- 更新日 : 2024年8月8日
シュレッダーの代金を仕訳する場合の勘定科目まとめ
シュレッダーの購入費は、消耗品費や工具器具備品、一括償却資産などの勘定科目で仕訳ができます。金額によって勘定科目が変わるので、仕訳をする際には注意が必要です。それぞれの勘定科目や仕訳例、法定耐用年数を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
シュレッダーの購入代金を仕訳する場合の勘定科目
シュレッダーの購入費は、設置費用のような付属費用があるときは付属費用込みでまとめて仕訳をします。消耗品費や備品、工具器具備品などの勘定科目を使ってシュレッダー購入費を仕訳ができますが、金額によって勘定科目が異なるため注意が必要です。
シュレッダーの購入金額が10万円未満の場合の勘定科目
付属費用込みのシュレッダーの購入費が10万円未満の場合は、「消耗品費」の勘定科目で仕訳ができます。付属費用込みの購入費が3万3,000円で、現金で支払った場合は、以下のように仕訳をしましょう。
シュレッダーの購入金額が10万円以上20万円未満の場合の勘定科目
シュレッダーの付属費用込みの購入費が10万円以上20万円未満の場合は、「一括償却資産」の勘定科目で仕訳ができます。一括償却資産とは耐用年数に関わらず3年で償却できる資産です。資産ではあるものの固定資産税を支払う必要がないという税制上の優遇措置を受けられます。
本来であればシュレッダーなどの事務用機器の償却年数は5年ですが、一括償却資産として扱えば3年で減価償却できます。
シュレッダーの購入金額が30万円以上の場合の勘定科目
シュレッダーの付属費用込みの購入費が30万円以上のときは、「工具器具備品」などの勘定科目で仕訳ができます。シュレッダーの元々の法定耐用年数である5年で、減価償却計算を行いましょう。
シュレッダーの購入金額が30万円未満の特例
シュレッダーの付属費用込みの購入費が10万円以上30万円未満の場合は、消耗品費として計上し全額損金算入することが可能です。償却資産税は発生するもののシュレッダーを購入した会計年度に全額を経費にできるので、次期以降は経理処理をしなくて済みます。
ただし、この全額損金算入の特例が利用できるのは、資本金もしくは出資金が1億円以下の法人、または従業員500人以下の個人事業主で青色申告事業者であることが条件です。また、全額損金算入の処理ができるのは年間300万円までになるため、購入した備品などが多いときは一部の購入費に適用できないことがあるでしょう。
シュレッダーの法定耐用年数
シュレッダーは「その他事務機器」に分類される機器です。法定耐用年数は5年のため、一括償却資産以外の資産として経理処理をするときは5年で減価償却することができます。
シュレッダーの価格に合わせた勘定科目を使用しよう
シュレッダーの付属費用込みの購入費が10万円未満のときは、消耗品費の勘定科目で仕訳をします。10万円以上のときは備品や工具器具備品などの勘定科目で仕訳をすることが可能です。
10万円以上30万円未満であれば、特例として一括償却資産が可能なため、法定耐用年数にかかわらず3年で減価償却できます。シュレッダーの価格に合わせた適切な勘定科目を選びましょう。
よくある質問
シュレッダーを仕訳する場合の勘定科目は?
消耗品費や備品、工具器具備品などの勘定科目で仕訳ができるが、10万円以上30万円未満の場合は一括償却資産として仕訳をすることもできます。詳しくはこちらをご覧ください。
シュレッダーの法定耐用年数は?
シュレッダーは「その他事務機器」として扱うので、法定耐用年数は5年です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
貸付金とはどんな勘定科目?仕訳例も紹介
会社が借りたお金は「借入金」の勘定科目で示される一方、会社が貸したお金には「貸付金」の勘定科目が使用されます。 今回は貸付金の特徴と決算時の区分、貸付金の仕訳について解説していきます。 貸付金とはどのような勘定科目? 貸付金とは、将来返済し…
詳しくみる期末商品棚卸高とは?計算方法や仕訳例を解説
期末商品棚卸高は、期末時点での商品の在庫の額を表します。棚卸資産として決算書にも記載される価額です。では、期末商品棚卸高はどのように算出するものでしょうか。この記事では、期末商品棚卸高の概要と、貸借対照表や損益計算書との関係、計算方法や決算…
詳しくみる印鑑を経費にする場合の仕訳に使う勘定科目まとめ
会社で事業を行う場合、印鑑は必須ですが、購入する機会は少ないものです。そのため、経費として計上できることはわかっていても、どのように扱うのか、仕訳にどの勘定科目を使えばよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。本記事では、使用する勘定科目や…
詳しくみる雑給とは?給与との違いは?定義の解説から仕訳例まで紹介
雑給という勘定科目は、それ自体の理解は難しくありません。しかしこれを理解するためには「給与」について理解が必要です。ここでは雑給の定義や仕訳について解説するとともに、法律における給与についても解説します。 雑給の定義と仕訳の考え方 雑給の定…
詳しくみる短期前払費用の特例とは?仕訳や要件を具体例から解説
短期前払費用の特例を詳しく知らなくても、前払いしている費用を即座に費用計上しているという経理担当者は多いのではないでしょうか。実は、この会計処理は「短期前払費用の特例」という特例を適用したものです。短期前払費用の特例は国税庁によって要件が定…
詳しくみる門松の勘定科目は?購入した際の仕訳をわかりやすく解説!
企業の経理担当者や自営業者の中には、門松の購入費用が経費に計上できるか気になっている方もいるでしょう。立派な門松を購入・レンタルすると高額になる場合もあるため、可能であれば経費に計上したいですよね。結論として、門松の購入費用は経費として認め…
詳しくみる