• 更新日 : 2020年9月17日

キャッシュフローを改善するためのポイント

事業を継続していると、会社にはお金が出たり入ったりします。キャッシュフローとは、一定期間の活動の結果として会社に出たり入ったりするキャッシュということになり、実際に手にする現金の流れのことを指し、健全な事業の運営を継続するためには、これが重要になります。

なぜなら、仮に損益計算書上で黒字になっている場合でも、売り掛けの債権がある場合、実際にそれらが入金されるまでに時間がかかります。そのため損益計算書上では利益が出ていても、手元に資金が存在していないということになってしまうからです。

また、キャッシュフローが悪化してしまうと、黒字倒産を引き起こしてしまう可能性もあります。ここでは、会社の経営において重要なキャッシュフローを改善するためのポイントをご紹介します。

キャッシュフローを改善するためには?

キャッシュフローを改善するための代表的なポイントは、以下のとおりです。

まずは利益を出すことを考える

一番のキャッシュフロー改善の方法は、確実に利益を出すことです。売上を増やすことはもちろんのこと、粗利益を向上させること、販売管理費を抑えることを意識し、確実に利益を計上することが重要です。

とにかく債権回収は徹底的に管理する

売掛債権については、回収に遅れや漏れがないかを徹底的に管理する必要があります。請求と実際の入金を、それぞれの明細で突き合わせを行い、消込をするなど、厳しいチェックを行うことが重要です。また、支払期限を超過した債権については、時間の経過とともに、回収が困難になりやすいので、回収の期限を超過した場合は、すぐに督促することも重要なポイントです。取引先により毎月の入金は同じ時期であることが多いので、各々の取引先の入金のサイクルを把握することも大切です。

できるだけ支払いは後払いの契約を結ぶ

売掛債権の回収とは逆に、支払いについてはできるだけ後払いの契約を結ぶことがポイントです。締め日から支払日までの猶予期間である支払サイトを可能な限り長くすることが重要になり、商品や製品、材料、仕掛品など、棚卸の資産となる在庫を減らすことがキャッシュフローの改善につながります。

売掛金、受取手形といった売上債権を減らす

売掛金を減らしていくことで、キャッシュフローが改善されます。受取手形を減らすことも同様です。売上は維持しながら、売掛金を減らしていくことがポイントです。

クレジットカードによる支払いを有効活用する

クレジットカード決済による支払いの場合、実際の支払日は翌月や翌々月になります。取引が成立したタイミングで支払う現金払いと比較すると、支払いを後ろ倒しにできますので、キャッシュフローが改善されます。

無駄な経費の削減を徹底する

経費削減もキャッシュフロー改善のポイントのひとつです。会社の規模を問わず、日常業務において、コスト削減の努力を続けることは、会社運営の基本です。不要な経費の使用は控え、無駄なキャッシュはできるだけ支出しないようにしましょう。調達時に複数の見積もりを取ることで、無駄な支出を防ぐことができます。

稼動を休止している固定資産を処分する

事業で使用するために取得したものの、実際には使用や稼動を休止している固定資産は、キャッシュフローを圧迫します。利益を生まない状態で固定資産が放置されていると、借入金の負担だけが生じることになってしまうのです。ですから、そのような遊休固定資産は、損をすることがわかっていたとしても、早期に売却した方が、売却価額分のキャッシュを長期借入金の返済に充てることもでき、金利の負担も軽減できることになります。

まとめ

キャッシュフロー改善を意識することは、限りある経営資源のなかで事業を継続する中小企業にとってこそ、重要なポイントになってきます。貸借対照表と損益計算書による決算書ばかりを重要視するのではなく、常にキャッシュフローを意識し、それに基づく経営判断をしていくことが重要です。

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監修:加地 延行 (公認会計士 / 税理士)

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