- 更新日 : 2025年2月20日
金種表とは?書き方や無料テンプレートを紹介
金種表とは、現金残高や申請する金額を紙幣・硬貨の種類別に記入する表のことです。小口現金管理や、銀行預金の入出金などさまざまな場面で使う機会があります。
金種表をかんたんに作成するには、ひな形やテンプレートを活用すると良いでしょう。本記事では、金種表の書き方や無料テンプレートを紹介します。
金種表とは
金種表(きんしゅひょう)とは、現金の残高やこれから申請する金額などをお金の種類別(金種別)に書き込むための表です。金種計算表と呼ぶこともあります。
ここから、金種表が必要なケースや作成義務について確認していきましょう。
金種表が必要なケース・タイミング
金種表が必要なケースやタイミングは、主に以下のとおりです。
- 小口現金管理時
- 給与・賞与支給時
小口現金とは、会社の経費を精算するために手元に置く現金のことです。小口現金を管理する際、毎日金種表を使って金庫に入っている金額を書き出しておけば、実際の現金残高と帳簿残高を照合して正しく記帳されているかどうかを確認できます。ミスを抑え、計算時間の短縮にもつながるでしょう。
また、振込ではなく現金で給与・賞与を支給する際や、寸志を支給する際も金種表を使うことが一般的です。金種表を使用すれば、支給時に各金種を何枚用意すればよいかわかります。
そのほか、預金引き出し時に金種を指定する場合は、銀行から金種表の記入を求められることが一般的です。
金種表の作成義務・保存期間
金種表自体には、明確な作成義務はありません。そのため、保存期間も特段定められていないことを理解しておきましょう。
ただし、金種表に関連して、日々のお金の流れを記録する「現金出納帳」には、保存期間の定めがある点に注意が必要です。法人の場合、各事業年度の確定申告書の提出期限の翌日から原則として7年間、現金出納帳を保存しなければなりません。また、青色申告している個人事業主の場合も保存期間が7年です。
参考:国税庁 No.5930 帳簿書類等の保存期間
国税庁 記帳や帳簿等保存・青色申告
金種表のひな形・テンプレート
手書きで金種表を作成する場合、手間がかかる上に、計算ミスする可能性があります。そこで、金種表のひな形やテンプレートを活用することを検討しましょう。
たとえば、「マネーフォワード クラウド会計」が提供する金種表のテンプレートなら、無料で簡単にエクセルで計算できます。以下からダウンロードできるので、ご活用ください。
金種表の記入例
「マネーフォワード クラウド会計」が提供する金種表のテンプレートを使えば、以下のように金種表を作成できます(以下は31日Verを使用)。


まず、紙幣や硬貨を数えて該当する金種の枚数を入力します。入力を終えたら、以下のように合計額が表示されていることを確認しましょう。自動計算で表示されます。

最後に、現金合計額と帳簿残が一致したときや、承認者が確認したときにチェックを入力します。

金種表の書き方
ひな形やテンプレートを活用しない場合の金種表の書き方もかんたんに解説します。記載項目や計算方法を確認しておきましょう。
金種表の必要項目
金種表には、金種・枚数・金額の欄が最低限必要です。「金種表」のタイトル下あたりの行に、それぞれ見出しとして記載するとよいでしょう。
「金種」の下には各金種、「枚数」の下には各枚数、「金額」の下には金種ごとの合計を記載します。以下をイメージしてください。
| 金種 | 数量(枚数・個数) | 金額 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 枚 | 円 |
| 5,000円 | 枚 | 円 |
| 1,000円 | 枚 | 円 |
| 500円 | 個 | 円 |
| 100円 | 個 | 円 |
| 50円 | 個 | 円 |
| 10円 | 個 | 円 |
| 5円 | 個 | 円 |
| 1円 | 個 | 円 |
| 合計 | 円 |
1ヶ月分作成する場合は、毎日の日付も必要です。1ヶ月分作成する場合は、先頭列に日付、先頭行に金種を入れ、対応する部分に枚数を入れていきます。
1ヶ月分の金種表を作成する際は、「マネーフォワード クラウド会計」の金種表テンプレートを参考にしてください。
金種表の計算方法
金種表は、各金種に対応する枚数・個数をかけて金額を算出し、合計すれば計算できます。たとえば、以下のシンプルな金種表で考えてみましょう。
| 金種 | 数量(枚数・個数) | 金額 |
|---|---|---|
| 10,000円 | 2枚 | 20,000円 |
| 100円 | 3個 | 300円 |
1万円が2枚あるため、1万円 × 2枚 = 2万円、100円が3個あるため100円 × 3個 = 300円とそれぞれの金額を算出します。合計してでた2万300円が、帳簿と照合する金額です。
なお、金種表は基本的に合計額を算出するためのものですが、エクセルの関数(INTやMODなど)を使うことで、必要な金額に対してそれぞれ何枚・何個の金種を用意すればよいか確認する方法もあります。
金種表を使ってミスを減らそう
金種表とは、現金の残高やこれから申請する金額などをお金の種類別(金種別)に書き込むための表です。小口現金管理のときや、給与・賞与を現金で支給する際などに役立ちます。
金種表のひな形やテンプレートを活用すれば、エクセルでかんたんに計算できて便利です。計算ミスの軽減にもつながるため、この機会に金種表の利用を検討しましょう。
よくある質問
金種表には作成義務がありますか?
金種表自体に作成義務はありませんが、関連する帳簿の作成・保存義務がある場合があります。詳しくはこちらをご覧ください。
金種表のテンプレート(エクセル)はありますか?
はい、マネーフォワード クラウド会計が提供する無料のテンプレートを使えば、エクセルでかんたんに金種表を作成できます。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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