• 作成日 : 2022年3月11日

洗車代の仕訳に使う勘定科目まとめ

洗車代の仕訳に使う勘定科目まとめ

社用車に汚れや傷がついていると、取引先や顧客からの信用を失いかねないため、こまめな洗車が必要です。事業に使用している車両であれば、洗車代を経費に計上できます。洗車代の勘定科目として可能性があるものは、洗車代・修繕費・雑費の3つ。それぞれ適している場面が異なるため、勘定科目の選択には注意が必要です。

今回はそれぞれの勘定科目の特徴や使用シーン、仕訳例などを紹介します。

洗車代は経費にできる?使える勘定科目とは

業務に使用する車両の洗車代は事業に必要な費用と認められ、経費に算入できる可能性があります。洗車に限らず、ガラスコーティングも経費に入れることが可能です。所得税基本通達によると、20万円以内であれば軽費として認められます。

ただし、ドレスアップ目的で行う趣味の装飾は、経費計上が認められない可能性が高いでしょう。また、自家用車を兼ねている場合をはじめ、100%事業で使用していると言い切れないときも注意が必要です。税務調査の際に、税務署から指摘を受ける可能性があります。

事業用とプライベートを兼ねているなら、家事按分を行った上で、一部の費用を経費に算入できます。家事按分とは事業で使用している割合を算出し、その分だけ事業に必要な経費として計上する行為です。例えば車両の場合、日数や走行距離で区分することで、事業に要した分を抽出できます。

車両の名義が法人になっていない場合も、経費計上が認められない恐れがあります。個人事業主ならまだしも、会社を設立して事業でその車両を使用しているなら名義変更が必要です。

基本的に洗車代の勘定科目として考えられるのは「車両費」「消耗品費」「雑費」の3つです。どの項目を利用するにしても、重要なのは、一度使った勘定科目を継続的に使用することです。勘定科目を途中で変更するのは、望ましくありません。

企業会計で守るべきルールの一つ「継続性の原則」では「処理の手続きは毎期継続し、みだりに変更してはならない」と規定されています。

洗車代を車両費で仕訳する

車両費は業務に使用する自動車やバイクにかかる費用を仕訳する項目です。他には車両にかかる保険料やオイル交換費用、自動車税、車検費用などが含まれます。

洗車代をはじめ、車両にかかる経費が多いときは、車両費で一括して処理するのがおすすめです。なぜならば、車両に拠出した出費がひと目で分かりやすくなるためです。ただし、内訳を帳簿に細かく記載しないと、見返したときに何の取引か分からなくなる恐れがあります。

一方で、少額だったり洗車の頻度が少なかったりする場合は、修繕費や雑費にカウントしても問題ありません。

例)ガソリンスタンドで洗車を行い、洗車代として800円支払った。この会社では、車両関係費をまとめて車両費で計上している

借方
貸方
摘要
車両費
800円
現金
800円
Aガソリンスタンド

洗車代を修繕費で仕訳する

修繕費とは、固定資産の改修や修理に要した費用のうち、当該固定資産の維持管理や原状回復に拠出したと認められた部分を処理する勘定科目。資産維持費と呼ばれる場合もあります。

車両という資産を維持するための費用だとみなし、洗車代を修繕費(試算維持費)として扱うことが可能です。例えば車両の修理代やガソリン代を修繕費に計上している場合、洗車代も修繕費に計上すると管理が楽です。

ガソリン代はその他の勘定科目と一括して車両費に含めるパターンがありますが、車両維持費で別出しするのも分かりやすくなります。

仕訳では、勘定科目の一貫性を重視することがポイントです。確実に正しい方法があるとはいえないため、会社の方針に則って作業を進めましょう。

例)ガソリンスタンドで洗車を行い、洗車代として800円支払った。この会社では資産を維持する費用と捉え、修繕費で計上している

借方
貸方
摘要
修繕費
800円
現金
800円
Bガソリンスタンド

洗車代を雑費で仕訳する

洗車の頻度が少ない場合や、車両費や修繕費を設けていないときは、雑費で処理しても構いません。洗車代に限らず何の勘定科目を使用すべきか悩んだ際に、雑費が救世主になる可能性があります。雑費以外では、たまに使う程度であれば旅費交通費勘定に含めてもOKでしょう。

ただし、通勤用車両の洗車代を事業主側が負担した場合は、給与として扱うことに注意してください。洗車は交通費ではないため、従業員に対して支払う給与の一種として扱われます。

例)ガソリンスタンドでレンタカーの洗車を行い、洗車代として800円支払った。社用車は持っておらず、洗車するのは1年に数回あるか無いかという状況

借方
貸方
摘要
雑費
800円
現金
800円
Cガソリンスタンド

洗車代の勘定科目は継続して使用しやすいものを選ぶ

洗車代を経費計上する際に使用可能な勘定科目の種類は3つあります。勘定科目選びのポイントは、今後継続して使用しやすいものであるかという点です。勘定科目は途中での変更が認められていません。

洗車の機会が多い場合や、車両関連費用が多額に上るときは、車両費勘定の利用が適しています。洗車の回数が少ない場合や、他に適切な科目が見つからないときは雑費勘定で処理するのも問題ないでしょう。

修繕費勘定は修理に要する費用をはじめ、すでに修繕費を計上している場合に使用するのがおすすめです。

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よくある質問

洗車代は経費にできる?

洗車したのが業務に使用する車両であれば、経費に計上しても問題ないでしょう。詳しくはこちらをご覧ください。

洗車代を車両費で仕訳するポイントは?

頻繁に洗車を行う場合や、車両関連の費用計上が多い場合には車両費を用いるのが適しています。詳しくはこちらをご覧ください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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