と金額を入力し、仕訳を登録します。仕訳入力に関しては、読み込んだデータから自動的に仕訳を提案・作成してくれる会計ソフトもあります。

帳簿作成

紙ベースで処理を行っている場合、伝票作成後、仕訳を総勘定元帳などの帳簿に転記する作業が必要です。会計ソフトのほとんどは、伝票入力と帳簿作成がシステム上ひもづけられていますので、伝票入力により、自動的に総勘定元帳や現金出納帳などの必要な帳簿が作成できます。

入金管理

入金管理は、売掛金などの債権管理を行う機能です。請求書と連携して売上債権に追加する機能、売上債権の回収消込の機能、回収予定や遅延を確認できる機能、売上債権をレポートで確認できる機能など、会計ソフトによって使える機能は異なります。

支払管理

支払管理とは、買掛金を中心とした債務管理を行う機能です。請求書と連携して仕入債務に追加する機能、請求書から仕訳を作成する機能、支払予定日を確認できる機能、支払時に必要な振込データを作成する機能などがあります。会計ソフトによって、支払管理の充実度や機能はさまざまです。支払いが問題なく行われているかは、取引先との信頼にも関わることであるため、支払管理は重要な機能のひとつといえます。

経営分析

企業の決算書は、企業内部で経営状況を分析するにも重要な資料です。会計ソフトには、経営分析に関わる指標を自動で計算し、表示してくれるものもあります。ただし、経営分析機能がある場合でも、標準的に備わっている機能は多くないため、本格的に経営分析を行う場合は、外部の経営分析ソフトと連携して使用できる会計ソフトが便利です。

資金管理

収益が上っても入金は先など、企業の収益と費用の認識は、実際のお金の出入りとズレが生じることがあります。決算書上は健全そうに見えても、資金繰りが悪くなることがあるのは、収益と費用、入金と出金の時期が一致しないためです。決算書上では資金繰りがなかなか読み取れないことから、資金繰りを確認するためには別途、資金管理も必要です。会計ソフトには、資金管理を円滑にするために、キャッシュフローが確認できるものもあります。

予実管理

予実管理は、予算と実行結果を管理するための機能です。例えば、売上について目標を立て、目標のどれくらいを達成できたか、企業の経営成果(収益)や経営努力(費用)を測るのに便利な機能です。会計ソフトに標準的に備わっているわけではありませんが、金融機関から資金を調達する際の事業計画書の作成にも役立つ機能であるため、搭載されていると便利です。

決算書作成

多くの会計ソフトには、貸借対照表損益計算書などの、決算書の作成機能があります。決算書の数値が入る部分は、各勘定科目から自動的に集計が行われ、決算書に自動で入力まで行われるものが多いです。決算書は、企業会計において、利害関係者への開示、金融機関からの資金調達、社内での経営分析などに使われる重要な資料です。自動入力機能があれば、簡単に決算書を作成でき、必要なときには出力することも可能です。

税務申告

法人向けに関しては、個人向けと違って、税務申告までカバーしている会計ソフトは多くありません。それでも、例えば消費税集計などといった税務申告で参考になる資料を自動で作成してくれる機能をもつ会計ソフトもあります。

固定資産管理

適切に会計処理を行うには、所有する固定資産を把握するだけでなく、減価償却が適切に行われるよう、管理する必要があります。会計ソフトの固定資産管理は、減価償却費の自動計算や仕訳を含め、固定資産を会計処理と連動させ、管理するための機能です。固定資産管理機能を使えば、固定資産台帳も作成できます。
なお、固定資産台帳とは、決算に関連する書類で、所有する資産の名称や減価償却の方法のほか、残高や減価償却の累計、取得日など、固定資産の詳細が記載されたものです。

データ連携

会計ソフトの中には、データ連携が可能なものがあります。データ連携を行えば、銀行口座残高や取引の自動取得、クレジットカード利用履歴の自動取得など、会計ソフトの中にデータを取り込むことが可能です。金額が自動取得されるため、入力ミスを減らせますし、簡単に仕訳を登録することができます。また、データ以外にも、請求書作成ソフトなどといったほかのソフトと連携することで、仕訳を自動作成してくる機能が搭載されているものもあります。

データバックアップ

使用しているデバイスが故障してデータが見られなくなることを防ぐために、登録した仕訳やデータをバックアップする機能が会計ソフトには搭載されています。インストール型の会計ソフトは都度バックアップ処理を行う必要がありますが、クラウド型の会計ソフトは自動的にバックアップが行われるため、万が一の際に有効です。

マネーフォワード クラウド会計の機能の特徴

会計ソフトの導入、あるいは乗り換えを考えているなら、マネーフォワードのクラウド型会計ソフト「クラウド会計」がおすすめです。クラウド会計には、以下のような特徴的な機能が備わっており、経理業務の効率化や分析に役立ちます。

明細データの自動取得

マネーフォワードのクラウド会計の特徴のひとつは、さまざまなデータと連携でき、データを自動的に取得できることです。銀行口座やクレジットカードと連携してデータを取得できる会計ソフトは増えてきましたが、クラウド会計ではもっと幅広いデータとの連携ができます。キャッシュレス実店舗決済、POSシステム、クラウドソーシングなどとも連携してデータの取得が可能です(2020年5月29日時点で2,400以上の金融サービスと連携に対応)。データ連携により金額が自動取得されますので、入力によるミスを軽減できます。

仕訳の自動化

自動取得したデータについて、クラウド会計が仕訳を自動的に提案してくれる機能も便利です。自動提案により、すでに勘定科目が入力された状態になっていますので、科目に誤りがなければそのまま登録するだけで仕訳が終わります。仕訳の自動化については、AIによる学習機能が搭載されており、仕訳を行う度に精度が向上していくのが特徴です。自動化がうまく機能すれば仕訳入力の手間を省け、経理業務を大幅にカットできます。

レポートの自動生成

マネーフォワードのクラウド会計には、日々の仕訳データをもとに、自動で集計をし、レポートを自動で作成してくれる機能があります。クラウド会計で作成できるのは、例えば以下のようなレポートです。

  • キャッシュフローレポート:現金及び預金の科目を集計して推移をグラフで表示
  • 収益レポート:取引先の内訳や月次推移などをグラフで表示
  • 費用レポート:円グラフで費用の内訳を表示、月次推移を表示
  • 得意先レポート:売掛金の補助科目に得意先を設定することで売掛金を管理
  • 仕入先レポート:買掛金の補助科目に仕入先を設定することで買掛金を管理

このように、資金管理や支払管理、財務分析に役立つレポートを自動で作成できます。財務指標(β)では労働生産性など財務分析も可能で、今後活用できるレポートの充実度にも期待がもてます。

他会計ソフトからの乗り換えが容易

会計ソフトの乗り換えでネックになるのが、データの移行です。その点、マネーフォワードのクラウド会計は、さまざまな会計ソフトはもちろん、エクセルからの乗り換えにも対応しています。データのインポート機能を使うことで、簡単にデータの引き継ぎができます。

マネーフォワード クラウド会計で作成できる帳票

マネーフォワードのクラウド会計では、さまざまな帳票が作成できます。具体的にどのような帳票が作れるのか、帳票の種類を紹介します。

仕訳帳

登録した仕訳を日付順に並べた帳票です。すべての仕訳と金額、取引ナンバーなどが記載されます。

現預金出納帳

現金や預金の推移、残高を確認するための帳票です。現金を選択して表示した場合、現金の入金や出金に関わる取引と現金の残高が表示されます。

総勘定元帳

総勘定元帳は、勘定科目ごとの取引を集めた帳票です。各勘定科目の相手科目と摘要、金額、残高を確認できます。

補助元帳

補助元帳は、特定の勘定科目について明細を確認したいときに役立つ帳票です。会計ソフトで補助科目を設定しているときに利用できます。例えば、売掛金に取引先名で補助科目を設定している場合、取引先ごとに売掛金の動きや残高を確認することが可能です。

残高試算表

残高試算表は、科目の残高を一覧にしたものです。決算書を出力する前の、貸借対照表や損益計算書を確認できます。

前期比較

前期と比べてどれくらいの増減があったか、全体の科目の構成比はどのようになっているか、クラウド会計では前期比較の機能も利用できます。前期の同時期との比較が数値ですぐにわかるようになっているため、仕訳の漏れや誤りの確認、財務分析に便利です。

月次推移表

貸借対照表や損益計算書を、月別に表示した推移表です。月単位で、収益や費用の推移、財政状態の変化を確認できます。

四半期推移表

事業年度を4つに分けたときの、四半期ごとのデータと推移を確認できます。

半期推移表

事業年度を上半期と下半期に分割して、決算までの推移を確認できます。

決算書

貸借対照表や損益計算書をはじめ、販売費及び一般管理費内訳書(製品を製造しているときは製造原価報告書)、株主資本等変動計算書、個別注記表など、決算書類一式を作成できます。なお、法人の確定申告書の提出用には対応していません。

固定資産台帳

取得した固定資産について、必要事項を記入することで、固定資産台帳を作成できます。償却方法や耐用年数については、登録の際に参考値が表示されるので便利です。固定資産台帳に登録することによって、入力内容をもとに、自動的に減価償却費の仕訳が作成できるようになります。

消費税集計

仕訳の税区分をもとに消費税額を集計したものです。免税事業者以外の法人が使える機能で、勘定科目別、税区分別での集計ができます。消費税の申告で活用できる資料です。

各帳票のサンプルは、「作成できる帳票・レポート」でダウンロードできます。

企業会計は便利な会計ソフトで

ここまで紹介したように、会計ソフトにはさまざまな機能が備わっています。どの機能も、経理業務を効率化できる魅力的なものです。
しかし、この記事で取り上げた機能がすべて備わっているわけではなく、会計ソフトごとに特色があり、機能も多少異なります。業務効率をよくしてくれるような、企業に合った会計ソフトを選択することが重要です。
業務効率化という点では、データ連携の幅が広く、自動仕訳にも対応しているマネーフォワードのクラウド会計が便利です。

よくある質問

会計ソフトの基本機能は?

最も使用機会が多いであろう伝票入力にはじまり、帳簿作成、入金管理、支払管理など様々な機能があります。詳しくはこちらをご覧ください。

マネーフォワード クラウド会計の機能の特徴は?

明細データの自動取得や仕訳の自動化、レポートの自動生成など、経理業務の効率化や分析に役立つ特徴的な機能が備わっています。詳しくはこちらをご覧ください。

マネーフォワード クラウド会計で作成できる帳票は?

仕訳帳、現預金出納帳、総勘定元帳、補助元帳など様々な帳票が作成可能です。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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