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  • 更新日 : 2021年5月11日

約定日とは?申込日・受渡日との違いや基準を解説

約定日(やくじょうび)、受渡日(うけわたしび)、申込日など日付に関する用語については、わかっているようでも案外あやふやな部分があるかもしれません。特に金融商品に関係するものは特殊な使い方をします。これらの日付の違いや基準となる考え方を整理しておきましょう。

約定日

約定日とは、
1) 契約で定められた日
2) 金融市場などで有価証券の売買が成立した日

のことをいいます。
もともと「約定」とは、当事者間の任意の合意により一定事項について取り決めることですが、特に金額、利率、期間などについて数量で示される事項についての取り決めに使われることが多い用語です。

株式取引の場合、売り注文や買い注文をしても応えてくれる相手がいないと取引はできません。そのため、買い手と売り手、双方の条件が一致し、取引が成立した状態を「約定」といいます。
したがって「約定日」とは上記2)の意味はように、「売り注文/買い注文が成立した日」となり、株式、債券、投資信託など幅広く金融商品全般でこの用語が使われます。

受取日・申込日との違いとは

ここまで見てきたように、株式市場では売買取引が成立した時点で「約定した」と考え、約定した日が株式市場における「約定日」となります。したがって、「約定日」は取引成立日といえます。
受渡日と申込日についてもその違いを見ておきましょう。

「受渡日」とはなにか?

株式市場の場合、約定した株式の代金決済が行われるのは約定日から起算して2営業日後、つまり中1日の後となります。また、実際に買手がその株式を保有する日付もこの日となります。
この約定日から起算して2営業日後を「受渡日」といいます。
約定日から受渡日までの決済期間は長らく「中二日」でしたが、決済リスク等の軽減や国際競争力の強化のため、2019年及び2020年に1日決済期間が短縮されました。
買い注文の取引が成立すれば、2営業日後の受渡日に株を手に入れることができます。一方、売り注文の取引が成立すれば同様に2営業日後の受渡日に保有株式を引き渡し、証券会社の口座で決済が行われます。

また、株主の権利により配当、株式分割、株主優待などが行われますが、その権利を有する株主を特定するために「権利確定日」を定めます。権利確定日の株主名簿に記載されている株主には、これらの権利が与えられます。
したがって、権利確定日の前日に受渡しをするためには、さらにその2日前に約定しておかなくてはならないことになります。つまり、約定日は権利確定日の3日前となります。

「申込日」とはなにか?

投資信託において「申込日」といえば、投資信託の売買注文を出した日のことであり、株式取引にはない考え方といえます。
投資信託では、個々の投資信託ごとに注文の申込時間が設定されており、営業日の締切時刻までに受付けた注文は当日が申込日となり、その時刻を過ぎると翌営業日が申込日となります。
投資信託でも、約定日の考え方は先ほどと同じで、売買(取引)が成立した日が約定日となります。
投資信託では、基本的に投資対象が国内のときは申込日と約定日が同じ日となり、投資対象が国外のときは原則として申込日の翌日以降が約定日となります。
個々の投資信託によって約定日の考え方が異なりますので、売買の際には交付目論見書などで確認しましょう。

例:投資信託売買時のスケジュール

ここで投資信託の売買についてカレンダーを使って具体的に、申込日・約定日を見ていきましょう。
原則として土日祝は、営業日外となります。

パターン1:国内の投資信託に、2日の締切時間までに申込をした場合
受渡日は個々の投資信託により異なり、約定日から2~5営業日後が多い。
約定日 国内 投資信託

パターン2:外国の投資信託に、9日の締切時間後に申込をした場合
受渡日は個々の投資信託により異なる。
約定日 外国 投資信託

株式売買における約定

ここで株式市場における約定(取引成立)の考え方について説明します。
株式市場での株価の決まり方は大きく分けて「ザラバ方式」と「板寄せ方式」の2つの方式に分けられます。

ザラバとは取引所でのセリ売買により価格を決定する方法の一つで、多くの売り方と買い方が価格を競い合って、取引をその都度、個別に成立させる方法のことです。
午前中の取引のことを、前場(ぜんば)、午後の取引のことを後場(ごば)といいますが、前場や後場の最初に成立した取引のことを「寄り付き」といいます。そして、前場と後場の最終の取引のことを「引け」と呼びます。
ザラバ(ザラ場)とは、前場及び後場の「寄り付き」と「引け」の間に行われる通常の取引を指します。ザラバ方式では「価格」と「時間」が優先され、注文が入ってきたらその度ごとに取引を成立させるため、「オークション方式」とも呼ばれます。
また、「ザラバ」を英語では”Continuous session”というそうですが、こちらの方がわかりやすい人もいるでしょうね。

次に、例えば取引所では、午前8時から午前9時までの間は注文の受付のみを行っています。この間は売買自体が行われていないため、さまざまな売り注文や買い注文が寄せられます。

このような場合に、売買注文を一度に集め、価格優先でまとめて成立させる方式を「板寄せ方式」といいます。「板寄せ方式」の「板寄せ」とは、すべての注文を「板」と呼ばれる場に寄せるところから来たようです。

このように、前場が始まる9時、前場が終わる11時、後場が始まる12時30分、1日の取引が終了する15時の株価は「板寄せ方式」によって決定されます。

約定日について理解は深まりましたか?

「約定日」とは、一般の契約書でも頻繁に使われる用語ですが、株や投資信託で使う場合には特別な意味があったわけです。実際に決済される受渡日は自動的に決まってしまうため、「約定日」の決定が重要なことはいうまでもありません。

よくある質問

約定日とは?

「契約で定められた日」「金融市場などで有価証券の売買が成立した日」をさします。 詳しくはこちらをご覧ください。

申込日・受渡日との違いは?

約定日から起算して2営業日後を「受渡日」、投資信託の売買注文を出した日のことを「申込日」といいます。詳しくはこちらをご覧ください。

株式売買における約定はいつ決定する?

「ザラバ方式」と「板寄せ方式」の2つの方式で異なります。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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