- 更新日 : 2025年2月20日
経費帳とは?無料テンプレート・項目や書き方を解説
経費帳は仕入以外の費用を記録する帳簿で、消耗品費や水道光熱費など費目ごとに記帳していきます。取引の内容や金額、合計額だけ記入すればよいシンプルな帳簿です。作成の手間が少ない反面、経営状態の管理に適した優れものです。
補助簿なので企業会計で必須の帳簿ではありませんが、あると非常に役立ちます。今回は経費帳の特徴や項目、フォーマット、書き方について解説します。
経費帳とは?
経費帳は事業にかかる経費のうち仕入以外の項目について、ページを作成して記帳する帳簿です。水道光熱費や通信費など経費ごとに記録していきます。企業が備える数ある帳簿のなかでもシンプルな構成です。
記帳会計で求められる帳簿は、作成必須の主要簿と、必要に応じて備える補助簿の二種類に分かれます。経費帳は補助簿の一種で、主要簿には仕訳帳や総勘定元帳が含まれます。
その他の補助簿は、現金出納帳・預金出納帳・仕入帳・売上帳・支払手形記入帳などです。
■一般的な主要簿、補助簿一覧
| 主要簿 | |
| 仕訳帳 | 日々の仕訳をすべて日付順に記帳した帳簿。現金の増減にともなう全取引を記入していくため企業会計における重要性が高い |
| 総勘定元帳 | 仕訳帳の内容を勘定科目ごとに転記した帳簿。勘定科目別の取引詳細や残高がわかりやすい |
| 補助簿 | |
| 経費帳 | 仕入以外の項目を日付順に記帳した帳簿 |
| 現金出納帳 | 日常的な現金の出入れや残高を記帳した帳簿 |
| 預金出納帳 | 日常的な預金の出入れや残高を記帳した帳簿 |
| 仕入帳 | 仕入取引の内訳明細を記帳した帳簿 |
| 売上帳 | 販売個数や金額など売上の詳細を記帳した帳簿 |
| 支払手形記入帳 | 支払手形の増減取引を記帳した帳簿 |
経費帳と総勘定元帳は日付順に経費を記帳していく点は同様です。記載方式(単式簿記or複式簿記)や記載項目(経費すべてor仕入以外)が異なるため、混同しないよう注意しましょう。
経費帳はどんな時に使うもの?
経費帳は消耗品費や水道光熱費など経費ごとの集計を簡単に行いたいときに有効です。ある月の消耗品費がいくらか知りたい場合、月内におけるすべての取引のうち、該当するものを抽出しなければなりません。
総勘定元帳しか備え付けていないと、該当の費目に関わる取引を探し出す作業が必要です。経費帳があればすでに整理されているため、費目ごとの内訳や合計金額を簡単に確認できます。
また、月別総括集計表(月別に収入や経費などを記帳する帳簿)のような別途の帳簿を作成して推移を「見える化」することで、出費が多い月や臨時的経費が多い月を把握してコスト管理に役立てることも可能です。
後で何に使用したものかわからなくならないよう、経費帳を日々記載する習慣づけが大切です。必須の書類ではありませんが、経営状態や経費の使用状況を一目で確認できる便利な帳簿です。
経費帳の項目は?
経費帳に記載するのは仕入以外で事業に要した経費です。具体的なページ項目には以下が挙げられます。
各ページの記載項目は日付・金額・摘要欄のみでも問題なく、非常にシンプルな帳簿です。
経費帳の記入方法はいたって簡単ですが、現金出納帳にも合わせて記載が必要なことに注意しましょう。
経費帳は簡易的な帳簿にとどまるため、現金の出入りを表す現金出納帳との併用が基本です。経費帳の該当費目の現金欄に記入した際は、現金出納帳にも記入してください。また預金振り込みで経費を支払った場合は、預金出納帳への記入も求められます。
経費帳の書き方は?
経費帳は単一の取引に対して一つの科目だけ記帳する単式簿記で行います。イメージとしては家計簿をつける感覚です。簿記の知識がなくても誰でも作成しやすいでしょう。

日付順に摘要欄や金額、今までの合計額を記入していくフォーマットです。摘要欄には取引の内容や支払先を示します。経費帳では各費目において、あるタイミングでどれだけ支払っているか把握できればよいため、上記のフォーマットでも役割は果たせます。

続いて紹介するのは、金額欄に「現金」「その他」の項目を追加して内訳を記入できるようにしたタイプです。
経費帳のひな形、テンプレート
経費帳の作成には、テンプレートの利用が便利です。
以下より、今すぐ実務で使用できる、経費帳のテンプレート(エクセル)を無料でダウンロードいただけます。
経費帳は必須ではないがあると経営に便利な帳簿
経費帳は費目ごとに要した金額を明らかにできるため、経営状態の把握に適しています。仕訳帳や総勘定元帳のように企業会計において作成が必須の帳簿ではありませんが、あると便利なのは確かです。
たとえば、経費削減の必要性が生じ、どの費目でコストカットすればよいか知りたいときに力を発揮します。日付順に取引の内容(支払先や金額)や支払方法、合計額を記載します。
一つ一つの作業については、それほど負担が大きくはないため、日々こまめに記入しましょう。
よくある質問
経費帳とは?
仕入以外に要した経費を、消耗品費や光熱費のような費目ごとに記帳していく帳簿です。詳しくはこちらをご覧ください。
経費帳の書き方とは?
記載方式は単式簿記で、日付や金額などを時系列で記載するだけといたってシンプルです。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
経費精算にスプレッドシートは利用できる?メリット・デメリットや作成例を紹介
経費精算において、多くの企業でスプレッドシートが利用されています。コストがほとんどかからず、クラウド管理できるなどのメリットがある一方、注意点もあるため正しい知識を持って運用することが大切です。 本記事では、スプレッドシートを用いた経費精算…
詳しくみる小口現金をキャッシュレス化する方法・ステップを簡単解説!
小口現金をキャッシュレス化することにより、業務の効率化だけでなく、長期的に見て顧客ニーズ対応など多くのメリットがあります。特に人員の限られる中小企業においては、将来的な競争力維持のためにもキャッシュレス化を前向きに検討することが推奨されます…
詳しくみる経費精算はワークフローシステムで効率化できる!手続きの流れや選ぶポイントを解説
経費精算ワークフローは、企業における経費精算業務の一連の流れを体系化したものです。ワークフローシステムの導入により、申請から承認といった経理処理のプロセスが自動化され、業務効率が大幅に向上します。 本記事では、経費精算の基本的な概念から、ワ…
詳しくみる一人親方が経費にできるもの・できないものまとめ
一人親方が独立した当初に直面する大きな問題が確定申告です。売上額は請求書で確認できても「何を経費に入れればよいのか」といった、疑問や不安を抱く方もいるでしょう。今回は、一人親方が経費にできるものとできないものをまとめました。具体的なケースや…
詳しくみる交通費精算のDX化とは?DX化のポイントや精算書のテンプレートを紹介
交通費精算のDX化とは、企業が従業員の交通費申請をデジタル技術で効率化することです。交通費をはじめとする経費精算のDX化によって、業務効率化やコスト削減が可能になります。 本記事では、交通費精算のDX化の必要性やメリット、具体的な方法につい…
詳しくみる領収書の宛名の書き方とは?空欄でも経費精算できる?
ビジネスでは、取引先との飲食や会社の備品購入などの際、経費精算のために領収書を支払先に発行してもらうことはよくあります。 では、領収書の書き方によって経費精算できないということはあるのでしょうか。 この記事では、領収書を「上様」「宛名なし」…
詳しくみる会計の注目テーマ
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 法人の節税
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 一括償却資産
- 勘定科目 地代家賃
- 原価計算
- 税理士
- 簡易課税
- 税務調査
- 売掛金
- 電子帳簿保存法
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 交際費
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 流動資産
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 利益
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 予算管理
- 小口現金
- 資金繰り
- 会計システム
- 決算
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 消費税
- 借地権
- 中小企業
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 経費精算
- 交通費
- 勘定科目 旅費交通費
- 電子取引
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- スキャナ保存
- 電子記録債権
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 財務会計
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- ファクタリング
- 償却資産
- リース取引
