• 更新日 : 2020年6月9日

財務会計とは

財務会計とは、財務諸表を中心とする企業の会計情報を、企業外部にいる利害関係者へ提供することを目的とした制度を指す。

財務会計の作成は商法や税法、証券取引法など様々な法律によって厳格に規定されており、制度会計とも言われる。

財務会計には、情報提供機能、および利害調整機能という2つの機能が存在する。

・情報提供機能
情報提供機能とは、投資家が投資判断をする際に必要となる財務状況に関する情報を提供する機能を指す。

投資判断時には様々な情報が必要になるが、その中でも特に重要となる財務状況に関する情報の提供を担保している。

・利害調整機能
利害調整機能とは、利害関係者間で利害の対立が起こった際にその利害の調整を行う機能を指す。

利害関係が発生する対象者としては、株主と債権者が挙げられる。株主が利益を配当として還元することを求めるのに対し、債権者は利益をできるだけ社内に留め、自己資本を厚くすることを求めるというような利害を財務会計により担保している。

なお、経営者など企業内部の関係者に対する情報提供が目的の管理会計の内容は、財務会計の内容と大きく異なる。


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