• 作成日 : 2022年1月7日

通貨代用証券とは?一覧と仕訳の解説

通貨代用証券とは?一覧と仕訳の解説

通貨代用証券に該当するものには他人振り出しの小切手や郵便為替証書、送金小切手などがあります。これらの言葉は聞いたことがあっても、「通貨代用証券」という用語に馴染みがない人は多いのではないでしょうか。この記事では通貨代用証券に該当するものの一覧と仕訳例を紹介します。基礎知識を習得して、ぜひ日常業務に役立ててください。

通貨代用証券とは

通貨代用証券とは銀行などの金融機関でいつでも現金と交換でき、また支払手段として第三者へ譲渡できるものを指します。具体的には他人が振り出した小切手や郵便為替、送金小切手などが通貨代用証券に該当します。「通貨代用証券」という言い方に馴染みがないかもしれませんが、小切手や為替証書などは日常的に処理しているという経理担当者も多いのではないでしょうか。

通貨代用証券はすぐに現金と引き換えできるため、会計上は現金として取り扱われます。「通貨代用証券」という名前の勘定科目はありませんので注意しましょう。

通貨代用証券の一覧

通貨代用証券で代表的なのは、以下の5種類です。

  • 他人振り出しの小切手
  • 郵便為替証書
  • 株主配当金領収証
  • 支払期日の到来した公社債の利札
  • 送金小切手

厳密に言えばこの他にも通貨代用証券に分類されるものはありますが、実務上よく用いられるものとしてはここで紹介したものを知っていれば十分でしょう。ここからはそれぞれの通貨代用証券の概要と扱い方を解説していきます。いずれも仕訳をする際は「現金」として扱われるのがポイントです。

他人振り出しの小切手

自分(自社)以外が振り出した小切手は通貨代用証券に分類されます。小切手に記載された金額は振出人の当座預金から引き落とされる仕組みになっており、小切手の所有者は銀行に小切手を持ち込むことで現金化が可能です。

当座預金とは預金口座の一種です。普通預金のように利息がつかない代わりに、小切手の振り出しができる法人用の預金口座のことをさします。

小切手が現金に換金されるまでには、受取人が自分の取引銀行に小切手を持ち込み、小切手を受け取った銀行が振出人の取引銀行に代金を取り立てするという取引が行われています。

郵便為替証書

郵便為替証書とは郵便局が発行する為替証書のことです。小切手と同じように、送金する手段のひとつとして用いられます。送金する人は郵便局で送金したい金額の郵便為替証書を購入し、相手に為替証書を送ります。為替証書を受け取った人は郵便局に証書を持ち込むことで現金の受け取りが可能です。

郵便為替証書には「定額小為替」と「普通為替」の2種類があり、定額小為替には1,000円までの金額があらかじめ定められています。定額小為替は手数料が安く、少額の送金を行うときに便利です。普通為替は自由に金額を決められる代わりに、定額小為替より手数料が高くなっています。

株主配当金領収証

株式を保有していると配当金が支払われることがあります。配当金の受け取り方法にはいくつかありますが、「配当金領収証方式」を株主が指定している場合には、株主配当金領収証と呼ばれる証書が発行されます。この領収証をゆうちょ銀行等に持ち込むと、領収証と引き換えに配当金が受け取れる仕組みです。

株主配当金領収証には領収証という名称が含まれていますが、これは「領収するための証書」という意味で、一般的な領収証の役割は果たさない点に注意しましょう。

支払期日の到来した公社債の利札

公社債を保有している場合は、一定期間ごとに利息の支払いが行われます。公社債には「利札」と呼ばれるクーポン券のようなものが付属しており、支払期日が到来したものを銀行に持ち込めば利息を受け取れます。

支払期日が到来すれば、換金手続きを行っていなくても現金同様のものとして仕訳を行う必要があります。仕訳例で解説していますので参考にしてください。

送金小切手

送金小切手の仕組みは、基本的に郵便為替証書と同じです。発行主体が銀行になるだけで取り扱い方も郵便為替証書と変わりありません。

送金小切手が他人振り出しの小切手と異なる点は、送金小切手は銀行が支払いを行うことにあります(小切手は振出人の当座預金から支払いが行われるため、支払いするのはあくまで振出人)。

通貨代用証券の仕訳

通貨代用証券はすぐに現金化できることが特徴です。そのため、会計上は現金として扱われます。仕訳をする際の勘定科目は「現金」を使いましょう。

(仕訳例)所有している社債の利払い日が到来した。利息の金額は5万円である。

借方
貸方
現金
50,000円
有価証券利息
50,000円

利札を銀行で換金していなくても、利払い日が到来すれば現金同様のものとして上記のように仕訳を行います。

(仕訳例)売掛金50万円を他人振り出しの小切手で受け取った。

借方
貸方
現金
500,000円
売掛金
500,000円

他人振り出しの小切手は通貨代用証券のため、現金同様に仕訳を行います。

現金で仕訳することに慣れれば扱いは簡単

通貨代用証券は、現金ではないものの換金性が高く、現金同様に取り扱って問題ないものが該当します。どのようなものか分かってさえいれば、会計上の取り扱いに難しい部分は特にありません。記事中で紹介した小切手、為替証書などは日常的に目にする機会も多いと思いますので、受け取った際には「現金と同じように取り扱う」ということを意識しておきましょう。

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よくある質問

通貨代用証券とは?

通貨代用証券とは銀行などの金融機関でいつでも現金と交換でき、また支払手段として他人に譲り渡すことができるものをさす。 詳しくはこちらをご覧ください。

通貨代用証券の一覧は?

他人が振り出した小切手や郵便為替証書、株主配当金領収証、支払期日の到来した公社債の利札、送金小切手が代表的。 詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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