- 更新日 : 2024年8月8日
空気清浄機の減価償却を解説!耐用年数や仕訳は?
家具や家電はその種類によって、国税庁が定める耐用年数が異なります。そのため「空気清浄機は減価償却できる?」「空気清浄機の耐用年数は?」と考える方も多いでしょう
そこで、本記事では空気清浄機の減価償却や耐用年数などについて詳しく解説します。国税庁による計算方法もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
空気清浄機を減価償却するなら
空気清浄機を減価償却する場合「工具器具備品」の勘定科目を使用して資産に計上します。また、空気清浄機を購入した値段が10万円未満の場合には「消耗品」などとして経費に計上することもできます。
ここでは、空気清浄機の減価償却について理解を深めるためにも、減価償却の意味や空気清浄機の耐用年数について詳しくみていきましょう。
そもそも減価償却とは?
減価償却とは、使用状況や時間の経過により年々価値が減少する資産を購入した際、購入するための支払額を資産の耐用年数に応じて費用計上していく処理のことです。
減価償却ができる資産は、国税庁によって定められています。たとえば、掃除機や冷蔵庫などの家電製品や椅子や机などの事務用品です。
一方で、土地や美術品などは時間の経過と価値の減少が比例しないため、減価償却の対象になりません。減価償却の詳しい内容については、以下の記事を参考にしてみてください。
参考:国税庁 No.2100 減価償却のあらまし
空気清浄機の耐用年数は?
空気清浄機の法定耐用年数は、6年と定められています。耐用年数は、国税庁が定めている耐用年数表で確認が可能です。
ただし、耐用年数表には空気清浄機の項目がありません。耐用年数表に項目がないのに6年と判断できる理由は、空気清浄機はモーターファンを回転させて空気を綺麗にしてくれる家電に該当するからです。
そのため、耐用年数表の「家具、電気、ガス機器、家庭用品」の「電気冷蔵庫、電気洗濯機その他類似の電気、ガス機器」として扱います。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
新リース会計基準と主要論点が丸わかり!対応ガイドブック
リース会計基準の変更は、会社全体や財務諸表など影響範囲は想像以上に広いことが想定されます。
本ガイドでは、新旧リース会計基準の概要から、新リース会計基準の対象範囲、リース期間などの基本的ではあるものの重要な論点についてご紹介します。
経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選
債権管理担当者や経理担当者がChat GPTをどのように活用できるか、主なアイデアを12選まとめた人気のガイドです。
プロンプトと出力内容も掲載しており、コピペで簡単に試すことも可能です。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
経理担当者向け!Excel関数集 まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。
新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
会計士監修!簿記の教科書
簿記のキホンについて最低限知っておきたい情報をギュッとまとめた保存版のガイドです。
仕訳例や勘定科目がついており、はじめての方でもイメージをつけながら読むことができるようになっています。
空気清浄機の仕訳例
空気清浄機の仕訳例として、次の2つのパターンを取り上げます。
- 10万円未満の場合
- 10万円以上の場合
空気清浄機を減価償却として計上するかは、購入金額が10万円を超えるかどうかが大きな境目です。10万円を超える場合は、国税庁の定める耐用年数表を元に耐用年数を判断します。
減価償却する場合は、空気清浄機が固定資産として扱われます。ここでは、詳しい勘定科目や実際の記載例をみていきましょう。
10万円未満の場合
空気清浄機の購入金額が10万円未満の場合は、勘定科目を「消耗品費」として経費計上します。そのため、空気清浄機を購入した期に全額を経費として計上できます。
ただし、送料や税込などの諸費用込みで10万円を超える場合は「消耗品費」として計上できないため注意が必要です。
一方で税込10万円を超える場合でも、税抜処理で10万円未満であれば「消耗品費」として計上できます。税込か税抜きであるかは会社によって変わるため、事前に確認しておくとスムーズです。
【例】会社で利用する空気清浄機を購入。購入代金は送料などの諸経費を含めて8万円を現金で支払った。
10万円以上の場合
空気清浄機の購入金額が10万円以上の場合は、決算時に「減価償却費」として経費計上します。空気清浄機の耐用年数は6年であるため、6年間に分けて経費として計上します。
しかし、購入した年に3ヶ月しか使用していない場合は、その年は3ヶ月分しか経費にできません。そのため、購入時期には注意が必要です。
また、法定の償却方法は定率法です。定額法を使う場合、申請が必要なので留意しなければなりません。
【例】会社で利用する空気清浄機を購入した。購入代金は送料などの諸経費を含めて18万円。代金は月末に購入した先の指定口座へ振り込む。
なお、20万円未満ではあるものの、一括償却ではなく定額法での減価償却として、6年の耐用年数の償却率で1年の減価償却費を計算したのち、3ヶ月分の減価償却費を計算して費用計上。
- 購入時
- 決算時
一括償却資産や少額減価償却資産として扱う
ここまで、空気清浄機における通常の減価償却について解説しました。しかし、空気清浄機が10万円を超える場合は、通常の減価償却以外にも次の2つのパターンで経費計上ができます。
- 一括償却資産
- 少額減価償却資産
それぞれにメリットや利用できる条件が異なるため、注意が必要です。ここでは、それぞれの詳しい内容についてみていきましょう。
一括償却資産として扱う場合
一括償却資産とは、工場で使う機械類以外の工具や事務所の備品等の償却資産のうち、取得価額が20万円未満の資産に選択適用する制度です。
一括償却資産で経費計上する場合は、3年間の均等償却となり、月割計算を行いません。そのため、通常の減価償却よりも早く経費計上ができるメリットがあります。
例えば、15万円の空気清浄機を購入した1年目は実際に使用した期間が3ヶ月であっても、15万を3年で割った5万円を減価償却費として計上します。
通常の減価償却の場合は、購入した年の使用期間が3ヶ月であれば当期では使用期間分しか経費として計上ができません。10万円以上で20万円未満の購入金額である空気清浄機は、一括償却資産として扱うのがおすすめです。
一括償却資産の詳しい内容については、以下の記事を参考にしてみてください。
少額減価償却資産として扱う場合
少額減価償却資産の特例とは、青色申告をしていて資本金が1億円未満の中小企業や個人事業主が利用できます。
30万円未満の減価償却資産を購入し一定の条件を満たした場合のみ、その購入金額については年間300万円を限度に経費として計上できます。少額減価償却資産の特例を使用すれば、30万円未満の減価償却資産は、当期に購入金額を全て経費計上が可能です。
たとえば、28万円の空気清浄機を購入して、その年は1ヶ月しか利用してないとします。
たとえ1ヶ月しか利用していなくても、28万円全額をその年に経費として計上が可能です。
また、中小企業や個人事業主が利用することで、節税効果も期待できます。しかし、一定の条件が複雑であるため、特例を利用する前に必ず確認しておきましょう。
少額減価償却資産の詳しい内容については、以下の記事を参考にしてみてください。
空気環境を整えるうえで欠かせない空気清浄機
空気清浄機は、空気環境を整えるうえで欠かせません。そのため、空気清浄機の購入を考えている法人や事業主の方も多いでしょう。
しかし、購入金額に合わせた制度を上手く使い分けなければ、経費計上ができなくなり損をする可能性があります。
購入金額が10万円未満の場合は「消耗品費」として、10万円以上の場合は、「減価償却費」として経費を計上しましょう。
条件や勘定科目を知らないだけで、経費として計上できなくなります。本記事で条件などを確認して空気清浄機を購入するときには、参考にしてみてください。
最後までこの記事をお読みの方に人気のガイド3選
最後に、ここまでこの記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料を紹介します。こちらもすべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
固定資産管理と減価償却の基本
固定資産管理の基本知識や流れ、ソフトウェアやシステム資産の管理と減価償却のポイントなどを解説した分かりやすいガイドです。
基本版の1冊として、多くの経理担当者の方にダウンロードいただいていおります。
経理のための固定資産管理見直しガイド
表計算ソフトでの固定資産管理に限界を感じる企業も多いのではないでしょうか。
経理業務における固定資産管理の見直しを検討している企業向けに、基本的な固定資産管理の業務の流れと、効率的な管理方法を詳しく解説した人気のガイドです。
マネーフォワード クラウド固定資産 サービス資料
マネーフォワード クラウド固定資産は、固定資産に関わる担当者全員がラクになる、複数台帳管理可能なクラウド型固定資産管理システムです。
クラウド上で資産の情報を一括管理できるため、最新の情報がすぐに見つかります。償却資産税申告書や法人税別表十六などの帳票が出力可能で、固定資産管理〜税務申告までを効率化します。
よくある質問
空気清浄機の耐用年数は何年ですか?
空気清浄機の法定耐用年数は6年です。「家具、電気、ガス機器、家庭用品」の「電気冷蔵庫、電気洗濯機その他類似の電気、ガス機器」に該当します。詳しくはこちらをご覧ください。
空気清浄機の減価償却はどう仕訳すればいいですか?
空気清浄機の勘定科目は「工具器具備品」を使用して資産に計上します。また、取得価額が10万円未満の場合には「消耗品」などとして経費に計上することも可能です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
リース契約と賃貸借契約の違いは?メリット・デメリットも徹底比較
リースと賃貸借は、どちらもモノを借りるという点で似ていますが、契約内容は大きく異なります。この二つの違いを理解しないまま契約すると、会計処理、コスト、法的な責任範囲で思わぬトラブル…
詳しくみる【定率法の償却率】旧定率法と250%と200%の違いを徹底解説
平成19年度税制改正によって定率法の償却率が250%に引き上げられ、平成23年度税制改正によって200%に引き下げられました。 税制改正の影響を受けて、定率法による減価償却率がどの…
詳しくみる建物の減価償却費の計算方法は?耐用年数や新築・中古の違いなども解説
建物の減価償却とは、建物の取得費用を法定耐用年数に応じて毎年少しずつ費用として計上する仕組みです。正しい計算や処理は、経理業務をスムーズに進める鍵となります。 この記事では、建物の…
詳しくみる電子帳簿保存法の解像度要件を解説!改正後の最新ルールやスマホ対応の注意点
電子帳簿保存法は、紙の書類を電子データで保存する際のルールを定めた法律です。特に「解像度要件」は、スキャナ保存を行う場合に満たすべき画質基準であり、税務調査での証拠力確保に直結しま…
詳しくみる美容室経営における減価償却を解説!備品などの勘定科目は?
美容室の経営でよく聞く言葉に「減価償却」があります。美容室でかかる経費には、ハサミやシャンプー台などの物にかかるお金だけでなく、内装工事なども含まれます。 本記事では、美容室経営に…
詳しくみる外壁塗装の仕訳に使える勘定科目と減価償却まとめ
建物の外壁の劣化や建物の改装などで外壁塗装を施すこともあります。外壁塗装は必要経費として費用に計上できるのではと思われるかもしれませんが、資本的支出として資産計上や減価償却が必要に…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引






