- 更新日 : 2026年2月5日
個人所有のポイントを利用して経費精算は可能か?
ポイントサービスが広く普及した昨今においては、従業員自身が保有するポイントを利用して経費を立て替えるといったケースも考えられます。個人がポイントを使用した場合、経費精算の対象とすることは可能なのでしょうか。
この記事では、立て替えに利用した個人のポイントは経費精算が可能かどうか、経費精算の方法、税金の取り扱いについて解説していきます。
目次
個人のポイントを使って経費精算は可能?
クレジットカードやバーコードなどのキャッシュレス決済の多くでは、利用金額に応じてポイントが付与されます。また、店舗が独自に運用するポイントシステムによって、決済方法に関わらず利用額に応じたポイントが付与されるケースもあります。
さまざまな決済方法が導入され、ポイントの付与が一般的になった現代において、従業員が個人の所有するポイントを利用して会社の経費を支払い、経費精算申請をするといった状況も考えられるようになってきました。
個人がポイントを利用して経費精算した場合、ポイント利用分を含めた経費精算は認められるのでしょうか。結論から述べると、従業員が個人のポイントを使って経費精算した場合であっても、従業員はポイント利用分を含めた全額を会社に請求できます。本来会社が負担すべき経費の額は、ポイント利用分を含めた総支払額であるためです。
そのため、会社側は仮に従業員が全額ポイントを使用した場合であっても、総支払額に対する経費精算をする必要があります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
電子帳簿保存法 徹底解説
電子帳簿保存法は、1998年の制定以降、これまでに何度も改正を重ねてきました。特に直近数年は大きな改正が続いた上に、現在も国税庁による一問一答の追加・改定が続いており、常に最新情報の把握が必要です。
70P以上にわたるボリュームであることから、ダウンロードいただいた方から大好評をいただいている1冊です。
経費精算・債務支払システムの最新潮流
業務を効率化するためには、自社に適した経費精算・債務支払システムの導入が不可欠です。
このホワイトペーパーでは、最新の経費精算・債務支払システムの特徴や機能、選び方について詳しく紹介しています。
経費精算システム導入の投資対効果とは
経費精算システムの効果を社内で具体的に説明するためには、どのような整理を行えばよいのでしょうか。
そこで本資料では、経費精算システムの投資対効果算出方法に悩まれている方に向けて、経費精算システム導入によって得られる効果など基本的な概念を解説しつつ、投資対効果の算出方法やシミュレーション例、効果を高めるためのポイント、具体的な事例などをご紹介します。
経費精算の問い合わせを自動化!【生成AI活用ガイド】
「タクシー代の申請方法は?」「交際費の上限は?」 マニュアルはあるのに、なぜか経理への問い合わせや申請不備が減らない……。そんな悩みをお持ちではありませんか?
本資料では、生成AIを活用して、誰でも簡単につくれる「経費精算 質問チャットボット」の構築方法を解説します。
プログラミング知識は一切不要。「たった3つのステップ」で、あなたの代わりに24時間365日回答してくれるAIアシスタントを作る方法を、分かりやすくご紹介します。
個人のポイントを使った経費精算の方法
従業員個人がポイントを利用して経費を負担した場合、以下のような流れで経費精算を行います。具体的なケースも交えながら精算までの流れを見ていきましょう。
- 経費の発生
(例)出張のため従業員がクレジットカード決済で新幹線の予約(往復20,000円)を行った。内、2,000円分は従業員個人のポイントを利用して支払われている。なお、会社では従業員に対して仮払いを行っていない。 - 領収書の取得
会社の経費を負担した証拠として領収書を取得します。今回のようにポイントを利用した場合は、実際の発生額やポイント利用額など詳細を確認するためにも必ず領収書や明細書を取得しましょう。 - 経費精算申請書の申請
会社のルールに従い、経費精算申請書などを提出します。申請書には経費発生の日付や内容を記載し、取得した領収書と合わせて提出しましょう。 - 経費精算書と領収書の確認
従業員が上長などに承認を得た後、経理担当者が経費精算書と領収書の内容に間違いがないか確認し、経費計上の会計処理を行います。 - 経費精算
今回の例では、ポイント利用分を含めた20,000円が精算の対象です。会社のルールに従い、現金または給料支払時の振込で精算し、会計処理を行います。
このように、経費精算の流れは、基本的な経費精算のケースと同じです。ただし、ポイントを含めた総支払額およびポイントを利用した事実の確認が必要ですので、領収書のような内訳や詳細を確認できる書類の取得は必須です。
ただし、サービスの提供者によっては領収書の金額にポイント利用分を含めない場合や、領収書の発行が難しいケースがあります。そのためポイントを含めた支払いに関するトラブルを防止するために、ポイントを利用した経費の支払いに関する社内規定を設けておくとよいでしょう。
ポイントを利用して経費精算をした場合の仕訳
ポイントを利用して経費精算をした場合、仕訳は以下のように行います。
例)従業員が個人のポイントで勤務先の文房具1,000円分を購入した
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 1,000円 | 事業主借 | 1,000円 |
従業員のポイントは会社ものではないため、事業所得には該当せず、事業主借として扱います。
ポイントを使って代金の一部を支払った場合の仕訳は、以下の通りです。
例)勤務先の文房具2,000円分を購入するために、従業員が個人のポイント1,000ポイントを使い、残りは現金で支払った。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 1,000円 | 未払金 | 1,000円 |
ポイント分を控除し、残りの金額分を購入したと考えます。よって、仕訳は現金で支払った分のみになります。
また、従業員のポイントを雑収入として扱うという考え方もあります。その際は以下のような仕訳になります。
| 借方 | 貸方 | ||
|---|---|---|---|
| 消耗品費 | 2,000円 | 未払金 | 1,000円 |
| 雑収入 | 1,000円 | ||
個人のポイントに税金はかかる?
従業員が個人のポイントを利用して経費を立て替える場合、従業員はポイント利用分を除いた額を支払います。しかし、経費精算によりポイント分を含めた金額が返ってくるため、利用したポイントを現金化したことになります。
税務上考えなくてはならないのは、会社が精算したポイント分の現金が給与の支給に該当する可能性です。会社が従業員に対して支給する給与には、金銭だけでなく経済的利益(記念品の贈与や商品の割引販売、資格取得費用の負担など金銭や資産の譲渡以外の利益)も含まれるため、ポイント分に対する現金支給が給与と見なされた場合には、所得税や住民税の課税対象と考えられます。
しかし、会社から見れば本来会社が負担すべき経費を従業員が何らかの形で立て替え、正規の代金で精算した形になります。あくまで従業員が自分の資産で経費を立て替えただけに過ぎませんので、ポイント分の精算は給与の支給には当たりません。よって、課税関係は発生しないことになります。
一方、会社の経費の立て替えにクレジットカードなどを利用してポイントを受け取るなら、そのポイントそのものが経済的利益の供与と考えられ、課税対象になる可能性があります。現時点では多くの会社において経費の立て替えで貯まったポイントは不問とされていますが、今後ポイントが報酬の一部と見なされる可能性は否定できません。そうした動きに備え、経費立て替えで貯まるポイントの扱いについて、社内でも十分な検討を行いましょう。
個人のポイントを使った経費精算にはルールを設けておこう
従業員が個人のポイントを利用して経費精算を行った場合であっても、会社はポイント利用分を含めた全額を経費として精算する必要があります。ポイント利用を理由に経費精算を拒否することはできませんので、トラブルを避けるためにも、あらかじめ個人のポイント利用に関して経費精算のルールを設けておくとよいでしょう。
【期間限定】会計ソフト移行で最大70万円ポイント還元!
オンプレミス型・インストール型をご利用の企業様へ。 移行作業をプロに任せる「導入支援サービス(サクセスプラン)」の費用相当額が、最大70万円分ポイント還元されるお得なキャンペーンを実施中です。
経費精算・小口現金担当者や経理担当者の方向けに、マネーフォワードでは「Excel関数集35選まとめブック」をご用意しています。
Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しているので、ぜひ無料ダウンロードしてご活用ください。
よくある質問
個人のポイントを使って経費精算は可能?
従業員が個人のポイントを使った場合でも、会社の必要経費であれば、会社に対してポイント利用分を含めた全額の経費精算を請求できます。 詳しくはこちらをご覧ください。
個人のポイントを使った経費精算の方法は?
基本的に一般的な経費精算の流れと変わりませんが、ポイント利用分や実際の支払額、経費全体の額の証拠となる領収書などの提出は必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
会計の知識をさらに深めるなら
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
経費精算 領収書の関連記事
新着記事
-
# 会計・経理業務
請求書支払いの効率化はどう進める?手順と自動化のポイントを解説
請求書支払いの効率化はどう進める? 請求書支払いの効率化は、業務フローの標準化とシステムによる自動化の組み合わせで実現できます。 受領形式をPDF等の電子データに統一 AI-OCR…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
請求書を一括で振込できる?マナーや手数料の負担、効率化の手順を解説
請求書を一括で振込できる? 同一取引先への複数請求書は、事前に合意があれば合算して一括で振り込めます。 内訳を明記した支払通知書の送付がマナー 振込先口座が異なる場合は個別対応が原…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込代行サービスとは?比較ポイントや手数料を安く抑える方法を解説
振込代行サービスとは? 企業の送金業務を外部へ委託し、手数料削減と経理業務の効率化を同時に実現する仕組みです。 大口契約の活用により手数料を半額以下に CSV連携で入力業務をなくし…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込代行サービスのセキュリティは安全?仕組みや管理方法を解説
振込代行のセキュリティは安全? 銀行同等の暗号化と法的な保全措置により極めて安全です。 全通信をSSL暗号化し盗聴・改ざんを防止 倒産時も信託保全で預かり金を全額保護 社内でも権限…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込手数料を削減するには?法人のコスト対策と見直し術を解説
振込手数料を削減するには? 振込手数料の削減には、ネット銀行への移行や振込代行サービスの活用が最も効果的です。 ネット銀行活用で窓口より約30〜50%のコスト削減が可能 同行宛口座…
詳しくみる -
# 会計・経理業務
振込作業を効率化するには?経理の支払い業務をラクにする方法
振込作業を効率化するには? 銀行APIや全銀データを活用し、会計ソフトと銀行口座をシステム接続することで実現します。 API連携で手入力とログインの手間を削減 AI-OCRで請求書…
詳しくみる
会計の注目テーマ
- 損益分岐点
- 勘定科目 消耗品費
- 国際会計基準(IFRS)
- 会計帳簿
- キャッシュフロー計算書
- 予実管理
- 損益計算書
- 減価償却
- 決算報告書
- 財務分析
- 総勘定元帳
- 資金繰り表
- 連結決算
- 支払調書
- 経理の仕事
- 会計ソフト
- 貸借対照表
- 外注費
- 勘定科目 交際費
- 法人の節税
- 法人税 節税
- 給付金
- 手形
- 損金
- 決算書
- 勘定科目 福利厚生
- 法人税申告書
- 原価計算 棚卸資産評価
- 勘定科目 引当金
- 財務諸表
- 勘定科目 修繕費
- 仕訳 仮勘定
- 仕訳 のれん
- 一括償却資産
- 工具器具備品
- 勘定科目 地代家賃
- リース取引
- 中小企業 業務課題
- 税理士
- 原価計算
- 軽減税率
- 簡易課税
- 法人税申告
- 税務調査
- 貸倒引当金
- 売掛金 会計処理
- 電子帳簿保存法
- 粉飾決算
- 勘定科目
- 勘定科目 固定資産
- 勘定科目 税務
- 勘定科目 業種別
- 勘定科目 収益
- 勘定科目 車両費
- 簿記
- 勘定科目 水道光熱費
- 資産除去債務
- 圧縮記帳
- 会計ソフト 運用
- 利益
- 経理 効率化
- 前受金
- 固定資産
- 勘定科目 営業外収益
- 月次決算
- 勘定科目 広告宣伝費
- 益金
- 資産
- 勘定科目 人件費
- 勘定科目 負債
- 予算管理
- 勘定科目 流動資産
- 棚卸
- 資金繰り
- 会計システム
- 原価計算 売上原価
- 未払金
- 労働分配率
- 飲食店 経理
- 電子帳簿保存法 保存要件
- 売上台帳
- 勘定科目 前払い
- 収支計算書
- 収支報告書
- 勘定科目 荷造運賃
- 勘定科目 支払手数料
- 仕訳 固定資産
- 消費税
- 借地権
- 役員報酬
- 中小企業
- 勘定科目 損害
- 勘定科目 被服費
- 仕訳
- 仕訳 金融商品
- 決算
- 預金
- 会計の基本
- 勘定科目 仕入れ
- 仕訳 仕入
- 経費精算
- 経費精算 領収書
- 勘定科目 資産
- 原価計算 原価率
- 電子帳簿保存法 対応
- 電子帳簿保存法 対応 ケース別
- 減価償却 機械 設備
- 勘定科目 旅費交通費
- 旅費交通費
- 減価償却 少額資産
- 勘定科目 資本
- 小口現金
- 電子取引
- 勘定科目 固定資産 車両
- 個人事業主 経費 固定資産
- 勘定科目 固定資産 PC
- 勘定科目 固定資産 建物
- 勘定科目 通信費
- 法人税
- 連結納税
- 勘定科目 保険料
- 督促状
- 請求管理
- 勘定科目 諸会費
- 入金
- 消込
- 債権管理
- M&A 資本政策
- 決算公告
- 決算業務
- スキャナ保存
- 仕訳 経費
- 経費精算 効率化
- 債権
- 電子記録債権
- 売掛金回収
- 口座振替
- 確定申告 法人
- 入出金管理
- 与信管理
- 請求代行
- 決済代行
- 財務会計
- 小切手
- オペレーティングリース
- 新リース会計
- 購買申請
- 消費税 会計処理
- ファクタリング
- 償却資産
- 会計基準
- 法人税 関連税
.png)




